卒業論文集 あとがき 

こんにちは。
このごろは、文字通りの三寒四温ですね。
お元気でいらっしゃいますか?

昨日は、勤め先の大学の卒業式と謝恩会でした。
プライベートのいろいろで、気もそぞろの中、卒業生を送り出しました。
今年の学生さん達は特に、優しさと行動力を備えた、素敵な大人の方々でした。

毎年のことですけれど、卒業論文集のあとがきをここに。



あとがき

 卒業論文の完成おめでとうございます。
それぞれに、その人らしい良い論文が出来ましたことを、心から嬉しく思っています。
よく頑張りましたね。

 今年のゼミは4人でした。
研究室の大机に、4人という人数が何だか丁度良くて、毎週のゼミは、和やかで本当に楽しい時間でした。
特に、例年に比べて毎回の発表時間をゆったりとることができたのが何よりでした。
とりかかった題材の中から、少しずつご自身のテーマが姿を現してくる研究の醍醐味を、全員で共有できたことを喜んでいます。

 皆さんは、4人それぞれに個性豊かな方々でした。
 Nさんの研究はアンケートの活動があって大変でしたが、私はすっかり安心して見ておりました。人としての確かさを深く信頼していたからだと思います。
 YAさんは文章もおしゃべりの面白さも格別で、おかげで私たちは随分笑いました。貴女の本質的な明るさと強さをすがすがしく感じています。
 YYさんは、ご自分の問題に正面から取り組み、終始とても果敢でした。口数は少ないけれど、飄々として存在感がありました。
 YMさんは、次々新しく見えてくる問いに、気負わずこつこつ取り組んでゆかれることが印象的でした。他の人の研究にも関心を持って静かに皆を支えてくれました。ゼミ代表としての丁寧なお仕事にもとても感謝しています。ありがとうございました。

 全員が教職生でしたから、教育実習や採用試験、小学校実習にも行かれた方がお二人。
忙しい一年間であったことと思います。
そんな中、皆さんが有形無形に私をサポートして下さったことを心から感謝しています。
ほんとうにありがとうございました。

 学ぶこととは、答えを求めることではなくて、自分の本当の問いが何であるかを求めることだと思います。
そしてその学びは、つらいがんばりの中にではなく、温かくて楽しくて真面目な、そんな友人達との時間の中にあるのだと、そう思うようになりました。
 皆さん、毎週のゼミの良い時間をありがとう。
 皆さんのこれから先の長い時間の中にも、このゼミのような時間と空間を、ご自身のまわりに作って行って下さいね。
それぞれに研究テーマを持ちながら集まり、議論しながらも和やかに過ごす、そんな時間と友人こそが人生の宝物だと思います。
 この卒業論文の学びが、皆さんのこれからの糧になりますことを信じています。
 
 ご卒業、おめでとうございます。
 心よりお祝い申し上げます。

        2016年3月11日

                                ここ

                                                」

[2016/03/12 18:16] 教育 | トラックバック(-) | CM(0)

潮時 

こんにちは。
久しぶりに雨になりました。
ご祝婚のうたげ続きでお疲れの我が家のお雛さまも、一息ついておられるようにお見受けいたします。

少し前のお話で恐縮ですが、
母が、ながらく続けておりました茶道の先生のお役目を、昨年末で終わりといたしました。

12月のとある月曜日に、ふと思い立って久しぶりに実家を訪ねましたら、
今日が最後のお稽古日だったの、と聞かされたのでした。

そろそろという話を聞いてはおりましたが、今日がその日だったなんて。
何も言わずに、普段通りにしているところが、母らしいと思いました。
来年のお初釜に、お客様として生徒さん達をお招きするのを、本当の最後にするそうです。

もうお稽古が無い座敷を見ながら、言いようもなくさびしい気がいたします。
私のそんな気持ちを察してか、
母は、「しおどき」という言葉を何度も口にいたしました。

何か物事を決めなくてはならない時の、不思議なカンのようなものが、母にはあります。
幼い頃の、弟の病気の治療についての逸話。
娘に絵本を選んでくれた時も。
それはただ、本当のことにじっと耳を澄ますこと、なのだと思います。

母がそう言うなら、そうなのかもしれないなあと、諦めるしかありません。

潮時。
満ちてきて、また引いてゆく潮の変わり目。

見えない潮目に、耳を澄ますこと。






[2016/03/09 13:40] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

二十歳の誕生日に 

新年、あけましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

例年になく温かいお正月になりました。
いかがお過ごしでしたでしょうか。
私はと申しますと、何となく出遅れて、未だにお年賀状を書いています。
この一年が思いやられます。

昨日は、娘さくらの、二十歳の誕生日でした。
もう、大阪に戻っておりましたので、メールでお祝い。

「 
 さくらちゃん、二十歳のお誕生日おめでとう。
家族がみんな元気で、貴女の二十歳のお誕生日を迎えることができて、とてもうれしいです。

今日は、おばあちゃまとお電話で貴女が生まれた時のことを話したりしました。
さくらちゃんが、パパとママのところに来てくれたのが嬉しくて、嬉しくて、みんなで大喜びでした。
思い出したら今でも嬉しくなります。
退院の日もお宮参りの日も雪でしたね。

2960グラムの赤ちゃんが、いつの間にか大きくなって、
いつも自分でしっかり考える、楽しくて強い素敵な人になりました。

どんな風にでも、思った通りに頑張ってみてくださいね。
パパとママはいつも応援しています。

成人おめでとうございます。

      パパとママより
                        」


 メールありがとう♡
見た瞬間電話したけど、せっかくなら残った方がいいと思って、私もメールしました。

何歳になっても、我が強くてやんちゃなのと、行く先々で雨や雪が降るのは変わりません。
これからも、自分に自信と誇りをもって、頑張っていきます。

ありがとう。

そしてこれからもよろしくお願いいたします。

       さくら
                       」


一人暮らしやら勉強やらで精一杯。
この頃ともすると、自信を失いがちになっている彼女。
自己分析によれば、大人になりかけなのだそう。

離れている私には、だんだん大人になってゆくのを近くで見守ることも、タイミングよく声を掛けてあげることも出来ません。
ただ、こんなやりとりは離れているからこそと思って、感謝です。

だいじょうぶ。
その調子。
自信とか誇りとかって、きっと気付かないうちに身についてゆくものだと思う。

成人式、晴れるといいね。

おめでとう。



[2016/01/07 15:58] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

忘年会2 歌カード 

忘年会にちなんで、もう一つ。

私が所属する学科の先生方は、皆さんちょっぴり恥ずかしがり屋です。
幹事団としては、おもてなしの気持ちを表現したいのですけれど、歌ったりなんて絶対出来ません。
それで、皆なですごく考えて、歌カードを作ることにしたしました。
ご参加のお一人ずつにそれぞれ一枚お渡しするのです。

忘年会が行われましたのは、福岡の奥座敷、二日市温泉の由緒あるお宿。
和風のお宿に、よく合っていたと思います。

歌カードは、美しいはがき大のカードにいたしました。
それぞれのご専門領域から、この日にちなんだ歌を選び、印刷。
会場は、1テーブル6人の円卓でしたので、カードは全部で6種類作りました。

私はと申しますと、なんと自作の歌にいたしました。
今日の日を言祝ぐ余興です。
皆さまから勧められて作ることになったのですが、ちょっと楽しくなりました。
記念にここに。


   永遠(とこしへ)のしらぬひ筑紫に湧くお湯は
              過ぎゆく川の礫(れき)の床より


〈歌意〉
永遠の筑紫の地に湧くこのお湯は、流れる川の底の石の間から湧いているのです。
筑紫の地にある本学の素晴らしさも、教職員と学生との日々の時間が、流れる川の河床の石のように積もった中から、自然に湧き出ているのだと思います。

〈歌の説明〉
二日市温泉は、もともと川の石の間から湧いていたのだそうです。
「しらぬひ」は「筑紫」の枕詞です。
今日の日にちなんで「と・し・わ・す・れ」の折句の遊びとして作ってみました。

                               」

「年忘れ」って、何だかいい言葉ですね。



[2015/12/06 15:25] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

忘年会1 アンケート 

こんにちは。
昨日は職場の忘年会でした。
今年の忘年会は、所属する学科が幹事の当番でした。
皆で頑張って準備をしました。
とっても楽しかったです。

忘年会では、景品のあたるクイズをいたします。
クイズの問題作成のためのアンケートにも一生懸命答えました。
備忘録としてここに。
もちろん、当日のクイズ問題で使われたのは、この中のほんの一部でした。



  忘年会を盛り上げるためご協力お願いいたします。気軽にお答えください。

 お名前(  ここ  )

1.現在の趣味とマイブーム

現在の趣味:手芸
 布と縫うことが好きです。得意なのは刺繍です。
 これまで手作りキットなどを使うのは邪道だと思ってバカにしてきましたが、この頃2か月に一回届くキット付き手芸雑誌3000円の定期購読者になりました。もう3回分来ましたが、まだ一つも作れていません。
 最近、結婚以来愛用のミシンが壊れ、アンティークの職業用ミシンを買いました。
機能は直線縫いだけです。
 そのミシンは、いろいろな意味で私に似ています。

 マイブーム:鳥です。
 なぜか鳥に心惹かれるようになりました。洋服や持ち物も鳥がついているとつい買ってしまいます。
「久留米鳥類センター」は、大型の鳥のもつ滑稽さと悲しみが園全体に表れていて、私にとって一つの聖地です。
本格バードウオッチングの手ほどきを受けたいと思っています。
          
2.好きな芸能人(グループも)
岡田准一さん 
(本当は伊勢谷友介さんがいいのですが、大学生の娘から、遊び人ぽいからやめなさいと言われて、岡田准一さんにしています。)

3.最近読んだ本・見た映画で面白かったもの
 本:千葉聡『今日の放課後、短歌部へ』。
作者の千葉聡さんは、桜丘高校の先生で、新進気鋭の歌人です。みんなから「ちばさと」と呼ばれている作者の、先生としての日常が短歌とともに描かれているエッセイです。高校教師の日常がリアルに描かれていて、スピード感があって楽しめました。
 映画:「めぐりあわせのお弁当」(インド映画) インドのお弁当配達をめぐって描かれる、リアルで奥行のある人間ドラマです。それにしてもこの映画で見たインドのお弁当箱を、学内で見たときはびっくりしました。(宗教教育センターのI先生)さすがと思いました。

4.大学生のころ、趣味とマイブーム
茶道:よく知らないまま厳しい先生についてしまって、勉強そっちのけで茶道に明け暮れていました。
台風の時も、早朝先生から「お釜をかけましたからいらっしゃいませ」と電話がかかり、暴風雨の中お稽古に行きました。
お茶のお稽古の後は、自転車に両手放しでいくらでも乗れることに気が付いて、それを楽しみに苦しいお稽古に通っていました。今考えると体幹がしっかりするせいだと思います。今では難しいお点前はほとんど忘れてしまいました。
バブル期の東京での女子大生生活でしたが、結局ディスコに行ったこともないまま終わりました。

マイブーム 新幹線のグリーン車に乗ることです。
ポイントがたまるとグリーン車に乗れるのです。出張で遠くに行くとき使います。

5.大学生のころの夢
特にこれといった夢も目標もなく、ぼんやりと生きていました。今と同じです。

6.その他
 友人の平均年齢が高いです。最高齢のお友達は、11月23日で95歳。今では主に文通のおつきあいです。
こんなに年が離れていても、やっぱり仲良し友達なのです。
お手紙の話題は、最近買ったかわいいものとか、愚痴(友達がみんな先に死んでいくとか、夫が生前誕生日を祝ってくれたことがなかったとか)など、同年代のお友達と変わりません。

  ご協力ありがとうございました。
                                   」

忘年会は、とても楽しく終了いたしました。
いよいよ、文字どおり、師走の日々に突入です(^.^)





[2015/12/06 15:07] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

伝言板 

こんにちは。
11月も早や半ば。
小春日です。

もう随分前から、両親との掲示板を作っています。
名前は「つくつくぼうし伝言板」です。

コメントを入れるのは、ほとんど私です。
なかなかゆっくり電話も出来ない、慌ただしい暮らしの中で、
毎日ではありませんけれど、この掲示板を使って、ちょっとずつ様子を知らせています。

初めは、娘がずっと小さい頃の、孫の近況報告が始まりでした。
それが、娘が家にいなくなった今でも、何となく続いているのです。
きっと私は、こんな年になっても、両親に、私のことを見ていてほしいのだと思います。

先日電話で、「私ばかりが書いて、あんまりお返事がないからつまらない」と言いましたところ、父が慌てて入れてくれました。
父のコメントは久しぶりです。
いつもは皆からおじいちゃま おばあちゃまと呼ばれている父と母ですが、この掲示板の中では、パパとママです。
母は、この掲示板のことをメールと呼んでいます。
私は今でもやっぱり子どものようだと思います。



<備忘録として>

「 Yパパより      2015/11/11 (Wed) 18:40:06  

 今年最後の成人学級は、明治・大正当時の唱歌を、山の手の田中さんがギター演奏し、皆さんで歌うと言う催しで、大盛況でした。
日頃大声を出さないご婦人がたが、大合唱でみんな喜んでいました。
体にとっても良いようです。
時には発声してみては。
                   」


「 ここ        2015/11/11 (Wed) 19:46:33

 成人学級楽しそうでいいですね。
 パパも歌われましたか?
参加者はご婦人方が多いのでしょうか?
私は今年の忘年会の幹事になっていて、クイズとか景品とかを学科の皆さんと考えることになっています。
                     」



「 ここ       2015/11/14 (Sat) 06:12:47

 おはようございます。
今朝、宿泊中の鹿児島で地震がありました。
ご心配下さるといけませんので、ご連絡申し上げました。
私は大丈夫です。
すごく揺れたよ〜。
                     」


「 まま         2015/11/15 (Sun) 07:32:45

  朝もやがとてもすばらしくて 庭に出て大きく深呼吸を何度もしました。
 少し冷たさも感じます。
 空の雲もうっすら見え周りが 墨絵のようです。
 ただ今六時半です。

 昨日は五時ごろから寝間の中で、鹿児島の地しんのニュース聞いて、
 ここさんが行っているのではと心配していました。
 三時間くらい過ぎて解除になり、よかったでした。
 そしてメールも見ました。
 貴女の心配りに感心もいたしました。

 立冬に入りましたので、私はこれから炉の準備をしようと思っております。

 貴女はとても疲れているようなので、美味しいものを食べてよく休むことですよ。

 ではまたね。
                        」
 
[2015/11/16 15:32] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

花井茶屋 

こんにちは。
少し雨が続いております。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

先週末は、夫の里のお祭りでした。
お祭りは、毎年11月7日と決まっているのですが、今年はたまたま週末になりました。

お祭りには、家々が、お餅をついて、ご馳走をたくさんこしらえて、お客様を迎えます。
そんなお祭りの準備をして、姑母が迎えてくれました。

姑母は、あの時代にずっとお仕事をしていた人で、今もとてもしっかりしています。
昨年、ご近所の組の女性達(平均年齢を計算するのは憚られます)で、‘茶屋’を始めました。
月2回だけ開く喫茶店です。

場所は、お向かいの花井さんのお宅。
名前は「花井茶屋」です。
姑母と仲良しだった花井のおばちゃんが、数年前に亡くなられるまで、ここでずっと仕出しのお店をしておられました。

町に掛け合って、椅子などの援助を受けることになりました。
そのかわり町の行事になるのでお金はとれませんから、缶を置いて、100円くらい入れていただくことになったそうです。
これらは、昔取った杵柄での姑母の仕事です。

それぞれお得意の、ちょっとしたお茶請けを持ち寄って、いよいよ「花井茶屋」の開店です。
奥出雲のこの辺りは、お漬け物やら煮物やらのお茶請けの文化があるところなのです。

人が来てくれるかしらん。
しきりに心配しておりましたが、なんのなんの、たくさん来て下さったそうです。

在の方で、東京から来てみんながあんまり相手にもならんだった人が来てくれてねえ、
ずうっと話して行かれたよ。
それだけでも良かったと思うて。

人がちょっとつきあいにくく思う人にも、なんの分け隔ても無い、何とも姑母らしいところです。

それからも、「花井茶屋」は思いの外の大繁盛。
うきうきと、次の開店日のお茶請けの計画を話してくれる母の声も弾んで、聞いている私たちも何だかとても楽しみです。

この頃は、他の組の人が時折、お茶請けを作って持ってこられたり、
他の組の人も、やらせてほしいということで、月1回は、他の組の人がやってくれることになったそうです。
先日は、男の人たちが夜に「花井茶屋」を開けて、「男達の花井茶屋」もあったとか。

とうとう地元のテレビ局が取材に来たり、
近くの専門学校の生徒さんが、お手伝いに来られるようにもなりました。

お手伝いといっても、かえって大変なのだそうです。
せっかくだからと、巻き寿司の作り方を教えて差し上げたり、
作ってこられたお茶請けをみんなでいただいて、感想を言ったりしているそうです。

今年のお祭りの日、「花井茶屋」も臨時開店しておりました。
お店番は、私のお嫁入りの時からおられる、なじみの組の方々です。
「花井茶屋」の旗の前で、皆さんの集合写真を撮りました。

今年のお祭りの行列には、10年前には確かにあった大きな傘の花飾りがありませんでした。
それでも、長い長い囃し子のお行列でした。




 秋霖や黒板に文字書き積みぬ 
      
 夫と野をゆく赤まんま赤うて赤うて            ここ




[2015/11/10 11:21] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

旅日記 盛岡 

こんにちは。
秋晴れのよいお天気の日が続いています。
いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

先週末、お仕事で盛岡に行ってきました。
盛岡は、緑が多くて、素敵な街です。
からりと乾いた気候のせいか、外国に来たような気がいたします。

訪れた岩手大学には、構内に農学部の広い植物園があって、
賢治も学んだという洋館を、大きな木々が静かに囲んでいました。
お昼休みには、池のほとりのベンチに腰掛けて、タクシーの運転手さんおすすめの「福田パン」を買っていただきました。

盛岡では、大学時代の友人に会う約束をして、楽しみにしておりました。
7、8年前に会って以来です。
その時は、二人で花巻の賢治ゆかりの地を車でめぐりました。
学生の頃は、のんびり朗らかでまあるいイメージだった彼女が、今はほっそりとしてとてもしっかりした感じ。
颯爽と運転する姿が、ちょっと意外で素敵でした。

今回はと申しますと、会うとさっそくあの時の続きのおしゃべりです。
お夕食をいただきながら、子ども達のその後のこと、友人達の消息、俳句のこと、夫や両親のこと、犬たちのこと、最近読んだ本のこと。
おしゃべりはつきません。

翌日、3時間ほど時間が出来たので、もう一度会うことに。
岩手県立美術館にまいりました。
舟越保武と松本峻介の作品が、帰ってきているということでした。
明るくて柔らかい手触りの石の壁が印象的な建物です。

雪の日の風景を描いた松本峻介の小さな絵の前に来た時、
「私が子どもの頃の盛岡って、雪の日は、ほんとにこんなだったの。」

一人っ子の彼女の、幸せな子ども時代のことを想像しました。
私が子どもの頃に知っていた街も、こんな風だった気がいたしました。
私が育ったのは、ほとんど雪が降らない街でしたのに。

時々そっと話してくれる作品についてのコメントは、控えめで、私に丁度よい内容でした。

「この山の稜線ね、父が入院している病院から見えるの。
今もやっぱりこんな風に田んぼがあって。」

入院して7年になられるお父様のところで、毎日1時間半を過ごすという彼女の日課。
お母様が亡くなられて3年近くでしょうか。

いつからか、館内にピアノの演奏が聞こえていました。
演奏はとても素晴らしくて、不思議なことに、少しも絵を見る妨げになりませんでした。
聞けば、夕方からのコンサートのリハーサルだということでした。

ピアノを聴くの、久しぶり。

彼女はピアノがとても上手だったことを思い出しました。
学生時代の彼女が、色々なコンサートに出かけていたことも。

この頃、ピアノ弾いてる?
ぜ~んぜん。

偶然こんなピアノコンサートが聴けて、
真面目にがんばってる私たちへのごほうびね~って、二人で自画自賛。

学生時代と全然変わらない。
朗らかで、無理なところが少しもない、やわらかい感じ。

いろんなことがあるはずの盛岡の暮らし。
それでも何だか幸せそうで、その風景は、からりと澄んだ空気を通して見える盛岡の景色みたいに、きれいで透明でした。

今度、ぜひ、福岡に遊びにいらしてね。
少しはご案内できるようになったと思うから。

私たちは、また近いうちに会う予定があるような様子で、別れました。

岩手大学の図書館前の桂の木が、すっかり黄葉しておりました。



[2015/10/18 16:29] 旅日記 | トラックバック(-) | CM(0)

フライパン 

こんにちは。
本当に、ご無沙汰しております。
お元気でいらっしゃいましたでしょうか?
今日はまた特に秋らしい一日になりましたね。

今日、フライパンを買いました。
今まで使っていたフライパン、底の三角が一枚はがれてしまったのです。

電磁調理器用の重いフライパンでした。
今の家に来た時以来のですから、もう20年です。

20年って、案外あっという間ですね。
買った時のこともしっかり覚えていますし、保証書もあるんですよ。

テフロン加工でないので、焦げ付きがち。
とくまささんが、金たわしを買ってきてこすって下さったことも・・・。

今度はT-Falのにしました。
ほんとは外国製でない方がいいけれど、アイロンもT-Falにしてよかったし。
いつの間にか、すっかりお料理上手になった夫との共用です。

小さい方のフライパンは、日本製です。
黒くて重い鋳鉄のフライパン。
学生時代、自炊用に母が揃えてくれました。
これはまだ、びくともしなくて現役活躍中です。
お好み焼きやホットケーキが美味しくできます。

この頃少しだけお料理が上手になりました。
週の半分を福岡で過ごす生活になり、娘が大学のために家を出て、家族のためにお料理できる日が少なくなったこの頃になって。


小鳥来る戦前の書を置く窓辺       ここ




[2015/10/04 17:05] 日記 | トラックバック(-) | CM(6)

お昼寝 

こんにちは。
7月になりました。

今日は曇りです。
お昼寝をしております。
うつらうつら。
夢の中で、雨が降っています。

半分だけ覚めた頭の中で、
曇りなのに、夢の中で雨が降っているなんて、さすがは梅雨。
などと感心いたします。

まもなく覚めて、
すぐに窓の外を見ます。
さっきまでと同じ曇り空です。
あの雨は、やっぱり夢だったのでした。

どの位時間が経ったでしょうか。
ふと気がつくと、外でさあさあと雨の音がしております。
ちょうど、さっきの夢の中と同じような雨です。

さては、あれは、正夢であったのでした。




[2015/07/04 15:17] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

帽子 

今日も雨になりました。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

先日、帰省した娘。
帽子が欲しいと申しますので、古いのでよければと、私が娘の頃の帽子を出してきました。
白地に、紺のリボンがかかった、つばの広い帽子です。

船の上で、この帽子のつばを片手で押さえている、若い私の姿が浮かびました。
潮風と、瀬戸内の美しい島々と、海の光。

瀬戸内海遊覧の大きな船です。
父が勤めていた会社で、ご家族の皆さんもお招きして、大きな船を貸し切って。
瀬戸内海に次々と橋が架かって、珍しかった頃のことです。
大学から帰省した私も参加いたしました。
その時にこの帽子を被って行ったのでした。

会社の方やご家族の方々が、少し離れた向こうで、それぞれに楽しそうにしておられた情景を、妙にはっきりと覚えています。
いいお天気の気持ちの良い日でした。

あの時私は、時々話しかけて下さるどなたかと話す以外は、母と二人でおりました。
気取った帽子を被って、すましているワンピース姿の私。

今でしたらたぶん、こちらから打ち解けて、皆さんの中に入っていくことができると思います。
その方が、父にもよかったと、今でしたらわかります。

だいたいに好奇心旺盛の私です。
あの時だって本当は、一緒に船に乗っているいろんな方と話したかったのだと思います。
でもたぶん、自分がそう思っていることにさえ気づけなくて、最後まで、つんとすましていたのです。

ちょっぴりヘンで可笑しい私。
今見れば、ちょっと大げさなこの帽子にそっくりなのでした。

少し黄ばんだ白い帽子を、娘は喜んで被っていきました。
夏休みに美術部の合宿と称して出かける沖縄旅行に被っていくのだそうです。

私とは違う、現代っ子の娘のことを、少し頼もしく思います。
つばが広いから、日よけにいいと思います。




[2015/06/18 15:23] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

あたりまえの 

こんにちは。
ご無沙汰しております。

梅雨、いかがお過ごしでしょうか。
私は、近くの菖蒲園を見に行くのを、この頃の楽しみにしています。

先週末、娘が遊学先の大阪からひょっこり帰ってまいりました。
とめどないおしゃべり。
娘のいる週末は、いままでどおりと変わりなく、あたりまえに過ぎてゆきました。

娘のいない、夫と二人の週末も、もう一年以上になります。
特に口にはいたしませんが、私もたぶん夫も、
娘がいないことを胸の奥に感じながら、毎週末の時間を過ごしていたのだと思いました。

母に電話でそのことを話しました。
うん、うん、とうなずいて聞く電話口の母。

両親も同じ気持ちであったかと、思うことでした。

静かな午後です。





[2015/06/17 16:26] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

過ぎにし春に 

こんにちは。
夏になりました。
リビングの前の桜の木は、青々と葉が茂って、早くも夏の気配です。

いろんな鳥の声が聞こえます。
そうそう先日、朝方でしたか、桜の木の下に、キジが来ておりました。

ここにいると、世の中のことが、全然関係ないような気がして、とても幸せです。
もともと、世の中のこと、なんて無いのかもしれません。
季節だけが、確かにめぐっています。

少し前の、母からのメール。


 昨日はとても暖かくあつい位でしたのに、今日は少し肌寒い感じがします。
 うら庭の都わすれの花がいっせいに花開いて、それは可愛く綺麗です。
 我が家の小さい畑が、メダカのお宿とお花畑になりました。
 そのうちお野菜がプランターに植えられるかも

    プランター窮屈そうな夏野菜
                                        」


父のメダカは、ますます増えています。
植物を育てる才能を、みどりのゆびというそうですが、生きものを育てる才能のことは何ていうのでしょう。
緋メダカ、青メダカ、白メダカ(ふつうのメダカ)。
庭のあちこちに置かれた、いろいろな容れ物の中で、皆大いに生を謳歌しております。



父母の家にて朝の湯をつかふ都忘れの活けてあるなり

好物のおいなりさん六つお弁当父母に別るる辺りの夕暮        

新幹線座席番号書き留める乗る回数を数える往復

壇之浦浪の下にもさぶらふなる都の下を「さくら」号行く
                            

                                  ここ




[2015/05/08 14:34] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

甘くて苦いお話 

こんにちは。
連休、いかがお過ごしでいらっしゃいましたか。

我が家は、娘が大阪より帰省。
あたりがぱっと華やいだかと思うと、また嵐のように戻って行きました。

娘と言えば、ちょっと心配なことがありました。
昨秋から始めたケーキ屋さんのアルバイト。
初めこそ「モンブラン注文するやつ、帰ってよーし」なんて、電話口で元気に言っていたのです。
雑なところがある娘、繊細なケーキを扱うのは無理なんじゃないの?
みんなで笑い話にしていたはずでしたのに、
まもなく、休憩無しの長時間勤務や、担当者の執拗なだめ出しに、すっかりまいってしまっていました。

話を聞けば、どうやらこの頃評判のブラックバイトに違いありません。
一生懸命辞めなさいと言ってきかせても、なぜか辞めてはいけないと思い込んでいる様子。
一緒にアルバイトを始めたお友達のお母様と連絡を取り合って、ようやく二人とも辞めることが出来ました。

春休みに帰省したときには、本当にビックリ。
いつもの止まらないおしゃべりも、笑顔もありません。
ふっと涙ぐんだり、大好きなお洋服を買いに出かけても、あんまり欲しくなさそう。
ピンク色が大好きなおしゃれさんが、黒っぽい地味な服を着ているのです。

4月。
新学期の始まりです。
娘は、心配な様子のまま大学に戻ってゆきました。

5月。
ようやくのゴールデン・ウイーク。
オレンジ色のふわふわシフォンのスカートをはいた娘が、手を振りながら降りてきました。
広島駅に迎えに行った夫と私、何だか泣きそう。

若いっていいですね。
まだまだ完全回復とは言えないところもありますが、自分でも、またバレエを始めたり、いろいろ努力しているようです。

親は、ひたすら応援です。

さくらちゃん、がんばれ。





[2015/05/07 15:51] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

卒業論文集 あとがき 

おはようございます。
卒業式や謝恩会といったにぎやかな行事を経て、ゼミ生達が卒業していったのは、もう、一ヶ月も前のことになります。
私は巣立っていった彼女たちとの日々の余韻を感じながら、新学期の慌ただしさの中にいます。
今頃になって、毎年、卒業論文集のあとがきをここに載せていたことを思い出しました。
今年も。




               あとがき

 皆さん、卒業論文、大変お疲れさまでした。
今年も無事、皆さん揃って卒業を迎えることができますことを、こころから喜んでいます。

 今年は、テーマが多岐にわたっていて、私も楽しませていただきました。
 今年の卒業論文の特徴の一つは、学校現場の見学や研究授業など、外部の方にご協力をお願いしての研究が多かったことがあります。
何か自分の目的のために、誰かに協力をお願いすることは、一人で全部やることより、難しいことのように思います。
自分の目的をはっきりさせることが必要ですし、連絡を取ったり、説明してわかっていただいたりと、事前準備がなかなか大変です。
その上期待通りの内容に巡り会うかどうかも分かりません。
一生懸命準備はするのですけれど、やっぱりそれは‘出たとこ勝負’です。

 外部への協力をお願いしなかった研究も、やっぱり出たとこ勝負な論文が多かったと思います。
結論が見えないまま、がんばり続けて、最後のぎりぎりになって、何かが見えてくると言った具合でしたから。
途中では、本当にはらはらいたしました。
ご自身でもはらはらなさっていたことと思います。

 考えてみたら、そのはらはらドキドキこそが、生きて行くことだと思います。
 今は、今までの人たちが歩いて来た道を、そのとおり歩いて行けば幸せになれる時代ではなくなりました。
いろんな選択肢の中から、えいっと思い切って進む道を選ぶこと、間違っていたと思ったら、引き返してまたがんばること、これから何度もそういうことを繰り返すことになるでしょう。

 この卒業論文の学びが、皆さんのこれからの糧になりますことを信じています。

 卒業論文、書き終えたらようやく、卒業論文ってどういうものなのかが分かったと言ってくれた方がありました。
毎日取り組んでいたのに、不思議ですよね。
私たちの日々も、その仕事をしているときでなく、自分が何をしていたのか分かった時にようやく、それを全うできているといった、不思議なパラドクスに満ちています。

 今年のゼミの皆さんは、そんな不思議な世界のご自身の人生の歩みを、この卒業論文の時のように、ドキドキしながらもたくましく進んでいかれることと、楽しく想像いたします。

どうぞ、ご自分を信じて、がんばってくださいね。
いつも応援しています。
 
ご卒業、おめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。

                  2015年3月13日

                                   ここ

                                         」

        
[2015/04/12 08:05] 教育 | トラックバック(-) | CM(2)

だったら 

おはようございます。
最近耳にしなくなっていた鳥の声が聞こえています。
早起きは三文の得ですね。

掃除機が壊れました。
吸い込み口は何回か買い換えたりしておりましたが、とうとうスイッチが入らなくなりました。
掃除機を新しく購入することに決めました。

だったら・・・

タイマーが壊れていて、いつまでも焼き続けるオーブントースターは?
側面が外れて内部が露出しているドライヤーは?
しばらく前から全く動かないプリンターは?

この際オーブントースターとドライヤーとプリンターも購入することにいたしました。




[2015/04/12 07:02] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

八重桜 

こんにちは。
今年の桜は、とりわけあっという間に終わったように思います。
いがかお過ごしでいらっしゃいますか

大学はまだ新学期の慌ただしさの中にあります。
農協の直売所に、八重桜の枝が出ておりました。
早速買ってきて、一人の部屋に活けました。

八重桜。
子供の頃は、花のさまが豪華すぎる気がして、あまり好みではありませんでした。
定番の遠足先であった高杉晋作ゆかりの東行庵に、たくさん咲いていたのを覚えています。

全体に祭りの後のような気のする今の時分に、誰に見せるともなく咲く八重の花。
私はいつの間にか、この花に心惹かれるようになっておりました。

母は、桜湯にするためにこの花を摘みます。
そのことに気づいた頃からかもしれません。

白い磁器の中に浮かぶ、淡い花色。



[2015/04/08 11:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

雛の間 

こんにちは。
白木蓮が、枝から一斉に飛び立たんばかりに満開です。

昨日、友人の冬子さんのところへ遊びに行きました。
少し前から、春になったら、美味しい九州のお菓子を持って遊びにまいりますと、二人で楽しみにしておりました。

ところが何と、今月の初めに脳梗塞でご入院、退院されたのは二日前とのこと。
私は、のんきにホワイトデーのクッキーの御礼のお葉書をして、そのお返事で知りました。

それでも結局、お見舞いがてら伺うことに。

お約束の九州のお菓子は、長崎のお雛菓子の桃カステラと、唐津の松露饅頭です。

北欧の鮮やかな色柄の布や小物で彩られた冬子さんのお部屋。
一つ一つが可愛くて、冬子さんご自身の、優しさや厳しさによくなじんでいました。

広島の古い土雛が飾られていて、可憐でした。
万葉集のこと、思い立ったら直ぐに旅行に行っていたというお話。

美味しいお茶、ごちそうになりました。

今年の中秋の名月を、太宰府の都府楼跡でご一緒にとお約束してお別れいたしました。



[2015/03/23 09:52] お友達 | トラックバック(-) | CM(0)

季節の一匹 

こんにちは。
下の畑の紅梅が、あれよあれよという間に七分咲きです。

少し前から眼がかゆくなってきました。
杉の花粉が飛び始めたようです。

目薬をいただきに行くといいけれど、
と思いながら、ぐずぐずしておりました。
かゆくて、ついこすってしまいます。

一昨日の25日、ちょっと出かけたついでに目医者さんに。
ひどくなる前に、早めにいらっしゃいと言われるのも毎年のことです。

ふっと目の前のカルテを見たら、
日付がスタンプで黒々と書かれています。
去年も2月25日に来たようです。
なんと一昨年も。

よく見ると、どうやら私は、何年も前から、一日か二日しか違わず、ここに来ているようです。

もしかして、私が目医者さんに来るのって、
季節が来ると律儀に動き出す花やら虫やらと同じ???

毎日、これといって何にも考えずにやっている、その時々の生活のあれこれ。

みんなみんな、自然の中の一匹。


次々と夜空に星が見えてくるように一面野にいぬふぐり     ここ



[2015/02/27 15:47] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

観覧席に 

こんばんは。
夕方から、ちらちら雪になりました。
春の雪です。

プールに行きました。
プールは、時々の小さな楽しみです。

5往復したら帰ることにしています。
きれいな色のビーズ玉で作られた、備え付けの数え板を使います。
今日はきみどり色のビーズのにしました。

1往復目、いえ2往復目でしたか、
ふと観覧席を見あげると、男の人が一人本を読んでいます。
2階に、全体を見渡せるガラス張りの観覧席があるのです。

一瞬、夫かなと思いましたが、全然違う人でした。
前かがみになって読む姿勢が、ちょっと似ています。
せっかくなので?夫が見てくれていると思って、泳ぐことにしました。

クロールは、けっこういけます。
平泳ぎは、手と足のタイミングが全然分からなくて、いけません。
少しずつずらしてやってみていますが、今も分かりません。
平泳ぎが出来る方は、きっとそんなこと考えたこともないと思います。
つまり私の平泳ぎは崩壊しているのだろうと思いながら、それでも、ときどきうまくいくのを喜んでいます。

観覧席の男の人は、プールの方には目もくれず、本を読み続けています。

誰かが、私のことを見てくれているって、嬉しいことだなと思いました。




[2015/02/08 23:03] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

豊かさの中に 

こんばんは。
2月になりました。

後期の授業もようやく終わりました。
安心したのか、風邪を引き込んでしまって、二日間寝込んでしまいました。
ようやく復活!
来週は試験です。

このところ、年度末発行のための文章をいくつか書きました。
今日は、同窓会誌掲載のひとこと。
テーマは、「今、学生に戻れたら」です。

____

「今、学生に戻れたら」。
もう少し前でしたら、「もっと勉強すればよかった」とか、「ああすればよかった」、「こうしなければよかった」とか、
次々と浮かんできたように思います。
でもこの頃ちょっと違ってきました。
あの頃の全部が、若くて何もわかっていなかった私の学生時代そのものとして、いとおしく思えるようになってきたのです。
勉強に不熱心だったことも、思い通りに行かなかったことも、恥ずかしい失敗も。

 学生時代に出会ったたくさんの方々のことを今も思いだします。
迫力のある文学の先生、中国人の先生の幼い頃のお話、俳句会の先輩方。
下宿の大家さん、お風呂屋さん。
考えてみれば、いたらない私でしたのに、学生時代はとても豊かでした。

 気づかずに通り過ぎたあの頃のあれこれは、今の私の毎日にどこかでつながっている。
そして今のあれこれは、この先の何かに。

今の私もきっと、あの頃と同じように、あふれるほどの豊かさの中にあるのだと思います。

____

なんとなく今一つですけれど、まあいいか。
400字。
たった今、添付メールで送ったところです。


春隣通過列車を待つ列車          ここ




[2015/02/01 12:35] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

春隣 

こんにちは。
雨がたくさん降っています。
今日は一日広島の自宅で過ごしました。

ところで、最近楽しみにしていることありますか?

私はね、

来年度の手帳を買うことです。
学校勤めの私は、4月始まりの手帳を使っています。
ここ数年は、EDITという一日1ページの、表紙の色がきれいな手帳です。
今年は何色のにいたしましょう。

それから、
宇部市のときわ公園の動物園のリニューアルオープンも。
小さいときから見ていた猿山などの動物園エリアが、何だかほんとの野山みたいになるらしいのです。
ときわ公園。
現代彫刻の広場、戦後から続く本格的サボテン園、ペリカンのカッタ君たちとか、白鳥とか鯉とか、
とても広くて、みんなのんびり暮らしています。
そうそう、ボートだけはご注意です。
その昔、常磐池が広すぎて、遠くまで行ってしまって怖い目にあいました。大冒険でした。
最近、毎年の菊人形が無くなったのは残念です。
常磐公園、宇部市民なら入場無料。
一日中いても、ほとんどお金がかかりません(笑) 

あと、映画「繕い裁つ人」の公開。
洋裁が好きなのもあって、原作コミックのファンです。
映画はどんな風でしょう。
広島での公開は3月になるみたい。

映画と言えば、このごろ二つインド映画の面白いのを見ました。
「めぐりあわせのお弁当」
「マダムマロリーと魔法のスパイス」
映画はとってもスマートなのに、題名が少々だと思いません?

こんなとりとめもないおしゃべり、またご一緒いたしたく。

どうぞまたお越し下さいませね。





[2015/01/27 21:29] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

さなぎ 

こんにちは。
今日は、よいお天気になりました。
いつのまにか、歳も改まって。
すっかりご無沙汰してしまいました。

お元気でお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか。
寒中、お見舞い申し上げます。

私はと申しますと、相変わらずいつもの明るいリビングにおります。
おかげさまで元気です。
ご連絡も申し上げず、大変失礼いたしました。

実は・・・。
私は、この数ヶ月の間、さなぎだったのでございます。
さなぎと申しましても、お仕事は普通に続けておりましたので、お仕事するさなぎでございます。
新幹線に乗り、大教室での授業もし、スーパーにお買い物に行く、さなぎです。

それでも、何だか私はさなぎだなあと思っていました。
この先ずっと蝶々になんてなりそうにないなあなんて思いながら、じっと身を縮めていたのです。

このごろちょっと、顔を出しています。
あれ?
それってもしかして、さなぎというより、蓑虫!

ああそういえば、時々顔を出してる蓑虫って、いますよね。
閉塞的生活に入ったのは、ちょうど秋の頃でしたし。
華麗な蝶にご縁がなさそうなところも。

なあんだ、蓑虫だったのかあ。

ストーブ、カニサボテンの花、壁に掛かった娘の油絵、
キトリはこたつ布団の上でお昼寝中です。
少し歳をとったせいでしょうか、このごろはお昼寝の時間が長くなってきました。

さなぎ(蓑虫)だった間の時間、止まっていたような、流れていたような。

あれ?
蓑虫って、さなぎ??

致命的知識不足のまま、今も風に吹かれております。



蓑虫の蓑ありあはせ風の中     長谷川櫂


[2015/01/24 15:38] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

里神楽 

こんばんは。
彼岸花が咲き始めました。

昨夜は、集落の神楽でした。
お神楽は、二年に一度、家のすぐ近くの、目立たない小さな神社であります。
いつもでしたら、少しだけお祭りのご馳走を作るのですが、
今年はお仕事で広島に帰ってきたのが夜の8時前。

流れてくる笛の音を聞きながら、お夕食を済ませ、
ポテトチップスとビールを持って、ゆっくり出かけました。
神楽は、まだまだこれからというところです。

演目はちょうど「悪狐伝」。
ところが、白狐がひょっとこと戦う途中、観客から差し入れの?ジュースがこぼれてしまいました。
さあ大変。
ひょっとこが舞台を拭きながら、

わしゃあ家では亭主関白じゃけ、こんな姿は見せられん。
とか、
あんたあ、わしゃ忙しいけえ、ちょっとなんかやっといてくれんかいの。

って言われて、決めのポーズをしたりする白狐。
結局、間が持たなくてしょんぼりしてみせたり。

大笑いの演目になってしまいました。

次の演目は「滝夜叉姫」。
滝夜叉姫は、平将門の娘です。
家来の二人が都からの追手に打たれた後は、滝夜叉姫自身が戦います。
髪振り乱して戦ううち、いつしか顔は夜叉となり、鬼となります。

ああ、残念なり無念なり

これはどの演目でも、主役の重要な台詞です。

残念、無念。
人の一生は、多かれ少なかれ、そういうものなのかもしれません。

だからこそ、
いつしか妖術を身につけ、
夜の闇の中、煌々と照らされた神楽の舞台で、一人戦って果てる滝夜叉姫に、人は深く思いを寄せるのだと思います。


素戔嗚尊の口上甘し夜半の秋
里神楽嗚呼残念也無念也              ここ




[2014/09/14 20:15] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

虫浄土 

こんばんは。
夜になると、もう、しきりと秋の虫がないております。
お元気でいらっしゃいますか。

夕方お散歩に出ました時は、山から、ものすごい数の、蝉の声が聞こえておりました。
1000匹くらいはいるかなあ。
と思いました。

そういえば、広島では、毎年12月に、市民参加の「1000人の第九」というのがあります。
季節は違いますけれど、一時、しきりと歌うところは同じです。

ぎっしりと並んで歌う人間たちを思い浮かべましたら、
それが何となく蝉たちに重なって、
滑稽なような、はかないような。


旅多き晩年となり虫浄土    ここ





[2014/08/30 20:51] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

朝顔 

こんにちは。
今日は一日曇っております。
そのせいでしょうか、朝顔が、萎まずにまだ開いています。

先月末、私の両親が広島まで遊びに来てくれました折、
母が、我が家の狭い庭の隅に、朝顔が植えられているのを見つけて、

忙しいのに、よくする

と褒めてくれました。
この年になっても、親にほめられることの、なんと嬉しいことでしょう。

時期遅く植えた朝顔ですが、このごろ次々に咲くようになりました。
朝顔の花を見るたびに、ほめられたことを思い出して、嬉しくなります。



[2014/08/29 16:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

動物園 

こんにちは。
今日はいいお天気になりました。

昨日のお話です。

私が乗っている電車に、キリンが乗り込んできました。
キリンは、すばやく車内を見渡して、カピバラの親子の隣に座りました。

動物園は雨。
でも、よい子の列車は大丈夫。
屋根も窓もしっかりしているから、濡れたりなんかいたしません。
冷房も効いています。

うふふ。
隣で、カバのお父さんが居眠りをしています。




[2014/08/25 11:08] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

祈り 

こんばんは。
もう雨はやみましたでしょうか。

このたびは、広島の悲しい出来事のために、お見舞い、お祈り下さって、ありがとうございました。
幸い、私の自宅周辺に被害はありませんでした。
温かいお気持ちとお声かけを、こころから嬉しくなつかしく存じました。
ありがとうございました。
被災された皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。

長原幸太さんという方の、バイオリンのコンサートに参りました。
今日の演奏会では、初めに、このたびの被災の方々のために、プログラムに無い曲を演奏をなさるということでした。
だから拍手をしないで下さいとおっしゃいました。

チケット代で購われるのではない、祈りとしての音楽。

曲は、G線上のアリアでした。

何もかもが商品に成り果てた世界の中に、柔らかいバイオリンの単音が、すうっと滑り出してゆきました




[2014/08/24 22:47] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

天の川を渡る舟 

こんにちは。
今日は七夕。
残念ながら朝から大雨です。

今年の七夕は、広島の自宅で過ごすことが出来て、喜んでいます。
娘はいませんけれど、やっぱり七夕をしようと思います。

昨日、お散歩に行ったついでに、笹を採ってきました。
折り紙も買ってきました。

今日になって、飾り付けです。
折り方の説明書が入っていましたので、今年はいろんなおりがみをして飾ることにいたしました。

かざぐるま。
かぶと。
赤い紙で、金魚。
はさみを入れないといけないのは、ちょっと邪道な感じ。

それにしても、角をきっちり合わせると、反対側もきちんと合って、裏の白が出ません。
本当の真四角。
この折り紙を作って下さった方のお仕事を、静かに尊敬いたします。
なるほど、「教育おりがみ」って書いてあります。

きみどりでカエル。
これは、おしりの所を押すと、ぴょんと跳ねます。
とても気に入りました。

私が覚えている折り紙といったら、ツルと風船くらい。
外国の人に折り紙を教えてって言われたら困っちゃうなあ。
外国に行く予定もないのに、折りながら、そんなこと考えます。

藤むらさきで風船を折りました。
ふうっと息を入れて、ころころにします。

そういえば、やっこさんとか、あさがおなら覚えています。
保育園の先生が、娘のお誕生日に、手裏剣を折ってくださったなあって、思い出しました。
手裏剣が折れると、とても尊敬されます。

そうだ。こんな雨のお昼間に、子ども達に囲まれたら、折り紙で遊んであげましょう。
ふむ。
やっぱりもう少し折り方を覚えておかないといけません。

銀色の紙で、ふねを折りました。
増水した天の川を渡るのに使ってもらえるように。

銀色の折り紙を折るのは、今でもやはりドキドキいたします。



[2014/07/07 17:12] 日記 | トラックバック(-) | CM(3)

今週も無事終了 

こんばんは。
昨日までの大雨、もうすっかり通り過ぎていきました。
お住まいの辺り、いかがでしょうか。

毎週、博多と広島を新幹線で往復しています。
新幹線にもすっかり慣れました。
とは申しましても、毎週乗っておりますから、必然的に、時々切符を失くします。
(もちろん、そう度々ではありません。)

それでいつも、切符を失くさないように、気をつけています。
つまりですが、切符を買ったときはいつも、失くしてはいけないぞ、と心に思っているのでございます。
そのせいで、ちょっと切符が見当たらないとすぐに、ほらまた失くしてしまったと思って大あわて。
十分探す前から、内心泣きそうな気持ちになります。
(もちろん、そんな様子は外には見せていません。)
泣きそうな気持ちになると、ますます上の空になって、探しても見つからなくなります。

ご存じのように、駅は、改札口を境に、あちらとこちらに厳重に分けられています。
駅員さんは、どこの駅でも親切です。
でも、どこの駅でも皆さん、まるで融通をきかせないところが仕事だといわんばかりに、規則通りを頑張っていらっしゃいます。

ですからほら、黒井千次『子どものいる駅』。
切符を失くしてしまったせいで、駅から出られなくなってしまった子どもたちは、ずっと、駅の中の見えないところで暮らしているのです。

大丈夫。
私は大人ですから。
精算所に行って、クレジットカードで切符代を支払って、もう一度切符を買えば、最後の最後には、改札口を出ることが出来ます。
大丈夫です。

昨日、博多駅。
あれ。
新幹線の自動改札に何度やっても入れません。
ピンポーン・ピンポーンという通せんぼの機械音。

素早く女性の駅員さんが駆けつけてきました。
どうやら私は、間違って、翌日の日付で特急券を購入していたようです。

出発時刻まであと10分。

自由席でいいので、通して下さい。
件の駅員さんは、「窓口へ行って下さい」を繰り返すばかり。
窓口は長蛇の列なのに。

ああ、もう間に合わない…。

仕方なく列の最後尾につきます。
腕時計とにらめっこしながら、早くしてーと心の中で絶叫数回。
ようやく、几帳面そうな若い青年の座る窓口へ。

39分のに乗りたいんです。
(あれ?声が泣きそう風。)

青年のすすめで、新しく特急券を買って、払い戻しは広島駅っ。
あと2分。
すわ、最速の忍者走り~~。
ちょうどホームに入ってきたさくらに乗り込んで、
セーフ。

それにしても、私といたしましたことが、おホホホホ。
思えば、これまでの切符失くしとかなどなど、博多駅の窓口で、有名人になっていたりしたらどうしましょう。

列車がゆっくり動き出しました。
新幹線さくらの指定席は、ゆったりふかふか、いい気分です。

ま、とりあえず、今日はこれでよし、と。




[2014/07/05 23:59] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)