血筋 

こんにちは
庭にいつのまにか生えてきていた卯の花が花盛りです。
あんまりきれいなので、切ってきて籠に活けました。

母が先日より風邪をひいて、珍しく医者にかかったと聞きました。
それなのに昨日はお茶のお稽古日。
どうしたか心配で、夕方電話をしました。

父が出ました。
お弟子さんとお食事に行って、用事から帰ってみたら、まだ帰っていないのだと言います。
それで、母にメールをすることにしました。

「さっき、パパに電話したら、ママはお茶の人とお食事でお留守でした。
具合が悪いといけないと思って心配して電話しましたが、お元気そうで何より。
わたしがあんまり心配するので、食事に行くって言えなかったんでしょう。

私は、A子おばさまがおばあちゃんにあれこれ指示して嫌がられてらしたのとそっくりですね。
血筋だから仕方ありません。」

父は女の姉妹が4人もいます。
おばたちは、それぞれ個性が強くて、A子おばさまは、一言で言えば口八丁手八丁。
すごい早さでおしゃべりしながら、なんだかいろいろ動き回って、満足すると
それじゃあね、お義姉さん
って言って帰って行くのです。
お仕事してるのに、お稽古事もいろいろしてて、頭がよくて、きれいで。
一つ難点といえば、どうしておじさまなんかと結婚したのかなってところ。

「血筋と言えば、我が娘、言いにくいことをちょいと隠したりするのは、もしやおばあさまに似ていますのでしょうか。
それとも、父親似でしょうか。
それとも、私がうるさいので、私のまわりの人がみんなちょいと隠したりするのでしょうか。」

そうそう、中学生になった娘は、このごろ急におとなびて、母親の頼りなさもあきらめがちです。

「まあ、時には、私はM子おばさまに性格が似てると思うこともあります。」

M子おばさまは、何でも出来るお姉さんたちに囲まれて育ったせいか、自分からは何にもしなくて、
だからあんまり何も出来なくて、でも、いろいろと人に意見するのです。
それが大まじめなので、いつもなんとなく面白くなります。

「そういうことを考えて、いろいろ想い出していると、面白いことばっかりで、大笑いです。」

元気になって、よかったね。

そのあと母から返事が来まして、お食事会ではなかったのだそうです。

「あれはパパの推量です。まあ似たようなものですが…」

やっぱり大笑いでした。



[2008/05/27 14:53] 家族 | TB(0) | CM(2)

集合時間 

おはようございます。
黄花コスモスが、辺りにあふれ始めました。
お日さまも高くなって、木の陰が、くっきりと見えます。

ずっと向こうのゲートボール場から、かっ、かっという木のスティックを打つ音が聞こえています。
青々とした芝生に人が動くのが見えます。

そこは、田んぼをつぶして、ご自分たちで作った遊び場です。
入り口の門は、木の扉のついた、ちっちゃな屋根付き。
ふだんはかんぬきがかかっています。

奥の方に、木の丸太でつくったベンチがあります。
掲示板には、白墨で、次の試合の日にちと集合時間が書かれています。

いのししがとれたらここでみんなでバーベキューです。
夏に一日、みなさんで夜店を出す日があります。
夕方、野球少年たちが勝手に入って練習していることも。

このごろ、法面にはサルビアやマリーゴールドなんかが植えられています。

集合時間は朝8時。
気持ちよさそうです。

[2008/05/26 08:47] 未分類 | TB(0) | CM(2)

見知らぬ土地へ 

おはようございます
雨が上がりましたね。

昨秋、研究のささやかなお手伝いアルバイトをいたしました。
その続きのお仕事が、今もほんの少し残っています。
昨日、その先生からメールをいただきました。
そのメールには、用件のあとにこんなふうに添えられていました。


「 先日はまたここさんの方から研究室を訪ねていただいて恐縮
 しています。お会いできて嬉しかったです。(クッキーも
 美味しかった。ありがとう。)

 6月の句会を楽しみにしています。俄然、少しでも俳句をつくらなければ
 と自分に言い聞かせています。でもまずは歳時記を買い求めることが
 先ですね。

 学会での発表頑張ってください。学会は旅も半分?入っていますから
 知らない土地で俳句をたくさん作ってください。

 私は8月の後半にドイツで開かれる学会にいきます。帰りはライン河下り
 とロマンティック街道を楽しめないかと秘策をねっています。

 それではどうぞお元気で。また連絡いたします。 」


いつも少し一生懸命になりすぎる気がする私と先生。
端から見ると可笑しいかも知れません。
だって私も可笑しいんですもの。

先生を今度の句会にお誘いしてみました。

そうですね、学会も少し楽な気持ちで出かけます。

ライン河下りの成功、お祈りいたします。




[2008/05/25 07:41] 日記 | TB(0) | CM(0)

お聞かせ下さい 

こんにちは
リビングの大きな窓の端から端まで1秒。
つばめたちが行ったり来たりです。

何か面白い小説ご存じではありませんか?小説読んでみようって思い立ったけど、あんまり詳しくないんで、直木賞の作品をね、読んでみてるんですよ。

白髪で、少し無愛想で、長い間の実直なお仕事ぶりがうかがわれるようなたたずまい。
お目にかかるのは3回目でしょうか。

そうですねえ。小説ですか。

その方に、昨日またお目にかかりました。
前に少しだけお話したせいで、少しは打ち解けた気がいたします。

先回うかがった本、まだみつかりません。
では今度持って参りましょうか。
いや、自分の中で満ちてくるものがないと、読めないかも知れませんから、これでいいんですよ。

本と長く付き合ってこられた方の、さらりとしたお答え。

直木賞の小説っていかがですか。お読みになった中で面白いものありましたら、ぜひ。
いろいろですよ。

2,3の作品を、ちょっとしたコメントつきで話してくださって。
読んでみようかなって思うのもありました。

それから、
近くに大きなブックセンターができたこと。
喫茶店で読んだりしますよ。
富山県に住んでいたんですけどね。

気がつけば、前回の私は、聞かれたことに答えただけ。
お話を聞くのに一週間かかっちゃった。

人の声を通して、話を聞くこと。

今日のお話、手に持っていた紙コップのお茶、簡単なソファー。
たぶん忘れない。



[2008/05/22 14:35] 日記 | TB(0) | CM(0)

お昼寝 

こんにちは
いいお天気ですね。
窓の外はまぶしいほどの明るさです。

午前中出かけたせいか、とても眠くなりました。
家の中は少し暗くて、ちょっとひんやりとしています。
とても眠くて。

お昼寝、しようかな。
ちょっとだけ。
だって、どうしても眠いし。

さっきまで干してた薄い綿のお布団にくるまります。
みんながいない間に頑張らないといけないのになあ、なんてちょっと思います。

遠くにいるお友達のことを想い出します。
お昼寝しちゃいけませんよって言ってた徳政さんのやさしい声とか、
前の職場のコンクリート打ちっ放しの建物とか、
両親のこととか。
あったかくて、なんだかすごく幸せです。

さっきからずっと、知らない小鳥の声が聞こえています。




[2008/05/21 20:05] 日記 | TB(0) | CM(0)

雨の日の翌日 

おはようございます。
桜の葉が繁って、向こうの道が少しも見えなくなりました。

昨日は一日大雨でした。
ずっと晴れが続いていましたから、木も草も、田も畑も、この辺り全体、声を出さないまま喜んでいるような、そんな一日でした。

夕方娘がなかなか帰ってこないので、心配して迎えに行きました。
あんな土砂降りの中、いつもと違う道を通って帰ってきていたんですって。

昨日は私のお誕生日。
いい、雨の一日でした。

今日は朝からいいお天気です。
昨日たくさん降ったから、お日様どんと来いっていう感じ。

じゃがいもの花が咲いています。



[2008/05/20 08:02] 日記 | TB(0) | CM(4)

キトリの恋人 

こんにちは
田植えの時期で、近所の竹本さん家はこのごろいつもお留守です。

キトリに恋人が出来ました。
キトリと同い年の、白っぽいゴールデンの男の子です。
小次郎くんというのだそうです。

向こうの団地に住んでいるのだそうです。
この間初めて会いました。
なんとなく、また会えるといいなあって思っていたら、
昨日また会いました。

小次郎くんは、キトリより少し大きいです。
小次郎くんのお父さんが、キトリのこと、きれいですねって言ってくれました。
小次郎くんはどう思っているのか分かりません。

キトリが女の子なので、小次郎くんのお父さんは、ちょっと気をつけてくれています。
それもちょっと嬉しいです。

前はこの辺りまでお散歩に来てなかったと思うけど、この頃時々見かけます。
もしかして、小次郎くんもキトリに会いたいなって思ってくれているのかな。

また会えるといいね、キトリって話しかけます。
キトリがどう思ってるか分かりません。


[2008/05/18 14:29] 日記 | TB(0) | CM(0)

傘 

こんにちは
つばめがすごい速さで行ったり来たり。
忙しそうです。

一昨日、少し離れた町の美術館へ。
晴れていたのに、途中で雨が降ってきました。
娘と私は、やっぱり正真正銘の雨女です。

駐車場は美術館の入り口から離れていました。
もちろん、傘なんて持っていません。
あれ?
深く木に覆われた石の階段をみつけました。
これはきっと近道に違いありません。

喜んで階段の下に来てみると、かなり鬱蒼としていて、ちょっと心配になりました。
折よく駐車場の人がこちらに歩いて来ます。

この道から美術館に行けますか。
行けないことはないけど、難しいよ。ちょっと待ってなさい。

彼はさしていた傘を私たち親娘に渡して、雨の中走って行きました。
私たち二人は、褪せた花柄の傘の中で、茫然。
彼は、すぐ近くに止めてあった白いミニバンに乗って引き返してきました。

ちょうど車取りに来たから、美術館の入り口までね。
あっちに行くと正面玄関。ここから上って右に行っても行けるよ。

たった500メートルのドライブ。
車はかなり古いらしくて、石畳のでこぼこがそのまま身体に響きました。

雨女の私たち。
しょっちゅう雨にあうけど、いろいろなところで傘を差しかけてもらいます。

近道しようとして迷いそうになると、どこからか見知らぬ人が現れて、道を教えてくれます。



[2008/05/15 08:57] いいこと | TB(0) | CM(0)

しばらくの間 

こんにちは
久しぶりの快晴です。

夕方近くなって、娘とお庭の草取りをしました。
お庭はすっかり草ぼうぼう。
チューリップもビオラも、もうおしまいです。

ながみひなげしというのだそうですね。
朱色の花がたくさん。
娘が残してというので、それを残してあとの草を引きました。

このお花も、もうしばらくの間よ。

日が暮れてきました。
永い一日も終わり近くなりました。

ふと見ると、娘がかがんでいたあたりに、草と泥を丸く集めた上に小石と朱い花びら。
小さい子みたいに、こんなもの作って。

ほんのしばらく残るだけなのに。



[2008/05/12 17:52] 日記 | TB(0) | CM(4)

登坂車線 

こんにちは
雨になりましたね。

いいこと考えついたので、嬉しくて話しちゃいます。

登坂車線ってわかりますか。
高速道路などで長く続く緩やかな上り坂のところが、3車線になっているあれです。
私がよくお目にかかるのは、左から、

登坂車線/走行車線/追い越し車線

というパターン。

通学途中に何箇所もそういうところがあるので見ていると、
一番左の車線を行く車はあんまりありません。
たいてい真ん中と右側だけが混んでいます。
時々、左側の遅い車用の車線を通ってブーンと抜いてく車を見かけるほどです。

たまに左を行くトラックを見かけると、立派だなって思っちゃいます。
みんなが、実力以上に「はやい車」になりたがる中、
つまらない見栄を捨ててゆっくり行くことを選ぶ勇気。
誰もがそこに人生を達観した、立派な生き方を見るのです。

だいたい、車の速さを競うなんてばっかみたい、です。
と思ってるはずなのに自分は気がつくと右車線。
急いでるから仕方ないとか(本当はそうでもない)、遅いなあ前の車とか、自分にいいわけ。
はは、私なんか軽自動車なのに。
思ってることとやることとは大違い。
煩悩いっぱい、達観とはほど遠いとわかって我ながらびっくり。

でね、思いついたいいことっていうのは、登坂車線の頭上の表示、こう換えたらどうかな。

大名車線/普通車線/足軽車線

どう?
どっちを行く?


[2008/05/10 12:27] いいこと | TB(0) | CM(2)

家庭訪問 

こんばんは
野いばらが白い花をいっぱい咲かせています。
いつのまにかやって来て、庭の隅から、倉庫の屋根を越えて。

娘の学校から家庭訪問のお知らせが来ました。
先生が我が家に!

私も昔、家庭訪問をしていました。
高校の家庭訪問は、たいてい何か訳があります。

行ったことのない遠い町。
厚手の黒い表紙を紐綴じにした一クラス分の生徒指導票を手に持って。
日陰をたどりながら、ところどころにある店の看板を読みながら。
頼りにならない自宅地図。

母親の愛想笑いとか、隠れがちの本人とか。
言いにくい話を、さも何でも無さそうに切り出す私。
家族って、一人ずつ全然ちがってるのに、みんな同じ雰囲気。
望まない、望まれない訪問者。

家を訪ねることの不思議。
怒っている父親の、疲れた様子の母親の、ふてくされた子どもの、
声にならない声。

先生見て。これが私たちの家。






[2008/05/09 22:55] 教育 | TB(0) | CM(0)

基礎英語 

こんばんは
連休最後の日、いかがお過ごしでしたか?

娘が基礎英語を始めました。
今日で三日目です。

一日目。
ラジオはどこって大騒ぎ。
ようやく見つけたのは、手のひらに入るほどの小さいラジオ。
結局その日は聴けずじまいでした。

二日目。
朝6時に起きて聴くのだといって目覚ましをかけてありました。
小鳥の声の目覚ましです。
寝床で耳に当てておりました。
実はザーザーいう音を15分間聴いていたそうです。
ラジオに慣れていなかったのでした。

そこで、父親に頼んで、職場に置いてあったラジカセを持って帰ってもらいました。
夜九時、再放送にチャレンジです。
ラジオ提供者の夫が一緒に聴きます。
楽しい音楽が聞こえてきて、講座はちゃんと始まったようでした。

15分の講座が終わると間もなく、半泣きで私のところにやってきた娘。
どこをやってるのかも全然分からなかったそうです。
一ヶ月遅れで始めて、そんなにわかるわけありません。

三日目の今日。
好きなテレビ番組が終わると、娘は大急ぎでラジオを食卓に持ってきました。
私はラジオ講座のことなどすっかり忘れていました。
えらいねえ、すごいねえって感心いたします。

始まってしばらくして、そっと近くに行ってみました。
終わり近くになって、夫も二階から降りてきました。

浜離宮は浅草の近くですか?
ハイそうです。

ずっと昔の、中学一年生の私。
自分専用にしていた四角いラジカセ。
ラジオの使い方は、父に教わったのでしょうか。

祖母と、伯母と住んだ古い家。
ねじ巻き式の柱時計。
富士山の額。
縁側の鴨居の、竹でできたスキー。

中学生の私が、部屋の隅の机でラジオを聴いています。
もう少しがんばればよかったのに。
私はじきに続かなくなりました。
そばにいてやりたいような、いられないような、欠点の多い私。

甘酸っぱい15分間。

ハイそうです。
見て!あちらには国技館が見えます。

基礎英語、なさってました?



[2008/05/06 23:19] 日記 | TB(0) | CM(2)

藤の花 

こんばんは
今日もいいお天気で、少し暑いほどでした。

新緑の中のところどころに山藤の花が咲いています。

もう随分前のこと、海岸沿いを走る単線の電車に乗ったときのことです。
ぼんやりと窓にもたれていたと思います。
ふと、海に迫る山のあちらこちらで藤の花が咲いているのに気づきました。
藤の優しい花色。
こんなのは初めてです。
海岸の明るい陽射しの中を電車はゆっくり進んでいきました。

あれ以来、私は山に藤が咲いているのをよく見かけます。

一度見えると、いつも見える。
少しずつ、見えるものが増えてゆく不思議。

昨日は祖母の一周忌でした。
祖母は90年生きました。
その目に映っていたたくさんの愛しいものたち。

おばあちゃん、今年も山に藤の花が咲いています。



[2008/05/05 11:49] 日記 | TB(0) | CM(2)

先帝祭 

おはようございます。
5月になりました。
5月生まれのせいでしょうか、1年で一番気持ちのいい月だと思っています。

先帝祭のニュースを小耳にいたしました。
先帝祭と聞いただけで、長く暮らしたあのちいさな町でのいろいろがよみがえってきます。
転勤族の子であった私にとって、故郷と言える場所はここくらいなものですけれど、
親戚がいるわけでも無し、もう何の関係もない遠い町になってしまいました。

思い出すことのほとんどが、ぼんやりとしています。
お友達が、あのお祭りで外八文字を描いて歩いたという話。
学歴よりも踊りの名取がお見合いの釣書になるという話を子供心に聞いたような気がいたします。
見かけも、人の気持ちも、古い古い町の思い出です。

あの先帝祭のお行列に、平安時代の装束を着た父が入って歩いたことがありました。
その時の写真が今も実家の書院の隅に立てかけてあります。




[2008/05/01 08:51] 思い出 | TB(0) | CM(0)