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本を読む 

こんにちは
連休、いかがお過ごしですか?
ふと気付くと、あたりが新緑であふれかえっていました。
毎日色が変わってゆきます。
みなさまのあたりはいかがでしょう。

絵本屋さんから本の小包が届きました。
今日届いたのは、『たのしい川べ―ヒキガエルの冒険―』という本です。
娘の年齢などに合わせて、時々送っていただいているのです。

店主は私よりちょっと年上の女性です。
ずいぶん前のある日、私が何の気なしに手に取った本を見て「それ面白いですよ、ちょっと読んでみましょうか」って、大きな声で読んで下さったのでした。
大人の私一人のために。

見かけによらない、しっかりとした声でした。
私はちょっと照れながら聴いていました。
聞き慣れぬ声を通して広がってゆく絵本の中の世界。
大人になって、誰かに読んでもらう本の世界はとても奇妙な感じがいたしました。

木の床と木の書架。
絵本たちは、表紙の絵が見えるように置かれていました。
色とりどりの、それぞれ別の世界への扉。

このごろ、本を読んでもらったこと、ありますか?
私は誰かに本を読んであげるのがとても好きです。
気持ちを伝えることが、あまり上手でないからかもしれません。

私はよく、大切な人に、本を読んであげたいと思います。
最近読んだお気に入りの本を、
私の小さな声が聞こえるくらいそばに座って。






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[2007/04/30 17:48] 未分類 | TB(0) | CM(4)

大学暮春 

こんばんは
いいお天気でしたね。

今まで名前しか知らなかった哲学者の本を読むことになりました。
先生から指示された本を借りに図書館に行きました。
大学のキャンパスは今、八重桜が花盛りです。
本を手にすると、まだ読んでないのに、すっかり偉くなった気がして嬉しくなります。
誰かが前に借りた時のスタンプの日付は二年前でした。

それから、ちょっと離れた国際協力センターの6階にある図書館に、本を返しに行きました。
カウンターにはいつも、眼の細い、笑顔の優しい女性がいて、にっこり笑ってくれます。
こんなにさりげないのに、英語、すごくできるんだろうな。
ちょっと中国人風でもあるから、もしかすると中国語も?
外国語が自由に話せるって楽しいだろうなって、勝手に想像して、やっぱり楽しくなります。

もう一冊、別のところに本を返しに。
私の幸運を開いてくれたような気がするあの白い本です。
今まで、この二階建ての建物まで、この本を何度も借りにきました。
でも、先日、とうとう買ったのです。
どんなことでも出来そうな、頑健で、才能にあふれた立派な男の人が、その一生を掛けて、あまり表に出なかった人々の研究をすること。

キャンパスの中のゆるい斜面。
草の緑と、敷石のやわらかい色が、曲線を描いて遠くまで見えていました。



[2007/04/27 20:57] 日記 | TB(0) | CM(0)

箱 

こんばんは
また雨になりましたね。

今日、少し前に頼んでいた本が届きました。
アマゾンで本を買うと、いつも同じ大きさの段ボールに入って届きます。
小さな本でも、大きな本でも、いつも同じ大きさの箱です。
それから、今日新たに一冊注文しました。
ということは、またこの段ボールに入って届くのでしょう。
新学期ですから、何かと本を買うことになります。
ということは、これをとっておいたら、同じ大きさの段ボールがたくさん集まります。
そうなったら、嬉しいかも!

大きさがおんなじだから、重ねて置くだけで、きっとタンスみたいになります。
たまってゆく書類の分別に役立ちそう。
一つずつ、色々な色の紙を貼るか色を塗れば、美しいグラデーションになるでしょう。
この間届いたのと今日のでもう二つあるし、また注文したし。
すぐに、いっぱいたまりそう。

同じ大きさの箱を沢山もっているというのは、何か権力者になったような気がしますよね。
例えば、アルバイトをした時、お店に積まれていた包装用の箱。
お金を出して品物を買った人だけが、ようやく一つ手に入れることのできるきれいな箱が、こんなにも!
手芸の材料を入れてる小さな透明の箱。
リボン・紐・ビーズ・糸
きちんと並んで整理されて、見てるといつでも何でも作れるぞーっていう気分。
下駄箱をあけると、並んでいる靴箱。
たぶん、人より数は少ないと思うけど、こうして箱が並んでると、たくさんあって、やっぱり嬉しくなる。

アマゾンの箱、いっぱい集まったら、何に使おうかな。
ふふ。





[2007/04/24 23:48] 未分類 | TB(0) | CM(4)

ままごと 

おはようございます。
風の強い朝です。

今日は土曜日の参観日の代休。
朝から子供達があつまってきました。
「いらっしゃいませー」という声がしているので、お二階はたぶんお店屋さんごっこ。
ピッっていう音は、レジスターのバーコードの音です。
三歳の頃からお気に入りのおもちゃ。
この頃使わないようだったので、こっそり捨てようかと思っていたけど、捨てなくて良かった。
小さい妹を連れてきている子がいるので、みんなおおいばりで小さい子の遊びが出来るのでしょう。
すごく楽しそうです。
キトリは仲間はずれにされて、ちょっとすねています。
あれ?「先生座れませーん」て声がしてる。
学校ごっこに変わったのかな。

明日は祖母の九十歳お誕生日。
さっき、お祝いにすみれの絵はがきを出してきました。

明るい陽ざし。

祖母にもこんな朝があったのだろうな、と思いながら。



[2007/04/23 10:55] 家族 | TB(0) | CM(0)

雨音 

こんばんは
夜になって、雨が降り始めました。

さっきから、雨の音だけを、聴くともなく聞いています。
窓の外をちょっとだけのぞいてみました。
結構降っているみたい。

私は一人、慣れた椅子に座って、雨の音を聞いています。
夜も更けているので、この雨の中出かけることもありません。

少し軋む机、椅子にかけたカーディガン、読みかけの本。
雨の音が、私を取り囲むように聞こえています。

私は、まだ雨の音を聞いています。

濡れた道を行く車の音。
水かさを増した小川の音。
誰かの靴音。

永久に私を濡らすことのない雨の音。

決して雨に濡れない場所にいる私。





[2007/04/21 23:03] 日記 | TB(0) | CM(5)

静物画 

こんばんは
今日はピカピカのいいお天気でした。

真昼の美容室。
めだかを入れた、グラス型の鉢が、鏡の中に映っています。
この美容室が好きなのは、少しもおしゃれじゃないところ。
居心地はけっこういい。
音楽もかかっていないし、母娘でやっていて、大きな声もしない。

私は、首に化繊布を巻かれたまま、美しい写真が沢山載った重たい雑誌をめくっていきます。
箱根の林の中の、贅沢な宿の写真。
朝、やろうと思っていた小さないろいろ、結局やってないなあ。
歌舞伎やお芝居の話。
振り込みにも、やっぱり行かなかった。
モネの家。モネの二番目の奥さん。庭。

瞬間、五センチ角ほどの絵の写真に、目がくぎ付けになりました。
灰色の壁際に置かれたプラムの瓶。壁のこちらがわに転がるプラム。

え?今ちょっとついていけなかった。

座り直してもう一度見る。
小さな絵の中の、止まった世界が、何だか速すぎるような。

グラスの中のめだか、後ろに立っている美容師、雑誌を読む私。
…止まっている者たち。





[2007/04/19 23:55] 日記 | TB(0) | CM(2)

初対面 

こんばんは
雨になりました。

大学構内の林の中に、小さなレストランがあります。
今日はそこで、お昼をいただきました。
初めてお目に掛かる先生と、お食事をいたしました。

3年間中学校の教師をなさったこと。
アメリカ旅行。アメリカでの長い生活。
フィリピンでのお仕事。

そんなお話を楽しく続けながら、先生にだけあったオードブルを、ナイフで分けて、私のお皿に、さりげなく載せてくださいます。

私は、ちっとも黙って聞いていません。
私も、私もそう思いますって、たくさん口をはさんでしまいます。
ああ、もっとおとなしくしていれば良かったな。

これまでのご研究のあらまし。
授業のお話。

ケーキは、私にだけありました。
一口、先生に差し上げました。

静かな林の中の、ちいさな時間。
この先私の中にずっと、涼しい風が吹いていそうな気がしています。





[2007/04/18 23:45] 日記 | TB(0) | CM(1)

桑の木 

こんばんは
今年も、庭の花梨が、たくさん花をつけました。
お友達のiyotoさんからいただいた木です。
花を見るたびに、その日の大騒ぎを、楽しく思い出します。
花梨は、ピンクのかわいい花を、本当に惜しげもなくたくさん咲かせています。

あなたは、花の名前や木の名前、たくさんご存じですか。
私は、誰かから、「これはね」って教えてもらった名前しか覚えていないような気がします。
自分で図鑑で調べても、いつの間にか忘れてる。

去年の夏、大勢で、友人のお宅へおじゃまして、山里をしばらく散策したときのこと。
その木は確か、鬱蒼と木暗い神社の脇にありました。
とても高い木だったので、私はそれが桑とは気付きませんでした。
「桑の木ですよ」って、透き通るような白い指。

その後、しばらくして、私のいつものお散歩コースに、やっぱり高い桑の木があるのに気付きました。
毎日の散歩のたびに、その高い桑の木を見上げます。
そのたびに、美しい白い指と、彼女が被爆したときの話を思い出します。
今年実をつけたら、それを彼女に見てほしいと、私は心に思います。
また、私に、あれが桑だと教えてくれるでしょうか.

炎天下、先を行く彼女の杖。

桑の木は、まだ芽を出していません。




[2007/04/17 23:55] お友達 | TB(0) | CM(2)

魔法犬 

こんにちは
春の午後です。
ひっきりなしの花吹雪も、一段落。梢には少し花が残っています。

今日は、どこにも行かない一日になりそう。
でかけるのは、キトリとの夕方のお散歩だけ。
日常世界からの小さなワープ時間。

キトリが来る前、いろんな仕事に追われて追われていた頃のことを、ふっと思い出します。
あの頃の私と、それを思い出している今の私。

日常世界の私と、キトリとお散歩の時の私。
キトリは地面をクンクンしています。
どちらの私の時にも、キトリは、いつも確かにそばにいます。

キトリがいなくなったら、ワープ時間はなくなるのでしょうか。
キトリはいなくても、同じ時間に、同じようにお散歩すればいいのかもしれません。
そうすれば、キトリは、ワープ世界にやってくるでしょう。
キトリはいなくて、キトリと過ごした時間を思い出している私。

あれ?キトリどこ?
キトリはいつもいるよ。

魔法犬。




[2007/04/15 16:01] 未分類 | TB(0) | CM(2)

ちょっとの間 

こんばんは
今日は、よく晴れて、暑いほどの一日でした。

昼下がりの、ちょっとした待ち時間に、喫茶店に入りました。

窓辺の席に案内されました。
白い壁に、愉快な形の、ケーキやくだもの木彫りが掛かっています。
ショーウインドーには、特別かわいいケーキがたくさん。
2階にあるこの大きな窓からは、おもちゃのような三角屋根の駅舎と交差点が見えていました。

信号が変わるたびに、いろんな人が歩き始めます。
みんな、案外質素ななりをして、それぞれの用事や、理由がありそうに見えます。

蛍光色の小さなリュックの小さい兄弟。
早足で行く、眼鏡を掛けた年配の女性。
自転車の男の人。
ふわりとしたワンピースの女性は、お腹が大きいようでした。

よく晴れた休日の、交差点。
ここから私たちが見ていること、誰も気付かないで歩いています。

そのせいかな、内緒にしなくちゃいけない気がしました。
こんなふうに、隙間のようなわずかな時間に、ケーキを食べて過ごしたこと。



[2007/04/14 23:07] 日記 | TB(0) | CM(0)

高台より 

こんばんは
しばらくご無沙汰いたしました。いかがおすごしでいらっしゃいますか。
今日、川面に散った花びらが、寄り合って、川の中にまた川筋を描いているのを見つけました。

先日訪ねた先で、早く着いて少し時間がありましたので、つかの間、あたりを散策しました。

ブロック塀の切れ目を入ると、急に眼下がひらけて、そこは、明るい陽のあたる墓地でした。
河口近くの広い川を臨む高台です。
海と、島影が見えています。
昔誰かが「自分が死んだら、あの眺めのよい場所に」と言ったのだろうと思う、そんな場所です。
いい気持ち。

川向こうには、都会の風景が、ずっとむこうまで広がっています。

鉄橋を渡って、黄緑色の電車がこちらに向かって来ました。
足元の、谷の深いところに、線路がゆるいカーブを描いています。
きしきしという音をさせて電車が近づいてきました。
谷を登ってくる電車の音。
線路脇のくすんだ家々。
小さな石段と小道が、曲がりながら下へと続いています。

4両編成の電車は、いつの間にか見えなくなっていました。

川向こうの街が、別の世界のように広がっています。







[2007/04/14 01:21] 未分類 | TB(0) | CM(0)

時計 

こんばんは
散りながら満開の桜です。

今夜は遅くまでお花見の人の楽しそうな声が聞こえていました。
静かになった今は、時計の、チャッ、チャッと秒を刻む音だけが、私のところに届いています。

今日は、我が家の時計たちを紹介しましょう。

一番大きくて、家の中心にあるのは、電動のからくり時計です。結婚の時の、義弟夫婦からのお祝いです。二人は大恋愛の末結婚したそうです。毎正時に、金の人形たちが出てきて、鐘を叩きます。

めざまし時計は、文字盤に小鳥の絵がついた白い時計。結婚してしばらくして買いました。どうしても、鳥の声の目覚ましが欲しいと思った、泣きたいようなあのときの気持ちを、今も覚えています。

二階の壁に、木の掛け時計。夫のゴルフの賞品です。これを掛けるとき、夫がとても喜んでいるのが分かりました。

鳴らなくなったキティーちゃんの目覚まし。
娘の部屋の、猫の絵がかわいい掛け時計は、針が見えにくいので、私がマジックで針を黒く塗りました。いたづらをしたような楽しい気分でした。
洗面所には、濡れてもいいという、タオル掛けつきの時計。

今、私の後ろで音をさせているのは、透明プラスチックの、10㎝に満たない小さな青い時計です。娘の自由研究の賞品でした。小さいのに、大きな音がしています。

そして、もう一つ、立派な置き時計。
こんなにたくさん時計があるのに、何故か一つ足りなくて困る気がして、ちょっと前に、実家からもらってきました。
あの時どうして足りないと思ったのか、今では分からなくなりました。

時計たちは、それぞれ、少しずつ違う時刻を指しながら、律儀に動き続けています。





[2007/04/08 23:53] 未分類 | TB(0) | CM(7)

雛納め 

こんにちは
花が少しずつ散り始めました。

今日、ようやくお雛様を片付けました。

まず、御駕籠とながもち、牛車を元の箱に入れます。
娘が、どこに、どれを納めるのだったか、いろいろやってみています。
菱餅、丸餅、お花。
それらが、いかにも作り物然としていて、なぜかいつも楽しくなります。

彫り飾りが施された官女の金の柄杓。
お内裏様の杓、お雛様のお扇子。
人形たちからはずされたお道具の、小さな小さな世界です。

今年は人形たちを娘にまかせました。
娘の細い指が、人形たちに、丁寧に毛羽をあてるのを見ながら、私は塗りの台を拭いていきます。

娘にまかせてゆくこと。
女の子の母になった日から、私は物語の主人公ではなくなって、そのことのぬくもりのなかで、暮らしています。




[2007/04/07 16:13] 日記 | TB(0) | CM(2)

おすそわけ 

こんばんは
庭のユキヤナギが、本当に雪のように散っています。
キトリが背中に、花びらをいっぱいのせて、ウッドデッキのお昼寝から戻ってきました。

食卓には、おやつがたくさん。
少しずつ、分けてもらってきたのです。

練り羊羹(出雲大社 高田屋 羊羹大好き家族です)
つばらつばら (鶴屋吉信の上品などらやき?)
鯉の里 (津和野 三松堂 小さくて四角い餡のお菓子)
白酔墨客 (京都末富 おせんべい)
栗の笑み (松江 清松庵たちばな製の栗まんじゅう まん丸い形)
レスポワール(神戸風月堂のゴーフル?)
神戸パンダサブレ
おかきいろいろの大きな箱
アントステラのクッキー(「うさぎのテント」という箱入り)
コアラのマーチ、ポテロング、リラックマのどあめ、ジューC

すごいでしょう。
少しですけど、幸せのおすそわけ、いたしました。




[2007/04/06 21:01] 未分類 | TB(0) | CM(1)

れんげ 

こんにちは
花冷えの夜です。
梢の一番先まで花をつけて、そのまま木全体が、凍りついたように見えています。部屋に、名残のストーブを焚いています。

家族の掲示板に、母から。

「今日は良く晴れていて、昨日行った花のとんねるのピンク色が良く見えています 色々と楽しかったです。居間からお外の風景を眺めながら、ゆっくりとしています。前の赤い椿の垣根がゆらいでいるので結構風があるのでしょう。
 今年の桜も一番良い時に一緒に見られてほんとに良かったですね 

 二人での散歩道も桜並木になっていてなかなかよろしいですよ
土手の下の農道も又宜しくて、今年はれんげ田が、所々あって、小さい時あの中で転がりまわった事など思い出されます。あの方は、うさぎの餌に毎日苅っていたそうです。」


夕方のお散歩は、れんげの咲いているところへ行きました。

転校して間もない日の帰り道、れんげの花があんまりたくさん咲いているので、嬉しくなって、ランドセルのままれんげ田に入りました。
その時、ことばが違うといって、男の子たちが私のまねをしてからかっていたけど、すこしもいやではなくて、そうか、そう言わないんだなあって思いながら、一生懸命れんげを摘んでいたのを覚えています。

仲良し三人になると、よく仲間はずれにされていました。
子どもの私は、それがあまり、つらくなかったように思います。
もしかすると、私は「ひとり」に強いのかもしれません。

そういえば、思いあたることがあります。
出産の時、夜更けに陣痛で入院したのですが、当直のたった一人の看護婦さんが新米で、規則ですからといって、朝になるまで家族を入れてくれませんでした。
小さな産院の、真夜中の静かな病棟にいたのは、私一人だけでした。
どこか離れた部屋に、その看護婦がいるはずでした。
陣痛が起こるたび、私は、その時刻を紙に書き留めました。
今見ると、その時の字はひどくゆがんで、列もゆがんでいますが、その時の私は冷静で、さびしくもつらくもなくて、一人でいることが当たり前でした。
たぶん、誰かにそばにいて欲しいということを、思いつかなかったのだと思います。

この先、何か大事なとき、私はまた、誰かにそばにいて欲しいということを、思いつかぬまま、一人でいるような気がします。
そしてそのことが、さびしくもつらくもないのだろうと思います。

れんげを少し摘んで帰ることにしました。



[2007/04/05 23:12] 思い出 | TB(0) | CM(4)

父母の家 

こんにちは
今朝は雨でしたが、今はすっかり晴れています。

娘を連れて、帰省しています。
借景の山の緑に、花の白が見えています。
近いあたりには、椿や馬酔木の花の色、柿の若葉の芽の明るい緑色が見えています。
静かで、いい気持ちです。
ずっと遠くの工場の煙突の煙が、絵のように真横にたなびいています。

縁側の文机に、母のめがねが置かれていました。
父が以前入院した時に、娘がお見舞いに贈った、小さな赤いタコのメモばさみもあります。

廊下の途中には、私たち家族が長く暮らした城下町を描いた水彩画が、かかっています。

書院の明かり障子。壺。置時計。
小さな陶の立雛は、孫である娘のために、母が飾ってくれました。

いつまでも変わらない、絵の中にいるような里の昼です。

しんとした座敷に、次第に夕暮が訪れてきました。





[2007/04/03 18:30] 家族 | TB(0) | CM(2)

暮らし 

おはようございます。
桜が満開になりました。

ふと気づくと、去年の花はどうだっただろうかと考えていました。
おととしはどうだったでしょう。
娘が入学した年は?
初めてこの家に来た年は?

繰り返す花の季節と花の記憶。

一昨日、義父の17回忌の法事がありました。
集まった親戚の顔ぶれ。
人数も少し減って、少しずつ年老いて。
法要は、義父のいた頃が彷彿とされる時間となりました。

昔ながらの長いお経。和讃。山の話。田舎料理。
山深い里には、まだ花の便りは遠くて、庭には梅が咲いておりました。

そうそう、梅が咲いてた。
繰り返す季節と記憶。

このごろ、嬉しいことも悲しいことも、以前そういうことがあったなあ、と思うようになりました。
周期を変え、組み合わせを変えて現れる、ちいさな繰り返し。
暮らしとは、繰らしということであったか。


[2007/04/02 08:58] 日記 | TB(0) | CM(0)
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