スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- --:--] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

キリンのいる部屋 

こんばんは。
夜になって、だんだんと冷えてきました。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

福岡の部屋にいます。
部屋の入り口は重そうなドア。
その新聞受けに、10センチほどの小さなキリンさんが、ちょこんと頭を出しています。

キリンさんは秋口からずっと、毎日ここにいます。
大阪のフランフランで買ってきました。

キリンさんは、もとは鉛筆削りでした。
今でも鉛筆を差し込んで回せば、立派に鉛筆を削ることが出来ると思います。
でも、キリンさんは今では、ずっとここにいるのです。

部屋の南側の窓を開けると、すうっと風が入ってきます。
キリンさんのおかげです。

キリンさんは、今日もドアのところにいます。

キリンさん、ただいま。

キリンさん、行ってきます。

スポンサーサイト

[2011/11/30 20:51] 日記 | トラックバック(-) | CM(6)

背徳の誘惑 

こんにちは。
今日は少しだけ曇りです。

一と月ほど前に、家中の木を散髪していただいたら、あまりにもさっぱりと剪られてしまって、以来何だか元気が出ません。

そういうわけで、このごろ「まんが図書館」によく参ります。
マンガは、ちょっと元気がないときの小さな楽しみです。
私が行くのは、分館の「閲覧室」ですが、なかなかの品揃えです。
何より、無料の上、家から近いのが、特に素晴らしいところです。
「まんが図書館」と「現代美術館」は、広島市の自慢です。

ただ今人気の作品は、大抵予約がいっぱいで借りられませんので、私は古い作品を借りて読みます。
面白いのに当たると、続けて借りて、最後まで読みます。
最近面白かったのは、樹なつみ『八雲立つ』と、遊知やよみ『福家同本舗』でした。
あと、野村宗弘『とろける鉄工所』も気に入っています。

学生さんも、皆さん大抵マンガが好きです。
先日、演習の学生さんが、『君と僕』という作品がオススメだということで、なんと一度に10冊も貸してくれました。
さぞ重かったことと思います。

しかし、大学の先生が、学生さんからマンガを借りてもいいものでしょうか。

課題の提出データ受領のメールの追伸に、お礼を述べました。
そしてその最後に、
「こういうものをお貸していただくなんて、とても仲良しになった気がいたしました。」と書きました。

私は、道を踏み外している、かも知れません。





[2011/11/28 11:29] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

傍らにある椅子 

こんにちは。
小春日です。
今日はお休みで、広島の自宅におります。

私が単身でいるせいでしょうか、この頃よく「ご主人はどんな方?」と聞かれます。

夫ですか?
そうですねえ、椅子に喩えると、ゆったりソファーみたいな人、かな。

そこにあるだけで、リラックスムードいっぱい。
ひと休みの誘惑に、ちょっと腰かけてしまったが最後、やる気は急に失速。
深く沈む座面の、低い位置からふと見渡せば、あくせく働くなんてつまんなく思えてまいります。

私がいつのまにか、まあいいや的人間になってしまったのは、きっといつも傍らにあるこの椅子のせいです。

ところで、あなたのお連れ合い様は、どんな方でいらっしゃるの?





[2011/11/21 13:25] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

お食事をご一緒に 

こんばんは。
気がついてみたら、家の前の桜並木は、もうみんな葉を落としています。
桜紅葉、ほんのつかの間でした。

今日は少し楽しいことがありました。

マンションのお隣の方は、母くらいの年齢の方です。
以前からお目にかかるとお話ししたり、鍵をなくした時、ベランダから柵を越えて入らせてもらったり(はしごまで貸して下さった)、ちょっとだけお話するくらいのおつきあいをしていました。
お店をなさっていたそうで、気さくで感じのよい方です。

昨日、自転車置き場でお目にかかった時、
「一人の食事はやっぱり寂しいので、今度お夕食ご一緒しませんか?」とお誘いしたら、
「ああ、慣れていらっしゃらないから。いいですよ、ご都合の良いとき声をかけて下さい。」と言われました。
そっかー、慣れると平気になるのかな。

今日、六時頃帰宅できたので、忘れないうちにと思って、お声をおかけしました。

ところで、ご一緒にお食事とは?
私はそれぞれ持ち寄りで家でと思っていました。
お隣さんは、二人で外食に行くおつもりの御様子でした。
ちゃんと話し合っていなかったのです。

結局、私がもうご飯を炊いていましたし、たまたま食材も二人分くらいはありましたから、
「簡単なお食事作りますから、どうぞうちに」ということで、家でおしゃべりしながらお食事になりました。

お出ししたのは、お味噌汁と鶏のバター焼きなどなど、すぐ出来る簡単なものです。
それでも、美味しい美味しいって召し上がってくださって、
ああ、やっぱり嬉しいぞー。

ご飯をつごうと思ったら、おや、ご飯茶碗が一つしかありません。
そういえば、後で買おうと思っていたのでした。
お汁椀はちゃんと3つあるのに。
急いで取りに戻っていただいたのは、初めてのお客さまならではの、ささやかな事件でした。

お料理の間に、柿を剥いて持ってきて下さってデザートつき。
それと、ゴボウを干して粉にしたのを作ってあったのを下さいました。
お味噌汁やお茶に入れると身体にいいそうです。

そうそう、学生時代も、お隣のお部屋の子と一緒にご飯を食べていました。

ちょっと楽しい夜でした。





[2011/11/17 01:18] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

筑紫 

こんばんは。
窓に月が見えています。
冬の月です。

大切な友から手紙が届きました。
美しい手紙でしたので、そのままここに。


「 
  

  筑紫       岡部隆一

上古こゝに太宰府正聽があった

草原に埋もれ遺る礎石(いし)の

ひとつに仰臥すると

遠い地下の泉から

かすかな奴婢の嘆息と

笑ひさゞめく令吏らの

若い声が昇ってくる

椎の木に望郷の箜候(ハープ)を

懸けておいたから

いまも秋風に二十五の絃は

さわやかに鳴っている

萱の根にかくれるエンマコホロギよ

屋根越ゆる雲よ

紅葉の美しい谷よ

漂ふ鳥よ

斑の牛よ

いつか僕の幻想の柱廊に

ほろ酔いの大伴旅人が立ってゐた
                      』

昭和十七年、この詩を「山河」という詩誌で読んで、筑紫へ行きたくなりました。福岡市の天神町のアパートに学生時代からの友人が住んでいるので、その友人のところへリュックいっぱいの「さつまいも」と少しの米を背負ってゆき、泊めてもらい、翌日太宰府に行きました。
国鉄の「水城」の駅で降り、駅員の人が都府楼址まで案内してくれました。その頃の国鉄はのんびりしたものでした。その頃の都府楼址は草が茂り、大きな礎石が草の中にありました。礎石に腰をかけ、ほろ酔の旅人を思いました。
「水城」の長い堤は駅のすぐ裏です。その頃はまだ堤だけで少し草が生えている位、水城の全長が見渡せました。
それから何度もゆくたび、水城には木が生え大木にまでなって水城をかくしています。
何故木を伐らないのかと思いましたが、今はどうなっているのでせうか。
何度目かに行ったのは、仲秋の名月の夕方、朝家で新聞を見ると、けふが名月だとあったので、俄かに思い立ち、都府楼へ行くことにしました。その頃の私は旅支度をするのが早くて、一分の後にはタクシーの中でした。
やはり水城の駅で降り、タクシーで都府楼へ。十二時には着いていました。おにぎりを一個食べ、又礎石の上に腰掛けて旅人の歌など口ずさみながら、夕方になるのを待ちました。月はまだ夕方のほの明るいときに昇って来ました。しばらく月を眺め、草の中にすだく虫の声を聞き、又、水城の駅に帰りました。水城駅のホームの傍に白芙蓉が咲いていました。
旅人が都府楼にいたとき、旅人の愛した「児島」という、今で言へばクラブのママみたいな女性はこんな花のような楚々とした美人ではなかったかと思いました。
そのうち都府楼址は整備されて風情がなくなったようです。礎石が野の草の中に埋もれていた時の方がよかった。
最後に見たときは少年たちがサッカーをしていました。
立派な資料館も建って。

(中略)

あなたは福岡と広島でのお仕事大変ですね。よくなさると感心しています。男性なら仕事だけでいゝのに、女性は家事のこといろいろあって男性の倍も三倍も働かねばなりません。
お体大丈夫ですか。
どうかご無理をなさらぬよう 手が抜けるところは手を抜いて、お疲れにならぬようになさってください。
又書きます。

                              冬子            」


                           
[2011/11/16 00:21] お友達 | トラックバック(-) | CM(0)

新幹線往来だより 

こんばんは。
今日からまた福岡です。
今日は午後から授業なので、ちょっとゆっくりです。

新幹線の席に座ると、まず母に、今駅を出ましたってメールをします。
用事があるわけではないのですけど、私がどこに居るのか知ってて欲しいから。

次に、持ち歩いている小さな自由帳を開いて、列車と座席を書き付けます。
これはなぜか続いている習慣です。

「広島駅 10時33分発さくら 5号車 15D 」

このごろ新幹線が混んでいます。
行楽の季節だからかもしれません。
「ひかり」と「さくら」の指定席、油断するととれないこともあるのです。
「のぞみ」なら大抵すいています。
それでも「ひかり」と「さくら」です。
だって座席も何もかも、広々ゆったりなんですもの。
皆さんよくご存じです。

今日のお隣さんは女性。
30代後半くらいでしょうか、いかにもビジネスウーマンといった雰囲気の方です。
日経新聞を取り出して読み始められました。
かっこいい…。

ふふふ。
私だってこれから職場に直行ですよ。
しかし、こちらはどう欲目に見ても少しもきりっとしていません。
ごそごそとワッフルをとりだして、お紅茶。
ふんわりスカートにカーディガン(今日はたまたまそうだったんです)。
ああ、田舎っぽくて、子どもっぽい。

しばらくしたら、またごそごそして、足下のバッグから本を取り出します。
中勘助『銀の匙』
読書会の本として、学生さんのリクエスト作品です。
これが大正元年の頃の文体だと思うと、すごいなあと感嘆しつつ、それでもどうしても眠くなっちゃう。

他の本にしよ。
バッグの中には、読もうと思って持ち歩いてる本がいっぱい。
重いはずだよ。

どうしよう、どうしようって、未だに毎回グズグズの支度。
いらないものが鞄にいっぱい。

ただいま、単身赴任生活、8ヶ月目。



[2011/11/08 23:52] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

まどろむ 

こんばんは。
ご無沙汰しております。
お元気でお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか。

おかげさまで、私も元気にしています。
10月、あっという間に過ぎてしまいました。
11月。
そろそろ温かいものが恋しい季節になりましたね。
お話ししたいこと、たくさん溜まってます。

しょうがハチミツを作りました。
しょうがをスライスして、ハチミツの瓶に漬けるだけです。
明日にはいただけます。
私はジンジャーミルクティーが好きかな。
しょうがハチミツは、ハチババさんに教えていただいて以来、寒くなってくると作ります。


こんな季節の朝は、お布団の中がぬくぬくと暖ったかくて、目覚めるまでに、しばらくまどろむ時間があります。
本当は、ほんの一瞬なのかも知れません。

今朝も、ぬくぬくとしたお布団の中で、なぜか急に、今まで出会った先生方のことを思い出しました。
半眠りの私の中に、たくさんの先生方の願いが、突然波のように押し寄せてきました。

ああ、今まで素晴らしい先生にたくさん出会ってきたなあ。
私、幸せだなあ。

若かったあの日、何かが思うようにならなくて、先生のすぐそばに居ながら、先生のメガネの絵を落書きしていた私。
先生がいかにも残念そうに見られたことを思い出しました。
恥ずかしい思い出です。

私は、今よりももっとずっとバカで、あの時間がとても貴重だったこと、少しも分かっていませんでした。
今でも、気がついたようでいて、少しも気がついていないし。
教えていただいたことの、ほとんど何も、自分の上に実現できるようになっていません。

あれ? 私、今までもっとがんばらなきゃいけなかったのかも。
だめだなあ。
あ、でももしかして、今までいろんな先生に教えていただいたこと、身体の中にいっぱい入ってるかも。
う~ん、そんな気がしてきたぞー。
うふふ。

ぬくぬくと、お布団の中にいて、まだ目が覚めていません。


昨夕、こおろぎの声を聞きました。
その時ちょっとだけ、こおろぎの句ができるといいななんて思いましたけど、いつもどおりすぐに忘れました。


こほろぎのこの一徹の貌を見よ   青邨



[2011/11/06 23:18] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。