本に刻む 

こんばんは
夏の夕方は、何だか、目に見えない何かの境目という感じがしますよね。

少し前から探していた本を、今日ようやく借りることができました。
その小さい本の表紙を開けると、青いペン字で、
「三森隆夫兄 昭和七年一月二十五」と中央に書かれていました。
そしてその下に署名がありました。
贈り物だったのでしょうか。

その崩し字の署名を見ているうち、ふと気づきました。
それは、この本の著者の名前なのでした。

こんな字を書く人だったんだなあ。
何か、どこか、泣きたくなるような、真剣な人生を送ったこの本の著者の、
その筆跡なのでした。

裏表紙を開けると、隅っこに
「1932.1.27 着本 Ta」とありました。
Taは、おそらく隆夫のTaでしょう。

80年近くも前の、真剣な人々の間の物語に、少しだけ触れた瞬間でした。

私は、以前から、父の学生時代の古い本に、どれも日付があるのを知っていました。
それに倣って、日付を入れていたこともありましたが、
次々本を買うようになって、もしも古本で売るときに価格が下がるかな、なんて、つまらないことを考え始めて、しないでいました。

私もやっぱり本に日付を入れることにしよう。
それから蔵書印も押しましょう。
私のは、父が石を彫ってくれた、洒落た蔵書印です。

父が刻んでくれた私のイニシャル。

二度とは来ない、その日。

本にまつわる、私自身の物語。




[2007/07/25 21:52] 日記 | TB(0) | CM(6)

 私もやっぱり、日付、入れようかしら・・・。
蔵書印も押そうかしら・・・。
そんな風に思いました。

 私も昔はそうでした。でも、どんどん増えて置き場所に困るようになり、買ったら買った分、売っていこうと思って途中から止めました。
・・・!読後これは絶対手放さないぞ!と思えたのだけ、そうしようと今、思いました。

[2007/07/26 05:42] あやこ3 [ 編集 ]

あやこ3さん、おはようございます。
蔵書印とともに、一番にあやこ3さんの頭に浮かんだ本は、何でしょうか。たくさんありますか。仲間ができて嬉しいです。本に書き込むのって、やっぱりちょっとどきどきしますよね。
読書家で、そして実践家のあやこ3さんの書架、どのようだろう、って想像いたします。

[2007/07/26 10:28] ここ [ 編集 ]

 一番の本・・・。
うーん、難しいですねぇ。
現在進行形で言えば、この2、3週間は購入した本はないです。(よって、蔵書印を押す予定の本は今のところありません。)
 図書館で借りている本では曽野綾子さんのエッセー1冊、八千草薫さんのエッセー1冊。あとはパンと山に関する本3,4冊でこれらをクルクル廻して同時進行で読んでます。(不思議な読み方!)
 常に手元に置いて、ちょこちょこ開く本では聖書と、あと神谷美恵子さんの25歳から亡くなる65歳までの日記です。
・・でも置き場所がないのが切実なんです。
書架は、もうとっくの昔に満杯(笑)
なんとか、暫らく開かない本は処分と思うんですが、私の場合は何かあると「アッ、これどっかに書いてあった!」と捜して、また読むしで、なかなか踏ん切りがつきません(笑)





[2007/07/26 15:42] あやこ3 [ 編集 ]

あやこ3さん、お答え下さってありがとうございます。
私も、並行して何冊も読んでいくタイプです。
神谷美恵子さん、少しだけ読んだことがあります。また読みたくなりました。
[2007/07/26 17:35] ここ [ 編集 ]

蔵書

ごぶさたでした!佐渡をぐるぐる歩いていました。そして疲れ果てていました^^。
私の父も必ず日付が入っていました。そして蔵書印は名前だけを彫ったあっさりしたものでした。日付やぎっしりと書き込んだ父の字を見ると無性に懐かしく逢いたくなります。私も昔から日付を書き込む習慣はありますがこのごろはよく図書館を利用するので(やはり本の置き場にこまるのです)書けなくてちょっと残念。

[2007/07/26 22:37] ろしなんて [ 編集 ]

ろしなんてさん、お久しぶりです。
佐渡といえば、何となく天の河。よさそうですね、夏の佐渡。
図書館の貸し出しカードがなくなって、本に何の痕跡も残せなくなったのは、ちょっとさびしいですよね。
[2007/07/27 07:57] ここ [ 編集 ]

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