雨ニモマケズ 

秋になりました。
朝晩、ほんの少し涼しいです。
よね?

昨日は、高校勤務時代の友人二人とランチに出かけました。
お二人とも体育の先生です。
車でお迎えに来て下さって、
思いやりに満ちた、温かい時間を過ごして、
また家まで送っていただいて、帰ってまいりました。
私ったらまるでお姫様みたいでした。

いつも思うことですけれど、体育の先生ってすごいです。
そのすごさは、例えば、
相手の気持ちを考えながら応答する力が高いです。
その応答の集中力が切れなくて、長く続きます。

クラブ活動や上下関係などで揉まれているから?
それもあると思いますが、なんと申しましても、人並み以上の体力がある、ということ
なのだとと思います。

昨日の話題。
高校の時の、クラブの同窓会があったそうです。
その部活は、練習があんまり厳しくて、
たくさん入部したのに、最後まで残ったのはたった5人だったそうです。

それもそのはず、ウォーミングアップのメニューが、10㎞のランニングから!
あなたの人生最長ランニング、何キロですか?
私は、マラソン大会の5㎞です。
それも、死にそうになりながら。

娘が、体育で1㎞ぐらい走ると、口の中で血の味がするって騒いでいたけれど、それ、私もでした。
青春の思い出の味?です。

いつも何事にも取り組みが浅く、集中力も乏しい私。
体力が乏しいせいなのか、だから体力がつかないのか。
鶏と卵、コケコッコです。

そうそう、厳しい練習にもめげず残った5人の方々は、現在ではそれぞれに一家を成してご活躍だそう。
やっぱり、持つべきものは、怒濤の体力です。

常々体力希望の私、
「雨ニモマケズ」、読むたびに感じるのは、体力への切ない願い。
賢治の晩年、かなり弱ってからの作でございます。

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
賢治さん、私もでございます。

「雨ニモマケズ」  

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
(このごろ、暑くない気がして冷房を使わず、いきなり体調を崩す私です。)

慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
(休憩しすぎて仕事がはかどらず、イライラして当たり散らしがちな私です。)

一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
(糖質制限のためお米はいただけず、お肉やお魚などなど贅沢なものばかりいただいています。)

アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
(しょっちゅう、取らぬ狸の皮算用をしています。)

ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
(人の話を半分しか聞いていないことが多いです。
その場では調子のいいこと言って、すぐに忘れています。)

野原ノ松ノ林ノ隂ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
(これは私の家そのものです。)

東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
(人の世話はいいから、自分のことをちゃんとやれと言われます。)

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
(はい。)
クニモサレズ
(ええ、まあ。)

サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
(宮沢賢治さん、お気持ち分かります。お察し申し上げます。)

つべこべ言ってないで、運動しなさいと言われている私です。



[2017/08/12 12:19] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

読めない文字を書く 

こんばんは。
秋になりました。

今年の夏は、お習字のお稽古に通いました。
同じ課題を2回書きます。
一回目は、行書で。
次の週は、草書です。

ご存じのとおり、草書は、まるで記号、全く読めないシロモノです。
でも、前の週に行書で練習しているので、何となくその形の理由が分かるのも愉快です。

言われなければ全然読めない文字たちを、一所懸命練習しました。
この先どこかでお目にかかった時も、たぶん読めないと思います。

お稽古は、次回が最後になりました。
ちょっと寂しいです。
今日は行書でしたので、来週は草書です。
きっとまた、ヘンな形です。

記念に、私が書いた字を、ここに記録しておくことにいたしますね。

「日進月歩」
これの草書ときたら、とってもユニークな形で、見ただけでちょっと笑えました。
「至人無夢」
優れた人は、妄想してないで、行動するという意味らしいです。なるほど。
「乗風破浪」
気持ちも、字も、のびのび。
「澄懐」
佳い言葉だなあって、大好きな言葉になりました。
「門垂碧柳」
夏らしくて、美しい光景が浮かびます。
「晨露夕隂」
朝の露、夕方の木陰。夏の光景でしょうか、『礼記』だそうです。




[2017/08/10 23:00] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

オアシス 

こんにちは。
今日は、八月九日です。
曇りですが、ずっと蝉の声が聞こえています。
テレビの画面には、長崎の平和公園の様子が映っています。

子どもの頃は、8月6日の学校行事の折などに、
その日にだけ思い出して悲しむなんて、と思ったりしていました。
真面目で、へんてこりんな子どもですね。
恥ずかしくて、甘酸っぱいです。

季語には、忌日がたくさん含まれています。
「河童忌」 七月二十四日。芥川龍之介の忌日。
といった具合です。
俳句を始めた20代の頃、忌日ってたぶん大切なんだなあって、人ごとのように思った記憶があります。

今は、忌日はきっと、大人の気持ちのオアシスなのだと思っています。
たくさんのものと折れ合いをつけながら暮らす毎日。
いろんなものが、自分の傍をすごい早さで流れてゆきます。
そんな慌ただしい日々の中、
忌日は、忘れたくないものに、そっと思いを馳せながら過ごすひとときをくれます。

今の私の大切な忌日。
8月6日。
三重吉忌。
キトリの命日。
などなど。
並べてみると、これらの日付が、今の私の正直な姿を浮きぼりにしています。

人が勉強を重ね、年を重ねるにつれて、大切な忌日は増えていきます。
豊かなオアシスの緑。

あなたの大切になさっている忌日は、いつですか。





[2017/08/09 10:36] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)