美しく歩くコツ 

こんばんは。
大阪に戻る娘を、夫と一緒に広島駅まで送ってきました。
帰りの車のラジオで、広島市の桜の開花宣言のニュースが流れておりました。

ひと月くらい前でしたか、
「あさイチ」にバレリーナの吉田都さんが出ておられて、おもわず目を止めました。

いろいろお話の後、有働さんが、
’きれいに歩くコツ’をご質問。
あらまあ、世界のプリマに、そんなことを。

吉田さんは、いたって真面目そうにお答え。
「背中に押されるように」歩くといいですよ、
ということでした。

「背中に押されるように」
ちょっとやってみたら、なるほど、すすすっと前に進む感じがいたします。
どうぞお試しくださいませ。

「自分の背中に押されるように」って、面白いですね。

自分の意志で歩いているのに、押されているって受け身でもあって。
ちょっと流れに身体を任せる感じ。
案外、安定感があります。
ふむふむ、
頭でっかちですと、前のめりな歩き方になってしまうのです。

自分の背中に押される感じで歩く。
自分の意志で、自分の力で、でも何か大きな流れを背中に受け止めつつ。
これからは、そんな風に歩いてゆきたいなと思いました。

いくらでも歩けそうな気がして、いい気分です。


下宿に着いた娘からのありがとうメッセージ。
「桜咲いたら写真送ってね」。
家の前の大きなソメイヨシノ、もう少しで開花です。




[2017/03/27 10:54] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

「私を変えた一冊」ありますか? ( 読書会 いたします ) 

こんにちは。
2,3日前、お散歩経路に、剪定後の桃の枝がうち捨ててあるのを見つけました。
つぼみがたくさんついているのに。どうして今?
あと一息できれいな花を咲かせられるところを。
心が痛みました。

で、昨日お散歩途中に、いただいてきちゃいました。
桃のお節句は、旧暦ならちょうどこの頃ですね。
今、家中が、桃の枝でいっぱいです。


先々週のことでしたか、
俳句仲間の先輩とお電話でお話していたときに、
ふと「読書会やりたいなあ」って言ったら、
「やりたい、やりたい」って、
何と行動がお早い!
すぐに6人集めてくださいました。

よく存じ上げている俳句のお仲間です。
私、俳句の方はサボってばかりですので、嬉しいやら恥ずかしいやらでございます。

というわけで、早くも来月、読書会をすることになりました。
イメージは、大学の授業でやっているような読書会です。
単位も、学位も差し上げられませんけれど。
よろしければ、どうぞご参加下さい。

というわけで、早速、ご案内文。

全4回の第1回目は、自己紹介を兼ねたブックトークです。
テーマは、定番の「私を変えた一冊」にいたしました。

「私を変えた一冊」 ありますか?





読書会 へようこそ

2017/03/12

こんにちは。
俳句をサボってばかりのここです。ご無沙汰申し上げております。
読書会にご参加下さるとのこと、ありがとうございます。とても嬉しく存じます。

毎月1回、全4回の予定です。ご一緒に楽しいひとときが持てればと存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

日程や場所など、決まりましたら、改めて詳細をお知らせ申し上げます。


      <全4回 概要>

  第1回 ブックトーク「私を変えた一冊」
  第2回 課題図書(1) 自由ディスカッション
  第3回 課題図書(2) 自由ディスカッション
  第4回 まとめ ブックレット作成


    <第1回 ご準備いただきたいこと>
  第1回は「私を変えた一冊」という共通テーマでブックトークを行います。
(テーマの「変えた」は、大げさなものばかりでなく、ささやかな変化で結構です。)
以下のものをご準備ください。

  ①テーマに沿った内容の本を1冊決めて、ご持参下さい。
  ②テーマに沿ったトーク(5分程度)を以下の内容でご準備下さい。
    (1)本の題、著者、出版社、出版年
    (2)本の概要(あらすじなど内容の紹介 )
    (3)特に紹介したい部分の抜き出し(1~3行程度)
    (4)テーマに関わること(この本が私をどう変えたのか)
  ③トークの内容を簡単に記したレジュメ
    ・A4用紙1枚に(横書き または横置き縦書き)。
    ・上の(1)~(4)の順に。冒頭にお名前をお忘れなく。
    ・字数、行数などは自由です。ワープロでも手書きでもかまいません。
    ・人数分コピー(ご自分用を入れて7枚)

お気軽に楽しめる範囲でご準備下さい。
みなさまとのひとときをとても楽しみにしています。



[2017/03/23 11:17] 風の中の教室 | トラックバック(-) | CM(2)

街道を行く (やまなみサイクリングロード)  

こんばんは。
夜になって、雨が降り始めました。
この雨で、花のつぼみがまた膨らみそうです。

お彼岸で、夫の里にお墓参りに行ってまいりました。
のんびりできて、何よりの休日になりました。

昔の街道の面影も残る街並み。
遠く高いところに雪をいただく峰々。

山里の昼は、全体が春の陽に包まれて明るくて、しいんとして静かで。
雪の多いところで、中庭にはまだ雪がたくさん残っておりました。

それにしても、行き交う車の少ないこと。
車で往復したのですが、前後に車の姿はなく、すれ違う車も、時々という感じ。

島根県の雲南と呼ばれる地域です。
理由は分かっています。
高速道路、尾道松江線 の開通以来、広島と松江の通り道ではなくなり、すっかり車通りが絶えてしまったのです。
ドライブしながら、とても寂しい気がいたしました。

ところが、道の駅(布野)で一息入れた時、
ライダー達や、かっこいい自転車のサイクリストが、ちらほら。

あ、そうか。
どうやらこの道は、自転車に乗るには、もってこいの道になったのです。
車が少なくて、道は整備されていて、眺めも上々なんですもの。

坂道はいたってなだらか。
広々とした田畑に、島根県特有の赤瓦の家が点在しているのが遠くまで見えています。
時々、大きな川のそばを行ったり、山の間を行くこともご愛敬でしょう。
疲れれば温泉も所々に。

車がいなくなって、取り残されたように思えた道は、
昔のように、身の丈の速度で人が通う道に、再び戻っただけなのです。

国道54号線は、広島と宍道を結ぶ古い街道です。
昔の人たちも、この道を歩くのは、案外楽しかったのではないかしらん。

興味が湧いてきて、いろいろ調べてみますと・・・。

三次駅 ― 夫の里(頓原) 42㎞ 
夫の里 ― 宍道駅 これも調べるとちょうど50㎞。
40㎞は、昔で言えばちょうど10里。
江戸時代の人は、ゆっくり歩いて一日6里、急いで12、3里だったそうですから、
三次を出れば、雲南のあたりで一泊というところでしょうか。

では、自転車ですと、どのくらいかかるのでしょう。
根性が今ひとつでな私でも大丈夫でしょうか。

そうそう、赤来道の駅には、とってもおしゃれなレストラン・カフェがあります。
そもそも食べものがおいしいこの地域、他にも、ジビエのレストランや、薬膳レストランなどなど、
この頃は、こうした山間地域に、どこかで修行してこられた立派なシェフが開かれる、とてもよいお店があるのです。
食いしん坊の私が頑張れそうなご褒美です。

温泉も所々にいろいろです。
ラムネ温泉とか、平家の隠し湯とか。
それに、滝とか、キャンプ場とか、スキー場とか。
寄り道しながらのんびり行くのもいいですよね。

広島から来れば、到着は宍道湖。
宍道湖の夕陽の美しさはとても有名ですから、夕方着なら一層ドラマチックかも知れません。

自転車も、てくてく歩きも、とても楽しそうです。
これは大発見かも!

もうすぐ、藤の花、そして、合歓の花の季節がやってきます。



*今度、サイクリングに挑戦して見ようかな、と思って、ネットを見ると、
「やまなみサイクリングロード」とありました。
すでに知られているようです。さすがですね。

国道54号線、三次から宍道間が、特にお勧めです。
どうぞいらしてみて下さいね♪

☆やまなみサイクリングロード (島根県エリア)
http://www.pref.shimane.lg.jp/infra/road/joho/d_katuyo/kasseika/index.data/yamanamimap1.pdf
http://www.pref.shimane.lg.jp/infra/road/joho/d_katuyo/kasseika/index.data/yamanamimap2.pdf



[2017/03/21 23:17] 旅日記 | トラックバック(-) | CM(0)

草を摘む 

おはようございます。
昨日ミモザのリースを作って、入り口のドアに掛けました。
やりたいなと思ったことを、思ったとおりに出来るなんて、
幸せ度一番です。

先日、実家に帰ったとき、両親の日課のお散歩のお供をしました。
よく晴れて、温かい午後。

3人一列になって、警報器のない小さな踏切を渡って、あぜ道小道をゆきますと、
足下には、いぬふぐりの花がちらほら。

いぬふぐり、咲いてるね。

ほんと!昨日は咲いてなかったのに。

母が大げさに驚いてくれました。

この辺に、毎年ニラが出るのに、今年は出ないの、どうしてかと思って。

などと母。
私がお散歩の時につい、食べられる草や木の実を探しながら歩くのは、母譲りのお楽しみです。

ところで、先週、見つけた本。

平谷けいこ『四季の摘み菜12ヶ月 健康野草の楽しみ方と料理法』https://honto.jp/netstore/pd-book_27801020.html
帯には、「摘んだ草がたちまちごちそうになる。身近な72種を紹介」とあります。

植物一つ一つに、短いエッセイとレシピが書かれています。
たとえば「タンポポ」について。
見出しには、
「いつでも元気な西洋種が増え、四季を問わず採取可能に」とあります。

「最近の新興住宅地で、西洋タンポポそっくりの花をみつけました。さっそくサラダにしようと葉を摘もうとして、ブタのような毛が両面に生えているのにびっくりしました。「これはサラダにはちょっとおいしくなさそう」と独り言。新顔だったので、家に帰って帰化植物図鑑で調べてみましたら、ありました。ありました。ブタナ、西洋では「ブタのサラダ菜」と呼ぶそうです。」

といった風に、エッセイの中で、間違えそうな種類について、ちょっと楽しく触れられていました。
最後のレシピは「タンポポサラダ」。

「①西洋タンポポの葉や茎は一口大にちぎり、水をはったボウルの中のザルに入れ、水を替えながら1時間アクを抜く。苦みの成分が胃薬になるそうなので、水にさらすだけで大丈夫。
②マグロの油漬け缶詰とピーナッツかクルミを粗く刻んだものを①と合わせる。
③花びらがあれば少し飾りに散らす。
④好みのドレッシングを添える。
*イカとリンゴや柿、ラズベリー、レーズンなどの果物と合わせ、ヨーグルトマヨネーズを添えてもおいしい。」

花びらを「少し飾りに散らす」なんて、う~ん、絶対やってみたい。

そういえば、本屋さんの本棚巡りも、食べられる草や木の実を探しながらのお散歩に似ているなあって思います。





[2017/03/17 09:06] | トラックバック(-) | CM(3)

世界の中心で本を読む 

こんにちは。
いかがおすごしでいらっしゃいますか。

ところで、突然お訊ねいたしますが、
このごろ、何か文学作品、お読みになられましたでしょうか。
どんな作品がお好みでしょう。
面白いものがありましたら、どうぞご紹介下さいませ。

生きるため(^^)、自分の好きなこと探しをしています。
今日は、大学でのお仕事について、自分はどう考えているのか、考えてみました。

私は、大学では、近現代文学と、教育に関わる授業をしています。

その中で、やっていて楽しいのは、
「卒業論文のゼミ」
「近・現代文学演習」
演習の中で時々やる「読書会」
「女性と文学(講義形式)」
です。

何が楽しいって、人によって、気になるところや読み方がこんなにも違う!っていうこと。
学校で読むことの醍醐味ですよね。

いわゆる文学の授業のイメージって、作品を対象化して客観的に分析したり批評したりすること(ウンチク語り?)ではありませんか?
私の授業の風景は全然違っています。

何より ‘自分にとって’ が一番大切。
だって、正しい読みなんてもともとありませんし。
読む楽しみも読む意味もそこからですから。
(もちろんですが、文学研究者にとっての作品やその研究も、必ず自分自身にとっての問題とつながっています。)

当然授業は、参加メンバーによっていろいろに展開。
予測不能、奇想天外。
想定外の展開を、私を含め、参加者みんなで受け止めながら、ドキドキの読む教室ができてゆく…。

ね、楽しそうでしょう?

私は、大学では、近現代文学の分野に関わらせていただいていますが、
残念ながら、夏目漱石、といったような意味での専門はありません。
「人が、作品をその人として読むこと」に、とても興味があるのです。

というわけで、私の授業は、いわゆる文学研究的アプローチの前の、「自分で読む」ことのお手伝いです。

「自分で読む」ことって、意外に難しいのではないかなと思うのです。



ボールペンのぞくポケット涅槃西       ここ




[2017/03/16 09:12] 風の中の教室 | トラックバック(-) | CM(0)

課題:好きなことだけして暮らす 

おはようございます。
やっぱり、昨日、ミモザの枝を買ってきました。
無人市ですから、100円。
今日はそれで、リースを作りたいと思います。

先日の卒業式の日は、学科の先生方との会食に始まり、嬉しいばかりの一日でした。
麗しい袴姿のゼミの学生さんたち、
私へのこまやかな心遣いが、今さらのように伝わってきて、本当に素晴らしい若者たちです。
謝恩会を途中退席した私を、最後まで見送ってくれて、本当に感激でした。

久しぶりにお目にかかった学科の先生方は、インフルエンザやら、風邪の高熱やら、ぎっくり腰など、卒業式がやっとという状況の方が数人。
文字通りの満身創痍です。お忙しいのでしょう。
どう見ても一番元気なのは私なのでした。

そんな中、ゆっくり好きなことだけして過ごしてねと、言って下さる学科の先生方。
希有なことと、しみじみありがたく存じました。

というわけで、私の目下の課題は、ゆっくり好きなことをして暮らすことです。

ん?私の好きなこと・・・。

あなたの好きなことって何ですか。
時間がたくさん出来たらなさりたいことは何ですか。

私は、先日から、結構真面目に考えているのですが、まだみつかっていません。
何だかそれも情けない。
そうこうするうちに、おやすみが終わってしまいそう。

或る方から、お金をいただかなくてもできること、を考えればいいと教えていただきました。
家事。
実は私は家事が好きです。
食いしん坊ですから、糖質制限中のお料理も、返って工夫が新鮮で楽しんでいます。
ちょっとイヤになった時は、夫が代わってくれます。
お仕事。
学生さんといると嬉しくなって、テンションが上がってしまうのが問題なくらい。
面倒なこともありますが、あれこれと助けられて、何とかなっています。
研究。
あんまり好きではないけれど、時々すごくやりたくなります。
それに、研究はもともと、直接お金にはなっていません。

結局、どれもお金がいただけなくても、関係ないような気がします。

そうです。
私はもともと、好きじゃないことは、ひとつもやっていなかったのです。

困りました。
好きなことだけやって過ごすというのは、大事な中心的治療行為です。
それが、今までと変わらない生活だとしたら、
大変!再発必至です。
私はどうしても、私が好きなことを探さなければなりません。

そうだ、反対に、好きでないことを止めればいいのです。
私があまり好きでないこと・・・。

髪洗い。
待ち合わせに時間どおりに行くこと。
メールのお返事。

生活に支障が出そうですが、命には代えられません。



[2017/03/15 10:15] 健康 | トラックバック(-) | CM(2)

直感に従う(4) 

おはようございます。
もの干し場の前のサンシュユの木が、黄色いつぼみをつけています。
この花は、私にとって、大事な春の合図の一つです。

明るい春が来ました。

病気治療に関わる不思議なお話の続きです。
これでおしまいになると思います。

*************

1月6日の面談の時、私は主治医の先生に、抗がん剤治療をもうしばらく待って下さるように伝えました。
その時先生は、抗がん剤治療をしなくても、その後の経過観察の定期検査はしてくださるとおっしゃってくださいました。

これはとてもとてもありがたいお話でした。
ビタミン・ケトン療法をして下さる心療内科の先生は、「自分はガンの専門では無いから、検査結果を診る力量は無い」と正直におっしゃって下さっていましたから。
多くの大病院では、治療方針に従わない患者には、それ以後関わらないとするところが多いと聞いています。
放り出された患者は、その後、いわゆる医師に見放されたガン難民になります。
たとえ民間施設で検査は出来ても、その検査結果を診る見識が無ければ、どうしようもないのです。
たくさんのがん患者を診てこられた先生に、経過観察をしていただくことは、何にも代えがたい安心です。
私は心の底からホッといたしました。
今も、先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

1月13日、鳥取のお医者さまの待合室で目にして、購入した本。
『がんに負けないこころとからだのつくりかた』(浜口玲央 長谷川充子 和田洋巳)
この本は、イラストつきで、がんのしくみの説明がわかりやすく、かつ学術的でした。
がん三大療法を先頭に立って勧めてこられたがん治療の権威であった和田先生が、大学病院をご退官後、新たに治療を試みられている、その内容が、食事内容を含めて具体的に示されています。
その本は、ビタミンケトン療法とは異なる治療でしたが、やはり、がん治療を、今の医療の外から考えることの大きな可能性を伝えていました。

16日(月)に心療内科に行きました。
気持ちは、鳥取の先生の説明を受けて、ガイドラインどおりの抗がん剤治療を受けることに傾きつつありました。
迷っていると伝えました。
手術をしていただいた病院で、経過観察をしていただけることを伝えました。

先生は、もう一度、必要ないと思うよ。とおっしゃいました。
抗がん剤で治るわけではないからねえ。

先生とは、いつも短い面談です。
先生には、一般に想像する名医の重厚さといったイメージがあまりなくて、そんな重要なご意見でも、どこかさらっとした印象があります。
初めはそれが少し心配でした。

でも、何度か通ううち、そのお人柄やお力が伝わってきていました。
先生は、ただ、今までの医療の考え方の外、全く別のところにおられるのでした。
私は、治療について考える中で、エビデンスと言う言葉をたくさん聞きました。
くだんのガイドラインは、その立場の中でのエビデンスの集積です。
しかし、何が何ののエビデンスかということを考え始めると、全体は揺らぎます。

先生は、お薬の適用などに、とても慎重です。安全の保証の無い高価なお薬は出されません。
それから、一般に、自由診療の費用はとても高額ですが、
先生のところでの、混合ビタミンの点滴は、私のような者にも十分継続的に受診できるありがたい価格でしていただいています。
たくさんの論文もお書きになって居られ、心ある医療者の方々のグループが、果敢に新しい治療を試みられている、その中心に居られる様でした。
私たちが人とその仕事を見る上で、その人が何を大切だと考えているかは、重要な手がかりだと思います。

その帰り道、やっぱり抗がん剤は止めようと思いました。

1月19日、面談の前日。
私は、やっぱり迷っていました。
結局、その日にも、鳥取でのプロテオという検査結果の連絡はありませんでした。
私は、病状をはっきり受け止めるために、結果を待っていました。
手術後まもない私の場合は、C(血中にガンがある)という結果が殆ど自明のことなのでした。

明日の治療方針についての決断について、ずっと迷っていた私に、
夫が、「出来ることは全部やってくれ」と申しました。
私もそのとおりだと思いました。
抗がん剤治療もして、ビタミンケトン療法もする、ということです。
私たちは、結局、そうすることに決めました。

1月20日、面談の日の朝。
もう一度、抗がん剤治療を受けることを確認して、夫を仕事に送り出しました。
午後の面談には、一緒に来てくれることになっていましたから、
私は夫に、また病院でね、と言いました。

その後まもなく、朝の8時過ぎに電話がありました。
鳥取の病院からでした。
プロテオの検査結果についてでした。
診察開始の時間前にお電話を下さったのだと思います。
結果は、A(微量のガンもみつからない)というものでした。
先生にとっても、意外な結果でした。
間違いがあってはいけないので、確認していたため、知らせが遅くなったと言われました。

ただ、呆然といたしました。
どうやら、私の中で、がんは消えているようでした。

夫に急いでメールしました。
実家の両親に電話しました。
娘にも電話しました。
ずっと心配してくれていた友人にメールしました。

午後の面談で、検査のことを伝え、翌週もう一度面談することになりました。
検査は新しいもので、その信憑性についてが問題の様でしたが、私たちは全く分かりませんでした。
検査結果の連絡は、ぎりぎり間に合ったのだと思いました。
抗がん剤は、一旦始めることになると、なかなか止められないと聞いていましたから。

結局、抗がん剤治療をしないことに決めて、今に至ります。

あれから一ヶ月以上たちました。
気が抜けたようになったまま、あっという間に時間が過ぎました。
治ったという実感はあまりなく、再発の不安は今も残っています。

私は今も40グラム/日を目安にした糖質制限の毎日を送っています。
治療効果の目安になるケトン値は、400~900の間を行き来しています。

先生からは、
もう治ってると思うよ。今後は、不安の解消が目標だね。
と言っていただいています。
たぶん、治ったのだと思います。

ところで、初めに、悪いガンだと分かって、とてもうろたえていた時のことです。
私は、すでに学会発表を申し込んでいましたが、とても発表どころではない精神状態でしたので、発表を辞退することにしました。
しかし、ふと、病気のことばかり考えていても仕方がないと思い直し、頑張って学会発表に望むことにしました。
会場には、大学院の時の恩師が、わざわざ聴きに来て下さっていました。
久しぶりにお目にかかる先生のお姿でした。
私はまずい発表の言い訳のように、がんがみつかったことをお話ししました。
その時、先生は他の発表をふいにして、耳を傾けて下さり、私はとても慰められました。
その先生が、また偶然暮れにご連絡を下さいました。
先生はまたお電話口で熱心に励まして下さいました。
私は今、先生の励ましで、今の心療内科の先生に連絡を取る勇気が出たことを思い出しています。
めったにお目にかからない先生が、私を救う神さまのお使いになって、繰り返し現れて下さったのだと思われてなりません。

他にも、娘がもらってきてくれた大阪の神農さん(少彦名神社)のお守りを、一度落として失くしたのに、なぜか夫が拾ってくれていた事件。

まだまだここには書ききれない、たくさんの小さな偶然と、いろいろな方のお気持ちがありました。
そんなこんなが重なって、今の私の状況があります。

今、自分では、すっかり元気になっていると思っています。
相変わらず、これでよかったのか、この先どうなっていくのか、結局は全然わからないまま。
知識も何も無い素人のままで、根拠は自分の直感だけ。

こわいなあ。
でも、それしかないし。
まあ、大体人生ってそんなものかも。

私はこんな調子で、今日の晴れた日曜日を迎えています。

今までにご心配をお寄せ下さった皆さまに、本当に本当に感謝しています。
このたびの病気にかかわるいろいろは、そんなささやかなご縁が重なって今があるということが、身に染みて分かる体験でした。

ありがとうございました。
今後ともどうぞどうぞよろしくお願いいたします。


*************

長いこと、おつきあい下さって、ありがとうございました。
せっかくですので、ご参考までに、初めに挙げました
ケリー・ターナー『がんが自然に治る生き方』に記された、
「余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと」
をここに記しておきますね。
先ほどご紹介した本の和田先生を初め、この本の研究に触発された医療者の方々も少なくないそうです。

1.抜本的に食事を変える
2.治療法は自分で決める
3.直感に従う
4.ハーブとサプリメントの力を借りる
5.抑圧された感情を解き放つ
6.より前向きに生きる
7.周囲の人の支えを受け入れる
8.自分の魂と深く繋がる
9.「どうしても生きたい理由」を持つ

では。
皆さまのご健康とご活躍をお祈り申し上げつつ。




[2017/03/12 11:54] 健康 | トラックバック(-) | CM(4)

卒業論文集 あとがき 

こんばんは。
昨日、今日と、よく晴れて、春らしい温かい日になりました。

昨日は、勤務校の卒業式でした。
久しぶりに大学に参りました。

卒業の日に、それぞれに卒業証書をお渡しするのは、ゼミの担当教員の仕事です。
なにより大切で、嬉しい仕事です。
しばらくお仕事をお休みしておりましたが、この日だぜひ出勤して、この佳きお仕事をしたいと願っておりました。

久しぶりにゼミ生の皆さんに会いました。
病休中、ずっと応援して下さった8人の学生さんたちが、今日は華やかな袴姿です。

毎年のことですが、今年も卒業論文集のあとがきをここに残します。
でも、今年はまだ文集ができあがっておりません。
文集係の方が奮闘してくださって、また印刷屋さんにも幾重にもありがたいお力添えをいただいて、なんとか3月中にはできあがりそうです。

卒業の日を記念して、今日、そのあとがきをここに。
心を込めて。


****************


あとがき

卒業論文、大変お疲れさまでした。
11月からの私の不在の中、それぞれ本当によく頑張られたと思います。
皆さん揃ってご提出の知らせに、ほっと深く安堵したのが、ずっと昔のことのように思われます。

大学の教員として、最も大切でやりがいのある仕事である、卒業論文のゼミ。
追い込み時期の不在については、今も本当に申し訳なく、残念に思っております。
病床から、卒業論文の本当の醍醐味を、味合わせて差し上げることが出来ないままになってしまったと思い、しみじみ、繰り返し、悔しく残念に思っておりました。

今年度のゼミ生は、揃って卒論への意欲が高いのが特徴でした。
しかしなかなか課題が決定しませんでした。
決定しても、研究が全く進まない場合もありました。
研究の舟になかなか乗り込めないのです。
(それについては、指導者としての私の今後の課題であると思っています。)

研究の舟は、いつだって頼りない笹舟のような小舟です。
それでも、そんな小舟に一人乗り込み、漕ぎ出して行くこと。
ただ一心に漕ぐ中で、到着点は不思議と見つかるものだということ。
そんな小さな航海の体感こそが、卒論研究の醍醐味の中心であると考えてきました。

だから私の仕事は、まず舟に乗せ、波間に押し出すことなのに。
今年はとうとう・・・。

その時に耳にしたのが、自主ゼミのことです。
「研究室で、いつも賑やかな声がしていますよ。」
そんなお声を耳にして、私はとたんに嬉しくなりました。

私の心配は何のその、皆さんは一緒に大きな船をこしらえ、漕ぎ出して行かれていたのですね。
おしゃべりや、お茶やお菓子、窓からの景色。
学生同士で行った自主ゼミの光景は、きっといつまでも残るこころの風景となるでしょう。
軽やかに、明るく、優しい風に吹かれての航海。
皆で見つけられた、卒業論文の別の醍醐味ですね。

それはきっと、なにより、これからのための佳き体験となってゆくと思います。
このたびの皆さんの姿に、何より私自身か深く学ばされました。

入院には、みなさんからの応援の色紙やプレゼントを持って行きました。
枕元の皆さんの温かい言葉が、本当に本当に心の支えでした。
今はただ感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。

皆さん、どうぞこれからも、勇気を持って、明るく楽しく前に進んでいらしてください。
これから進まれる道が、佳きものであることを、心から信じています。

ご卒業おめでとうございます。
心から、お祝い申し上げます。

     2017年3月10日        ここ





[2017/03/11 22:35] 教育 | トラックバック(-) | CM(0)

直感に従う(3) 

こんばんは。
この頃はいかがお過ごしでいらっしゃいますか。

今日は、お野菜市場にミモザが出ていました。
あの黄色!
花の色に吸い寄せられる虫たちの気持ちが分かるような気がいたします。

私の治療の備忘録について、もっと具体的に書いておいたら、どなたかの参考にもなるよというご意見をいただきました。
なるほどそうかもしれません。
私も 他の方の体験談にずいぶん励まされましたから。

それで、もう少し具体的に書くことにいたしました。
よろしければ、おつきあい下さいませ。

************

暮れに、お電話して、診ていただいたのは、心療内科の先生でした。
先生は私に、「抗がん剤をしないほうがいい」とおっしゃって下さったのでした。

糖質制限と混合ビタミン点滴が、先生の治療方針でした。
鬱病や統合失調症が栄養で治ることのご経験から、がんなどの病気も栄養治療で治ることを発見されたばかりなのだそうでした。
私も糖質制限をすることになりました。
本を読んで下さいと言われました。
以下は勧められた4冊の本です。
 古川健司『ケトン食ががんを消す』(光文社新書)
 荒木裕『ガンを自宅の食事で治す法』(三笠書房)
 小林びんせい『がんになったら何を食べたらいいの?』
 野中秀訓『がんになって、止めたこと、やったこと』

あっというまに4冊読み終えました。
まずは古川先生の本で、ノートを取りながら勉強しました。
並行して、自分が食べているものを記録し、日々どのくらい糖質を取っているのか、確かめることにとりくみしました。
私が目指す日に40グラムの糖質摂取に抑えるには、野菜の糖質さえ計算しながら食事を取らなければなりません。
それでも、明らかながん治療のためのスーパー糖質制限 20g/日 よりはずいぶん楽です。
私の場合は、手術直後の見えないがんとの戦いでした。
私白いご飯が大好きですが、すっぱり諦めました。

1月4日。
宮島での皆さんの励ましのおかげで、すっかり元気になった私は、
その勢いで、本で読んだ小林びんせい先生の連絡先(東京)にお電話しました。
ご著書から、とても信頼できる気がしていたからです。
またまた今までの私にはないびっくり行動力です。

ご指示通りに、相談書を送ると、直ぐにお返事が来ました。
・抗がん剤治療を待って下さるように、主治医の先生に言うこと、
・広島から比較的近くて行きやすい病院を2軒紹介しますから、電話してみるように。

どちらの病院にするかは、電話の対応が自分に合うかどうかで決めるといいですよ。

それは、ちょっと聞くといいかげんなようで、実はとてもよいアドバイスでした。
大事なことを決める時って、そういう風な、自分の‘感じ’って、とても大切なのだと思います。

延期していただいた主治医の先生との次の面談日は20日でした。
どうしてもそれまでに、自分で納得できる治療方針を決めなければなりません。
結局、自分で決めなければならないのです。
私は早速お電話をし、13日に鳥取の病院を訪ねることになりました。

13日はよいお天気で、した。
新幹線で赤穂へ、そして智頭線に乗って、鳥取に向かいました。
大旅行です。
県境あたりから、突然、雪景色になりました。

予定を空けて診て下さることになった鳥取の病院の先生は、お若い先生でした。
先生はこれまでのことをいろいろ尋ねてくださいました。
私は主治医の先生や看護婦さんに言われたことなどいろいろお話しました。

執刀主治医の先生は、穏やかで明るい素敵な女性の先生。
手術後に、先生から言われた治療方針は、抗がん剤6クール。
その治療方針は、先生が広げて見せて下さった、Yes・Noでたどってすすんでいく占いのようなもので、たどりついたところに書かれいました。
先生のおっしゃるガイドラインです。
私の仕事や生活、家族のことなど、主治医の先生とはまだ何もお話していません。
今ここにいる私も、次に来るだれかも、このYes/No占いの少ないパターンによって分けられる、占い結果で治療が決まるのでしょうか。
私には、この占いが私にもあてはまるとおっしゃる理由がよくわかりませんでした。
ガイドラインは市販されているから購入してよく読んで下さいと言われ、帰りに紀伊國屋で購入しました。
結局、いまだに一度も開いていません。

鳥取のお若い先生は、いろいろと丁寧に説明して下さいました。
私はやはり抗がん剤治療を受けた方がいい状況であるということでした。
手術後にも、ガンは、血流やリンパに乗って体内を回っているとのこと。
それをたたくには、保険のきく範囲では、抗がん剤が効果的lだと言われました。

やっぱり結論は抗がん剤なのでした。
でもまあ、おかげでようやく納得することが出来ました。
よしとしようと思いました。
何だかやるせない気分でした。

せっかくここまで来ましたから、お土産がわりに、プロテオという新しい検査をしてみることにしました。
それは、ごく微量のガンも見つけ出す検査で、最近出来たばかりだということでした。
16日(月)に結果を知らせて下さるとのことでした。

それにしても、我ながら感心いたします。
よくもまあ、ある意味東京より遠い鳥取まで、それも雪の中をついて。

帰りは松江まわりで広島に戻ることにしていました。
雪の中を走る山陰本線。
車窓からずっと海岸線が見えていて、よい旅行だったと思いました。


20日の面談まで、あと1週間。

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長い間おつきあい下さったのに、やっぱりそれほど具体的になりませんでした。
やれやれです。
申し訳ありません。



入院の時に作った歌二首

繭玉のごと一人ずつカーテンの薄桃色に抱かれて眠る
自然治癒の書に9つの物語魔法と謎と9人の勝者         ここ




[2017/03/08 23:12] 健康 | トラックバック(-) | CM(0)