プールの時間 

こんにちは。
雨が上がりましたね。

昨日、島の小学校に行きました。
午後、日も差してきて、水泳ができることになりました。
子どもたちは大喜び。

バスをお願いして、全校で、隣町の小学校にある共有プールに出かけます。
朝乗ったときには、とうとう降りるまで、乗客は私一人だったバスが、子どもたちでいっぱいになりました。

先生も、みんなプールに入ります。

一番できないグループの子は、5人。
浅い方のプールで、顔をつける練習です。
5秒間浸けていられたら、次のグループに行けます。
高橋先生が大きな声で「いち、にい」って数えます。
かなちゃんは、鼻の先くらいしか水に浸かっていません。
けんとくんもあっというまに顔を上げてしまいました。

となりのグループは、わにさんの練習です。
体を伸ばして、水の中に、手をついて静かに進むわにさんは、3人。
あとのわにさんは、座って泳ぐまねをしたり、立って向こうへ行ってしまったり。

次のグループは、深いプールです。
バタ足で進みます。
浜松先生の「ここまできてごらん」っていう声が、ずっと何回も何回も聞こえています。
手を引いて、後ろに下がりながら、息継ぎのたびに、一緒に「ぷは~」って声をあげている加藤先生。
教頭先生の背中に誰かがぶら下がっています。

どの子を見ても、目が合います。
「先生見ててね」って、どの子もどの子もみんなそう言っているのが聞こえます。
「うん、見てるよ。」
めちゃめちゃなクロール。
ヘンなバタ足。
あれあれ大きく曲がっちゃた。
立ち上がるとすぐに、「見てくれてた?」「どうだった?」って、こっちを見ます。
「見てるよ。」ってにっこり。

「先生、ピン持ってて」って、ピンクの帽子の子が、プールサイドの私の方に手を伸ばしました。
3年生かな。
光るもようの細いヘアピンが2本。

わにさんだったゆうなちゃんが、水に浮こうとしています。
先生が、お腹のところを抱いています。
前に出されたゆうなちゃんの指が固まって、かちかちに力が入っているのが分かります。
浅いプールの水面に、明るい光がゆらゆらしています。
先生の手の上の、ゆうなちゃんの小さくてまっすぐな体。

加藤先生が、自分の肩にかなちゃんの両手をのせて、向き合ったまま水面に下がっていきます。
「いち、にい、さん、し、ごっ」

白い金網で囲まれたプールの中の時間。
明るい、水面の光の中の、永遠と同じ5秒。

私は、小さなヘアピンを握りしめています。
この世界に入る鍵のように。

「見てるよ。ずっと見てる。」ずっと。




[2007/07/12 12:42] 教育 | TB(0) | CM(5)

よかった

ちびちびだった頃を思い出しました。
いまはもう随分違ってしまっているけど、
でもその頃のことはまだ覚えています。

[2007/07/13 00:52] ねむねこ [ 編集 ]

ねむねこさん、こんばんは
初めてコメント下さいましたね。
とても嬉しいです。
ありがとうございました。
そう、私も、ちびちびの頃の気持ち、せつないほど覚えているのです。
[2007/07/13 01:45] ここ [ 編集 ]

6人家族でした

ぎゅーぎゅーの食卓だったけど普通だった。
あの家族はまだ、この時空のどこかに存在してるはずです。
なんちゃって。

初めてでしたっけ。

[2007/07/13 09:27] ねむねこ [ 編集 ]

はい、初めてでした。
[2007/07/13 20:30] ここ [ 編集 ]

すみません

わざとトボけました

[2007/07/13 20:38] ねむねこ [ 編集 ]

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