栗の花 

こんばんは
星の夜です。

小川さんのおばあちゃんちの庭の栗の木に花が咲きました。
花と言っても木の花ですから、紐状のクリーム色の地味なものです。
木にかぶさるようにして、全体を覆っています。

小川さんのおばあちゃんは、もうこの家には住んでいません。
東京の息子さんのところに行ったのだそうです。
そしてこの家は、向かいの老人ホームが買ったということでした。
駐車場にするのだそうです。

春には石の門のところに水仙が咲き、レンギョウが咲きと次々花が咲きます。
さほど広くないお庭ですが、木も多くて、しだれ梅、花ずおう、今はつつじ。柿の木もあります。

主がいなくなって、草も増えてきたけれど、その草の中で、おばあちゃんが植えた花たちが、次々に咲いてゆきます。
秋には栗が落ち、柿が実りするでしょう。

ガラス戸も閉まったままで、「本家 小川」と書いた表札に、草が伸び掛かっています。
小川のおばあちゃんって呼んでいたけど、名前は小川さんではなかったらしいです。
あれは、ここに「本家 小川」さんがありましたよ、っていう表札なんですって。

ゆっくり歩いて坂を上ってきて、「まあ、こんにちは」って。
赤いふちの眼鏡を掛けてました。
いつか車に乗せて差し上げたら、お礼にプラスチックのキティさんのお皿をくれました。
娘さんにどうぞ。

私も庭に花をたくさん植えようと思います。
来年も、またその次の年も咲いてくれるように。




[2007/06/10 22:40] 日記 | TB(0) | CM(4)

いつか、どこかで

うーん、味わいがある文章をお書きになりますね! なんでしょう、これ。と過去に読んだ原典を探そうとする悪いクセ。
「小川さんのおばあちゃん」と語られるやわらかいエクリチュールが、丹精こめて作られていたらしい「庭の栗の木」を描写したすぐ後、

小川さんのおばあちゃんは、もうこの家には住んでいません。
東京の息子さんのところに行ったのだそうです。
そしてこの家は、向かいの老人ホームが買ったということでした。
駐車場にするのだそうです。

の一文が挿入される。この、ひらりとした、さりげない文章に激しいショックを受けました。というより、奇妙な共感? これが現代、とかいえば、すこしおおげさですけど。そして、おおげさは、ここさんの文脈にぜんぜんにあわないのですけど。
最後、

私も庭に花をたくさん植えようと思います。
来年も、またその次の年も咲いてくれるように。

の精一杯の祈り? を読んで、胸がひっかかれて気が狂いそうになりました。しかし、どうしてこんな文章が書けるんでしょうか、女性には。純文系(ここでは気楽な日記文)のおなじような文章を書いても、男の場合はまったくちがうエクリチュールになってしまいます。恐ろしいし、頼もしいかな。でもソバに寄ると、やわらかくグサッとやられるんだよな・・・。

あ、そうそう。いつかどこかで、ちょっとだけお話した者です。ネットの片隅では「誤読知らず」とか名乗っています。rssリーダーに登録していますので、よろしく☆
[2007/06/10 23:17] wordblow@mail.goo.ne.jp わど [ 編集 ]

 おはようございます。
今朝は、4時半に目が覚めてしまいました。
本当はもう、1時間くらい眠っていたいんですが・・・、ほんとに、お年寄りみたいです(笑)

 はかないけれど、確かに人が生活していた時の流れの長さを感じて切ないですねぇ・・・。
 ところで、栗の木の花ってどんな花なんでしょう?
また調べてみます!


[2007/06/11 05:12] あやこ3 [ 編集 ]

わどさん、ようこそお越し下さいました。
そして、ご丁寧なコメント、ありがとうございました。とても喜んでおります。
わどさんからは、このような文章は、「女性のエクリチュール」ということになるのだなあ、と思いつつ、読ませていただきました。
ブログって面白いですよね。匿名だけれど、個人的で、書き言葉だけれど話し言葉で。
これからもどうぞいろいろ御批評下さいませ。
[2007/06/11 08:11] ここ [ 編集 ]

あやこ3さん、おはようございます。
早起きですね。私はまだまだ修行が足りず、朝のお弁当づくりが、まず一山です。
栗の花は、一度それと知ると忘れられません。知らなければ良かった、って思われそうな気がして心配。
[2007/06/11 08:16] ここ [ 編集 ]

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