羽衣 

こんにちは。
今日もいいお天気です。
ところどころ残っていた雪もあらかた消えました。

マラソンや駅伝は、折り返しのあるコースが好きです。
箱根駅伝は、東京を出発して箱根の山に上がるのが往路、箱根から東京まで帰る復路。
東海道を、江戸時代さながらに、自分の足で行って、帰ってくるというのがいいなあと思います。
江戸情緒です。

マラソンや駅伝の楽しみは、やっぱり風景だと思います。
長い距離を走ることでも、タイムでもなく。
だって、トラックを何周もするのだとしたら、少しも面白くないでしょう?
風景だけが、身体をどこかに運んでいるんだと教えてくれます。

広島では毎年、都道府県対抗駅伝があります。
このいわゆる広島駅伝のコースは、平和公園前をスタートして、宮島まで海沿いを走って戻ってきます。
これも折り返しのあるコースです。

今年の広島駅伝は1月23日。
偶然、静岡と大分から、例の楽しい友人達がはるばるやって来て下さった、その日でした。
去年の3月、大分に出かけて以来2回目の3人集合!
ねたのさんまき衛門さんとの、広島観光一泊二日の旅です。

2日目、広島観光として、原爆ドームや平和公園にでかけましたら、ちょうどまもなくスタートという時刻。
嵐の中の母子像はすっかりテント群に埋もれています。
すでにスタート地点の平和大通りは人でいっぱい。
各県のゆるキャラさんたちが応援に駆けつけて、お祭りムードいっぱいです。
噴水前の広場には、選手の名前を読み上げるマイクの声が響き渡って、
名前を呼ばれた選手が次々に、中継点に向かうバスに乗り込んでいました。
目の前にいる選手はみんな、ただそこにいるだけで走っているように見える人たちでした。

スタート!
選手の一団は、合図と共に、見る見る遠ざかっていきました。
あれほどあった人だかりも、三々五々散らばって、平和大通りは、またいつものように車が走り始めました。

たすきを纏った選手達は、これから町を抜け、海を見て、折り返し地点から、またここに戻って来るんですね。

そして私はと言えば、今、どうやら折り返し地点のカーブを曲がり終えようとしているらしいなと思います。
というのも、実は昨日、来年度就職する大学を訪ねて、簡単なご挨拶をしてきたのです。
その上ついでに部屋も決めてきました。

私の2回目の職業生活は、いわゆる単身赴任です。
昨日一日で、急に、この春からの大冒険のいろいろが、具体的になって見えてきました。
4月からは、折り返し地点を越えて、見えてきた復路を行くといったところです。

一泊二日の広島観光。
今でも私の中では、お二人と広島で過ごした2日間が、自分の現実世界にうまく位置づけられないような時間として、ぽっかりと浮かんでいます。
それは、お二人が、いつもの私の現実とは全然違う世界(ネット世界?)に住んでいる方だからかもしれないなとも考えます。

私にとっては、この頃何だかカチカチになっていたのが、少しずつほぐれていくのが自分でも分かるような、そういう二日間でした。
(そういうカチカチの私でしたので、こなれた上手なおもてなしとはいかなかったなあと反省もあるんですけど。)

ん?
もしかしてお二人は、私を、無事新しいところへと向けるためにきてくださった天女なのではないかしらん。

羽衣を纏って他所から来た女人が、こちら、こちらと手招きする。
それを見るうちに、知らず引き寄せられて歩いてゆく。

私はお二人のおかげで、この春の折り返しのカーブをなんとか回ることができたのでは?

人はそれぞれ、その本人にもわからない約束を背負って、その身体を運んでいるのかもしれないと思うことがよくあります。
ねたのさんもまき衛門さんも、ご自身が天女であることに気付かないまま、ただ引き寄せられるように広島まで来て下さったのでは。

私たち3人が、駅伝という風変わりな競技のスタートに行き会わせたのは、偶然だったのでしょうか。
これって、神さまのちょっとしたいたづらかも?

羽衣のようなたすきを纏って走り抜ける選手達。
それを、見えない羽衣を纏った、ねたのさんとまき衛門さんが見ています。

ねたのさん、まき衛門さん、はるばる、広島までお運び下さって本当にありがとうございました。
ほのぼのと嬉しくしあわせでした。


駅伝やマラソンは、折り返しのあるコースのが好きです。
選手がみんな、約束を果たして帰ってくる、幸せな人たちに見えるからです。





[2011/02/02 16:29] 日記 | トラックバック(-) | CM(6)

ここさんこんばんわ。

そーなんですか。単身赴任されるんですか。
びっくりしました!

ほんとに旅立ちの春になりますね。

それを応援されているご主人やお子さんも素敵です。

わたしもここさんから
”新たな目標に挑戦する勇気のタスキ”を頂いたつもりで
明日から「気合い」を入れていきたいと思います・・・

ほんとにびっくりしました!
[2011/02/03 00:07] akihito [ 編集 ]

少々の、

ご無沙汰でした。
単身赴任なさるということ、驚きました。
「本人にもわからない約束を背負って、その体を運んでいるのかもしれない」
実に言い得ています。しかもここさんには諦念ではない前向きの肯定があります。心地良いです。
そして素晴らしいお二人の天女さん(笑)。いい門出ですね。

ふところに手紙かくして日向ぼこ  鈴木真砂女
[2011/02/03 12:59] NANTEI [ 編集 ]

びっくりした?

akihitoさん、こんにちは。

何だかちょっと嬉しくなっちゃいました。人をおどかすいたずらが成功したときの気分かな。
実は、このたびの単身赴任については、さほどの覚悟もないままに決めてしまいました。
だから、本当を言うと、こんなに驚いてくださったことに驚いています。
やっぱりそうかあ、という感じでいます。

初めの仕事を辞めるとき、まだ小学生だった娘が「ママと私は別の人だから、ママはママの好きなようにしてね。」と言ったのが、今も心に残っています。
今回の就職も含め、我が家はどうやら、“私は私で頑張るから、みんなも頑張ってね”というのがベースになっている気がします。
考えてみたら、何だかサバイバルな家族ですねえ。う~ん。
[2011/02/03 17:12] ここ [ 編集 ]

門出

NANTEIさん、こんばんは。

「門出」という言葉に、私がびっくりしました。
4月になったら、私はやっぱり、今までの生活と離れることになんだなあって。
無意識に、それに目を向けないようにしていたかも知れません。
来年度の準備、グズグズして何もしていませんでしたし。

この頃、ちらほらと梅のたよりが聞かれるようになりました。
(私にとって、今年一番の梅だよりは、NANTEIさんの畑の梅でした)。
そしてら急に動ける気がして。
あちらの梅に呼ばれたのかもしれません。

日向ぼこの句、いいですね。
いつもありがとうございます。
[2011/02/03 19:50] ここ [ 編集 ]

ここさん、こんばんは
4月からの御仕事は大学での御仕事だったのですね
おめでとうございます。

ここさんが以前学校の事を記事にされた時、
ここさんのような先生に教えて戴ける生徒さんは幸せですね、とコメントさせていただいたと思います
やはり大学からお声がかかる素晴らしい先生なのですね。
ここさんの人生の為にお嬢様達からも応援を頂いて・・
ほんとに素晴らしい御家族ですね。


私も。駅伝は大好きです
我が家の前を箱根駅伝の学生さんが走って行くんですよ。
花の二区です!
そうそう、私は箱根まで、8回ほどに分けて歩いたことがありますよ
東海道53次、まずは箱根までという企画です。
その前は走っていたこともありました。
一歩ずつ、足を出すだけで何処へでも行かれるのが大好きでした。
今は足を痛めて走るのはやめましたが、プールで泳ぐのも好きです。
一搔き、一搔き手を動かし、バタ足をしていると知らぬ間に1キロ・・1.5キロと進んで行きます。
前に進む事って楽しいですね。
折り返しを過ぎると、目標地点が急に近く感じられるのが嬉しいですね

春の折り返しの先を楽しんでお進みください。




[2011/02/04 00:08] Hulaさん [ 編集 ]

帰り道

Hulaさん、こんにちは。

お優しい励ましを、本当にありがとうございます。
そんなにいいものではないのですけど、嬉しくて、何度か読み直しました。
大学も、高校も、私にとってはあんまり違いがないなあと思っています。
授業や広い意味での教育ということで言えば、高校現場の方がいろんな面でずっと深いものがあります。
私に何ができるかな、と考えるところからの出発です。

> 一歩ずつ、足を出すだけで何処へでも行かれるのが大好きでした。
自分の足だけで進んでいけることって、とても嬉しくて自信になりますよね。
でもそれって、当たり前ですけど、実際に歩いてみないと実感できませんから、そこが大変(笑)。
Hulaさんは、箱根などなど、実際に歩かれたなんて、すごいですねー。
泳いだりも!

> 前に進む事って楽しいですね。
はい。
前に何が待っているか予想できないところが、大変。
こういうの、こわ楽しいって言うのかな。

> 折り返しを過ぎると、目標地点が急に近く感じられるのが嬉しいですね
あ、そうかもしれない。
> 春の折り返しの先を楽しんでお進みください。
今度行く大学、どうしてそこに行くことにしたのかなあって、忘れていたのですが、今回行ってみて思い出しました。
面接して下さった先生方がとってもジェントルマンだったから(笑)
折り返しは、景色のいいところをのんびりと進みたいって思ったのだと思います。

追記:家族はどうやら、私が週の半分以上いないということの深刻さが分かってないようです。
ほんとにもう。
今に思い知ることになるぞー。。。

[2011/02/04 12:25] ここ [ 編集 ]

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