羽化の朝に 

おはようございます。
もうすぐ雨が上がりそうです。

菜の花が、あちらこちらに咲いています。
ゲートボール場の法面、ポストの足元、去年から作ってない畑。
黄色が、あちこちに。

虫たちが、花の色に誘われるって、分かるなあ。
見ていると、ちょっと出かけたくなります。

3年間の学生生活も、もうすぐ終わりです。
3年前、その先に何があるのか、何をしようとしているのか、そういうことを何にも考えていませんでした。

途中からは、とにかく、3年間で学生を終えようということを目指しました。
なんとか、目標達成。
反省点もいろいろあるけれど、自分としては、まあまあの出来かな。

そんなこんなの3年の間に、私は自分がとても変わったような気がしています。
もともと、変わりようもない、いい大人の年齢でしたのに。
理由も結局のところ分かりません。
教育の力なのか、学問の力なのか、または境遇の変化の故か。
私に起こった不思議なことを、自分だけで感じているのです。

そういえば、虫は、さなぎから蝶になったら、すぐに迷わず花の方へ向かうのでしょうか。
それとも、初めはとりあえず飛んでいるのでしょうか。

身の回りにある葉っぱを、ひたすら喰む暮らしから、花を探す暮らしへ。
一生懸命葉っぱを食べていた頃の、幸せな記憶を反芻しつつ、花に誘われる自分に驚きつつ。

私、蝉でなくてよかった。
人生の後半に羽化を迎える蝉。
もし私が蝉だったら、蝉として生きるたった七日の前半を、慣れないことに試行錯誤してるうちに無駄にしそうですもの。

4月からの仕事は決まっていません。
去年からのささやかな非常勤の仕事だけです。
この先こういう風に仕事をしていきたいなとか、私はきっと役に立てるなとか、ただ漠然と思い描いています。
これからどうなっていくのか、少しも分からない心細さも抱えています。

虫はその朝、蝶であるのか、蝉であるのか、羽化した自身の姿を見ることなく、
ただ理由の分からない喜びとともに、茫然と、春の中にたちつくすのでしょう。

その先のぽっかりした空間に、菜の花が咲いています。




[2009/02/25 10:16] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

とってもすてきな文章ですねえ。

すてきすてき。
ここさんはきっと、春風のようにふうわりとした方なんじゃないかしら。
私の個人的な意見では、蝶はさなぎから出てくるときに多分、ちょっと苦しいんじゃないかと思うんですよ。出てきても、体液が体ぢゅうに充分にまわるまで、時間がかかるでしょう。その間にいろいろイメージを膨らませているんじゃないかと思うの。だから、飛べるようになったら、それはもう、爆発的に....
蝶になったことないからわからないけど(そう言えば私の人生、いつが蝶だったんだろう?)、何だかそんな気がする沈丁花さんでした。

沈丁花さん、こんばんは
文章ほめてくださって、ありがとうございます。これは、自分の気持ちの整理のために書きました。
なるほど、蝶は初め苦しいのかも知れないなあと思いました。
私はといえば、ふうわりとなんてとんでもない。たいてい、見苦しくだらーっとしてるか、見苦しくジタバタしてるかのどちらかです。
なぜそう思うのかわかりませんが、沈丁花さんは、このごろまた新しい蝶々のような気がします。
[2009/02/25 22:49] ここ [ 編集 ]

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