数える 

こんにちは
梅雨にはいりました。
昨夕から、穏やかな雨が降っています。

人づてに、靴作りをしている人が、作った靴に番号をつけているという話を聞きました。
番号は、8年間で500番になったそうです。
初めは、ふと思いついて番号をつけたのかもしれません。
そうやって何の気無しに数え始めて、いつのまにかずっと数えている。

そういえば、石段が続く道を登りながら、いつのまにか数えていることってありませんか。
そういうときは案外真面目です。
だんだん数も多くなって、数えにくくなってもやめたりなんかしません。
数えながら、目の前の次の石段だけを見つめて登ってゆきます。
そのうち声に出して数えるようになっています。
一緒に上っている人から話しかけられると、頭の中で数えつづけながら、ちょっと上の空で答えたり。
数えることが、その道を登る私の杖だったのだと思います。

風、小鳥の声、かたわらの同行者の歩み。

不思議なことに、今ではかえって、そういうときのまわりの景色の方が、鮮明に思い出される様な気がします。

数えることは、欲があるように見えて、案外無心な営みなのかもしれません。
石を蹴りながら歩く子供の、その小さな石のように。


それぞれの街を行く、500足の靴。


[2007/06/14 09:55] 未分類 | TB(0) | CM(8)

501番目の靴

静かながらもしばらく降り続く!といった雨の降り方です、梅雨ですものね。
501番目の靴も1000番目の靴も・・・・どのような道を歩んでいるのでしょう~~。
わたくしも石段を登るときにふしぎに数えてしまいます。切りのいい段数で「フー30段だ・・」などと一息入れるときだけ声にします。
[2007/06/14 15:44] ろしなんて [ 編集 ]

ろしなんてさん、こんにちは~
なんだか、ろしなんてさんのこと思い出すとホッとします。
そちらも雨ですか。
ちょっと小雨になったので、さっきキトリのお散歩に行きました。また反省なく今夜も徹夜になりそうな状況に追い込まれております。
[2007/06/14 18:29] ここ [ 編集 ]

その方がつくった靴をはいてみたいものです、851番とかのを。大切にできるような気がします。ふつうなら、玄関先とかにスニーカーを脱ぎすてたまま。そのうち何回か、マットがわりに踏みつけられています。そんなことしないで、ちゃんと靴箱に入れておくんだけどな。
女性用のブーツとかパンプスとかしか、お作りになってないなら。じゃ、バイク用のブーツとかってどう? ちょっとカッコいいんじゃない? とか・・・。

こうして、ここさんの文章を拝読していると、おれなんかの書く文が恥ずかしくなってきたりします。視界に入ってくる世界が、ものすごく違うんですね。大切にされてるものが多いんだなって、すごく感じます。
この文では、靴の数から、神社?か丘に上っていく石段を数えた日のことを思い出していらっしゃいますよね。つくった靴を数えるという人の仕草から、ひと日を大切にした(らしい)自分の記憶を、ここさんらしい抑えた文体でリプレイされています。ここで読者はハッと。数えるという行為に、そんな意味もあったねと。そして読者によっては、一日一日と過ぎていく毎日の大切さ、いとおしさにも気がつかされたりするのです。もしかしたら、今日までに出合った人々の顔とかも?

だけど、とやっぱり思い直しましょう。やさぐれてしまった文体だけど、おれはおれで書かなければならないことがあるのさって。そして、ここさんのやさしい文体では、それはけっして書けないかもしれないものなんだと。うん、そういうことにしておきましょう。
[2007/06/14 21:03] わど [ 編集 ]

ここさんこんばんは。
私は一晩に500を越える流れ星をかぞえたことがあります。晩秋の浜辺で毛布にくるまりながら。
星に願った思いはなにひとつかなわなかったままで、だけど、星の数をかぞえながら最後は笑い転げていたことを思い出しました。「越えちゃう」ということは、意味もなく可笑しいものなんでしょう。
数えるって、いいタイトルですね。
[2007/06/14 22:09] まき衛門 [ 編集 ]

わどさん、こんばんは
いつも気まぐれな文章を、本当に丁寧にお読み下さり、ありがとうございます。
とても励みになります。
鑑賞は、決して作品に属するものでなくて、読み手の方とのちょうど中間にあるんですよね。私の拙い文を生かしてくださるわどさんの鑑賞、一方ですごいなあと思いつつ、嬉しくて何回も読んでいます。
いつもありがとうございます。
[2007/06/14 22:59] ここ [ 編集 ]

まき衛門さん、こんばんは
浜辺で毛布にくるまって流れ星を数えるなんて、なんてロマンチック!ずっと忘れられない体験ですね。
「越えちゃう」ってことは、意味もなく可笑しい…ほんと、そうですね。気がついてみると、不思議な大事な可笑しみですねえ。
そして「数える」というタイトル。そういわれてみると、とてもいいような気がしてきました。
全体が詩のようなコメント、その鋭敏さ、及ばないなあという気がいたしました。
[2007/06/14 23:08] ここ [ 編集 ]

始めまして

数える と言う言葉に私もとても考えさせられました。すぐ数えて又数えて何度も色んな事を数えますのに 長くてとても上れそうにない階段も、一歩一歩だとしっかり後ろを振り返ることもできますしね 
[2007/06/15 12:14] つゆ, [ 編集 ]

つゆさま、ようこそお越し下さいました。
うかがっていると、つゆさんの「数える」は、とてもゆっくりした営みですね。
確認しながら。
「数える」ことだけでも、人によってこんなにも風景がちがうのだなあ、とあらためて感心しています。
どうぞ、またいらしてくださいね。
[2007/06/15 21:29] ここ [ 編集 ]

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