急いで帰る 2 

こんにちは。
さっきの続きです。

先ほどの、映画のワンシーンのようなタクシーの運転手さんのおかげさまで、
私は、遅れると思っていた新幹線に、運良く乗車することができました。

この新幹線は、広島駅で、4分で連絡の在来線があります。
しかし、もしその在来線に乗ろうと思うなら、広島駅構内激走必至です。

走ろうかな、どうしようかな、などとぼんやり思いつつ、車内でうとうと。

私は、そうは見えませんが、今も治療中の、言わば病人でございます。
その上お仕事の後ですから、少々くたびれております。

ああ、いつのまにか、もう到着間近のようです。

車内放送が、まもなく広島駅到着を知らせてきました。
私は、急ぐでもなく、デッキへ。

そこにダークスーツに身を包んだ、体格のよい男の人二人。
なんだか映画みたいな雰囲気の人たちです。

SPみたい。

彼らは、大きなキャリーバックを手にしています。
ふふ、亡命かな…。
新幹線には、いろんな人がいます。

到着です。
ドアが開きました。

すわっ。
なぜか、急いで降りました。

下りエスカレーターをトントンと駆け下ります。
慣れた様子で脇目もふらず、在来線の改札に向かって小走りですすみます。
ああ、貧乏性の私。
乗れるものなら乗りましょうというわけで、やっぱり急いでいます。

あ、亡命者の二人も、私と同じラインで急いでいる様子です。
同じ列車に乗ろうとしているのでしょう。

私は、早くも改札を抜けました。
目指す3番ホームまで、
いよいよ走り出しました。

予想どおりの激走広島駅。

亡命の二人も、私のすぐ後ろを走って追ってきます。
激走3人組です。

あれ?
もしかして、これって、いわくありげな女性(私)が、二人の屈強なSPを従えて走ってるの図?。
亡命者って、私だったのねー。

急げー。

走りながら、一体自分をいくつだと思っているの、とか、ゆっくり行動しなさいとか、そんな声が聞こえたような聞こえないような。
これって、ランニングハイ?

階段を駆け下りる3人。
すでに停車している在来線に、
飛び込む!

セーフ。

亡命成功…。

ゼイゼイはあはあ。

同じ車両の中に、少し距離をとりながらSPの二人。
お疲れさま。

単線2両編成の小さな亡命列車は、夜の中をがたごとと進んでゆきました。



[2012/10/22 10:53] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

おめでとうございます

亡命に成功されましたね。

おめでとうございます。
[2012/10/23 20:10] 塾長 [ 編集 ]

塾長さん、こんばんは。

ふふ。ありがとうございます。
この亡命列車、鉄橋や小さなトンネルがあったりして、本当に、おとぎの国へ行くような気がする路線なんですよ。
[2012/10/23 23:24] ここ [ 編集 ]

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