父の帽子 

こんばんは。
今年は田植えが遅いようです。
この頃になってようやく、下の田んぼから、少しずつ水が入ってきています。

先日、久しぶりに、両親が揃って広島に来てくれました。
父が勤めていた会社の、記念の会があったおかげです。
一泊して翌日、駅へ送って行きがてら、お昼を街で、ということになりました。

出不精の父にとっては、久しぶりの広島です。
広島は、大都会だなあ。
なんて、しみじみ言っています。

母が、父の帽子を買いたいと言いました。
今までも、持ってはいるけれど、あまり気に入らなかったらしいのです。

三越デパートの、紳士ものの帽子売り場にまいりました。
父は、いいから、いいからと言いながらも、私たちに勧められていくつか被ってみます。
これは?とか言いながら、私は、どんなのがいいのか全然わかりません。
(男の人の買い物は、案外とうるさいものですよね。)

パパはね、「普通」がいいの。
母が解説いたします。

私たちの様子を見ておられた上品な感じの店員さんが、いくつか取り出して見せて下さりながら、

最近はこういうのも出ていますけれど、やっぱりジェントルマンはこちらです。

なるほど。
父や母の気持ちを、よく分かっておられるみたい。

勧めていただいた、明るいグレーの、きちんとして、いい形の帽子を買うことになりました。

「普通」がよくて、人より格好良くなんて全然思ってない。
特別扱いや贅沢は大嫌い。

新しい帽子は、父と気が合いそうに見えました。

気に入ってくれるといいな。

店員さんは、新しい帽子を、そのまま被って帰れるようにしてくださったけど、父は、やっぱりまた袋に入れて、その日は被らないで帰ってゆきました。







[2014/05/12 23:08] 家族 | トラックバック(-) | CM(3)