公民館にて 

おはようございます。
雲が、遠くをゆっくり流れています。
秋らしくなって参りました。

先日、広島市のとある公民館にお招きいただき、小さな講演をしてまいりました。
若き日の高校赴任以来、ずっとお世話になっていました先輩の楽山先生から、お声をかけていただいたのです。
楽山先生とまた親しくお話出来るのが嬉しくて、喜んでお引き受けしました。

公民館辺りの地理に不案内な私。
なんと当日は、楽山先生がお車で、二人が以前勤めていた高校の前まで、迎えに来て下さいました。
昔の正門前のたたずまいに、息が止まりそうなほどの懐かしさがこみあげてきました。

長いご無沙汰の間が、ほとんどなかったかのように思われるうち、車は、会場の公民館に到着。

ところで、今日は、暑い8月末の平日の午後です。
文学講座と銘打っての会に、本当に誰かお見えになるのでしょうか。

そんな心配もよそに、開始予定時刻の20分以上前に、最初の方が入って来られました。

美しい白髪の女性です。
もしかすると、私の母よりも、少し年上でいらっしゃるかもしれません。

楽山先生が、懐かしいやわらかいお声をおかけになります。

お暑い中、ようこそいらっしゃいました。

楽しみにして参りました。

初対面らしいお二人が、穏やかに言葉を交わされています。

文学。
好きでしたけれども、貧しくて、勉強できませんでした。

ああ、楽山先生が、ご退職後に少しずつ種を蒔いてこられた地域での活動の意義とお力を、私は目の当たりにいたしました。

それにしても、ご婦人の上品なご様子からは、貧しかった日々がおありだったなんて、とても想像できません。

決して上手とは言えない私の話。
途中のご質問なども含めると、1時間半以上の長い間でした。

その間ずっと彼女は、まっすぐ身体を起こして、黒目がちな、くるっとした大きな目で、楽しそうにこちらを見て下さっていました。
そのご様子が、何だか学生さんたちと本当に同じです。
ご立派な方ですのに、何だかだんだんかわいい方だなあとさえ思えてまいります。

本当に文学が、勉強がお好きなのだなあと思いました。

私は、最後まで、私なりに一生懸命お話いたしました。

初秋の、公民館の、小さな文学講座。
お越し下さった方は、全部で15,6人でした。

私のような者の話を熱心に聴いてくださる方々とご一緒できて、
先輩の温かさに包まれて、

ふんわりと嬉しい、午後のひとときでございました。




[2012/08/30 11:37] 日記 | トラックバック(-) | CM(3)

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[2012/08/30 21:34] - [ 編集 ]

ご講演おめでとうございます

ここさまの心温まるお話に乾杯。夏の日差しに揺れる木の葉が見えるようです。穏やかな時が流れて行きます。
[2012/08/31 15:50] Shimoigallery [ 編集 ]

Shimoigalleryさん、こんばんは。

ありがとうございます。
こんな風に、見知らぬ方々に、私のテーマでお話をするというのは、このたびで2回目でした。
授業ともちがって、また難しいものだなあと思っています。
今秋はそのような機会が、別の内容であと3回あります。
出会いが楽しみでもありますし、ちゃんと出来るのか、ちょっと心配でもあります。
芸術の秋、Shimoigaleryさんは一層お忙しいことと思います。
今年もよい秋になりますように、遠くから。
[2012/09/02 01:18] ここ [ 編集 ]

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