野の教室 

こんにちは
今日は涼しい一日でした。

いつものお散歩コースの途中に、造園学校の実習園があります。
樹や花、藤棚や野菜畑、垣根、温室、木の家。
いろいろなものが狭い敷地にいい具合に集まっています。

先日、ここに突然、教室が現れました。

…教室!

建物は、畑の中の大きな道具小屋といった感じ。
木の板壁が3方を囲んでいて、上半分が、ちょうど大きな窓のように空いています。
パイプ椅子がきれいに4列に並んでいます。
低い教卓。
黒板は大きな釘で吊られていました。
誰もいなくて、廊下も戸もなくて、だけどそれは、間違いなく教室でした。

一番後ろの端っこの席に、そっと腰かけました。

見上げると、屋根は塩ビの波板。
空いているこちら側には、ぶどう棚のひさし。
棚の下には木賊がやけに繁っています。

ここで、誰かと一緒に過ごしたいなあ。
今教えてる生徒たちでも、研究仲間でもいいなあ。
近所の人でもいい。

窓ごしに、直ぐ上の畑で、モグラおどしがからからと廻っているのが見えました。
この間植えたばかりだと思っていた隣の田んぼが、もう立派に青くなっています。

なんだか泣きたくなってきました。
泣き笑いのような気持ちだと思いました。

ただ、誰かとここで過ごす時の様子を思い描こうとすると、なぜだかはっきりしなくて、
その想像の中で、自分が生徒なのか、先生なのかも分かりませんでした。

私は、教室の一番後ろに座ったまま、ずっと空を見ていました。

教室に、風が吹いています。


[2009/07/17 00:00] 教育 | トラックバック(-) | CM(0)

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