レモネード 

こんにちは。
桜紅葉が、ことのほか美しい夕暮れです。

昨日、広島の自宅へ帰ってきました。
佐賀でのお仕事から、そのまま広島への移動でした。
旅が苦手な私が、いつのまにか、こんなに旅の多い暮らしをしているのも、とても不思議な気がいたします。

遅いお昼を、博多駅で途中下車していただきました。
アンデルセンに行きました。
新しくなった駅ビルの2階、眺めの良いガラス張りのお店です。
実は、店長さんが、昔の教え子なのです。

彼は、お勤めして初めて担任した学年の生徒でした。
奥の席に座った私を見つけて、颯爽とやってきてくれました。
スマートな立ち姿は、今も変わりません。

先生、こんにちは。
今日は何だかお疲れですね。

そう?
今日は佐賀からの帰りだからかも。
あ、それと、夏に少し病気をしたの。
あなたもお気をつけになってね。

僕は大丈夫。丈夫が取り柄ですから。
剣道やっててよかったなって、今ごろになって思いますよ。

あの頃の、教室でのちょっとした場面が、脳裏に浮かびます。
今はもう、すっかり大人です。

私は、サンドイッチセットを注文しました。
高い天井ちかくの、大きなスクリーンには、無音で「ローマの休日」が映し出されています。

あれ、キスシーン。
そんなのあったなんて、忘れていました。
彼女も恋をしていたのですね。

わけもなく、娘のことを思い出したりいたします。
オードリー・ヘプバーン、なんてきれいなんでしょう。

そこへ、再び店長さん。

先生、元気出して。
食前酒どうぞ、アルコール入ってないけど。

二人して、にっこり。

テーブルに置かれた白いデミタスカップに入っていたのは、温かくて酸っぱいレモネードでした。

ゆっくりサンドイッチをいただいて、
お店を出るときには、本当に元気になっていました。

出口のドアの外で、彼が、まるで私を守ってくれるナイトのように、かっこよくおじぎをして送ってくれました。



[2012/11/18 17:59] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

ほんのりじんわり温まります。。。♪

[2012/11/19 04:36] コスモスの夢 [ 編集 ]

コスモスの夢さん、こんにちは。
そう。
静かに気持ちに滲みてきて、ホット・レモネードの魔法みたいでした。
コメント、ありがとうございました。
[2012/11/19 13:57] ここ [ 編集 ]

ねたの

ここさん、こんばんは~~!
あのお店の店長さんですね。
記事を読みながら、レモネードのナイトのシルエットが
くっきり見えました。
この記事を書かれた頃の自分を振り返りながら、
慌ただしくしていた自分の影も見えました。^^:
[2012/11/28 22:19] ねたの [ 編集 ]

ねたのさん、こんばんは。

あの時、とてもお忙しいのに、ご都合をつけて来て下さったのですね。
本当にありがとうございました。
治療でともすれば暗くなりがちだった毎日の中に、温かい灯がともったような一日でした。

そう、ご一緒しておしゃべりしたあのお店です。
またたくさんおしゃべりしたいですね。

[2012/12/01 21:30] ここ [ 編集 ]

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