帰り道はひとり 

おはようございます。
桜が、梢の先まで全部咲いて動かないので、
この辺りの空気までが、全部止まって、
私も、息を止めています。
もうこれ以上はないっていう確信のせいでしょうか、なんだか泣きたくなります。

昨日の娘の入学式は大雨でした。
行きは一緒に行ったのに、帰りは保護者だけが先に帰ることになっていて、
えっ、そうなのっていう気持ちのうちに、あれよあれよと別れて、先に帰りました。
一人で帰りながら、結婚式の時のことを思い出しました。

教えられたとおりになんとか三三九度を終えると、誰かに「元の席にお戻り下さい」と言われました。
それで重い装束を動かして元へ戻ろうとしますと、
「こちらですよ」って手を引かれて、元いた方とは反対側の列の方へ連れて行かれます。
えっ、って思いながらも言われるままにすすんで、元の席でない席に座りました。

座ってから見ると、向かう側に、なつかしい父と母、弟と祖母が並んで座っているのが見えました。
どうして。どうしてみんな向こうにいて、私だけこっちにいるの。
私はあちら側にいるはずなのにと思いました。

大好きな人たちが並んでこちらを見ていました。
私は、あちら側に戻らなくちゃと思いました。
祈るようにそう思いましたが、それでも私は動くことが出来ずに、そのままそこに座っていました。
涙がにじんできて、父や母が本当に遠くに遠くに見えました。

あの時、席を立って、向こう側へ歩いていたら、今はどう違っていたでしょう。
何も変わらなかったかもしれません。
私は、結局立ち上がりませんでした。

たった10メートル程度の、遠い向こう側。

私は、今もたぶん、あの席に座り続けているのだと思います。
何度も何度も、いつもいつも、私は「えっ」て思いながら、座ったまま向こう側を見ています。
手を動かすことすら出来ずに。






[2008/04/08 08:27] 日記 | TB(0) | CM(2)

さくら

さまざまなこと思い出す桜かな 芭蕉
人はみな何かに励み初さくら  けん二
 
すこし遅れましたがお嬢様のご入学おめでとうございます
子供の成長は嬉しいけれどだんだん遠くなる気もして寂しさも・・・。

先日、東京で光背を脱いだ日光・月光菩薩(薬師寺)をみてきました。後姿がとても優しく見えました。ついでに鎌倉まで足を伸ばし虚子のお墓へも。花の旅から帰ってみましたらこちら梨や桃の花盛り・・・。

[2008/04/11 12:08] ろしなんて [ 編集 ]

ろしなんてさん、おかえりなさい。
花のお江戸方面にお出かけだったのですね。鎌倉もさぞ美しかったことでしょうね。
旅から帰られると、ご自宅もまた格別でしょう。梨の花、桃の花。その辺りでは、きっと遠くまでずっと咲いているのでは。いい季節ですね。
先日よりキトリの具合が悪くてとても心配しています。
[2008/04/12 00:10] ここ [ 編集 ]

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