センター試験 

センター試験が終わりました。
翌日、見るともなしに、新聞の「国語」の問題を見ました。
初めに見たのは三番の古文。

姿を隠した女と、それを心に残したまま別の結婚をした男。
男がその人であると気づいた女が、顔を見せぬまま、すっとその場から出てゆく。
そのたたずまいに、女の面影を心に浮かべる男。
そしてその瞬間、男は、彼女がさっき書き散らした歌を見つけてしまう。

男にとっても女にとっても叶わぬ恋。
表面的には何事も起こらないけれど、二人の気持ちの中は、それぞれ息つくような瞬間の連続である。
試験場でなくてよかった。こんなにせつない恋の場面、泣いてしまいそう。
『兵部卿物語』。読んだことのない文章でしたが、天下のセンター試験の問題文に、こんなせつない恋の話。
日本の教育を、ちょっと嬉しく思う瞬間でした。

ちなみに、二番の小説問題も恋の話。
四番の漢文は、試験中に居眠りする男の話。しかもその詩心が広大で気持ちいい。
一番の評論文も、よくある話と見せかけて、結局は瞬間志向ってこと?

いいよね、こういうの。


[2007/01/25 08:39] 教育 | TB(0) | CM(1)

『兵部卿物語』、本当にせつないお話でしたね。
私はここ5年間ほど、同じ職場の国語の先生と一緒に、毎年センター試験に出題された古文の口語訳に挑戦しています。今回は訳しながら、按察使の君(でしたっけ?)の揺れる心に共感を覚えて涙してしまいました。同僚の先生(男性)は、作者が男であることは間違いないとおっしゃるのですが、私は、女性のこんなにも細やかな心を描けるのは、やはり女性なのではないかと反論しました。
ここさんは、どう思われますか?
[2007/02/03 21:44] ねずみ [ 編集 ]

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