里帰り 

こんばんは
昨日は夏至の日でした。
お彼岸が、あの世への道が開かれる日であるように、夏至の日にも何か秘密がありそうな気がするのは、私だけでしょうか。

里帰りをしてきました。
ベルを鳴らして、玄関を開けると、母が廊下を走るようにパタパタとやって来ます。
聞き慣れた足音です。
玄関の花は半夏生です。

その廊下を歩いて居間の方に向かいながら、すーっと息を吸います。
帰ってきたなあって思います。
私たちの気配以外は、しんとして静かです。

台所はどこよりも明るい場所です。
挨拶めいた話をしながら、あたりを見回します。
何もかも、前に見たとおりの場所にあります。
薬箱の上に出ている薬。
おかしの入った瓶。
鉛筆立て。弟の学習机が、今は背の低い棚として役に立っています。

お箸を並べていると、父がビールを出してきました。
何もいわないけど、父と母が私が来たのを喜んでくれているのが伝わってきます。
「あれ」お酢の物の小鉢。
「いただきもの。結構いいでしょ。」

めだかの水槽がひとつ増えています。
ホテイアオイの黒々とした根の間をお腹の大きいめだかが数匹。
産卵を待っているのだそうです。
窓の外には、まだ青いトマトのためのビニールの屋根。
最初雨が降ったら水が溜まるよって言ったのに、やっぱりそうなってね。
トマトってなかなか熟れないね。

ただ、そうするものだと思う、その通りの暮らし。

私は、素足でゆっくり家中を歩きます。

また、スリッパをどこで脱いだかわからなくなりました。



[2007/06/24 22:01] 日記 | TB(0) | CM(4)

やすらぎ

ここさんのやすらぎがあふれていますね。
気持ちのいい時間が流れています。
スリッパをどこで脱いだものやら・・というところで、思わず笑ってしまいました。私もしょっちゅうどこかで脱いでわからなくなり母に「はーい、スリッパ・・」と手渡されていたから^^。
いいですね~~ご実家がまだまだあるのって。私の子供たちもここさんみたいな気持ちで帰省しているのかな~~。
[2007/06/24 23:34] ろしなんて [ 編集 ]

ろしなんてさん、こんばんは
誰かから大切に思ってもらってるって、本当に生きる力になります。
ろしなんてさんのお母様、お優しかったのですね。スリッパ持ってきてくださるなんて。
ろしなんてさんの雰囲気と重なります。
だから、お子様たちの帰省もきっとほっとするひとときだと思います。

[2007/06/25 20:48] ここ [ 編集 ]

おみやげは

とうとう里帰りをされたんですね。このところ、昔をふりかえる文章がつづいていました。こっちもすっかり里ゴコロがついちゃったな。

廊下を走るお母さまの足音、色あざやかに目に飛びこんできた半夏生の葉っぱが、ここさんを歓迎します。「すーっと息を吸い」こんだ息づかいまで聞こえてきて、しんとした世界に誘われていきます。台所を、居間を、むかし使っていた勉強部屋を、素足でゆっくり歩き回るここさんと一緒に、なつかしい家のなかを読者もひとつひとつ閲覧していきます。ジブリ・アニメのオープニングのように。そして数匹の「お腹の大きいめだか」をみつめるところで、またも気がつかされます。

ベルを鳴らして玄関を開けた向こう側は、ここさんの"another world"だったんだと。

人は、どうして里帰りをするのでしょう。ときどき自分の「起源」をふりかえってみたくなるのは、なぜでしょうか。遊び、癒し、なるほど。でもおれは、別の言葉を使ってみたくなるのです。見失いそうだったものを探しに。

ですから「起源」は、旅行者におみやげを持たせてくれようとします。
『ただ、そうするものだと思う、その通りの暮らし』
これが、ここさんへのプレゼントだったんじゃ? そろそろスリッパの脱ぎ忘れも卒業ですね。と人にいいながら、いつも釣銭をまちがえて青くなってるタクドラもいます。こっちは社会の迷子。
[2007/06/26 12:49] wordblow@mail.goo.ne.jp わど [ 編集 ]

わどさん、こんにちは
そういわれてみれば、思い出的な文章が多かったですね。変化のない日常を送っているせいでしょう。

残念ですが、大人になると、里帰りは、帰宅ではなく、やはり旅です。
それでもなのですが、わどさんもお里帰り、なさってはいかがでしょう。心の洗濯。なかなかいいものですよー。
[2007/06/26 16:08] ここ [ 編集 ]

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