旅日記 唐津 虹ノ松原 

こんにちは。
お彼岸ですね。
律儀者の彼岸花ですのに、今年は咲き始めたばかり。
いつもより少し遅めです。

佐賀県は唐津に行ってきました。
ゼミ合宿です。

唐津は初めて。
学生さんが決めてくれた行き先です。
お宿は、虹ノ松原にあるとか。
虹の松原、なんてロマンチックな名前でしょう。

それは、名前からは思いがけぬほど、広く深く繁る松の森でした。

お宿は、白い砂の海岸と、その松原との間にありました。

会議室の大きなガラス窓全体に広がる海。
波の音。
最高の環境です。

こんなところに来て、ゼミなんてやっていられません。
外に出たーい。

しかし、学生さんは誰も同意してくれません。
淡々と、タイムテーブルをホワイトボードに書いて、ゼミを続けようという雰囲気です。
卒論についてですから、みんな一生懸命なのです。

私のゼミの学生さんは14人。
一人来られなくなってしまって13人です。
一人30分として…。
みんな真面目だなあ。

夜中の12時前まで、お夕食とお風呂の間をのぞいて、結局ずっとがんばりました。
終わった時には全員ヘトヘト。
かなり無口になっておりました。

やれやれ、おやすみなさい。

あれ?先生も一緒におしゃべりしましょうよ。

資料作りで寝不足の学生さんがほとんどのはずなのに、やっぱり元気ですね。

ありがとう。
私は休ませていただきますね。

翌朝、一人で念願の砂浜へ。

遠浅の白い砂浜が、ずっと向こうまで続いている、絵のような海です。

涼しい風が吹いています。
貝殻をいくつか拾いました。

つい最近、リンドバーグの『海からの贈物』を読んで、深く感動したばかり。
女性の生活や人生についての、深い思索の文章です。

文章の中で、つめた貝は孤独、日の出貝は若いころの愛の象徴でした。
かき殻は、いびつに増殖した都市の生活。
たこぶねという珍しい貝のことは、大人になった個人としての愛。
それらが、ちょうど海辺で拾った貝を慈しむように、慈しみながら書かれていました。

私は、それらの貝に似ている貝を探して拾いました。

それから、裸足になりました。
貝は靴の中に入れて、離れた砂の上に置いておきました。
ゆっくり、波打ち際まで歩きました。

海は少し冷たいだけでした。

だんだん明るくなってきて、学生さんも海に出てきました。

私の娘と言ってよいくらいの年頃の彼女たち。
誰もみんな、それぞれに美しくて、時折はっとさせられるほど。

みんな楽しそうです。

砂を踏んで歩く感触。
私もとても楽しい。

足についた細かい砂を払って靴を履き、拾った貝を手に握って、部屋に戻りました。
学生さんは、まだみんな海に残っていました。




[2012/09/22 15:57] 旅日記 | トラックバック(-) | CM(0)

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