滋養をつける 

こんにちは。
それにしてもよく降りました。
今日は、ピカピカのお天気です。
遠くの鉄塔と送電線まで、くっきりと見えています。

暑くなってまいりました。
そういうわけで、先日、滋養だとか申しまして、土用を待たず、うなぎをいただきに参りました。
知る人ぞ知る「うな徳」でございます。
その日ご一緒したのは、勤務先の極小俳句会のお仲間です。

あそこ、美味しいですよね、と私。
あんた、あの店に一人で行ったんかい。
とかいう会話を経て、皆で行くことになったのでございます。

いつもはほとんど集まらないのに、この日ばかりは全員参加。
初めて参加の方も入れて、なんと総勢6名。
うなぎの魅力は絶大です。

まずは、曲がりなりにも句会です。
人間、ごほうびがあると、急に真面目になったりするものでございます。
南牛先生のご提案で、すでに2階の座敷が申し込んでございます。

遅れそうになって急いで駆けつけた私。
汗だくになって到着。
店主があごで指した階段から、そろっと2階へ上がりますと、
まさかのクーラー無し。
窓無し。
端によけた荷物にブルーシート。
ひええ。

先にいらしていたお三方、気の毒そうな表情で、私に扇風機を向けて下さいました。
心なしかゆらゆらする座卓。
表面は、少々ネトネト感あり。

2リットルのペットボトルの麦茶を、古めかしい湯飲みでいただきながら、大急ぎの句会です。
この日に限っては、投句は事前にパソコンで打って来ておりました。
「うなぎ」に向けて、万全の体勢です。

こんな風な、狭くて暑いところ、ずうっと前にも体験したことがあったなあ…。

頭がぼうっとして来たころ、句会は早々に切り上げて、階下へ。
降りながら感じる一階の冷気に、ようやく生き返った心地がいたしました。

階下は、大型のクーラーが効いて、寒いほど。
ご主人が一人、ぽつんと腰掛けていました。
さっき見かけた先客お一人は、すでにお帰りのようでした。

こちらはいつの間にか8人。
うなぎの魅力は絶大です。

勝手にテーブルを動かして、輪になって腰掛けます。
割り箸も自分たちで出します。

するとまずは、ビニール袋ごと渡された骨のおせんべい。
どんと置かれた鉢には、黒々とした煮魚が山盛り。
そして噂に聞くうなぎのお刺身。
わいわいがやがやとみんながしゃべっています。

そうだ、いいものを飲ましてやろう。

小さなグラスに、少しずつ配られた琥珀色。
蜂のお酒…。
18年もの、55度もあるのだそう。

ええっ~。
そんなの絶対飲めない、と思ったけれど、ちょっとだけ飲んでみます。

あ、おいしい…。

身体の中央が、きゅーっといたします。
これは、おかわりです。
みんなもおかわりです。
どれが誰のグラスかわからなくなりましたけれど、そんなことを気にするのなんて馬鹿らしい限り。
グラスは最初からちょっと曇っていましたし。

後で、その美味しいお酒の瓶を見せていただきました。
そこには、ぎっしりと黒いスズメバチ。
ギエーッッ。

気がつけば、お店の壁には、野生蜂の蜂蜜と書かれた小瓶がぎっしり。
他にも、いろいろな色の蜂蜜の瓶がならんでいます。
さっき見たのと同じような蜂入りのお酒もあります。

この蜂蜜を舐めてみろ。

大いばりのご様子のご主人。
みんな順番に、少しずつ蜂蜜を舐めさせてもらいます。

あま~い。

ご機嫌のよくなったご主人、とうとう蜂の巣を持って来ました。
ほら、食べてみい。

ボウル状の巣のくぼみの一つ一つに、白い小さな蜂の子…。

う~ん。
これはやっぱりダメです。

皆さん、一つずつほじり出して、召し上がりました。
(私の他にも、ダメな方がおられましたけれど)

最後の鰻重は圧巻。

ご機嫌のご主人。

この店に来たいろんな芸能人のお話。
さっき来ていたのは、誰もが知っている大会社の会長さんだとか。
101才という方のお元気そうな写真とか。

ああ、すっかりおなかいっぱいです。
何だか、いろんなことが、どうでもいいような気がする満足感です。

片付けを手伝った方がよいような雰囲気に、みんなで手分けして、食器を下げました。
台所は、壮絶な様相を呈してはおりましたが、作業場としての気概といいましょうか、まあ。

私は、蜂蜜を一瓶買いました。
誰もがちょっと興奮気味で、大声で話ながら、それぞれの帰途につきました。

ちょっと元気になった夜でした。


*後日談
蜂の子を召し上がった方は、みなさん、朝方まで目が覚めて、眠れなかったそうです。
蜂の子、恐るべし。




父譲りの甘く縮れし髪洗ふ

月見草また飼犬と話しをり       ここ






[2012/07/18 14:34] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

ここさん、こんばんは
端によけた荷物にブルーシート
表面は少々ネトネト感あり・・・
その場にいるように見てとれます
いやー、こういう所での句会と言うのが
新鮮でした(^^ゞ

誰のグラスでもよくなってしまう雰囲気
よーくわかります
グラスは最初から少し曇っていましたし・・・
このフレーズにはほんと笑わせて頂きました

今夜は私も少々飲んでおりましてね
普段でしたらチョット気になる夫の言動も
気前よく許していたところでした
なんだか、もっと楽しくなってきましたよe-446



[2012/07/20 22:30] Hulaさん [ 編集 ]

Hulaさん、こんばんは。

Hulaさんご機嫌の夜に、この記事を読んでいただけて、幸いでした。そうでなければ、この不衛生はいただけないとお思いになったかも。
一方で、Hulaさんは、どんな事にも驚かれないというイメージも。
それにしても、ブルーシート、ネトネト卓の世界は強烈でした。それなのに、なぜ懐かしい気がするのでしょう???

やっぱり食べものって大事なのだなあと思いました。店のご主人は、80代というお話、とてもそうは見えませんでした。
Hulaさんも、どうぞ滋養をおつけになって、ますますご活躍下さいますよう。
[2012/07/22 22:41] ここ [ 編集 ]

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