飛梅 

おはようございます。
朝はやっぱり冷えますね。

家の前の、少し低くなっているところの紅梅が咲きました。
もう、五分咲きです。
梅は、本当にいいにおいですね。
一昨日は一日留守にしていたので分かりませんが、その前はまだ咲いていませんでした。
一度にぱっと、五分咲きになりました。

飛梅。
太宰府に一夜にして飛んできたという梅は、こんな風だったのではないかな、と思います。
私の見ているこの紅梅は、かなり大きな木です。
私の勉強机の、丁度その先に見えて、たまに通る人の他に見る人はありません。
私のところに、飛梅が来てくれたように感じます。

道真を慕って、一夜にして太宰府に来た飛梅の花。
人品も、人並み優れていたという道真公。
彼は、失脚して、その富も権力も何もかも失ったのだけれど、
何よりも、国のために、誰よりも秀でたその力を、必要とされなくなったことが、道真の無念であったろうと想像します。
誰よりも物事がよく見え、なすべきことを知っていた人だからこそ、余計にその無念は深かったろうと、そういう境地もわからぬままに、深く想像いたします。
飛梅は、その道真を慕って、太宰府に行ったのでした。

それならどうして、そんな飛梅が、私のところに来てくれたのでしょう。
これまで私は、さほどの梅とのおつきあいはありませんから、私を慕って、ということはありません。
希望的推測としては、私の秘かな思い人が寄越してくれた――いえいえ、そんなこともありません。

そういえば、明け方、浅い夢の中で、私は誰かに「ありがとう」と言われていました。
それが嬉しくて、夢の中の私はひどく泣いていました。
もしや、あわてものの飛梅は、その明け方の淡い夢をのぞき見て、私をそのような無念の人と思いこんだのではないでしょうか。
「東風吹かば」と聞いてすぐに都から太宰府まで飛んでいくような梅ですから、きっとあわて者です。
道真を慰めた飛梅は、千年以上たった今、こうやって気まぐれに、ささやかな無念の人のところに、来てくれるのかも知れません。



[2007/02/13 09:27] 未分類 | TB(0) | CM(0)

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