盆踊り 

こんばんは
里帰りをしています。
星が本当にたくさん見えます。

今夜は、母の里の盆踊りでした。
子供の頃から、八月十五日の夜は、ここで盆踊りをいたします。
やぐらから斜めに提灯が並んで、そこだけが浮かんだように見えています。
河原に、集落の皆が集う、昔ながらの盆踊りです。

祭壇には、五月に亡くなった祖母の遺影が飾られています。
その年初盆の家では、つながる者が、みな出て踊るのです。
今年は、祖母のほかには、もう一人男の人の遺影があっただけでした。

やぐらから太鼓の音が続いています。

祖母は、盆踊りが好きでした。
去年も一緒に踊りました。

私が死んだら、踊っておくれね。

最後には三重にもなる踊りの輪。
提灯に照らされて、子供も大人も踊り続けています。

子供の頃、覚えた踊り。
菊の模様の、白い子供の浴衣を着た私。
たくさんの知り合いに声をかけられた娘の頃。
それから、子供ができて、いつのまにか幼い娘と一緒に踊るようになって。

私は、いつまでも終わらない気がする踊りの輪の中にいます。
慣れない下駄で、足が痛くなっても、次第にほうけたように、ただ踊っています。

今年は、娘が私の浴衣を着ました。
叔母の浴衣だったそうです。
叔母も、初盆の祖母のために、私の後ろで踊っています。
母も、私も、娘も、みんな祖母が仕立てた浴衣を着て。
いつか娘も年頃になって、
娘の頃の私のように、良く来たねって、みんなから声をかけてもらうようになるでしょう。

いろんな人が踊る輪の中で、毎年こうしておなじ踊りを踊りながら、
やぐらの周りを何周も何周も回るうち、
いつのまにか、年を重ねてゆきます。

私が死んだら、みんな踊っておくれね。

おばあちゃん、みんな来たよ。




[2007/08/16 00:45] 家族 | TB(0) | CM(0)

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