駅まで 

こんばんは。
福岡の桜は、すっかり散ってしまいました。

図書館の隣の小さな公園の前は、タクシーの待機場所になっています。
私の住んでいる小さなマンションは、その公園の向かいにあります。

駅に行くときは、タクシーに乗ります。
荷物を持って、止まっている先頭のクルマに声をかけるのです。

「乗せていただけますか。」

休んでいた運転手さんが気がついて、大抵すぐに扉を開けてもらえます。

クルマは静かに走り出します。
「寒くないですか。陽射しは温かいけど、風は冷たいですから。」
「大丈夫です。」

まもなく坂道に入ります。

「あれ、桃の花でしょうかね。きれいですよね。」
見ると、満開の八重桜です。
公園に一列に並んでいて、濃い色がとてもきれいです。

「八重桜だと思います。ほんとに、きれいですね。」

クルマは住宅街を進みます。

「寒くないですか。窓閉めましょうね。」
ご自分がちょっと咳き込んだりして、「すみません」っておろおろする感じの運転手さん。
どうやら私に優しくして下さっているのです。

クルマは九電工の研修所の横にさしかかります。
「あの中にね、たくさん電柱が立っててねえ、ある時間に通るとね、一斉に人が登っているんですよ。」
「それはすごい眺めですね。」って言って笑ったら、運転手さんもそうなんですって言って笑いました。

間もなく、夕方の駅に着きました。

何一つ特別なことのない、運転手さんと乗客。
それなのに、気のせいでしょうか。
降りる頃には、運転手さんの優しさが、私の中にいっぱいになっていました。

「ありがとうございました。」

いつもと同じようにお礼を言って、車から降りました。
ただ、降りてから、なぜかちょっと涙が出そうになりました。
可笑しいですね。
きっと、春のせいなのでしょう。

春は、要注意です。
優しくされると、かえってちょっぴり哀しくなったりすることがございます。




[2012/04/15 23:15] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

ロマンチックですね

ここさん 今日は

やっぱり春は胸キュンです。


[2012/04/16 11:29] 塾長 [ 編集 ]

Re: ロマンチックですね

塾長さん、こんにちは。

春ですね。
いろんなところに、お気持ちの優しい方は、いらっしゃるものだなあと。
こういうとき私は、神さまがお姿を変えて、現れたのかもと思う習性があります。
それはロマンチックな考え方というべきなのかも知れませんね。
コメント、ありがとうございました。

[2012/04/16 17:36] ここ [ 編集 ]

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