鉛筆けずり 

こんにちは。
鶯がずいぶん上手に歌うようになりました。

今日は、久しぶりに鉛筆で書き物をしました。
あらま。
我が家には鉛筆けずりが無いではありませんか。

娘が、自分用のを持って行ってしまったからです。
小学校入学の時に購入した、赤い電動鉛筆けずりです。

昔々、私も小学校入学の時に、赤い電動鉛筆けずりを買ってもらいました。
電動鉛筆けずりは、当時、誰もが持っていたわけではありませんでした。
削り過ぎストッパーが付いていて、子ども心にも、とても画期的な機械でした。

2代目は、くすんだ緑色の、手回しの鉛筆削り機でした。
叔母の使っていたものを、譲ってもらったものです。
とても気に入っていました。
ずっしりとした金属の重さと、鉛筆を挟むつまみの冷たさ。
今でも、あの鈍い金属の手触りと、三菱のマークが、ありありと思い出されます。

3代目、今の私の鉛筆削りも、手回しのものです。
2代目と同じような形をしています。
あまり出番はなくて、福岡のお部屋の本棚に収まっています。

そういうのとは別に、鉛筆の先にあてて削る、持ち運び用の鉛筆削りもありますね。

家にも、ついこの間まで、ドレスを着たネズミのお人形のついたのがありました。
娘の部屋の本棚に、何となくぽつんと残っていたので、深く考えないまま、福岡に持って行ってしまいました。

福岡のお部屋には、キリンの鉛筆削りだってあるのです。
これは、すでに用途が違っています。
何だかちょうどよいので、金属の扉の新聞受けに挟んで、風抜きにしているのです。(木でできた小さな小さなキリンのそばを、サバンナの風が通り抜けます。)

ああ、この家に、鉛筆削りが一つも無いなんて、思ってもみませんでした。

鉛筆削りは、全ての家庭に、無くてはならない、大事なものでした。

木を削る、ごりごりという音。
鉛筆を削る、そのためにだけ。



[2014/04/28 16:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

子ども 

こんばんは。
今日は久しぶりのよいお天気でした。

すごく困ったことがあったというわけでは無いけれど、何だかいろいろうまくいかなくなってしまうことがあります。
特にお仕事の場面などで。

そんな時、何となく、いつかはうまくいく、と考えるのは‘子ども’だと思います。
世の中そんなに甘くありません。

私は、こういうことなら、今までに何度かあったので、平気です。

そういう時はね、ただ黙々とお仕事をするのです。
そうして、じっと静かに頑張っていると、いつかきっとうまくいきます。

あれ?
子どもかも。



[2014/04/24 00:42] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

変わり目 

こんばんは。
今日は穀雨。
文字通りの雨の日となりました。
新学期が、ようやく軌道に乗ろうかというこのごろです。

家の前の、大きな桜のせいでしょうか。
毎年、花の間は、どこかふわふわとして落ち着かない、不思議な時間を過ごします。
今年は特に、不思議なことがありました。

せっかく家の前に大きな桜の木がありますのに、教員の家の年度替わりはせわしないもので、実際は、のんびり花を見る間もありません。
ただでさえ忙しいこの時期、今年は、娘の大学進学準備も加わって、おおわらわでした。
かわいい一人娘が、家を離れて一人暮らしをすることになったのですから、
あれやこれやと買いそろえ、少しずついろいろを言って聞かせ…。
そんな、多忙と切なさの極まってきた3月末のある日のことです。

私はくたびれて、おこたでうとうととしておりました。

と、すぐそばで娘の悲鳴。

見ると、愛犬キトリ、なんと血だらけになっています。
こたつ布団も畳も血に染まって、これは尋常な量ではありません。

パパ、キトリを洗って。

とっさに言いながら、寝ぼけた頭がだんだん回復してきました。

どうやら、しっぽの付け根に出来ていた、ピンポン球大の腫瘍が破裂したようです。
夫がすぐに戻ってきました。
ん?あんまりとれていません。
ああ、パパにはこういう仕事は無理なのでした。

もう一度お風呂場で念入りにキトリを洗って、
患部にガーゼを当てて、包帯でぐるぐる巻きにしました(キトリ、がんばって)。

大きなこたつ布団を全部はがして、水でざあざあ洗い流しました(何とかなりそう)。

パソコンを立ち上げて、日曜日もやっている動物病院を必死で探します。
ありました!
車で15分くらいでしょうか。

ところが、夫はお昼間からビールを飲んでいて運転できません(ほんとにもう、こんな時に)。
包帯はみるみる血に染まっていきます。

去年買った車(プレマシー)は、大きくて怖いので、私は今まで運転したことがなかったのですが、
こうなったら仕方ありません。

キトリ、乗って。
夫を助手席に乗せ、娘がキトリのそばに付き添って、すわ、出発です。

必死で運転して、無事病院へ。
優しそうな女医さんに応急手当をしていただいて、やれやれです。
こんな風に、困った人を救ってくれるのは、いつも女性なのだと、一人深くうなずきます。

キトリは27日に手術をすることになりました。
もはや我が家の主人公の座は、キトリに移りました。
さくらちゃん、あとは自分でなんとかしてね。

ところがです。
ホッとしたのもつかの間、突然冷蔵庫が壊れました(これは困りました)。
結婚の時に買った20年ものですから、いつ壊れても仕方がないのですが、よりにもよってこんな時に。

次は、夫の携帯電話が壊れました。
機械音痴の夫が、機種変更を拒んでいたので、これも古いものでした。
翌日、スマホを購入しました(不安)。

キトリと冷蔵庫と携帯電話。
家の中が、何かすごい勢いで新しいものに変わってゆく、そんな時空ポケットの中の嵐に、弱い者たちが耐えられくなったのだと思いました。

冷蔵庫無しではやはり生活出来ません。
時間のスキを見つけて、冷蔵庫を買いに行きました。
すぐにでもと思いましたのに、消費税値上げ前のお買い物ブーム?のため、早くても26日の夜の配達だそう。
仕方ありません。
働かない冷蔵庫と夫を残して、私はどうしても休めないお仕事で福岡に旅立ちました。

26日の夜、帰ってみると、新しい冷蔵庫が来たところでした。
少し小さめの、銀色の冷蔵庫です。

27日朝、娘の荷物をすべて送り出し、今度は夫の運転で動物病院へ。
キトリ、がんばって。
がらんとした娘の部屋に夕日がさす頃、手術が無事終わったという連絡がありました。

夫が転勤になりました。
これも大きな変化です。
家の中に満ちていた何か空気のようなものが、落ち着きなくうようよと動いているような気がいたします。

こんな時は、なぜだか分かりませんけれど、お金をたくさん、特に人様のために使った方がよいような気がいたします。
からっぽになって、出直しです。

娘の進学で、びっくりするほどお金を使って、
キトリの手術も、冷蔵庫も、たくさんお金を使って、からっぽまでなら、あと一歩です。

30日に私と娘が出発(夫はキトリのために残りました)。
31日は娘の引越(夫は日帰りで手伝いに来てくれました)。
1日は入学式。
全て終わって、私は一人で帰ってきました。

翌日は、とても疲れていましたが、お買い物に出かけました。
お世話になったいろんな方に、内祝いをすることにいたしました。
それから、転勤のお祝いに、夫に高い値段のブレザーを買いました。

翌々日、私は新しい年度のお仕事初めで、また福岡に出発しました。

帰ってみたら、家は元通り静かになっていました。
(新しい銀の冷蔵庫が、前のみたいに音をさせないせいかもしれません)。

めでたしめでたし。

とっぴんぱらりのぷう。




[2014/04/20 21:27] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

絵具箱 

こんにちは。
八重桜が花盛りです。
さっきから、すぐそばでイカルの声が聞こえていて、とても嬉しいです。

週末です。
のんびり過ごしています。
娘がいないせいでしょうか、何だか時間が長く感じられます。

街中に出かけるのがあまり好きでないはずの夫が、珍しく、どこかに出かけようかと言い出しました。
ひろしま美術館で、熊谷守一の展覧会をやっていましたので、行ってみることにいたしました。

熊谷守一の絵、時々写真などで見かけますので、ご存じではないかと思います。
猫、蟻、雨滴。
身近なものが、シンプルな線と色で描かれています。

私も、なんとなく、よく知っている様な気がしておりましたが、
実際にみてみると、とても迫力があるものでした。
書や、若い頃の作品などもあり、展示の作品数も多い展覧会でした。

途中、ガラスケースに、熊谷の油絵具の箱が展示されていました。
たくさんの筆やステンレスの小さな壺などが、絵の具が着いたままごちゃごちゃと入っていました。

さくらちゃんの絵の具箱もこんなのだろう。
パパ、さくらちゃんのは、もっとぐちゃぐちゃよ。
ははは。
ははは。

私と夫は、「伸餅」という絵を見て面白いねって言いました。
何となく、夫の里のことを思い出す絵でした。

図録を買いました。
娘は、この展覧会にバタバタして行けずじまいでしたので、送ることにいたしました。

新緑。






[2014/04/20 11:18] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)