手紙を出す 

こんばんは
今日は少し涼しい一日でした。

あなたの家から一番近いポストまで、どのくらいありますか?
書き上がった手紙や葉書を持って行くのって、特別な気分ですよね。
それから、投函する時も。

私の家からポストまでは、たぶん50メートルくらい。
今の季節は桜の葉に隠れて見えませんが、冬は窓から見えます。
だから、つっかけを履いて、スキップしながら行くのです。
家の前の小さな橋をわたって、木蓮の木の下を通って。

ポストには「収集時間 10:00ごろ」と書いてあります。
知ってるけど必ずそれを読んで、それから銀の口に深く手を入れて、中に落とします。
そのあと口のところをパタパタと動かしてみます。
そして、心の中で、よし、とか思います。

今日のは事務的な書類の郵送でしたけど、それでも手順も気分もおんなじ。
帰りは、ちょっと寄り道気分で草を引っ張ったりしながら帰ります。

帰ってみると、あれ、入れたはずの書類が一枚食卓に残っていました。
ひゃあ、だいしっぱいー。
でももう投函してしまったのですから仕方ありません。
無くても分かってもらえるだろうって諦めることにしました。
ポストの中は、もう決して手の届かない別の世界なのです。

まもなく収集時間の10時になって、それから10時10分になりました。
気になるので、つっかけを履いて、ちょっとポストまで行ってみました。
パタパタを動かしたり、ポストの横をこんこん叩いてみたりしました。
まだ中にあるものやら、もう集められて行ってしまったものやら。
どうしようもありません。
仕方ないのでまた橋を渡って家に帰りました。

11時過ぎて、郵便配達のバイクの音。

思い出した!
前に葉書を出しに行こうとしたら、配る人が「預かるよ」って受け取ってくれたこと。
集めるの、同じ人かも。
いそいで外へ出て、バイクを追いかけます。「すみませーん」

でもね、その郵便屋さん、私の手紙を持っていなかったのです。
ポストの鍵、忘れてきちゃったんですって。
真っ黒いもじゃもじゃ頭の郵便やさん。

午後、その郵便屋さんのおかげで、一度は別世界に行った私の手紙が戻ってきました。

「封書は80円ですよ。気がついて良かったですね。」
見ると、50円切手が貼られています。
夏の花の絵の切手を見つけて、嬉しくなって貼ったのでした。

手の届かない世界から、私の所に戻ってきた、いろいろ足りない手紙。
その手紙を手に持ったまま、
私は去ってゆく赤いバイクを、しばらく見送りました。





[2007/05/31 23:47] 日記 | TB(0) | CM(2)

ここさんこんばんは。
携帯電話とパソコンを手に入れてから手紙を書くことってすっかり減ってしまいましたけれど、ポストに投函することの特別な感覚って、不変なのかなって思いました。
ちなみに植えもん屋の隣には郵便局がありまして、数年前、強盗がはいったことがあります(笑)。すぐつかまっちゃいましたけれど、日ごろは静かなこの界隈が警察やマスコミで大騒ぎになったひとときの時間、なんだかお祭りのような非日常空間でした。

「背後より雨音しのび寄りて来る葉書投函しにゆく我に」まき衛門
[2007/06/01 00:53] まき衛門 [ 編集 ]

お隣が郵便局とはうらやましい。
私は無愛想だけどのどかな郵便局というところが大好きなのですが、これも民営化で変わってゆきそうです。
御歌、ちょっと緊張感のある歌ですね。またお聞かせ下さいませ。
[2007/06/01 22:01] ここ [ 編集 ]

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