先生を育てる 2 :国語教官室 

こんにちは。
小春日和です。

山のイノシシ罠に、若いイノシシが捕まっていました。
見たのは初めてのことです。
ケージに何度も体当たりしていました。
ああ。


新聞掲載記事の第2回です。



私が赴任した時、基町高(広島市中区)の国語の部屋には「国語教官室」という札がかかっていた。
広さは一般教室の半分くらい。
10人の国語教員と、天井までぎっしりの本がひしめいていた。

 狭いので、特に見ようとしなくても、誰が何をしているのか何となく分かる。
新米教師の私の悪戦苦闘も、先生方には手に取るようだったと思う。
夜遅くまで頑張っても授業準備が間に合わない。
試験までに試験範囲の授業が全部終わらないかも…。

先生方は、さりげなくプリントを見せて下さったり、ご自分の授業の様子をちょっと聞かせて下さったり。
そのまま使えればいいのだけれど、不思議なもので、自分用に作り替えないとうまく授業できない。
誰がやってもうまくいくやり方など、結局どこにもないのだと思う。

 生徒がみんなそっぽを向いているような気がした時は、「全員に好かれなくていい。こっちを向いてくれるたった一人の生徒のために頑張ればいい」と言っていただいた。

 身体も声も大きくて恐れられていた先生の、小さな字でびっしり生徒のことを記録したノート。
いつも面白くて楽しい先生が、実はいろんな生徒の相談に乗っておられた。

 どんな先生になるかは、自分にはわからない。
先生は、いろんなものを身につけて一人前になるのではなく、同僚の教師と自分の教室の生徒の中でだんだん削られて、その人らしく出来上がっていくものかもしれない。

                       」

 2013.11.9 掲載分
[2013/12/01 12:16] 教育 | トラックバック(-) | CM(0)

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