おとぎ話 

こんばんは
廊下が、暗くてひんやりと感じられる夜です。

昨日、拙い論文を提出して、今日はまだその疲れの中にいます。
眠ればいいのでしょうが、何だかごそごそと休めないまま過ごしています。
貧乏性なんでしょう。

むかしむかし、千葉のとある大きな遊園地の一角に、ティーチャーズルームという部屋がありました。
その部屋の入り口は、それと知らなければ気付かないようなところにありました。
そこは名前のとおり、修学旅行の引率でやって来た教員のための部屋でした。

中には、ブルーグレーの柔らかいソファーがぐるりと置かれていました。
他に装飾のあまりない部屋でした。

その柔らかいソファに座ると、魔法のように、みんなとても眠くなりました。
どの人も眠くて仕方がないようでした。
でも、みんな我慢して身体を起こし、じっと目を閉じていました。
なぜなら、そこへはいる前に、まるで昔話の中の言いつけのように、

決して横になってはいけません

と言われていたからです。

あまり話す人もなく、誰もがただ座っていました。
一人が耐えきれなくなって、その悪い誘いのようなソファに崩れるように身を横たえました。
他の皆が無表情のまま、ゆっくりとその人の方を見ました。

まもなく、きれいなお姉さんがやってきて、何かをささやいて帰っていきました。
彼が仕方なくゆっくりと起き上がりました。

また別の誰かが崩れるように横になりました。
するとまた、きれいなお姉さんがやってきました。

誰もがみんな疲れ果てていて、
何か分からない理不尽とか、悲しみとか、そういうものは何もないのかも知れないとか、
感じることも、考えることも、声をあげることもできずに、ただじっと、柔らかいソファに無理に身体を起こして座っていました。

何度目かの時に、遊園地の中のその部屋はもう無くなっていました。

全部が、夢だったのかも知れません。




[2008/09/27 21:43] 思い出 | トラックバック(-) | CM(0)

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