旅日記 博多2 若い人を育てる 

こんにちは。
よく晴れて、今は、少し強めの風が吹いています。

ねたのさん、まき衛門さんをお迎えしての博多ノープランの旅、続きです。

さて、なりゆきまかせの状況を生きる私たち三人、早速くだんのお花やさんに向かいました。

そこは、金曜日と土曜日しか開いていないというお花屋さんです。
その日は金曜日でした。

福岡が都会だなあと感じる理由の一つに、若い方の、こだわりのお店が多いことです。
古いアパートの一角にある雑貨屋さんや洋服屋さん。
先日も、週末しか開いていない文具店に行って、来年の手帳を購入してきたところです。

見つけました。
目立たない場所に、小さな看板の掛かった、小さなお花屋さんです。

おや、お休みのようです。
中から人が出ていらして、結婚式のお仕事なのだそう。
残念。

仕方がありません。

街は静かな、昼下がりです。

おや、お隣は、博多織の工房でしょうか。

ここもおやすみかなあ。

三人が雁首を並べて、木枠のガラス戸をのぞき込みます。
中から背が高くて細い青年が出て見えましたよ。
ふふふ。

彼ご自身が、どうやら博多織の職人さんなのでした。
奥には大きな織機。
博多織は、力を入れて織るので、機は動かないように、天井や壁に固定されているのだとか。

彼が織ったという博多帯のいろいろ。
一瞬、息を呑むほどの素晴らしさです。

淡い色とつやの織り出す模様。
博多織の、昔からの決まりとか、柄とか。
それから新しく取り入れた部分や色について。

控え目ながらも、熱のある説明。
高価な品物ですから、とてもとても購入できるはずのない私たちですのに。

うかがいながら、次第に熱い気持ちになっていきました。

彼は、このところ、伝統工芸展に毎年出品しているのだそうです。
来年の工芸展では、きっと私たち、お名前を探すことになると思います。

すっかり応援者気分になって、小さな工房を出た私たち(財力は無し)でございました。


*博多織の工房を訪ねて、一流の職人さんのお話をうかがう。
はからずも、遠来のお客さまへの申し分のないおもてなしができたと、内心嬉しくなったのは、いうまでもありません。

この先も、もちろんなりゆきまかせ。



[2012/11/19 14:30] 旅日記 | トラックバック(-) | CM(4)

レモネード 

こんにちは。
桜紅葉が、ことのほか美しい夕暮れです。

昨日、広島の自宅へ帰ってきました。
佐賀でのお仕事から、そのまま広島への移動でした。
旅が苦手な私が、いつのまにか、こんなに旅の多い暮らしをしているのも、とても不思議な気がいたします。

遅いお昼を、博多駅で途中下車していただきました。
アンデルセンに行きました。
新しくなった駅ビルの2階、眺めの良いガラス張りのお店です。
実は、店長さんが、昔の教え子なのです。

彼は、お勤めして初めて担任した学年の生徒でした。
奥の席に座った私を見つけて、颯爽とやってきてくれました。
スマートな立ち姿は、今も変わりません。

先生、こんにちは。
今日は何だかお疲れですね。

そう?
今日は佐賀からの帰りだからかも。
あ、それと、夏に少し病気をしたの。
あなたもお気をつけになってね。

僕は大丈夫。丈夫が取り柄ですから。
剣道やっててよかったなって、今ごろになって思いますよ。

あの頃の、教室でのちょっとした場面が、脳裏に浮かびます。
今はもう、すっかり大人です。

私は、サンドイッチセットを注文しました。
高い天井ちかくの、大きなスクリーンには、無音で「ローマの休日」が映し出されています。

あれ、キスシーン。
そんなのあったなんて、忘れていました。
彼女も恋をしていたのですね。

わけもなく、娘のことを思い出したりいたします。
オードリー・ヘプバーン、なんてきれいなんでしょう。

そこへ、再び店長さん。

先生、元気出して。
食前酒どうぞ、アルコール入ってないけど。

二人して、にっこり。

テーブルに置かれた白いデミタスカップに入っていたのは、温かくて酸っぱいレモネードでした。

ゆっくりサンドイッチをいただいて、
お店を出るときには、本当に元気になっていました。

出口のドアの外で、彼が、まるで私を守ってくれるナイトのように、かっこよくおじぎをして送ってくれました。



[2012/11/18 17:59] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

旅日記 博多1 状況を生きる 

こんにちは。
いいお天気になりました。
ずっと聞こえていた鳥の声がやんで、気がつけばとても静かです。

先月の終わりのことです。
私の治療の終了にあわせたみたいに、お友だちのねたのさんとまき衛門さんが、なんと遠く福岡までお越し下さいました。
まき衛門さんは、大分から。
ねたのさんは、なんと静岡から飛行機で日帰り!です。

待ち合わせは、博多駅に11時。

お二人、発見!
そのあたりだけ陽だまりオーラが輝いていて、博多駅の雑踏もなんのそのです。

お久しぶり。

今年の春先、長崎の旅以来です。
遠いところをお越し下さって、本当に嬉しい。
何だか涙もろくなっていた、その頃の私。
泣き出してしまいそうな感激です。

そのくせ、私ときたら、実は、何の計画もありません。
遠来の友を迎えるというのに。
人生同様ノープランです。

さて、どこへ参りましょう。

まずは、積もるお話を、2階の「アンデルセン」で。
それから、私がネットで見かけた、素敵なお花屋さんに行ってみようということに。

ところが私、お二人をお誘いしながら、そのお店の正確な場所も連絡先も分かっていません。
なぜかスマホではホームページにアクセスできず。

どうしましょう。パソコンがあったらいいのに。

あった、あそこ。

と、お二人の指さす先。
折しも、博多駅1階広場では、ソニーの新しいモバイルパソコン?のキャンペーン。
ああ、そこだけが場違いな明るさで、背の高い美しい女性が手招きしています。

検索させてくれるかしらん。

しかし、ねたのさんとまき衛門さんに全く迷いはありません。
その賑わいの中へ突き進んで行く私たち。

状況を生きる…。

そう、年齢も、趣味も仕事も住んでいる街も、全然違う私たちの共通点って、これなのでした。

臼杵の蓮。
全国駅伝のスタート。
長崎眼鏡橋。

いつも、無言のウチに、状況を最大限に活かす方向?で歩み始めるのです。

はたして、3人は、新型?パソコンの説明たっぷりと、おみやげの懐中電灯を頂戴し、
ようやく目的のお花屋さんへと向かったのでありました…。


*この先はもっとなりゆきまかせ。



[2012/11/12 13:56] 旅日記 | トラックバック(-) | CM(2)