三十二の瞳 

こんばんは
梅雨の晴れ間です。

先日、島の小さな小学校に行きました。
着いたときは、お昼の掃除時間中でした。

小さな校舎を小さな子供達がお掃除していました。
女の子がリノリウムの床をぞうきんで拭いています。
よく見ると、斜めにきまぐれに進んでいます。
下駄箱の砂を掃きだしている身体の大きい男の子。
その先のすぐ外側がグランドです。
グランドというには、とても小さなグランド。
今は誰も外に出ていないのに、なぜか子供達がいるような気がいたします。

クラスの子どもは15人。
教室の窓からは、気持ちのいい風が吹いてきます。
こっちを見て笑ってくれる女の子や、困ったような様子をする男の子。
子供達の目いっぱいに、私の姿が写っています。

授業が始まりました。
先生の声がとてもよく聞こえます。

司会は山野くんです。
校長先生も、先生たちもみんな来ました。
「さんねん峠」
「三年峠で転んだならば、三年きりしか生きられぬ。」

そうそう、私の担任の先生は木下先生でした。
もじゃもじゃ頭で、すぐ「ごめんごめん」て言いました。
ねえねえ先生、今日いいことあったんだよ。あとで教えたげるね。
先生、なんかお話しして。
先生。

6月のよく晴れた日の午後です。
私は、いつのまにか16人目の子どもになって教室に座っています。

今日、知らない人が授業を見に来ました。






[2007/06/17 00:20] 教育 | TB(0) | CM(2)

シンクロニティー?

これもいいなあ。「ねえねえ先生、今日いいことあったんだよ。あとで教えたげるね。」では、すっかり宮沢賢治ワールドに引きずりこまれました。窓から風も吹いてます。ここさんのに比べると、どこか賢治もゴツゴツしてきますけど。
この文章は不思議なんですね。語り手の立ち位置がフーワリフーワリと物語空間に浮かびだします。窓から風が吹いてくる教室と、先生や子どもたちの姿が、話者をその世界にいざなうからでしょうか。話者がみている「その世界」へと。目を細めて微笑むたびに、話者の背はちじんで体が軽くなり、オカッパ頭になっていったんですよね。いいなあ。
(ところで、こちらも幼いころのことを書いたんです。ちょっとだけですけど)

※ペット・ネタはすこし苦手なので、「雨のお散歩」へのコメントはスルーしました。ごめんなさい。
[2007/06/17 03:39] wordblow@mail.goo.ne.jp わど [ 編集 ]

わどさん、こんにちは
また丁寧にお読み下さってありがとうございます。宮沢賢治ですかー。すごいですねえ。
やっぱり、幼い日の体験は、誰にとっても大きいので、力がありますよね。
[2007/06/17 15:45] ここ [ 編集 ]

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