新幹線 

こんばんは
今日は一日中、強い風が吹いていました。

ちょうど日の暮れる頃、街を流れる川の河口近くを、車で走りました。
広い河川敷にはもう誰もいなくて、満ち潮の川面も暗くなりかけていました。
橋の手前で信号待ちをしていると、橋を渡ってゆくバスや車の列がうすい影のように見えます。

こんな春の夕暮れは、気をつけなくてはいけません。
ずっと前、大それた夢というのではなくて、当たり前の将来として、心の中に描いていた暮らしのことを、突然思い出してしまうからです。
その暮らしは、まるで実在した昔のように、なつかしく思い出されます。
それから、今、思い描いたのと少しだけ違う未来に生きていることを思い出すのです。
嬉しいとか、悲しいとかではなく、ただ少し違うだけの未来。

河口に斜めにかかる大きな橋を、白く細長い新幹線が通ってゆくのが見えました。
「見て、新幹線!」
後ろに乗っている娘に向かって言います。
娘は、とうに新幹線を見つけて喜ぶ年齢ではなくなっているのですけれど。
本当に真っ白で、流線型の、今の新幹線。
こんな遠くからでもその美しさがわかります。

ごほうびだなあ。
少し違うこの世界に、そのことを忘れて暮らしていることの、ごほうびだなあ。
私は、新幹線を見たことが、とても嬉しい。

春の夕暮れの空を行く、白い白い列車。


[2007/03/05 23:57] 未分類 | TB(0) | CM(2)

こんばんは。
今日の記事を拝見していて、「夜空ノムコウ」という曲を思い出しました。「あのころの未来に僕らは立っているのかな」っていうフレーズを初めて聞いたときの胸をぎゅってつかまれたような感じ。
母がよく言うのです。「人生に、もしもということは存在しない。今が選んできたこと全ての結果だ」って。だから、未来だけを見て生きていこうって、思うのですが、なかなかむつかしい。
でも、いいですね、ごほうびって。このごほうびはとても甘く、そしてとほうもなくおおきなものの代償なのかなって、思ったりしました。
[2007/03/06 20:29] まき衛門 [ 編集 ]

まき衛門さん、こんばんは。ようこそです。
まき衛門さんのお母様、きっぱりしてすてきですね。
わたしもかくありたいですが、いつもいろいろ思い返してはぐずぐず、とまあそういうわけです。お互い未来に向いて、がんばりましょうねー。
[2007/03/06 22:11] ここ [ 編集 ]

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