機嫌がいい 

こんにちは。
晴れの日が続いています。

今日は一日、機嫌よく過ごしました。
機嫌がいいって、何よりもいいですね。

だから、今日のことをぜひ書き留めておこうと思いました。

午前中の廿日市の用事を済ませて、宮島線を電車でごとごと市内へ。
市内電車は窓が大きくて、スピードもゆっくりですから、
外の景色が親しくて、子どもみたいに、窓の外ばかり見てしまいます。

この頃、土橋あたりがとても面白いので、廿日市の帰りには、よく散策をしています。
本川小学校とか、記念病院とかのある、本当の爆心地です。
このあたりに、ちょっと東京みたいな雑貨屋さんとか、カフェとかいったお店が、ちらほらと出来ているのです。

先々週は、土橋の「喫茶めくる」でランチをしました。
今日は本川町で下車。
「ヲルガン座」一階の「十日市アパート」という食堂でランチです。

70年代風のテーブルや椅子とか、無造作っぽいコンクリートの壁とか。
以前は、こんな風なカフェが、ちょっと小賢しく思われて好きでありませんでしたが、
この頃は気になりません。
少し休まる気もします。
どうしてかな。

お昼をいただきながら、置いてあった
『いいビルの写真集 WEST』
という本をパラパラと見ました。
4月末に家族で大阪に行った時、大阪のビルは面白いなあと思ったのですが、
その印象をそのまま集めてみせてくれるような、変わった写真集でした。

お店を出ると、やっぱりピカピカの晴れ。
広島の空は青くてとても高いです。
本川町の歩道橋の手前を向こうに渡って、
ああ、ここの2階と3階に、洒落た雑貨屋さんがあるのだけれど、階段が億劫で通り過ぎました。
運動不足です。

少し先の「READAN DEAT」という、小さな本屋さんをのぞきます。
和田ビルという古いビルの2階です。

お店に入ると、直ぐ目の前の棚に、友人が話していた
三品輝起『すべての雑貨』
という本がありましたので、買うことにしました。

小さなお店の中では、ちょうど絵の個展をしていて、
おひげの描き手の人が、窓際の小さな机で、石に絵を描いていました。
繊細で愉快な絵です。
スケートボードに乗ったゴールデンレトリバーの絵が飾ってあって、
とても欲しくなりました。
昨日は、キトリの命日でした。

お店を出ると、やっぱりピカピカの晴れです。
青い空の下、相生橋を渡ります。
相生橋は、原爆投下の目印になったという有名なT字の橋です。

石の橋です。
渡りながら見れば、欄干の石の一本一本が、角度のついた飾り彫りになっていました。
途中に、幅広い本川の流れを眺めるための踊り場があります。
固くて四角い石造りですけれど、歩く人の姿が見える優しい橋だと思いました。
橋の真ん中では、何か工事をしていました。
電車もごうごう通りますし、すごく丈夫な橋なのだと思いました。

それから、そごうデパートに、お直しの洋服を取りに行きました。
私の昔のワンピースを、娘用にサイズ直しをお願いしたのです。
古い母親の洋服を、喜んできてくれる娘は、それほど多くないかもしれません。
優しい子です。

紀伊國屋さんに行きました。
買おうと思っていた、三島学『糖質制限で子どもが変わる!三島塾レシピ』を見つけました。
ついでに『Beauty Raw Sweets やせるお菓子』という本も買ってしまいました。

4階の「三河屋」という喫茶店でひと休みして、
ようやく電車に乗りました。
電車の中で、買った3冊の本と、持っていた本のどれを読もうかしら、と思っていたのに、ほとんど居眠りしていました。
あっという間に我が家の最寄り駅に到着です。

降りてすぐのところに、この間クチナシの花を折って下さったおばあさんの家。
子ども達が転勤で1人になったから、お茶に来てね、
と言われていたけど、いつもカーテンが閉まっています。

明日も用事で出かけます。
行きの電車で、どの本を読もうかな。





[2017/06/20 00:52] 日記 | トラックバック(-) | CM(3)

日進月歩 

こんにちは。
携帯電話のバイブが鳴っているなと思ったら、ウシガエルの声。
似てる。

ごく近所に、お若いですけれど立派な書道の先生がいらっしゃいます。
せっかくのお休み、お願いして、3カ月だけ習うことになりました。

久しぶりのお習字です。
課題は「日進月歩」
先生が、お手本を書いて下さっていました。

日進月歩。
日、日、日、進、進、日、進、月、月、月、歩、日、進、月、歩。
二時間近く練習。

これを今日の仕上げの一枚といたしましょう。
と心で決めて提出。

「月」が大きく右にずれてしまって残念でしたね。

え、ずれてる?

半紙を折ってみたらわかりますよ。

折って中央線を入れてみると、
確かに「月」の中心と「歩」の中心が1センチ以上ずれています。
それでもまだ、実感としてはずれていると思えなくて、だまし絵を見ているみたいな感じ。

気をつけて書き直し。

今度はできましたね。

ホントはよく分からなかったけれど、出来たことにしました。



[2017/04/28 01:10] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

薫風自南来(薫風南より来たる) 

こんばんは。
カエルの声が聞こえ始めました。
楽しいです。

今日はお茶のお稽古に行ってまいりました。
お茶のお稽古なんて、学生時代以来のことです。

先生はなんと、電車の中で隣り合わせた見知らぬ方です。
一年以上前ですが、なんとなく言葉を交わし、その後も偶然に何度も出会うという不思議なご縁。
その方の元でお稽古を始めることにしたのです。
流派は表千家で、私が若くに習い覚えたものとは違っていますが、
この不思議なご縁の前には、そんなことは小さなことだという気がいたします。

四月、春の炉には、釣り釜がかけられて、よい音を立てています。
明るい雰囲気で、楽しくお話ししながらのお稽古風景。
表千家のやり方でなくてもいいんですよ、とおっしゃっていただきましたが、
せっかくですので一から覚えようと決めました。

まずは割稽古です。
お袱紗のたたみ方を教えていただきます。
お薄点前の半分くらいまで教えていただいたところで、
早速、点ててみましょうよ、ということに。

さあ大変。
まず、お茶碗の持ち方ができません。
手の位置や形が違うのです。
私が知っている、肘をあげて構えて持つのではなく、柔らかく手を添える感じです。
柄杓の角度やら、水差しの蓋の扱いまで、私の身につけてきたこととは全部違っているのです。

ただ、同じ茶道ですので、流派が違っても、概ねの順序は同じです。
昔覚えたことは身体に染みついているらしくて、
すっかり忘れてしまったと思っているのに、
お湯を捨てると自然にお茶巾に手が伸びる自分に驚きます。

こうしてみると、茶道の学びが、所作の学びだということが、よく分かります。
残念ながら、順序を覚えていることは、それほど重要ではないのです。

一つ一つの所作の中に、それを良しとする価値意識があって、
その所作が身についてくると、言葉ではなく、その人の生活の動作全体の中に、その価値意識が表れることになるのです。

私たちは普通、それぞれの所作が、その人自身のあり方に繋がっていると考えています。
そういえば、最近読んだ村田沙耶香『コンビニ人間』には、
人の仕草や口調を真似ることによってしか動けない主人公が描かれていました。

この先お稽古を頑張って、表千家の所作を身につけた時の私は、どうなっているのでしょう。
以前に覚えていた所作はすっかり忘れてしまうのかしらん。
それともどちらも出来るようになるのでしょうか。
その時の私の所作は、私のあり方にどういう形で繋がっているのでしょう。

少し楽しみで、少しドキドキの実験です。

まあ、今のところの私は、ふすまも開けられなければ、歩くこともままなりませんけれど。


表題「薫風自南来」は、本日のお軸よりいただきました。






[2017/04/27 01:44] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

花を摘むように本を 

こんにちは。
お天気雨、のち晴れたり、降ったりの変なお天気です。

女の子の夢の一つに、手当たり次第にお洋服を買う、というのがあります。
映画の「プリティー・ウーマン」にも、そんなシーンがありました。

これも素敵。
あ、こういうのもいいな。
なんて、
帽子から靴やバッグまで。
そして一気に素敵になるのです。

もしかして、やってみたこと、おありですか?
私は、残念ながらありません。

昨日、本をたくさん買いました。
初めは、そのつもりではなかったのですけれど、
あ、これも素敵
あ、こういうのもいいな、
なんて。
つい。

気分は「プリティーウーマン」ジュリア・ロバーツです。
本屋さんで、花を摘むように、気まぐれに、本を買うのです。
もちろんですが、お仕事とは全然関係のない本を、脈絡もなく、です。

たくさん買うと、お支払いのカウンターで、お店の方に大事に扱われているような気がしてきます。
紀伊國屋書店さんでは¥5000円以上買うと、宅配で送って下さるという嬉しいサービス。
送り状を記入しながら、VIP気分でうっとりです。

というわけで今朝。
あ、宅配さん。
本が届きました。

ワレモノ注意の赤いシールが貼ってあります。
そうよね、本って、こわれものですよね。
思ったより小さい箱。

開けてびっくり。
自由にいろいろ買ったつもりでしたのに、文庫や新書ばっかり。

ああ。
そういえば、今までユニクロとかH&Mの手当たり次第買いなら、ありました。
我ながら哀しいほど倹約家なのでした。



**備忘録**
先々週の月曜日にも、同じことがありました。
どうやら、病院の帰りに本屋さんに寄って衝動買いしてしまうようです。
書いてみて気がつきました。
気まぐればかりでもなくて、予定した本も結構あるのがより情けないです。

<昨日買った本>
日高敏隆『春の数えかた』(新潮文庫)
三浦綾子『銃口 上』(角川文庫)
夏目漱石『それから』(新潮文庫)
平谷けいこ『四季の摘み菜12か月』(ヤマケイ文庫)
山代巴『この世界の片隅で』(岩波新書)
千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』(ちくまプリマ-新書)
『俳句 4月号』角川書店
『短歌研究 5月号』短歌研究社

<ついでに先々週買った本>
村田沙耶香『コンビニ人間』(文藝春秋社)
やまもとふみこ『家のしごと』(ミシマ社)
恩田陸『(夫が持って行ってしまったため不明)』
森茉莉『紅茶と薔薇の日々』(ちくま文庫)
森茉莉『幸福はただ私の部屋の中だけに』(ちくま文庫)
森茉莉『私の美の世界』(新潮文庫)
國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)




[2017/04/25 12:53] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

まずは仕事にとりかかる 

こんばんは。
今日は良いお天気でしたね。
日曜日、いかがおすごしになられましたか。

我が家のとても小さなお庭。
小さなスペースや、植木鉢に、花の苗を植えたりして楽しんでいます。

今日はお庭仕事をいたしました。
小さなお庭なりの、小さな庭仕事です。

少しだけ苗を買ってきました。
植え替えです。

まずは、使ったままにしていたプランターを洗ったり、
気になったところの草抜きから。

早くもくたびれてしまいましたので、ちょっと休憩をいたします。

よ~し、とかけ声を掛けて、土を作り、苗のいくつかを植えました。
それほどの変化はありませんが、見渡して、大満足。

今日の仕事はここまで。
手を洗ってから、ウッドデッキに腰掛けて、小さなお庭を眺めました。

ボーダーの日陰、やっぱりもう少し何か植えたいなあ。
前の広い角のところ、いつか見た写真みたいに、いろんな種類のお花をゴチャゴチャ植えるのもいいかも。
それって、いい考え!

今日の続き、明日、用事から帰ってからやりましょう。
だんだんやる気が出てきましたよ。

始めた後にやる気になることが多いこの頃です。


[2017/04/23 23:17] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

考える前に始まっている 

こんにちは。
桜が満開の日曜日です。
曇りですが、それがかえって、この時期らしい感じです。

とうとう4月が始まりましたね。
これから8月まで、長いお仕事のお休みをいただきました。
病気療養と言いながら、思った以上に元気です。
職場の皆さま、ありがとうございます。

これから二度とないかもしれない、貴重な長期休暇。
どうすごそうか、と考えてはドキドキしていましたが、あれあれ、もう始まってしまいました。
せっかくだからと手ぐすねする、欲深~い気持ちの私、
いろいろと考えすぎて、何にも始められずにいるのです。

そういえば、これといった決意もなく、新しく始めたことがあります。

<俳句>
昨日、久しぶりに俳句会にまいりました。
何をするか決まらないだらだらした日々の中、まあ、行ってみようかなという感じで何気なくでかけました。
本当に久しぶりでした。
突然ふらっとでかけましたのに、先月参加していたかのように自然に迎えていただいて、
皆さんの歓迎が静かに伝わってまいりました。
句会、とっても楽しいです。

<お茶>
句会で出会った方のところで、半年だけ、ちょっとお茶を習うことにいたしました。
以前電車の中で隣り合わせて、すっかり意気投合した女性が、偶然俳句会にいらしていたのです。
これは何かのご縁です。
こういう時は、流れに逆らってはいけません。
お宅も隣駅とお近く。
早速来週、お伺いすることにいたしました。
楽しみです。

<ワイン>
お彼岸に帰省した時に、姑母が買っておいてくれたワインが案外美味しくて、
どうやら少し体質が変わったらしいです。
日本酒が好きで、似合わぬ講釈をしたりしていた若い頃もありましたが、この頃は、美味しければ何でも良いという具合のお酒好きです。
でもワインは全く未知、無知の領域。
初めて聞いたメーカーでしたが、長野県のアルプス株式会社というところのそれを、ネットでまずは6本注文。
案外お安く買えるのですね。
もう届きましたよ(すでに酩酊)


せっかくの長期休暇。
もっと、何か一つのことに集中して取り組むのがよいと思いますが、
また私のあれこれやるくせが出たようです。



挨拶句      久しぶり句会に春の水持参  ここ




[2017/04/09 10:08] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

去年と同じ桜 

こんにちは。
リビングの前の桜が咲きました。
七分咲きです。

朝から、草刈り機の音があちらこちらでしています。
お昼前には、ご近所の方が数人で、桜の下でお茶会。
みなさん、外に出たくなっているんですね。

桜が咲いたら写真送ってねって娘に言われていたので、窓に立って写真を撮りました。
去年と変わらない写真です。

娘に送るついでに、仕事中の夫にも写真を送りました。
夫は、今年度いっぱいで定年です。
最後の担任の新学期。
忙しくしていると思います。

お散歩で、つくし野原を通り過ぎようとしたら、
何だかキトリにこっちこっちって言われているような気がして、
やっぱり、ちょっとだけつくし摘み。
ちょっとですから、明日のお味噌汁に入れることにいたしましょう。

キトリがいなくなって、初めての桜。
私も、ウッドデッキに出て、一人お花見お茶会です。

桜の花が咲く間、
何となく、家族がここに戻ってきているなと思います。



万愚節テレビ体操伸び縮み   ここ





[2017/04/03 15:20] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

美しく歩くコツ 

こんばんは。
大阪に戻る娘を、夫と一緒に広島駅まで送ってきました。
帰りの車のラジオで、広島市の桜の開花宣言のニュースが流れておりました。

ひと月くらい前でしたか、
「あさイチ」にバレリーナの吉田都さんが出ておられて、おもわず目を止めました。

いろいろお話の後、有働さんが、
’きれいに歩くコツ’をご質問。
あらまあ、世界のプリマに、そんなことを。

吉田さんは、いたって真面目そうにお答え。
「背中に押されるように」歩くといいですよ、
ということでした。

「背中に押されるように」
ちょっとやってみたら、なるほど、すすすっと前に進む感じがいたします。
どうぞお試しくださいませ。

「自分の背中に押されるように」って、面白いですね。

自分の意志で歩いているのに、押されているって受け身でもあって。
ちょっと流れに身体を任せる感じ。
案外、安定感があります。
ふむふむ、
頭でっかちですと、前のめりな歩き方になってしまうのです。

自分の背中に押される感じで歩く。
自分の意志で、自分の力で、でも何か大きな流れを背中に受け止めつつ。
これからは、そんな風に歩いてゆきたいなと思いました。

いくらでも歩けそうな気がして、いい気分です。


下宿に着いた娘からのありがとうメッセージ。
「桜咲いたら写真送ってね」。
家の前の大きなソメイヨシノ、もう少しで開花です。




[2017/03/27 10:54] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

落語会 

こんにちは。
今朝は青空がのぞいておりましたが、午後からは雨になるのだそうです。
ほんとうに、乙女心と・・・なんですね。
うふふ。

昨日は、落語会に参りました。
なんと、教え子が、立派な落語家になっておりまして。

「河豚鍋」
あつあつのナベの具のいろいろ。
湯気が見えるようでした。

帰り道、もう来年の手帳が売られているのに気がつきました。
びっくりです。
いつのまに、一年たったのでしょう。

過ぎて行く時間を、ゆっくり味わうような暮らしがしたいなあと思いました。




[2016/10/31 11:16] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

ほろ酔い 

こんばんは。
今日でようやく試験が終わりました。
長かった前期も終了です。
残務はまだまだありますが、大学は明日から遅い夏休みを迎えます。

思い立って、一人で祝杯をあげることにいたしました。
お疲れさまのごほうびです。
ご近所の小料理屋さんにまいります。

ささげ豆のお醤油あえ

ささげ豆は、九州に多い食べものかもしれません。
ご亭主とおかみさんの、ささげのお赤飯の思い出話などをうかがいながらいただきます。

冬瓜のそぼろ煮。

カウンターの向こうのケースの上に、青い冬瓜がゴロンと置かれています。

小さい方の生ビール、たった一杯で酔ってしまったのでしょうか。
少しご機嫌になって、箸袋に歌を書きつけて帰りました。

メゴチの天ぷらの歌。

角失ひ街の夜をゆく魚の尾鳥の尾羽のごとま直ぐなる    ここ

お店を出ると、夜はすっかり更けておりました。





[2016/08/04 22:10] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

「 こころ旅 」 記憶の中の光景 

こんにちは。
若葉の美しい季節になりました。
お元気でいらっしゃいますか。

このところ、毎朝、7時半から、BSでNHKの朝ドラを見ています。
今は「とと姉ちゃん」です。
面白いですね。
それが終わると、次の「こころ旅」が始まります。
俳優の火野正平さんが、自転車で、視聴者の思い出の場所に行くという番組です。
出かける支度をしながら、見るともなく見ています。

番組の冒頭で、お手紙が一通読まれます。
お手紙の内容は、思い出の場所と、それにまつわる思い出についてです。

紹介される場所は、大抵、どうということのない普通の場所です。
小さなお寺であったり、高台からの眺めであったり、川辺の石や、松の木であったり。
それでも、その普通の場所が、とても輝いているように思われます。
特別の場所です。

ところが、火野正平さんが訪ねてみると、
その輝いているはずの場所が、もう無くなっていたり、すっかり様子が変わっていることがあります。
テレビの中には、すっかり変わってしまったその場所の光景が映し出されます。

私は、その映像を見ながら、とても残念な気持ちになります。
でも、きっとこのお手紙の方には、当時と同じ景色が、ありありと見えているに違いありません。

思い出の場所、見られてよかったですね。

この番組は、もう何年も続いていますから、
もう日本中、津々浦々、いろいろな方の、大切な思い出でいっぱいです。
番組では紹介されなかったお手紙もたくさんあるでしょう。
そして、お手紙を出さなかった私にも、大切な思い出の場所があります。

この世は、無数の輝く記憶で満ち満ちているのだと思います。

誰かの大事な記憶と隣り合わせの、私の今の暮らし。

風の匂い。
肌に触れる光。
そして、懐かしい人が、懐かしい人を呼ぶ声。




 学級写真の石段あたり鳥雲に        ここ(春の句ですみません)


[2016/05/16 11:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

同じ春の夕暮れ 

こんにちは。
家の前の小さな谷の春は、臘梅から紅梅へ、そして今は、黄色い山茱萸の花が咲いています。

学生時代に、一番お世話になった方が亡くなられました。
大学の大先輩です。
俳句会が出会いでした。

西荻の、それらしい気取らないお庭の中の広間に、私たち学生はよく集まっておりました。
句会の時はもちろん、ただのおしゃべりの時もたくさんありました。
学生時代の私ときたら、その方のお宅に、三日にあげずお邪魔しておりました。
私と同じ年のお嬢さんがいらしたのもあって、しょっちゅうご家族とお夕食をご一緒させていただいておりました。

あの頃が、ちょうど今の私と同じ年頃でいらしたと思います。
考えてみたら、何の遠慮もなくしょっちゅうやってきては、勝手なおしゃべりをして帰って行く若者に、嫌なお顔ひとつなさらず、ご飯を食べさせ続けてくださったのでした。
今ごろようやくそのことに気が付いて、今さらながらびっくりです。
だってそんなこと、今の私にはできそうもありません。

お知らせを聞いて、最後のお見送りに何とか行きたいと思いながら、仕事が重なって身動きのとれない自分の切れ味の悪さに、悔しい気持ちでいっぱいになっている時のことでした。
突然、
「いいのよう」って、
長い間忘れていた、あのお声が聞こえました。
わざとちょっと投げやりっぽくおっしゃるあの言い方です。
なつかしい、ちょっと苦笑いのお顔といっしょに。

結局、春休みになった先月下旬になって、ようやくお焼香に行ってまいりました。
お仏壇があるそのお部屋は、あの頃、お母様を送られた同じお部屋でした。
あの時も、静かな悲しみが伝わってきて胸が一杯になりましたが、でも学生の私は、何ひとつ慰めの言葉も言えませんでした。
私は今も結局変わっていません。

亡くなられたお母様は、佐渡のご出身でした。
お父様は、遠野の方で、遠野の不思議なお話もよく聞かせていただいておりました。
あんまりしょっちゅう行っていましたので、ご家族のいろんなお話を聞かせていただいていたのでした。
ご主人は、とても偉い方でしたが、面白いことばかりおっしゃるので、いらっしゃる時は大笑いしてばかり。

この度も盛岡の友人やら先輩やら後輩やら、仲良しだったお嬢さんも一緒に、懐かしい広間に集まって、またおしゃべりをいたしました。
私が一番かわいがられていたと思っていましたが、今考えると、きっとみんながそう思っていたのだとわかります。
ここにいる皆が、こうして集まっていることが、当たり前のようで、不思議なようで。
今もこうして私たちをつないでくださっていることの有り難さを、誰もが感じておりました。

それにしても、集まってくださった方々や、うわさ話に聞く友たちの消息が、みんなみんな立派で、頑張っていて、確かで。
ため息が出るほど。
ああ、それに引きかえ私ってば何やっているんだろう。
そう思ってふと思い出すと、これって学生時代の私そのものではありませんか。
そうそう、これが私だった。

思い出すのも恥ずかしい大風呂敷やら、失敗やら、情けなさやら。
それなのに、そんなダメ学生の私を、いつだって笑顔で迎えて、ダメだなんて全然思っていらっしゃらない様子で。

西荻駅までみんなで歩きながら、みんなすごいなあって思う、
こんな春の夕暮れが、ずっと前にもあったのだと思いました。

私はどうやら、大人になっても、何一つ変わってないみたいです。
また遠慮も無く、お宅に集まろうと思います。

ここにつながる皆の幸せを、あのころからずっと祈ってくださっていたこと、心から、心から、深く深く感謝しています。
本当に、ありがとうございました。

遠くから、ご冥福をお祈り申し上げております。



[2016/03/15 16:15] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

忘年会2 歌カード 

忘年会にちなんで、もう一つ。

私が所属する学科の先生方は、皆さんちょっぴり恥ずかしがり屋です。
幹事団としては、おもてなしの気持ちを表現したいのですけれど、歌ったりなんて絶対出来ません。
それで、皆なですごく考えて、歌カードを作ることにしたしました。
ご参加のお一人ずつにそれぞれ一枚お渡しするのです。

忘年会が行われましたのは、福岡の奥座敷、二日市温泉の由緒あるお宿。
和風のお宿に、よく合っていたと思います。

歌カードは、美しいはがき大のカードにいたしました。
それぞれのご専門領域から、この日にちなんだ歌を選び、印刷。
会場は、1テーブル6人の円卓でしたので、カードは全部で6種類作りました。

私はと申しますと、なんと自作の歌にいたしました。
今日の日を言祝ぐ余興です。
皆さまから勧められて作ることになったのですが、ちょっと楽しくなりました。
記念にここに。


   永遠(とこしへ)のしらぬひ筑紫に湧くお湯は
              過ぎゆく川の礫(れき)の床より


〈歌意〉
永遠の筑紫の地に湧くこのお湯は、流れる川の底の石の間から湧いているのです。
筑紫の地にある本学の素晴らしさも、教職員と学生との日々の時間が、流れる川の河床の石のように積もった中から、自然に湧き出ているのだと思います。

〈歌の説明〉
二日市温泉は、もともと川の石の間から湧いていたのだそうです。
「しらぬひ」は「筑紫」の枕詞です。
今日の日にちなんで「と・し・わ・す・れ」の折句の遊びとして作ってみました。

                               」

「年忘れ」って、何だかいい言葉ですね。



[2015/12/06 15:25] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

忘年会1 アンケート 

こんにちは。
昨日は職場の忘年会でした。
今年の忘年会は、所属する学科が幹事の当番でした。
皆で頑張って準備をしました。
とっても楽しかったです。

忘年会では、景品のあたるクイズをいたします。
クイズの問題作成のためのアンケートにも一生懸命答えました。
備忘録としてここに。
もちろん、当日のクイズ問題で使われたのは、この中のほんの一部でした。



  忘年会を盛り上げるためご協力お願いいたします。気軽にお答えください。

 お名前(  ここ  )

1.現在の趣味とマイブーム

現在の趣味:手芸
 布と縫うことが好きです。得意なのは刺繍です。
 これまで手作りキットなどを使うのは邪道だと思ってバカにしてきましたが、この頃2か月に一回届くキット付き手芸雑誌3000円の定期購読者になりました。もう3回分来ましたが、まだ一つも作れていません。
 最近、結婚以来愛用のミシンが壊れ、アンティークの職業用ミシンを買いました。
機能は直線縫いだけです。
 そのミシンは、いろいろな意味で私に似ています。

 マイブーム:鳥です。
 なぜか鳥に心惹かれるようになりました。洋服や持ち物も鳥がついているとつい買ってしまいます。
「久留米鳥類センター」は、大型の鳥のもつ滑稽さと悲しみが園全体に表れていて、私にとって一つの聖地です。
本格バードウオッチングの手ほどきを受けたいと思っています。
          
2.好きな芸能人(グループも)
岡田准一さん 
(本当は伊勢谷友介さんがいいのですが、大学生の娘から、遊び人ぽいからやめなさいと言われて、岡田准一さんにしています。)

3.最近読んだ本・見た映画で面白かったもの
 本:千葉聡『今日の放課後、短歌部へ』。
作者の千葉聡さんは、桜丘高校の先生で、新進気鋭の歌人です。みんなから「ちばさと」と呼ばれている作者の、先生としての日常が短歌とともに描かれているエッセイです。高校教師の日常がリアルに描かれていて、スピード感があって楽しめました。
 映画:「めぐりあわせのお弁当」(インド映画) インドのお弁当配達をめぐって描かれる、リアルで奥行のある人間ドラマです。それにしてもこの映画で見たインドのお弁当箱を、学内で見たときはびっくりしました。(宗教教育センターのI先生)さすがと思いました。

4.大学生のころ、趣味とマイブーム
茶道:よく知らないまま厳しい先生についてしまって、勉強そっちのけで茶道に明け暮れていました。
台風の時も、早朝先生から「お釜をかけましたからいらっしゃいませ」と電話がかかり、暴風雨の中お稽古に行きました。
お茶のお稽古の後は、自転車に両手放しでいくらでも乗れることに気が付いて、それを楽しみに苦しいお稽古に通っていました。今考えると体幹がしっかりするせいだと思います。今では難しいお点前はほとんど忘れてしまいました。
バブル期の東京での女子大生生活でしたが、結局ディスコに行ったこともないまま終わりました。

マイブーム 新幹線のグリーン車に乗ることです。
ポイントがたまるとグリーン車に乗れるのです。出張で遠くに行くとき使います。

5.大学生のころの夢
特にこれといった夢も目標もなく、ぼんやりと生きていました。今と同じです。

6.その他
 友人の平均年齢が高いです。最高齢のお友達は、11月23日で95歳。今では主に文通のおつきあいです。
こんなに年が離れていても、やっぱり仲良し友達なのです。
お手紙の話題は、最近買ったかわいいものとか、愚痴(友達がみんな先に死んでいくとか、夫が生前誕生日を祝ってくれたことがなかったとか)など、同年代のお友達と変わりません。

  ご協力ありがとうございました。
                                   」

忘年会は、とても楽しく終了いたしました。
いよいよ、文字どおり、師走の日々に突入です(^.^)





[2015/12/06 15:07] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

花井茶屋 

こんにちは。
少し雨が続いております。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

先週末は、夫の里のお祭りでした。
お祭りは、毎年11月7日と決まっているのですが、今年はたまたま週末になりました。

お祭りには、家々が、お餅をついて、ご馳走をたくさんこしらえて、お客様を迎えます。
そんなお祭りの準備をして、姑母が迎えてくれました。

姑母は、あの時代にずっとお仕事をしていた人で、今もとてもしっかりしています。
昨年、ご近所の組の女性達(平均年齢を計算するのは憚られます)で、‘茶屋’を始めました。
月2回だけ開く喫茶店です。

場所は、お向かいの花井さんのお宅。
名前は「花井茶屋」です。
姑母と仲良しだった花井のおばちゃんが、数年前に亡くなられるまで、ここでずっと仕出しのお店をしておられました。

町に掛け合って、椅子などの援助を受けることになりました。
そのかわり町の行事になるのでお金はとれませんから、缶を置いて、100円くらい入れていただくことになったそうです。
これらは、昔取った杵柄での姑母の仕事です。

それぞれお得意の、ちょっとしたお茶請けを持ち寄って、いよいよ「花井茶屋」の開店です。
奥出雲のこの辺りは、お漬け物やら煮物やらのお茶請けの文化があるところなのです。

人が来てくれるかしらん。
しきりに心配しておりましたが、なんのなんの、たくさん来て下さったそうです。

在の方で、東京から来てみんながあんまり相手にもならんだった人が来てくれてねえ、
ずうっと話して行かれたよ。
それだけでも良かったと思うて。

人がちょっとつきあいにくく思う人にも、なんの分け隔ても無い、何とも姑母らしいところです。

それからも、「花井茶屋」は思いの外の大繁盛。
うきうきと、次の開店日のお茶請けの計画を話してくれる母の声も弾んで、聞いている私たちも何だかとても楽しみです。

この頃は、他の組の人が時折、お茶請けを作って持ってこられたり、
他の組の人も、やらせてほしいということで、月1回は、他の組の人がやってくれることになったそうです。
先日は、男の人たちが夜に「花井茶屋」を開けて、「男達の花井茶屋」もあったとか。

とうとう地元のテレビ局が取材に来たり、
近くの専門学校の生徒さんが、お手伝いに来られるようにもなりました。

お手伝いといっても、かえって大変なのだそうです。
せっかくだからと、巻き寿司の作り方を教えて差し上げたり、
作ってこられたお茶請けをみんなでいただいて、感想を言ったりしているそうです。

今年のお祭りの日、「花井茶屋」も臨時開店しておりました。
お店番は、私のお嫁入りの時からおられる、なじみの組の方々です。
「花井茶屋」の旗の前で、皆さんの集合写真を撮りました。

今年のお祭りの行列には、10年前には確かにあった大きな傘の花飾りがありませんでした。
それでも、長い長い囃し子のお行列でした。




 秋霖や黒板に文字書き積みぬ 
      
 夫と野をゆく赤まんま赤うて赤うて            ここ




[2015/11/10 11:21] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

フライパン 

こんにちは。
本当に、ご無沙汰しております。
お元気でいらっしゃいましたでしょうか?
今日はまた特に秋らしい一日になりましたね。

今日、フライパンを買いました。
今まで使っていたフライパン、底の三角が一枚はがれてしまったのです。

電磁調理器用の重いフライパンでした。
今の家に来た時以来のですから、もう20年です。

20年って、案外あっという間ですね。
買った時のこともしっかり覚えていますし、保証書もあるんですよ。

テフロン加工でないので、焦げ付きがち。
とくまささんが、金たわしを買ってきてこすって下さったことも・・・。

今度はT-Falのにしました。
ほんとは外国製でない方がいいけれど、アイロンもT-Falにしてよかったし。
いつの間にか、すっかりお料理上手になった夫との共用です。

小さい方のフライパンは、日本製です。
黒くて重い鋳鉄のフライパン。
学生時代、自炊用に母が揃えてくれました。
これはまだ、びくともしなくて現役活躍中です。
お好み焼きやホットケーキが美味しくできます。

この頃少しだけお料理が上手になりました。
週の半分を福岡で過ごす生活になり、娘が大学のために家を出て、家族のためにお料理できる日が少なくなったこの頃になって。


小鳥来る戦前の書を置く窓辺       ここ




[2015/10/04 17:05] 日記 | トラックバック(-) | CM(6)

お昼寝 

こんにちは。
7月になりました。

今日は曇りです。
お昼寝をしております。
うつらうつら。
夢の中で、雨が降っています。

半分だけ覚めた頭の中で、
曇りなのに、夢の中で雨が降っているなんて、さすがは梅雨。
などと感心いたします。

まもなく覚めて、
すぐに窓の外を見ます。
さっきまでと同じ曇り空です。
あの雨は、やっぱり夢だったのでした。

どの位時間が経ったでしょうか。
ふと気がつくと、外でさあさあと雨の音がしております。
ちょうど、さっきの夢の中と同じような雨です。

さては、あれは、正夢であったのでした。




[2015/07/04 15:17] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

帽子 

今日も雨になりました。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

先日、帰省した娘。
帽子が欲しいと申しますので、古いのでよければと、私が娘の頃の帽子を出してきました。
白地に、紺のリボンがかかった、つばの広い帽子です。

船の上で、この帽子のつばを片手で押さえている、若い私の姿が浮かびました。
潮風と、瀬戸内の美しい島々と、海の光。

瀬戸内海遊覧の大きな船です。
父が勤めていた会社で、ご家族の皆さんもお招きして、大きな船を貸し切って。
瀬戸内海に次々と橋が架かって、珍しかった頃のことです。
大学から帰省した私も参加いたしました。
その時にこの帽子を被って行ったのでした。

会社の方やご家族の方々が、少し離れた向こうで、それぞれに楽しそうにしておられた情景を、妙にはっきりと覚えています。
いいお天気の気持ちの良い日でした。

あの時私は、時々話しかけて下さるどなたかと話す以外は、母と二人でおりました。
気取った帽子を被って、すましているワンピース姿の私。

今でしたらたぶん、こちらから打ち解けて、皆さんの中に入っていくことができると思います。
その方が、父にもよかったと、今でしたらわかります。

だいたいに好奇心旺盛の私です。
あの時だって本当は、一緒に船に乗っているいろんな方と話したかったのだと思います。
でもたぶん、自分がそう思っていることにさえ気づけなくて、最後まで、つんとすましていたのです。

ちょっぴりヘンで可笑しい私。
今見れば、ちょっと大げさなこの帽子にそっくりなのでした。

少し黄ばんだ白い帽子を、娘は喜んで被っていきました。
夏休みに美術部の合宿と称して出かける沖縄旅行に被っていくのだそうです。

私とは違う、現代っ子の娘のことを、少し頼もしく思います。
つばが広いから、日よけにいいと思います。




[2015/06/18 15:23] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

だったら 

おはようございます。
最近耳にしなくなっていた鳥の声が聞こえています。
早起きは三文の得ですね。

掃除機が壊れました。
吸い込み口は何回か買い換えたりしておりましたが、とうとうスイッチが入らなくなりました。
掃除機を新しく購入することに決めました。

だったら・・・

タイマーが壊れていて、いつまでも焼き続けるオーブントースターは?
側面が外れて内部が露出しているドライヤーは?
しばらく前から全く動かないプリンターは?

この際オーブントースターとドライヤーとプリンターも購入することにいたしました。




[2015/04/12 07:02] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

八重桜 

こんにちは。
今年の桜は、とりわけあっという間に終わったように思います。
いがかお過ごしでいらっしゃいますか

大学はまだ新学期の慌ただしさの中にあります。
農協の直売所に、八重桜の枝が出ておりました。
早速買ってきて、一人の部屋に活けました。

八重桜。
子供の頃は、花のさまが豪華すぎる気がして、あまり好みではありませんでした。
定番の遠足先であった高杉晋作ゆかりの東行庵に、たくさん咲いていたのを覚えています。

全体に祭りの後のような気のする今の時分に、誰に見せるともなく咲く八重の花。
私はいつの間にか、この花に心惹かれるようになっておりました。

母は、桜湯にするためにこの花を摘みます。
そのことに気づいた頃からかもしれません。

白い磁器の中に浮かぶ、淡い花色。



[2015/04/08 11:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

季節の一匹 

こんにちは。
下の畑の紅梅が、あれよあれよという間に七分咲きです。

少し前から眼がかゆくなってきました。
杉の花粉が飛び始めたようです。

目薬をいただきに行くといいけれど、
と思いながら、ぐずぐずしておりました。
かゆくて、ついこすってしまいます。

一昨日の25日、ちょっと出かけたついでに目医者さんに。
ひどくなる前に、早めにいらっしゃいと言われるのも毎年のことです。

ふっと目の前のカルテを見たら、
日付がスタンプで黒々と書かれています。
去年も2月25日に来たようです。
なんと一昨年も。

よく見ると、どうやら私は、何年も前から、一日か二日しか違わず、ここに来ているようです。

もしかして、私が目医者さんに来るのって、
季節が来ると律儀に動き出す花やら虫やらと同じ???

毎日、これといって何にも考えずにやっている、その時々の生活のあれこれ。

みんなみんな、自然の中の一匹。


次々と夜空に星が見えてくるように一面野にいぬふぐり     ここ



[2015/02/27 15:47] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

観覧席に 

こんばんは。
夕方から、ちらちら雪になりました。
春の雪です。

プールに行きました。
プールは、時々の小さな楽しみです。

5往復したら帰ることにしています。
きれいな色のビーズ玉で作られた、備え付けの数え板を使います。
今日はきみどり色のビーズのにしました。

1往復目、いえ2往復目でしたか、
ふと観覧席を見あげると、男の人が一人本を読んでいます。
2階に、全体を見渡せるガラス張りの観覧席があるのです。

一瞬、夫かなと思いましたが、全然違う人でした。
前かがみになって読む姿勢が、ちょっと似ています。
せっかくなので?夫が見てくれていると思って、泳ぐことにしました。

クロールは、けっこういけます。
平泳ぎは、手と足のタイミングが全然分からなくて、いけません。
少しずつずらしてやってみていますが、今も分かりません。
平泳ぎが出来る方は、きっとそんなこと考えたこともないと思います。
つまり私の平泳ぎは崩壊しているのだろうと思いながら、それでも、ときどきうまくいくのを喜んでいます。

観覧席の男の人は、プールの方には目もくれず、本を読み続けています。

誰かが、私のことを見てくれているって、嬉しいことだなと思いました。




[2015/02/08 23:03] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

豊かさの中に 

こんばんは。
2月になりました。

後期の授業もようやく終わりました。
安心したのか、風邪を引き込んでしまって、二日間寝込んでしまいました。
ようやく復活!
来週は試験です。

このところ、年度末発行のための文章をいくつか書きました。
今日は、同窓会誌掲載のひとこと。
テーマは、「今、学生に戻れたら」です。

____

「今、学生に戻れたら」。
もう少し前でしたら、「もっと勉強すればよかった」とか、「ああすればよかった」、「こうしなければよかった」とか、
次々と浮かんできたように思います。
でもこの頃ちょっと違ってきました。
あの頃の全部が、若くて何もわかっていなかった私の学生時代そのものとして、いとおしく思えるようになってきたのです。
勉強に不熱心だったことも、思い通りに行かなかったことも、恥ずかしい失敗も。

 学生時代に出会ったたくさんの方々のことを今も思いだします。
迫力のある文学の先生、中国人の先生の幼い頃のお話、俳句会の先輩方。
下宿の大家さん、お風呂屋さん。
考えてみれば、いたらない私でしたのに、学生時代はとても豊かでした。

 気づかずに通り過ぎたあの頃のあれこれは、今の私の毎日にどこかでつながっている。
そして今のあれこれは、この先の何かに。

今の私もきっと、あの頃と同じように、あふれるほどの豊かさの中にあるのだと思います。

____

なんとなく今一つですけれど、まあいいか。
400字。
たった今、添付メールで送ったところです。


春隣通過列車を待つ列車          ここ




[2015/02/01 12:35] 日記 | トラックバック(-) | CM(4)

春隣 

こんにちは。
雨がたくさん降っています。
今日は一日広島の自宅で過ごしました。

ところで、最近楽しみにしていることありますか?

私はね、

来年度の手帳を買うことです。
学校勤めの私は、4月始まりの手帳を使っています。
ここ数年は、EDITという一日1ページの、表紙の色がきれいな手帳です。
今年は何色のにいたしましょう。

それから、
宇部市のときわ公園の動物園のリニューアルオープンも。
小さいときから見ていた猿山などの動物園エリアが、何だかほんとの野山みたいになるらしいのです。
ときわ公園。
現代彫刻の広場、戦後から続く本格的サボテン園、ペリカンのカッタ君たちとか、白鳥とか鯉とか、
とても広くて、みんなのんびり暮らしています。
そうそう、ボートだけはご注意です。
その昔、常磐池が広すぎて、遠くまで行ってしまって怖い目にあいました。大冒険でした。
最近、毎年の菊人形が無くなったのは残念です。
常磐公園、宇部市民なら入場無料。
一日中いても、ほとんどお金がかかりません(笑) 

あと、映画「繕い裁つ人」の公開。
洋裁が好きなのもあって、原作コミックのファンです。
映画はどんな風でしょう。
広島での公開は3月になるみたい。

映画と言えば、このごろ二つインド映画の面白いのを見ました。
「めぐりあわせのお弁当」
「マダムマロリーと魔法のスパイス」
映画はとってもスマートなのに、題名が少々だと思いません?

こんなとりとめもないおしゃべり、またご一緒いたしたく。

どうぞまたお越し下さいませね。





[2015/01/27 21:29] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

さなぎ 

こんにちは。
今日は、よいお天気になりました。
いつのまにか、歳も改まって。
すっかりご無沙汰してしまいました。

お元気でお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか。
寒中、お見舞い申し上げます。

私はと申しますと、相変わらずいつもの明るいリビングにおります。
おかげさまで元気です。
ご連絡も申し上げず、大変失礼いたしました。

実は・・・。
私は、この数ヶ月の間、さなぎだったのでございます。
さなぎと申しましても、お仕事は普通に続けておりましたので、お仕事するさなぎでございます。
新幹線に乗り、大教室での授業もし、スーパーにお買い物に行く、さなぎです。

それでも、何だか私はさなぎだなあと思っていました。
この先ずっと蝶々になんてなりそうにないなあなんて思いながら、じっと身を縮めていたのです。

このごろちょっと、顔を出しています。
あれ?
それってもしかして、さなぎというより、蓑虫!

ああそういえば、時々顔を出してる蓑虫って、いますよね。
閉塞的生活に入ったのは、ちょうど秋の頃でしたし。
華麗な蝶にご縁がなさそうなところも。

なあんだ、蓑虫だったのかあ。

ストーブ、カニサボテンの花、壁に掛かった娘の油絵、
キトリはこたつ布団の上でお昼寝中です。
少し歳をとったせいでしょうか、このごろはお昼寝の時間が長くなってきました。

さなぎ(蓑虫)だった間の時間、止まっていたような、流れていたような。

あれ?
蓑虫って、さなぎ??

致命的知識不足のまま、今も風に吹かれております。



蓑虫の蓑ありあはせ風の中     長谷川櫂


[2015/01/24 15:38] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

里神楽 

こんばんは。
彼岸花が咲き始めました。

昨夜は、集落の神楽でした。
お神楽は、二年に一度、家のすぐ近くの、目立たない小さな神社であります。
いつもでしたら、少しだけお祭りのご馳走を作るのですが、
今年はお仕事で広島に帰ってきたのが夜の8時前。

流れてくる笛の音を聞きながら、お夕食を済ませ、
ポテトチップスとビールを持って、ゆっくり出かけました。
神楽は、まだまだこれからというところです。

演目はちょうど「悪狐伝」。
ところが、白狐がひょっとこと戦う途中、観客から差し入れの?ジュースがこぼれてしまいました。
さあ大変。
ひょっとこが舞台を拭きながら、

わしゃあ家では亭主関白じゃけ、こんな姿は見せられん。
とか、
あんたあ、わしゃ忙しいけえ、ちょっとなんかやっといてくれんかいの。

って言われて、決めのポーズをしたりする白狐。
結局、間が持たなくてしょんぼりしてみせたり。

大笑いの演目になってしまいました。

次の演目は「滝夜叉姫」。
滝夜叉姫は、平将門の娘です。
家来の二人が都からの追手に打たれた後は、滝夜叉姫自身が戦います。
髪振り乱して戦ううち、いつしか顔は夜叉となり、鬼となります。

ああ、残念なり無念なり

これはどの演目でも、主役の重要な台詞です。

残念、無念。
人の一生は、多かれ少なかれ、そういうものなのかもしれません。

だからこそ、
いつしか妖術を身につけ、
夜の闇の中、煌々と照らされた神楽の舞台で、一人戦って果てる滝夜叉姫に、人は深く思いを寄せるのだと思います。


素戔嗚尊の口上甘し夜半の秋
里神楽嗚呼残念也無念也              ここ




[2014/09/14 20:15] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

虫浄土 

こんばんは。
夜になると、もう、しきりと秋の虫がないております。
お元気でいらっしゃいますか。

夕方お散歩に出ました時は、山から、ものすごい数の、蝉の声が聞こえておりました。
1000匹くらいはいるかなあ。
と思いました。

そういえば、広島では、毎年12月に、市民参加の「1000人の第九」というのがあります。
季節は違いますけれど、一時、しきりと歌うところは同じです。

ぎっしりと並んで歌う人間たちを思い浮かべましたら、
それが何となく蝉たちに重なって、
滑稽なような、はかないような。


旅多き晩年となり虫浄土    ここ





[2014/08/30 20:51] 日記 | トラックバック(-) | CM(2)

朝顔 

こんにちは。
今日は一日曇っております。
そのせいでしょうか、朝顔が、萎まずにまだ開いています。

先月末、私の両親が広島まで遊びに来てくれました折、
母が、我が家の狭い庭の隅に、朝顔が植えられているのを見つけて、

忙しいのに、よくする

と褒めてくれました。
この年になっても、親にほめられることの、なんと嬉しいことでしょう。

時期遅く植えた朝顔ですが、このごろ次々に咲くようになりました。
朝顔の花を見るたびに、ほめられたことを思い出して、嬉しくなります。



[2014/08/29 16:33] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

動物園 

こんにちは。
今日はいいお天気になりました。

昨日のお話です。

私が乗っている電車に、キリンが乗り込んできました。
キリンは、すばやく車内を見渡して、カピバラの親子の隣に座りました。

動物園は雨。
でも、よい子の列車は大丈夫。
屋根も窓もしっかりしているから、濡れたりなんかいたしません。
冷房も効いています。

うふふ。
隣で、カバのお父さんが居眠りをしています。




[2014/08/25 11:08] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

祈り 

こんばんは。
もう雨はやみましたでしょうか。

このたびは、広島の悲しい出来事のために、お見舞い、お祈り下さって、ありがとうございました。
幸い、私の自宅周辺に被害はありませんでした。
温かいお気持ちとお声かけを、こころから嬉しくなつかしく存じました。
ありがとうございました。
被災された皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。

長原幸太さんという方の、バイオリンのコンサートに参りました。
今日の演奏会では、初めに、このたびの被災の方々のために、プログラムに無い曲を演奏をなさるということでした。
だから拍手をしないで下さいとおっしゃいました。

チケット代で購われるのではない、祈りとしての音楽。

曲は、G線上のアリアでした。

何もかもが商品に成り果てた世界の中に、柔らかいバイオリンの単音が、すうっと滑り出してゆきました




[2014/08/24 22:47] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)