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世界の中心で本を読む 

こんにちは。
いかがおすごしでいらっしゃいますか。

ところで、突然お訊ねいたしますが、
このごろ、何か文学作品、お読みになられましたでしょうか。
どんな作品がお好みでしょう。
面白いものがありましたら、どうぞご紹介下さいませ。

生きるため(^^)、自分の好きなこと探しをしています。
今日は、大学でのお仕事について、自分はどう考えているのか、考えてみました。

私は、大学では、近現代文学と、教育に関わる授業をしています。

その中で、やっていて楽しいのは、
「卒業論文のゼミ」
「近・現代文学演習」
演習の中で時々やる「読書会」
「女性と文学(講義形式)」
です。

何が楽しいって、人によって、気になるところや読み方がこんなにも違う!っていうこと。
学校で読むことの醍醐味ですよね。

いわゆる文学の授業のイメージって、作品を対象化して客観的に分析したり批評したりすること(ウンチク語り?)ではありませんか?
私の授業の風景は全然違っています。

何より ‘自分にとって’ が一番大切。
だって、正しい読みなんてもともとありませんし。
読む楽しみも読む意味もそこからですから。
(もちろんですが、文学研究者にとっての作品やその研究も、必ず自分自身にとっての問題とつながっています。)

当然授業は、参加メンバーによっていろいろに展開。
予測不能、奇想天外。
想定外の展開を、私を含め、参加者みんなで受け止めながら、ドキドキの読む教室ができてゆく…。

ね、楽しそうでしょう?

私は、大学では、近現代文学の分野に関わらせていただいていますが、
残念ながら、夏目漱石、といったような意味での専門はありません。
「人が、作品をその人として読むこと」に、とても興味があるのです。

というわけで、私の授業は、いわゆる文学研究的アプローチの前の、「自分で読む」ことのお手伝いです。

「自分で読む」ことって、意外に難しいのではないかなと思うのです。



ボールペンのぞくポケット涅槃西       ここ




[2017/03/16 09:12] 風の中の教室 | トラックバック(-) | CM(0)