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旅支度 

こんばんは
月のいい晩ですね

明日から一泊旅行に行ってきます。
たったの一泊なのに、何だか支度にもたもたしています。
あれも、これもって思っちゃう。
旅行だから普段のようには行かないっていう割り切りがないのかなあ。
空いた時間に観光しようと思うのに、まだ、ちっとも調べてないし。
天気も少し悪くなりそう。

まあ、何事もなければ良しとしましょう。
読みたかった本、持って行こう。

あ、だんだん楽しくなってきた。

行ってきまーす。


[2007/09/29 00:43] 日記 | TB(0) | CM(4)

運動会 

こんばんは
今日は秋雨の一日でした。
連休、いかがお過ごしでしたか?

昨日は娘の運動会でした。
頑張らないといけない日なのですが、ちょっとお寝坊です。
とにかく、お弁当お弁当。
夫は早朝からテント張り動員です。

到着するとまもなく入場行進。なんとか間に合いました。
やれやれ。テントの下のシートに座って一息です。

さあ、長い一日の始まり。

娘の競技は当然全プログラムの6分の一。
障害物競走・騎馬戦・組体操です。
チアリーダーになったので、応援合戦にも出ます。

グランドは、いろんな人であふれかえっていました。
お父さん、お母さん、お祖父さん、お祖母さん、小さい子、中学生。
知った顔にもたくさん出会いました。
お世話になってる獣医さんとか、隣の町の子供会の会長さんとか。

競技以外の時は、少し離れた木陰に椅子を出して読書です。
背中をすーっと風が通っていきます。
目の前には、色とりどりのビーチパラソルがぎっしり。

娘は、ピラミッドの一番上の担当でした。
でも、女の子たちのそのピラミッドは、乗る直前に崩れてしまって、結局そのまま。
泣きそうな顔の子どもたち。

この一ヶ月、本当に楽しみにしてたよね。
運動会なんかにそんなに一生懸命になって。
聞いてると、なんだかつらくなってしまうくらいだったよ。

興奮冷めやらぬ娘をつれて、家についたのは4時前。

頭上にはためいていた万国旗のせいか、世界中の人が、小学校の運動会に行っていたような気がする一日でした。



[2007/09/24 20:33] 日記 | TB(0) | CM(2)

樺太探検 

おはようございます。
のんびりした、休日の朝です。

子ども歴史図鑑についていた年表がトイレに貼ってあります。
私が子どもの頃、そうしてあったような気がして、何となく貼りました。
カラーの、ところどころに絵が入った、愉快な年表です。

1808 間宮林蔵 樺太探検

どうしても行きたかったんですね。

200年前。
遠い北の島のできごと。

さて、今日は何して過ごそう。



[2007/09/22 10:47] 日記 | TB(0) | CM(2)

栗の実の実る頃 

おはようございます。
陽ざしの柔らかい、秋の朝です。

キトリとのお散歩の途中、小さな川の向こうの栗の木が、その下に青いイガをたくさん落としていました。
割れたイガの中から、むっちりと太ってぎゅうぎゅうにつまった栗の実が見えています。

川向こうへは、丸太二本の上にただ板を打ち付けたような小さな橋。
朽ちてところどころの板が落ちています。

小川さんのおばあちゃん家の栗。
あれ、この間まで立派な実をつけていたのに、もう一つもありません。
おばあさんは、どこかへ行ってしまわれたのに。

近所の高校の裏門の栗。
去年は、朝早く、袋をもって拾っている男をみました。
やっぱり、今年も、一つも落ちていません。

小さい頃の栗拾いの思い出。
祖母の里の、大きな栗の木。
大きな大きな木でした。
実を落とすための、空まであるような竹。
湿った土の冷たさ、青いイガの針、母。

どうしてこの栗の季節に、あの家へ行ったのか。
後ろに広がる田んぼと、遠くに鉄道の走る土手。

庭に栗を植えようかなあ。
桃栗三年柿八年。

娘のそのまた子どもが、大きな大きな栗の木の下で、栗拾いをするかもしれません。





[2007/09/21 09:31] 日記 | TB(0) | CM(2)

遠くて、漠然とした 

こんばんは
彼岸花が咲きました。
約束どおり、この時期に。

高校生の頃、何になりたいって思ってましたか。

高校生の頃。
私が通っていたのは、男の子がほとんどの高校でした。

大きい建物を見たら、それだけで、わあっと思うでしょ。
そういう演奏がしたい。
彼は、いつの間にか外国に行っていて、長い間たって帰ってきました。
今度テレビに出るから見て。

何かになろうとか、何かをしようとか。
思えば男の子たちは、皆それぞれに、それぞれの将来を描いていたような気がします。
男の子たちの、ちょっと子どもっぽい願い。
遠くて、漠然とした未来。

あの頃の男の子たちがみんな、今でも遠くを見る高校生の眼差しで暮らしてるって、
それはそういう知らせでした。

うん、絶対見るね。

今もあの頃と同じ、ぼんやりとした夢の中にいる私が答えました。




[2007/09/19 23:01] 日記 | TB(0) | CM(2)

橋の上で 

こんばんは。
さっき、この雨の中、キトリのお散歩に行きました。
キトリはピンクのレインコートを着て、私は傘をさして。

坂の一番てっぺんにある小さい橋の上で、小さいカメを見つけました。
野生のカメ?
カニだったら、時々見るけど、カメは初めてです。
甲羅の長さは10㎝くらい。
くすんだ灰緑色です。
首としっぽを細長ーくのばしていました。

私は、傘をさしたまま、その小さなカメとすれ違いました。
キトリは、黙ってすれ違うことができなくて、鼻でちょっとつつきました。
カメは細長い首としっぽをすぐに引っ込めました。

私達は、坂を下りてゆきました。

外には今も雨が降り続いています。


[2007/09/17 21:33] 日記 | TB(0) | CM(0)

一夜の宿 

こんばんは
久し振りに雨が降りました。

少し薄暗いたたみの部屋で、娘が一人、人形で遊んでいます。
せっかくのお休みなのに、捻挫をしてしまって、どこへも行けずにいるのです。

「家を新しくしたから遊びに来て」
娘のお気に入りは、おばあさんの人形です。
私はお母さんの人形を持って、頼まれたとおり、旅の商人になりました。

「ごめん下さい。」
「なんだい」
「なんだい?そんなこと、いきなり言う?」
「だって昔話のおばあさんってそう言うじゃない。」
「ヘンだよ」
「じゃあやり直し」

「ごめん下さい」
「どなた」
「旅の商人です。今晩一晩泊めてください。」
「ベッドが一つしかないよ」
「ソファーでいいです」
「それなら、どうぞ」

老婦人は、見知らぬ旅の商人の私を、恐れ気もなく招き入れました。
独りで住んでいるのでしょうか。
こういう人は、誰が来ても、顔も見ずに「なんだい」と聞くのかも知れません。

二人は向かい合って座ります。
まもなくテーブルに二人分の料理。
凝った陶器の器。
二人は向かい合ったまま何の話もしません。
お風呂には、学校でもらったミョウバンの結晶の入浴剤。
早々とベッドに行く老婦人。

旅の商人の私。
何かを売っているのです。
でもそれを売りたいと強く望んでいるわけではありません。
ただ生活のための仕事。
このあたりで、泊まれそうな家はここだけだった。
泊めてもらうほか無かった、と心の中で繰り返しています。
もし、ソファーを貸してもらえなくて、床に寝てといわれたらどうしていたかな、などと考えつつ。
明日の朝はここを出て、別の場所へ向かいます。
あてがあるわけではありません。

たくさんの料理とあったかいお風呂。
愛想笑いも、世間話もない。
私の商売のことを聞きもしない、話もしない。
狭いソファーに横になりながら、明日の朝出て行く自分のことを想像しました。

娘の作った家は、何となく我が家に似ています。

旅の商人の私。
一夜の宿。




[2007/09/16 22:18] 日記 | TB(0) | CM(0)

待ってたよ 

こんにちは
田んぼが少しずつ色づいてきたのが窓から見えています。

さっきドーナツを買いました。

濃い緑色に白字で「5」「19」。
あ、私の誕生日。
レジの横に無造作に置かれていたプラスチックの札の数字です。
それは、注文の品をテーブルに運ぶための三角札でした。

よく見ると、
「waiting 5」
「waiting 19」って書かれてます。

何だかみんなで私の誕生日を待ってくれているみたい。
一人で、嬉しくなってしまいます。
ふふふ。
待ってもらうって、嬉しい。

私も待っていたいなあ。
そうすればきっと、この嬉しさが、私の周りに満ちてゆくはず。

今年はいつまでも暑くて、でも気がついたら柿の実がほんの少し赤くなっています。
葛の花が咲いて、赤まんまが咲いて。
秋になるのを待ってたつもりだったけど、もうとっくに来ています。
本当に待っていたのでしょうか。
ただ待つだけとは言え、前途多難です。

夏の中にもう秋が始まっているように、何かが終わってから次が来るのではなくて、いつも次に来るものを胎みながら、動いてる。

次に来るものを思い描くこと。

見えぬものに、じっと耳をすませていること。


「待ってたよ。」




[2007/09/14 12:40] 日記 | TB(0) | CM(4)

野の記憶 

おはようございます
いい朝ですね。

この二、三日、朝のお散歩にも出かけています。
つゆ草が、いたるところに咲いています。

最近になって、夕方のお散歩の時に、つゆ草を一本摘んできては、洗面所に挿しておりました。
そうすると、朝、あの青い花が咲いているのです。

昨日までいた野の記憶。

もう誰も覚えてはいない、古い約束。

その記憶の風景の中を行く、朝の散歩です。




[2007/09/11 10:12] 日記 | TB(0) | CM(2)

大かぼちゃ 

こんばんは
今日は、よく晴れた、秋の土曜日でした。

毎日のお散歩途中の畑に、大かぼちゃがあります。

つやつやした朱色。
大人が両手を広げても、半周にしかなりません。

大きいなあ。
大きいね。

何にするのだろう、とか、
食べられるのかな、とか、
彼女は、そういうつまんない疑問を笑い飛ばすほどの大きさです。

そして、ついには彼女のために屋根までつけられました。

通る人みんな、畑を見上げて、心の中で、大きいなあって思います。

大かぼちゃ。


今日、夕方ふとみると、屋根だけになっておりました。






[2007/09/08 22:01] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ドールハウス 

こんばんは
比較的過ごしやすい一日でしたね。

木のドールハウス。

二階がキッチン。
木でできたシステムキッチン。
花の絵が付いた陶器のカップ。

木のソファーとテーブル。
一つだけ、前にアジア雑貨店で買った、猫が座ってた長椅子。

鏡台にホルン。ドライヤーなのかもしれない。

階段はおじいちゃまの手作り。
これのおかげで、近所の子におじいちゃまは尊敬されています。

トイレが踊り場に置かれてる。

木の人形のお祖父さんとお祖母さんが、気のせいかお父さんとお母さんよりかわいい。

バスタブは、今日はどこにいったのかな。

服を着たウサギやクマ。

屋根のてっぺんにグランドピアノ。

切り妻の、正面のところに干し柿。




[2007/09/07 23:53] 未分類 | TB(0) | CM(0)

花の話 

おはようございます。
このところの日中の猛暑がうそのような朝のひとときです。

友人にもらった酔芙蓉が、白い花をたくさん咲かせています。
去年と今年、あまり庭に手を入れずにいたら、
いつの間にか、とても大きくなっていました。

そういえば、一昨年の夏、父の手術で里帰りをしたとき、朽ちかけた屋根の低い家のそばで、芙蓉が丈高くのびて、花をたくさん咲かせていました。
芙蓉は、人の盛衰にはかまわぬ花だと思います。

うちのは酔芙蓉なので、いつも午後2時頃には濃いピンク色になっています。
何に酔っているのでしょう。

朝顔、今日は五十五も咲いてるんよ。
このごろまた下の方のもみんな咲いて。
数え切れないくらい。
きれいな青い色でね。
日陰のところは、夕方までしぼまないで、だんだん赤くなって。
酔朝顔ねー。

朝顔がたくさん、父と母が喜ぶほど、きれいに咲いているらしいのが本当に嬉しくて、何かに感謝したい気持ち。
娘が一年生の時、学校で育てた朝顔の種。
大事に大事に毎年植えてもらって。
去年までは祖母の庭にも。

今年はね、酔芙蓉が伸び放題。
なんだかジャングルみたいになっちゃった。
今の時間はね、花が白くてすごくきれいよ。

電話で、ただ、花の話。



[2007/09/07 08:27] 日記 | TB(0) | CM(0)

生まれ変わっても 

こんばんは
今日は暑い一日でした。

一人で家の中にいるのに倦んで、町外れの喫茶店に行きました。
冷房の効いた店で、きれいな写真の雑誌をぱらぱらとめくりました。

リネンのナフキン
粗く編んだ籠
外国製の布
中華街のお菓子
バラの庭

鈴木省三さんという名前にぼんやりと覚えがあって、手を止めました。
雑誌には、スーツ姿の写真と、麦わら帽子の写真。
昔、バイブルのようにしていた本を書いた人の名前でした。
薔薇作りに捧げた一生が紹介されていました。
そしてもう、七年前もに亡くなられていました。

結婚してはじめに住んだ家の庭。
その庭には、はじめから薔薇が植えられていました。
その頃の私は、夕方の一人の時間を庭で過ごしていました。
本に書いてあるとおりに、枝を切り、消毒をし、新しい苗も買ってバラを育てました。
私のバラは、あの日陰がちな庭で、四季よく花を咲かせてくれていました。

茶の湯
英文学者の別荘
ベルエポックの頃の宝飾品
アンケート

店内が、少し混んできました。
ガラス窓の向こうで、店主が水を撒いているのが見えました。
私は、結局開かなかった本の入ったカバンを提げて、明るすぎる外に出ました。


「七たび生まれ変わっても、バラ作りをしたい。」

今頃、どこかに生まれ変わって、また花を見ておられるのでしょうか。
そういえば、あの本は「バラに贈る」という本でした。






[2007/09/05 21:49] 日記 | TB(0) | CM(0)

夕食をともに 

おはようございます。
朝の気持ちのいい空気の中にいます。

昨日、素敵なお夕食に行ってきました。
住宅地の中にある、古い普通の家を作り替えたフランス料理のお店です。
いらしたことがおありかも知れません。

そこは、以前何度か行ったことがあるお店でした。
低い天井、黒い板張りの床。
店内に入ると、その頃のことが遠い夢であったように思い出されました。

お食事は、とても楽しい時間でした。
もう一人のお友達と三人、しみじみしたり、笑ったり、ちょっぴり議論したり。
先生の、真摯で、謙虚で、飾らないお話。
寄り道の多い私達の人生の、冒険的で、なんとなく愉快な、今までとこれから。
老後の話。
テーブルには小さなキャンドルが置かれていました。

先生もそのお友達も独身です。
その気ままさと心細さの入り交じった感じが、お二人の痩せて細い姿に重なって、はかなく感じられました。
所帯持ちの私の哀しみと、また別の哀しみ。
何が寄り道で、何がそうでないのか。
私達は、ずっとキャンドルに照らされていました。

歩き始めてからふと見ると、白い塀に、フランス語の店の名前が浮かんでいました。

いい夜でした。



[2007/09/04 10:30] お友達 | TB(0) | CM(6)

夏休みの宿題 

こんばんは
夜もすっかり更けました。

さっきまで、娘の夏休みの宿題の自由研究につきあっていました。
どうしてもやらなければいけない宿題というわけではないのに、
なぜかやると決めて、それなのにちっともできてなくて、
ぎりぎりになって、こんな夜までかかって、やっと何とか仕上げました。
明日娘は、それを持って学校に行くのです。

あなたの夏休みの宿題、全部終わりましたか?

私はまだ残っています。
世界史の新聞作り。
高3の夏以来、提出しないままです。

そういえば、あの夏、クラブで泊まった夜、みんなで宿題をしたのでした。
女の子は7人、輪になって、畳の上にそれぞれの宿題を広げて。
私は、苦手な化学の、薄っぺらい問題集の答を、みんな利枝さんに写させてもらいました。
化学は受験に要らない教科だったし、
利枝さんの答は、きっと全部合っているに違いないと思いました。

あのあとすぐに、自分でやればよかったかなあって思いました。
でも、もう答が全部書き込んであって、結局そのまま提出しました。
おしゃべりしながら宿題をしたあの夜のこと、みんなのこと、今でも懐かしく思い出します。

自分でやればよかったなあ。

そうだ、ちょっと遅くなったけど、やろうかな、新聞作り。
提出するところはもう、どこにもなくなってしまったけど。



[2007/09/03 03:22] 日記 | TB(0) | CM(5)

海辺 

こんにちは
曇りの日が続いています。

友人と海を見に行きました。
こんもりした森の先が、小さな砂浜になっているところです。
痩せた子猫が2,3匹、茂みから出たり入ったりしていました。

嬉しくなって、ドラマの恋人たちがするように、裸足になって波に足を濡らしました。
昔こんな日があったような気がしましたが、今までそういうことはありませんでした。
海の水は、冷たくも温かくもない、海の温度でした。

それから、コンクリの上に座って、足を乾かしながら海を見ました。
時折、海岸線を伝って自転車がやってきて、また戻ってゆきました。

幼い子を連れた家族が来ました。
父親が子どもの足を海に漬けようとして、母親はそれを見ていました。少し頼りなく見えました。
これも昔そんな日があったような気がしました。

犬を連れた初老の夫婦が来て、帰って行きました。
足はとっくに乾いていましたが、私たちはまだそこに座っていました。
初めからいた日に焼けたおじいさんは、まだずっと自転車のそばに座っていました。

コンクリの上に座った私たちの前に、波はたえず寄せていました。
よく見ていると、少し大きい波の時と、ただ静かに寄せるだけの時がありました。
時折通る船のせいだったかもしれません。

長い時間がたったような気がしました。
その間、私たちは、恋人たちで、子どものいる家族で、そしてもう子どものいなくなった夫婦で、そして一人のおじいさんでした。
瀬戸内の島が、遠くや近くに見えていました。

足もとに、波に寄せられた貝殻。
拾おうとしてみると、みな砕けていました。





[2007/09/01 17:31] 日記 | TB(0) | CM(0)