忘れもの 

おはようございます。
立冬を過ぎ、暦は冬になりました。
明るい冬の朝です。

昨日から、実家に参りました。
午後は、陽のあたる居間のおこたでおしゃべりして過ごします。

両親の話題は、たいてい、お夕食のお買いものの時のことです。
あちこちのお店について、買ったお品の品評、店員さんとの会話などなど。

二人は、新鮮なお魚、上等のお肉、いいお野菜や果物を探してお買いものをいたします。
私とのお夕食のための、心づくしのお買いものなのです。

冷蔵庫は、食べきれないほどの食材でいっぱいです。

手伝うね~。

不肖の娘の私、夕方になるとエプロンをしながらキッチンに入って行きます。
すでに母は八面六臂の活躍中で、それほどアテにもされていません。

私も、見つけたお材料を使って、私も一品作ります。
楽しい三人の夕食です。

子どもの時からのダイニングテーブル。
また一本、父が会社勤めの頃にいただいた高級ウイスキーをどこかから出してきて、
封を切ってくれました。

私が作ったのは、エビときのこのアヒージョ。
父も母も、美味しい美味しいって言いながら、たくさん食べてくれました。
嬉しいです。
私もちょっとは役に立ったでしょうか。

翌朝。
父に駅まで送ってもらいました。
この頃では、父の運転は、母のお買いものと、私の駅までくらいです。

余裕を持って出発。
ちょっと早めに駅に着きました。
父の金色の車を見送って、ゆっくり切符を買います。

あれえ?
ケイタイ忘れた!

大変!
タクシーに飛び乗り、
大急ぎ、今来た道を戻ります。

戻った父が車を車庫に入れているのが見えました。

携帯忘れたー

大声で叫びながら、玄関から居間までダッシュ。
またまた駅へ。

タクシーの中で振り返ると、父が立ってこちらを見ていました。

ああ、
初めに出かけた時の、いい感じの母とのご挨拶も、
父に駅まで送ってもらったことも、
全部ぶち壊しです。

残念。
またまた今日もヤレヤレな娘の私。

今頃二人、絶対私のこと話してるな。
いっつもがっかりさせちゃってごめんね。
ううう。

行ってきま~す。


[2017/11/15 09:01] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

リラの精 

こんにちは。
11月になりました。
ちょっと寒くなりました。
研究室で、足元ストーブにあたっています。
大きな窓からは、色づいた木々が、山や町の所どころに見えています。

大阪に行って参りました。
娘のバレエの発表会を見に出かけたのです。

小さなバレエ教室の、第2回目の発表会です。
今年できたばかりの素敵な会場の大ホールで、
2歳から大人の方々まで、楽しくて、そして真面目な発表会でした。

娘が進学して以来、大阪に行くのは、2回目です。
バレエの発表会の時だけ。
絶対観に来てねって、丁寧に手紙とチケットが送られてくるのです。

娘にとってバレエは、諦め切れない、何よりも大切なものです。
割り切って、小さい教室で運動程度に再開した趣味のバレエはずなのに、
教室があっという間に大きくなっての発表会。
去年から、アルバイトでアシスタントの先生もすることになって、何だかバタバタと大変そうでした。

娘はこのたび、「眠れる森の美女」の「リラの精」のバリエーションを踊ります。
リラの精の踊りは、難しくて、それなのに地味な踊りです。
初めこそ、憧れの踊りを踊れることになって喜んでおりましたが、
そのうち、自信をなくして、長い間悩んでいたのを知っていました。
その後どうなったでしょう。

さあ、
中・高生の妖精達のバリエーションに続いて、最後に娘が出て来ました。

ラベンダー色の衣装。
小柄なはずの娘の、渾身のリラの精。
それは、優雅で、自信に満ちた大人の妖精でした。
妖精の力と愛情が、ステージから会場へと溢れだしてゆきます。

カナリヤを踊ったのは、5年生のころだったかしらん。
キューピッドはいつだっかしらん。

こんな風に、妖精のまま大きくなって、
私から離れて、
もう遠くへ行ってしまったのかもしれないなあと思いました。

ぼんやりしていたのでしょうか。
リラの精は、華やかな余韻を残して、ステージの袖に消えました。

三幕まであった、楽しいステージが終わりました。
ロビーでは、出演者によるお見送りがあるそうです。

ゆっくり出てみると、
娘は、最後に踊ったコンテンポラリーダンスの、ちょっとウエディングドレスみたいな白い衣装のまま、
いただいたお花を腕いっぱいに抱えてお友達と話しておりました。

まもなく、小さくて可愛いバレリーナ達に囲まれて、順に写真を撮り始めました。
先生らしく、それぞれにポーズをつけてあげては、一緒に記念撮影です。

煌々と明るいロビーの、高揚したたくさんの人でごった返す中央あたりに、
私はしばらく立っておりました。

何となく、来年の発表会は、もしかしたらもう見に来ないかもしれないと思いました。
そして、それを少し寂しく思いました。
来年の、まだ分からないことなのに、可笑しい。

そういえば、
ラベンダー色の衣装の背中には、小さな羽がついておりました。



舞姫はリラの花より濃くにほふ    山口青邨



[2017/11/01 15:01] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

約束の花 

こんにちは。
今年も彼岸花があちらこちらに咲いています。
夏が暑くてもそうでなくても、毎年時期を違えず咲きはじめます。

去年の今頃、彼岸花が咲いてきれいだからって、キトリと一緒にたくさん写真を撮りました。
その時は、次の年にはキトリがいなくなっているなんて、思ってもおりませんでした。

先日、彼岸花が咲いたから、お散歩に行きましょうって夫を誘って、
山のお散歩道に。

二人は、少し離れて歩いていきます。
特に話すこともなく、ゆっくり歩きました。
何となくですが、夫が私に優しくしてくれているのかな、と思いました。

キトリですか?
たぶん私たちについて歩いておりました。



[2016/09/24 17:29] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

梅雨晴れ間 

今日は、爽やかないいお天気になりました。

久しぶりにサンティーを作りました。
それから、毛糸をちょっとだけ洗いました。(今さらですが)

今は、溜まった学校のお仕事を片付けています。
何となく、キトリが外に出てひなたぼっこをしたいかなと思うので、一日網戸を開けています。

キトリは、いつものように、私の足下に居ます。



[2016/07/04 17:28] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

ずっと一緒 

おはようございます。
雨上がりの、湿り気の多い緑の朝です。
今年もリビングから見える合歓の木に、ほんのり赤く、花が咲き始めました。

キトリが逝きました。
一昨日のお昼間のことでした。

それから一日、いつものお部屋で、キトリは眠っていました。
物音がすると目を開けてちらりとこちらを見る、あのいつもの顔です。
ずっと姿勢が変わらないから、ちょっとおかしいなと思いましたが、起きたらお散歩に行くかもしれないなと思いました。
あえぐ様子もなくて、案外元気そうです。
でも朝から外は大雨で、お散歩は行けそうもありませんでした。

お昼になって、不思議に雨が上がりました。
キトリは晴れ犬なのでした。

娘も帰ってきてくれて、みんなで頑張って、最後のお別れをいたしました。
それぞれに、3月に倒れて以来のキトリのがんばりを言いました。
あれから家族で過ごした3ヶ月は、キトリからの最高の贈りものでした。

いつでもご機嫌のキトリちゃん。
苦しかったかもしれないのに、最後までずっとニコニコしていました。
ありがとう、キトちゃん。

ごはん用のお鍋とか、お風呂のお水場とか、もう要らないんだなあと思います。
玄関の扉を開ける時、この向こうにキトリはいないのだと、一旦心に思ってから開けました。

今朝は、いつものお散歩道を、パパと二人でお散歩しました。
たぶん、キトリも来ていたと思います。

キトリは、これからもこの家で、一緒に暮らすのだなと思いました。
一人になるパパのことが、少し心配でしたけれど、きっと大丈夫です。
キトリ、パパのこと、よろしくね。

キトちゃん、またママといっぱい遊ぼうね。
ね、キトちゃん。

そうだ、夜になったら、蛍を見に行こう。



 合歓の花レースのカーテンを揺らして            ここ







[2016/06/20 07:22] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

手紙 娘より 

こんにちは。
気の早い蝉たちの声が聞こえています。

娘から手紙が来ました。
少し前からレッスンに通っている、バレエ教室の発表会のチケットを送ってきたのです。
何でも電話やメールで事足りてしまうこの頃、手紙は珍しいことです。
ちょっと嬉しくて、ここに。


「 
  パパ、ママ、きとりちゃんへ

 大坂はまだ梅雨入りしないようで、夏のように暑い日が続いています。
広島や福岡はどうですか。
みんな元気で過ごしていますか。

 バレエの発表会のチケットをいただいたので送ります。
いつのまにか、憧れのお姉さんとして踊るようになっていました。
また、もう一度、華いっぱい輝く姿を見せられるように頑張ります。
期待してね。

 三年生になって、授業も専門的になってきて、
毎日毎日芸術を学べる、中学高校の頃の私が夢にまで見た生活を送っています。
でも、それはそれで大変だったようです。

 もうすぐ梅雨です。
恵みの雨の中で、また一日一日頑張ってゆこうと思います。
 
 また夏休みに帰ります。
みんなで楽しく遊びましょう。

                2016.6.1      さくら
                                     」

 
日付が少し前なのに気付いて、それもちょっと彼女らしくて。






[2016/06/11 11:02] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

花の午後 

こんにちは。
花の午後でございます。

我が家のリビングの、大きな窓いっぱいに、桜が見えています。
写真を撮ってゆく家族、老人ホームの車いすの方、車を止めて見てゆく人。
時間が止まった世界にいるような、花のひとときです。

キトリが先月の3月13日で11歳になりました。
ゴールデンレトリバーの女の子です。
食いしん坊は相変わらず。
時々お散歩も面倒になってきたこの頃ですが、途中のおやつ用にと「いりこ」を用意すると、てきぱきした様子でついてきます。

先月の3月10日のこと、本当に突然でしたが、キトリが倒れてしまいました。
あまりに突然で、お医者様の仰ることが、全然わかりませんでした。
昨日まで元気に走り回っていたのに。

せめてお誕生日を迎えたかったと思って泣きました。
娘はお誕生日の飾りを作りました。

一進一退の病状に涙するうち、お誕生日が過ぎ、わけの分からないような一週間が過ぎました。
私は毎日福岡から帰って、一緒に夜を過ごしました。
キトリはだんだん元気になってきました。

おとぼけ者のキトリ。
自分が重病だっていうことに気がつかなかったのでしょうか。
キトリは、奇跡の復活を遂げたミラクル犬になりました。

今思えば、たまたま娘が帰省して家にいてくれて、ほんとうに幸いでした。
もう一度、お散歩しながら一緒につくし採りをしたいと思った私の願いも叶えられました。
私がつくしを採っている間、キトリは好みの泥をせっせと食べていました。

ちょっとよたよたしていますから、ご近所の皆さんに心配されますけれど、前より元気なくらいです。
どんどん歩いて、この間はパパとママと三人?で、山の冒険道を一周しました。

またこれでしばらくキトリと一緒に遊べるなって喜んでいましたのに、
4月2日、また倒れてしまいました。
大好きな動物病院の先生と看護婦さんから、最敬礼されながら見送られて、キトリは家に帰りました。

今日は4月5日です。
奇跡のミラクル犬キトリは、再び復活を遂げようとしています。
少しずつ、ご飯が食べられるようになりました。
食いしん坊って、だいじなことですね。

大学は今日、入学式ですが、お仕事をお休みすることにしました。
でも、明日はどうしても行かなければなりません。

今までそうだったように、キトリは明日、長い昼を、家族の帰りを待って一人で過ごします。
寂しがりやのキトリ。

今、キトリは私の足下で、うつらうつらしています。
私はいつもの席にいて、お裁縫です。
せっかくのお昼寝を起こさないように、目が覚めたらすぐに私が見えるように。

キトリ、ママここにいるよ。
だっこしようね。

開け放った窓から、時々花びらが舞い込んできて、キトリの近くに落ちています。



 犬笑ふ私笑ふ山笑ふ     ここ




[2016/04/05 15:41] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

潮時 

こんにちは。
久しぶりに雨になりました。
ご祝婚のうたげ続きでお疲れの我が家のお雛さまも、一息ついておられるようにお見受けいたします。

少し前のお話で恐縮ですが、
母が、ながらく続けておりました茶道の先生のお役目を、昨年末で終わりといたしました。

12月のとある月曜日に、ふと思い立って久しぶりに実家を訪ねましたら、
今日が最後のお稽古日だったの、と聞かされたのでした。

そろそろという話を聞いてはおりましたが、今日がその日だったなんて。
何も言わずに、普段通りにしているところが、母らしいと思いました。
来年のお初釜に、お客様として生徒さん達をお招きするのを、本当の最後にするそうです。

もうお稽古が無い座敷を見ながら、言いようもなくさびしい気がいたします。
私のそんな気持ちを察してか、
母は、「しおどき」という言葉を何度も口にいたしました。

何か物事を決めなくてはならない時の、不思議なカンのようなものが、母にはあります。
幼い頃の、弟の病気の治療についての逸話。
娘に絵本を選んでくれた時も。
それはただ、本当のことにじっと耳を澄ますこと、なのだと思います。

母がそう言うなら、そうなのかもしれないなあと、諦めるしかありません。

潮時。
満ちてきて、また引いてゆく潮の変わり目。

見えない潮目に、耳を澄ますこと。






[2016/03/09 13:40] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

二十歳の誕生日に 

新年、あけましておめでとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

例年になく温かいお正月になりました。
いかがお過ごしでしたでしょうか。
私はと申しますと、何となく出遅れて、未だにお年賀状を書いています。
この一年が思いやられます。

昨日は、娘さくらの、二十歳の誕生日でした。
もう、大阪に戻っておりましたので、メールでお祝い。

「 
 さくらちゃん、二十歳のお誕生日おめでとう。
家族がみんな元気で、貴女の二十歳のお誕生日を迎えることができて、とてもうれしいです。

今日は、おばあちゃまとお電話で貴女が生まれた時のことを話したりしました。
さくらちゃんが、パパとママのところに来てくれたのが嬉しくて、嬉しくて、みんなで大喜びでした。
思い出したら今でも嬉しくなります。
退院の日もお宮参りの日も雪でしたね。

2960グラムの赤ちゃんが、いつの間にか大きくなって、
いつも自分でしっかり考える、楽しくて強い素敵な人になりました。

どんな風にでも、思った通りに頑張ってみてくださいね。
パパとママはいつも応援しています。

成人おめでとうございます。

      パパとママより
                        」


 メールありがとう♡
見た瞬間電話したけど、せっかくなら残った方がいいと思って、私もメールしました。

何歳になっても、我が強くてやんちゃなのと、行く先々で雨や雪が降るのは変わりません。
これからも、自分に自信と誇りをもって、頑張っていきます。

ありがとう。

そしてこれからもよろしくお願いいたします。

       さくら
                       」


一人暮らしやら勉強やらで精一杯。
この頃ともすると、自信を失いがちになっている彼女。
自己分析によれば、大人になりかけなのだそう。

離れている私には、だんだん大人になってゆくのを近くで見守ることも、タイミングよく声を掛けてあげることも出来ません。
ただ、こんなやりとりは離れているからこそと思って、感謝です。

だいじょうぶ。
その調子。
自信とか誇りとかって、きっと気付かないうちに身についてゆくものだと思う。

成人式、晴れるといいね。

おめでとう。



[2016/01/07 15:58] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

伝言板 

こんにちは。
11月も早や半ば。
小春日です。

もう随分前から、両親との掲示板を作っています。
名前は「つくつくぼうし伝言板」です。

コメントを入れるのは、ほとんど私です。
なかなかゆっくり電話も出来ない、慌ただしい暮らしの中で、
毎日ではありませんけれど、この掲示板を使って、ちょっとずつ様子を知らせています。

初めは、娘がずっと小さい頃の、孫の近況報告が始まりでした。
それが、娘が家にいなくなった今でも、何となく続いているのです。
きっと私は、こんな年になっても、両親に、私のことを見ていてほしいのだと思います。

先日電話で、「私ばかりが書いて、あんまりお返事がないからつまらない」と言いましたところ、父が慌てて入れてくれました。
父のコメントは久しぶりです。
いつもは皆からおじいちゃま おばあちゃまと呼ばれている父と母ですが、この掲示板の中では、パパとママです。
母は、この掲示板のことをメールと呼んでいます。
私は今でもやっぱり子どものようだと思います。



<備忘録として>

「 Yパパより      2015/11/11 (Wed) 18:40:06  

 今年最後の成人学級は、明治・大正当時の唱歌を、山の手の田中さんがギター演奏し、皆さんで歌うと言う催しで、大盛況でした。
日頃大声を出さないご婦人がたが、大合唱でみんな喜んでいました。
体にとっても良いようです。
時には発声してみては。
                   」


「 ここ        2015/11/11 (Wed) 19:46:33

 成人学級楽しそうでいいですね。
 パパも歌われましたか?
参加者はご婦人方が多いのでしょうか?
私は今年の忘年会の幹事になっていて、クイズとか景品とかを学科の皆さんと考えることになっています。
                     」



「 ここ       2015/11/14 (Sat) 06:12:47

 おはようございます。
今朝、宿泊中の鹿児島で地震がありました。
ご心配下さるといけませんので、ご連絡申し上げました。
私は大丈夫です。
すごく揺れたよ〜。
                     」


「 まま         2015/11/15 (Sun) 07:32:45

  朝もやがとてもすばらしくて 庭に出て大きく深呼吸を何度もしました。
 少し冷たさも感じます。
 空の雲もうっすら見え周りが 墨絵のようです。
 ただ今六時半です。

 昨日は五時ごろから寝間の中で、鹿児島の地しんのニュース聞いて、
 ここさんが行っているのではと心配していました。
 三時間くらい過ぎて解除になり、よかったでした。
 そしてメールも見ました。
 貴女の心配りに感心もいたしました。

 立冬に入りましたので、私はこれから炉の準備をしようと思っております。

 貴女はとても疲れているようなので、美味しいものを食べてよく休むことですよ。

 ではまたね。
                        」
 
[2015/11/16 15:32] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

あたりまえの 

こんにちは。
ご無沙汰しております。

梅雨、いかがお過ごしでしょうか。
私は、近くの菖蒲園を見に行くのを、この頃の楽しみにしています。

先週末、娘が遊学先の大阪からひょっこり帰ってまいりました。
とめどないおしゃべり。
娘のいる週末は、いままでどおりと変わりなく、あたりまえに過ぎてゆきました。

娘のいない、夫と二人の週末も、もう一年以上になります。
特に口にはいたしませんが、私もたぶん夫も、
娘がいないことを胸の奥に感じながら、毎週末の時間を過ごしていたのだと思いました。

母に電話でそのことを話しました。
うん、うん、とうなずいて聞く電話口の母。

両親も同じ気持ちであったかと、思うことでした。

静かな午後です。





[2015/06/17 16:26] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

過ぎにし春に 

こんにちは。
夏になりました。
リビングの前の桜の木は、青々と葉が茂って、早くも夏の気配です。

いろんな鳥の声が聞こえます。
そうそう先日、朝方でしたか、桜の木の下に、キジが来ておりました。

ここにいると、世の中のことが、全然関係ないような気がして、とても幸せです。
もともと、世の中のこと、なんて無いのかもしれません。
季節だけが、確かにめぐっています。

少し前の、母からのメール。


 昨日はとても暖かくあつい位でしたのに、今日は少し肌寒い感じがします。
 うら庭の都わすれの花がいっせいに花開いて、それは可愛く綺麗です。
 我が家の小さい畑が、メダカのお宿とお花畑になりました。
 そのうちお野菜がプランターに植えられるかも

    プランター窮屈そうな夏野菜
                                        」


父のメダカは、ますます増えています。
植物を育てる才能を、みどりのゆびというそうですが、生きものを育てる才能のことは何ていうのでしょう。
緋メダカ、青メダカ、白メダカ(ふつうのメダカ)。
庭のあちこちに置かれた、いろいろな容れ物の中で、皆大いに生を謳歌しております。



父母の家にて朝の湯をつかふ都忘れの活けてあるなり

好物のおいなりさん六つお弁当父母に別るる辺りの夕暮        

新幹線座席番号書き留める乗る回数を数える往復

壇之浦浪の下にもさぶらふなる都の下を「さくら」号行く
                            

                                  ここ




[2015/05/08 14:34] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

甘くて苦いお話 

こんにちは。
連休、いかがお過ごしでいらっしゃいましたか。

我が家は、娘が大阪より帰省。
あたりがぱっと華やいだかと思うと、また嵐のように戻って行きました。

娘と言えば、ちょっと心配なことがありました。
昨秋から始めたケーキ屋さんのアルバイト。
初めこそ「モンブラン注文するやつ、帰ってよーし」なんて、電話口で元気に言っていたのです。
雑なところがある娘、繊細なケーキを扱うのは無理なんじゃないの?
みんなで笑い話にしていたはずでしたのに、
まもなく、休憩無しの長時間勤務や、担当者の執拗なだめ出しに、すっかりまいってしまっていました。

話を聞けば、どうやらこの頃評判のブラックバイトに違いありません。
一生懸命辞めなさいと言ってきかせても、なぜか辞めてはいけないと思い込んでいる様子。
一緒にアルバイトを始めたお友達のお母様と連絡を取り合って、ようやく二人とも辞めることが出来ました。

春休みに帰省したときには、本当にビックリ。
いつもの止まらないおしゃべりも、笑顔もありません。
ふっと涙ぐんだり、大好きなお洋服を買いに出かけても、あんまり欲しくなさそう。
ピンク色が大好きなおしゃれさんが、黒っぽい地味な服を着ているのです。

4月。
新学期の始まりです。
娘は、心配な様子のまま大学に戻ってゆきました。

5月。
ようやくのゴールデン・ウイーク。
オレンジ色のふわふわシフォンのスカートをはいた娘が、手を振りながら降りてきました。
広島駅に迎えに行った夫と私、何だか泣きそう。

若いっていいですね。
まだまだ完全回復とは言えないところもありますが、自分でも、またバレエを始めたり、いろいろ努力しているようです。

親は、ひたすら応援です。

さくらちゃん、がんばれ。





[2015/05/07 15:51] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

父の帽子 

こんばんは。
今年は田植えが遅いようです。
この頃になってようやく、下の田んぼから、少しずつ水が入ってきています。

先日、久しぶりに、両親が揃って広島に来てくれました。
父が勤めていた会社の、記念の会があったおかげです。
一泊して翌日、駅へ送って行きがてら、お昼を街で、ということになりました。

出不精の父にとっては、久しぶりの広島です。
広島は、大都会だなあ。
なんて、しみじみ言っています。

母が、父の帽子を買いたいと言いました。
今までも、持ってはいるけれど、あまり気に入らなかったらしいのです。

三越デパートの、紳士ものの帽子売り場にまいりました。
父は、いいから、いいからと言いながらも、私たちに勧められていくつか被ってみます。
これは?とか言いながら、私は、どんなのがいいのか全然わかりません。
(男の人の買い物は、案外とうるさいものですよね。)

パパはね、「普通」がいいの。
母が解説いたします。

私たちの様子を見ておられた上品な感じの店員さんが、いくつか取り出して見せて下さりながら、

最近はこういうのも出ていますけれど、やっぱりジェントルマンはこちらです。

なるほど。
父や母の気持ちを、よく分かっておられるみたい。

勧めていただいた、明るいグレーの、きちんとして、いい形の帽子を買うことになりました。

「普通」がよくて、人より格好良くなんて全然思ってない。
特別扱いや贅沢は大嫌い。

新しい帽子は、父と気が合いそうに見えました。

気に入ってくれるといいな。

店員さんは、新しい帽子を、そのまま被って帰れるようにしてくださったけど、父は、やっぱりまた袋に入れて、その日は被らないで帰ってゆきました。







[2014/05/12 23:08] 家族 | トラックバック(-) | CM(3)

門出 

こんばんは。
リビングの前の桜、ほぼ満開になりました。

明日、娘と二人で大阪に行きます。
明後日が引越、しあさってが入学式です。


母より

「 水ぬるむ頃

二日続きの良いお天気です。

桜の蕾も固くてまだまだと思っていましたのに、今日お散歩したら何と木によっては、ほぼ満開。
根元の方のわきめの花が丁度良い感じてしたのでいただきました。

さくらさんの赤いバスケット記憶にあります。
とても可愛かった女の子が今は大学生、早いものですね。

これから又楽しみですね。
              」

先ほど、娘の入学式の髪型をやってみました。
編み込みです。
なかなかいいです。

ママ、上手でしょう。

満開の桜の中、送り出すことができて、とてもよかったです。



[2014/03/29 23:03] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

箱 

こんにちは。
広島、今日は晴れて、汗ばむほどの一日でした。
自宅前の桜、三分咲きです。

今朝、娘の引越荷物を出しました。
先週は、一週間かけて、荷造りをいたしました。

何年ぶりでしょうか。
娘のベッドの中の大きなケースを開けると、いろいろなものが出てきました。

ランドセル。
6年間しっかり使ったのに、少しも傷んでいなくて、新品のよう。

赤ちゃんの時の小さなかご。
ふたには、「My Baby」の文字とかわいい絵の刺繍。
体温計やらはさみなどが入ったままです。

こんなところに。

実は、これをお裁縫箱にして持たせようと思って、探していたのです。
残念。
ふたの布が、もうすっかり黄ばんでしまっていました。

見て。
さくらちゃんが生まれてくるのを待ちながら、刺繍したんよ。

結局お裁縫箱は、とっておいたお菓子の紙箱にいたしました。
レースのついた針山、小学校の時のお裁縫箱のはさみ。
新しい針を少し足しました。

3才の頃の赤いバスケット。
お薬箱にぴったり!
絆創膏や、風邪薬、正露丸も入れて、かわいい薬箱になりました。

捨てられなかったおもちゃ達もたくさん出てきました。
シルバニアの学校とぽんぽんメーカーは、植木屋さんの女の子達に。
レゴの青バケツは、上の家に越してこられたお宅の男の子に。

娘が毎日を過ごしていた2階のお部屋。
今はがらんとしています。




[2014/03/27 17:52] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

研ぐ ただし切れすぎないように 

こんにちは。

四温。
山茱萸の花が満開です。

娘の一人暮らしの準備をしています。
先日は、包丁を買いに行きました。
いつぞやお話しいたしました菊菅さんです。

一世を風靡した刃物の菊菅ですが、今は、裏通りの、目立たないビルの2階にあります。
事務所のような入り口から、中に。

お料理初心者に適当な包丁を、とお願いいたします。
購入を決めた包丁に、今日の日付と娘の名前を入れて下さいました。

研ぎ方を覚えて行きなさい、とご主人。
無言で、私のすぐ横にある台の蛇口をひねると、50センチ立方くらいのマスに、頭上を通るホースから、お水が出てきました。
水を出しながら、マスに渡した木の台に砥石を固定します。

大きな声で、
誰でも出来るよ。
4ミリね、と仰りながら、砥石の上の包丁のミネを娘に指して見えるように。

砥石は、二種類が背中合わせに貼り合わせてあって、横にはそれぞれ、#200・#1000と大きく書かれています。

片側を研いだところで手を止めて、
触ってみて、と包丁を娘に。
おそるおそる刃を触る娘。
娘がうなずくのを確認して、また研ぎ続けるご主人。

手を止めて、そばのスポンジをすっと切って見せて、
ほらね、これだと切れすぎる。
家庭のお料理用はね、もうちょっと切れなくするよ。

ほら、切ってみてごらん。
分かるかな、こんな感じにね。

練習していく?
え?

見ると、どうやら娘は乗り気です。
おやまあ、ご主人が、たった今研いだばかりの包丁の刃を、砥石にこすりつけてつぶしてしまわれました。
おもむろに、ご自分の青い厚手のエプロンを外して娘に。
奥さんが後ろに回って、ひもを結んで下さいました。

職人っぽく汚れた、重そうなエプロンをした娘が、作業場の水の溜まった台の前に立ちます。

こう、こう、45度に。
最後まで引いて。と大きな声。
砥石を擦る、シュンシュンという音。
台は、使い込まれた感じで、角も支えもすっかり丸くなっています。

お母さん、忘れるから写真を撮っておかれるといいですよ。
え。
慌てて言われるまま携帯電話で写真を撮る私。

何段階かを経て、包丁が研ぎ上がりました。

ほら、もう一回切ってみてごらん。と、さっきのスポンジ。

ゴシゴシというのが分かるかな。
忘れないようにね。

娘は、手を洗って、後ろにかかったタオル(清潔なのかは不明)で手を拭き、エプロンを外します。

その間に、ご主人は、娘が研いだ包丁を、また研ぎ始めました。

古めかしい小さな機械のスイッチを入れると、ビーンという音。
作業台の向こう側を改めて見ると、いろんな機械やコード、ホースなどが雑然と置かれています。

再び静かになって、薄暗い作業場が、またお店に見えてきました。

ご主人は仕上がった包丁を、薄紙に包んで、箱に収め、菊菅の白い包装紙で包んで下さいました。

これをあげよう
ご主人が、どこからか出して来られたものは、なんと懐かしい100円札です。

今でも使えるよ。
お守りだ。お財布に入れておいて、お金を大事にしなさいね。

奥さんは、優しそうなご様子で娘とご主人を見ておられます。

娘は、思いのほか元気よく御礼を言って、長いおひげの伊藤博文の100円札を、大切そうに自分のお財布にしまいました。

娘と私は、何となく名残惜しくさえ思いながら、お店を後にしました。

楽しかったあ。
作業場萌えだった~。

今のところ、自炊をするとはりきってはいる娘、さて、どのくらい出来るものやら。

それでも、小さいながらも、初めての自分のお台所です。

思いもかけない応援に、感謝の午後でした。







[2014/03/20 11:52] 家族 | トラックバック(-) | CM(6)

大人になる 

こんにちは。
福岡の梅はもう終わり。
気まぐれな三寒四温、今朝はとても温かです。

娘の入学準備をしています。
先日の日曜日は、スーツを買いに行きました。

入学式、この頃は、リクルートスーツにもなる黒いスーツを着るのが一般的なのだそうです。

リクルートスーツって、黒くて、個性が無い感じで、なんだかなあと思っていましたが、
やっぱり買いました。
少し柔らかいラインの、真っ黒では無い生地の、というところがせめてもの抵抗といったところです。
まあ、一着買っておけば、制服的な感じで、これで済ませられることも多いので、実用的な新しい習慣なのでしょう。

感じのよい年輩の店員さん。
娘は、丁寧な様子で、でも自分の考えをちゃんと伝られて、なかなかです。
いつのまにか、そんなことも出来るようになっていたのですね。

スーツを着た娘、ちょっとしっかりして見えました。

帰ってきてから、その昔、私自身が大学入学式の時のお洋服を出してみました。
淡い花柄のブラウススーツです。
この上にブレザーを着てね、とっても素敵だったのよ。

揺れるスカートが、娘にもよく似合います。

春になりました。



[2014/03/12 07:37] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

祈る 

こんにちは。
寒中、お見舞い申し上げます。
広島、よく晴れて、いいお天気になりました。

さくらさんのマフラー、結局一日遅れで、センター試験二日目にできあがりました。
とっても喜んでくれて、嬉しい。

私が編み物せっせと頑張っているのを知って、今度は母が私のために、ショールを編んでくれました。
さすがは昔取った杵柄。
大きな作品ですのに、なんと3日で出来上がるという荒技。
青がかったグリーン、網目も揃って、とってもきれい。

センター試験の結果は散々。
国公立を安全圏で受験の予定でしたのに、その大学も受験できなくなってしまいました。
私学は難しいところばかりに応募。
状況は、正直なところ崖っぷちです。

それにしても、わが娘、それほど落ち込んだ様子もありません。
分かっているのかしらん。

体力は無いけど、心はだれよりも強い自信がある、のだそうです。
はあ。

こんな時もやっぱり、どこかのんびり者のさくらちゃん。
白いマフラーをして、今朝も元気に学校に出かけて行きました。





[2014/01/27 09:34] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

いちじく及び露草 

こんにちは。
すっかりご無沙汰しておりますうちに、お彼岸も過ぎ、秋の、よい季節になりました。
いかがお過ごしでしょうか。

しばらくごあいさつ申し上げないでおりました間ずっと、
この場を通じて親しくさせていただいている(つもりの?)あの方この方が、
遠くで静かにご心配下さっているような気がしておりました。

ああ、こういう形のおつきあいであっても、人はやはり気持ちを通わせながらあるのだと、
改めてありがたく感じられました。

皆さま、お変わりなくお過ごしでいらっしゃいましたでしょうか。


少し前ですが、母から、久しぶりに手紙をもらいました。
やはり手紙は格別ですね。

備忘録として。


  雨ごとに涼しくなって、過ごしやすい毎日です。
何でも出来そうなのに、なぜかぼんやりしています。

今夜久しぶりにパソコンを長々と入れましたのに、どうしても送信してくれなくて、手紙にしました。

今日、いちじくをみつけました。
早速グラニュー糖にまぶして、冷蔵庫に入れております。

広報誌、読みました。
とても上手によい感じにまとめられてあり、感心いたしました。
さすがですね。
写真も生き生きとしてやわらかくて、とても素敵です。
我が子を褒めるなんとやら…と遠い空の向こうから聞こえてきそうですが。ホホホ。
(母が祖母との話の中で私を褒めると、いつもこう言ってたしなめられていたのだそうです。)

それから、風の中の散歩も読みました。
山下さんのことも、あなたの気持ちを思うとやっぱり涙が出てしまいました。
何事も少し時を置くといろいろなことが、また良い感じで思い出せましょう。

露草の青き花びら空に舞い   

パソコンには、もっと長く書いたのに残念でした。


                   母
                        」



空澄むや河口に近き恩師の家

若き日のことオリーブの実を皿に

吾を褒むる母よりの文小鳥来る    ここ




[2013/10/15 09:55] 家族 | トラックバック(-) | CM(0)

仕事 

こんにちは。
ずっと蝉の声が聞こえています。

ジーンという蝉の声を聞いていると、外はこんなに晴れて明るいのに、
子どもの頃の、夏休みの終わりの、何だかとても切ない気持ちが、今もこみ上げてまります。

九州との行き帰り。
少し前から気がついていたのですけれど、
小倉駅のあたりから、晴れた日には、関門橋が見えます。
そして、その向こうには、私が家族と幼い日々をすごしたあたり。

ふるさとの山は、どうしてこう、すぐに見つかるのでしょう。
いつも見ていた場所からじゃなくて、
少し斜めとか、すごく遠くからとかなのに。

あれは、父が勤めていた会社の煙突。
当時は赤白に塗られていたけど、今は淡いブルーの濃淡になっています。
それでもあの煙突だとわかるのです。

この頃、遠くにあの煙突を見つけるたびに、父は、そこで仕事をしていたのだなあと思います。

あの煙突の下で、父が過ごした長い時間。

そういえば、何年か前に、古いことの調査をする方があった時に垣間見た、当時の仕事に関する父の詳細な記録。
わずかに熱を帯びた空間と時間が、そこに確かに存在していたのだと思いを馳せます。

もうすっかり人も入れ替わっているけれど、
あの場所で、父や周りのたくさんの方たちがしてきた仕事や時間は、今もあの煙突の下にあるような気がして、
娘の私は、小倉駅を通るたびに、新幹線の窓の中から、一生懸命に遠いところに目を凝らすのです。

それとも、もしかすると、
それらはみんな、今は家にいる父の中に静かに堆積して、
明るい私の里の風景を作っているのかもしれません。



関門橋霞みて遠しふるさとは明るく白きその海の果       ここ




[2013/08/17 10:25] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

家 

おはようございます。
8月になりました。

娘は、いよいよ堂々の夏休み。
島根にいる姑のところへ、避暑がてら出かけていきました。
夫の里は、とても涼しいところなのです。

それにしても、娘は受験生ですのに、親に代わって親善大使をしてもらって、申し訳ない限りです。

夫が車で連れて参りましたので、私はキトリさんとお留守番です。
私は、普段も福岡で一人の時間を過ごしていますから、一人と言っても格別なことはありません。

と思っていたら、

結婚のお祝いにいただいた時計。
娘が小学校の時の自由研究の賞状。

食器、家具や本、ピアノ、お庭。

しんとしているのに、家族の暮らしに囲まれて、
なんとも賑やかな夜でした。




鳳仙花葬列もこの坂道を       ここ






[2013/08/04 11:00] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

父母と 

こんばんは。
少しずつ、日差しが明るさを増してきました。

太宰府天満宮の梅もそろそろ見ごろです。
両親に声をかけました。
そろって出かけてくれるとのこと、大喜びです。
一泊しようという話になり、それなら二日市温泉にと、話はとんとん拍子。

聞いてみれば、二日市温泉は、両親が新婚旅行の折、最初に泊まったところだそうです。
そんなこと、今までちっとも存じませんでした。
どうやら当時流行の、九州をめぐる新婚旅行だったようです。

古いアルバムの父母の結婚式の写真。
白黒写真の中の、若い父の顔を思い出します。

その日は、快晴。
太宰府天満宮の境内いたるところに植えられた梅は、満開あり、まだのものあり。
少し冷たい風に梅の香。
飛梅は、ちょうど満開でございました。

太宰府政庁跡や、観世音寺をご案内して、二日市温泉へ。

大浴場をざあざあと流れる豊かなお湯と、心づくしの素晴らしいご馳走。
ふふふ。
50年前のことは、もうほとんど記憶にないのだそうです。
きっと、父母それぞれに、何かその日の場面を思い出していたことと存じます。


先日、母よりのメール。

「お早うございます。
 御寒くはありますが良い御天気が続いています。
 先日は梅観のお誘い、有難う御座いました。
 
 新婚旅行での一日が二日市。あれから五十幾年で又出発点に戻って、
 何とも不思議というか、御縁とでもいいますか。
 
 初めは二人でしたが、有り難いことにわが子がこうして縁を繋いでくれて、何と幸せなことでしょうかーーー。

 太宰府天満宮も、また国立博物館も この時にあの至宝を観ることが出来て、
 今もあの神神しさが、嬉しくも思い出されています。
 色々有難う。
 帰りの駅では、少々珍道中もありましたが、とても幸せな旅で御座いました。

 やっぱりパーワースポット等等のお陰なのでしようか。
 あれから全然疲れがなく、毎日元気に動きまわっています。
 二日市は良い所ですね。
                                」


春。
楽しい小旅行でございました。



 父母と一つ広間に猫柳    ここ





*二日市温泉では、「大観荘」というお宿に泊まりました。
 今流行りの源泉かけ流しなのですが、展望浴場のお風呂をざあざあと流れる湯量もさることながら、そのお湯の柔らかいこと!
 いつまで入ってものぼせない気がする優しいお湯に感激でした。
 全て丁寧に作られたお料理にも感激。
 建物がやや古いせい?で、お値段もお手頃。
 おすすめです。
 




[2013/02/24 12:04] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

十二月 

こんばんは。
夕方、雪が降っていました。
初雪です。


母へ。

「 
 今日はお稽古日でしたでしょうか?
私は、久しぶりにゆっくりした週末でした。
世間は、12月になったと忙しがっているみたいですが、私は11月が毎週末忙しかったので、12月になって、ホッとしています。

今日は今、街に向かっています。
快気祝いを買って、大学に送ってしまおうと思っています。
スリッパも買いたいと思っています。
                         」


母より。


 朝はとても寒く感じましたのに、お稽古を始める頃には縁側はお日様がいっぱい差し込んで、とても温かく、
 暖房もいっさい要らず、御稽古をすることが出来ました。

 今日は蓬餅入りのおしるこをお出しして、美味しかったようでした。 

 最近、年配の人は皆お着物でお稽古です。
 御嫁入りの時の等のお着物でなさるので、中々華やかです。
 少々派手ですが、お着物は着られるものですね。
 若がえられてうれしいようです。

 今月は17日が御終い釜です。
 何方かが巻きずしを巻いてこられるとのことです。
 之もまた良いことでご座いましょう。

 貴女もゆっくりなさいませ。

                        」 




[2012/12/07 00:54] 家族 | トラックバック(-) | CM(6)

山あじさい 

6月になりました。
落ち着いて過ごすのによい月だと思います。

母よりメール。




お庭に小さくて可憐な山あじさいが沢山咲きました。
とても過ごしやすい良いお天気です。

中々冬ものが、片づけられませんでしたが、やっと普段着はお家クリーニングして、何とか片付いております。
毎年のことながら脚立に登ったり降りたりしていて、もしかして未だ若いのではと錯覚したりしています。

それでも細々とうちの中のことをしていますと、いつの間にか、時間だけが過ぎてしまっています。
何となく楽しみながらぼんやりもしているのでしょう。
幸せなことですね。

パパは今、文化会館に絵を観にいかれました。
之もまた楽しみなことで御座いましょう。

貴女様も梅雨の来る前に少しずつ入れ替えなさいませんか。
楽しゅうございますよ。

くれぐれも無理はしませんようにねーーー

                             」



[2012/06/01 16:13] 家族 | トラックバック(-) | CM(2)

さくらんぼ 

おはようございます。
今朝、曇り空の中空に、ちょうど日食の金環が見えました。
娘と一緒にちょっと見ました。

先週、急に時間が出来ましたので、一泊だけの里帰りをいたしました。
夜七時を過ぎて到着。
母の作ったかつおのたたき、特別に手に入れた日本酒とか、先日二人でいらした町内会の温泉会の話とか。
おしゃべりは尽きません。

朝になって、家の中をゆっくり歩いてみました。
母は、お弁当を作ると言って忙しくしています。
パタパタと廊下を走る音。
お弁当に使う葉蘭を採りに出たみたいです。

床の間には、山あじさいと縞あし。
玄関には芍薬と、父の新しい絵。
お庭の白い柚子の花。

戻って見ると、食卓に、さくらんぼが乗っています。

去年は、いただけなかったさくらんぼです。
さていただきましょうと思ったその日に、カラスにみんな取られてしまって、大騒ぎでした。
今年はパパが厳重に網をかけておいたから大丈夫。

実はさっき、その網を見て、大笑い。
あんまり厳重で、中の木が見えないほどでしたから。


ね、今渡しましょうか、パパ。

それは、母が漬けた今年のお味噌を送ってくださる便に同封の予定だった手紙でした。

二人、顔を見合わせるようににこにこしながら、私が手紙を読むのを見ています。
たまたま今日は、私のお誕生日だったのでした。

それから、三人で、今採ってきたさくらんぼをいただきました。
もうそろそろ、さくらんぼの時期も終わりです。

やさしいやさしいさくらんぼのお味。

間に合って、食べさせられて、よかったよかった。

父と母の嬉しさが、私の中で、甘酸っぱいさくらんぼの味に溶けて一緒になっていきます。






 お誕生日おめでとうございます。

 貴女は待ちに待った初めての子供でしたし、
 腹帯の日は、パパの家の両親と、ママ家の両親にヒラバラのアパートに来ていただいてお祝いをしました。

 あれから随分たちましたのに、色々となつかしく想い出されています。
 
 ここさんも未だまだこれから楽しいこと、嬉しいこと、又大変な事もございましょう。
 貴女のやさしさと強さでこれからも健康で幸せに過ごされます様、祈っております。

  五月十七日書                     
                           父母

                                   」





[2012/05/21 09:43] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

バレエ発表会 

リビングの前の桜の樹は、すっかり葉桜になりました。
もう向こうの道は見えません。
あたり一面、新緑につつまれています。

日曜日は、娘のバレエの発表会でした。

今の娘のバレエは、以前と違って、小さなバレエ教室での、週一回のレッスンです。
そのお教室での、ささやかな発表会でした。

前日には、義母からも豪華なお花が届いて、だんだんといつもの発表会の雰囲気に。
当日は、私の両親が見に来てくれました。

今回は、週一回のレッスン生ですから、出番も2曲だけ。
それでも、高校生ですし、いいところを踊らせていただいて、娘はとても嬉しそうでした。

私は、保護者会の動員で、お手伝いです。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、発表会などの時、舞台裏の保護者は案外大変なのです。
このたびの私は、日頃あまり手伝っていないにもかかわらず、皆さんから思わず温かく接していただいて、実はかなりのVIP待遇。
まだ移って間もないこのお教室で、娘が短い間にも培ってきた信頼のようなものを感じて、胸が熱くなりました。
娘の七光りですね。

楽屋を覗いてみると、娘は小さい子達のお世話をしたり、率先してメークをしたりしています。
大きな声でおしゃべりをして、とても活き活きしていました。

おかげさまで、舞台は無事終了。
親子共々必死だった頃とは違って、ちょっと落ち着いて傍観的に見ることができました。

親の欲目でしょう。
娘の踊りは、誰よりもきれいで、上手だと思いました。
不思議なことに、毎日のように熱心に練習していた頃より、上手になったように見えました。
優しくて、可憐で、しなやかな手の動き。
小さな娘が、随分大きく見えました。

本当に踊るのが好きなんだなあと思いました。
お友だちもたくさん見に来てくださって、みんなから誉められて、娘にとって、佳い一日になりました。

娘は、もうこれでバレエは辞めるのだそうです。

バレエのせいで、小さい頃から、家族でのお出かけも思うように出来なくて、何だかやりきれない思いをしたこともたくさんありました。
でも、これで最後の舞台だと思うと、あんなに踊れるのにと、今さらながらちょっともったいない気がします。

今までいろいろと大変でしたけど、娘には、いい思いをさせてもらったと思います。

さくらちゃん、ありがとう。
とってもきれいだったよ。


〈さくらちゃんへ、感謝をこめて〉
今日の日の備忘録として、この文章を残します。

いつも、誰よりも強いあなたを、ママはずっと、すごいなあと思って見ていました。
今まで、本当によくがんばりました。

リビングでおしゃべりしている間も、いつも踊っているさくらちゃん。
今のママはまだ、あなたがきっと、どこかでまた、踊りを始めるような気がしています。





[2012/05/01 15:04] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

金婚式 

こんばんは。
今日は「文化の日」でした。
休日、いかがお過ごしでしたか?

今日は、両親の結婚50周年の記念日でした。
金婚式です。

お宅では、結婚記念日は何かお祝いをなさってますか?

両親にとっては、大切な記念日。
私の家では、いつも家族でお祝いをしていたように思います。
一大決心でシクラメンの鉢を買ってあげた記憶もあります。

50年。
小さな悩みは次々にありましたし、そのうち私も弟も結婚してそれぞれの家族を持って、家族の形も変わっていきましたけれど、
両親の過ごしてきた日々は、結局、いわゆる平凡な毎日と言えるのだと思います。

私がすっかり大人になってからのことだったと思います。
知人にとても悲しいことがあった夜、父がふと、平凡でいいんだ、とつぶやいたことがあったのを、覚えています。
特に優れたことの何もない、本当に平凡な私たち家族でした。

今日の佳き日。
両親の金婚を、子どもの私がこんなにも幸せに感じるなんて。

パパ、ママ、ありがとう。

どうか私たちの娘にも、おんなじ幸せをあげられますように。


・・・・・・

ところで、結婚記念日が祝日というのは、覚えやすくていいですね。

私自身の結婚記念日は平日です。
忘れてはいけませんから、毎年手帳に印をつけておきます。
近くなったら、ご馳走を作ろうとか、心の中で小さく計画したりいたします。

ある日、仕事から帰ってきて、くたびれ果てて座っていると、夫が小さなお花を買ってきてくれます。

はい、これ。
どうしたの、これ?

私は、毎年、すっかり忘れているのです。

今年の結婚記念日はもうすぐ。
今年こそ、忘れないでご馳走を作るぞー。



[2010/11/03 20:29] 家族 | トラックバック(-) | CM(6)

一日の始まり 

おはようございます。
朝はすっかり涼しくなりました。
頭の中で、靴下を履こうかしらと考えたりしています。

お宅では、一番の早起きさんはどなたでしょうか。
我が家で、朝一番に起きるのは夫です。
5時前には起きて、一人の時間を過ごしているようです。
人には、一人の時間が必要ですよね。
だから私はいつも、出来るだけ遅くまで寝ていて、せっかくの時間の邪魔をしないように努めております。

このごろのキトリの朝のお散歩は6時前。
どんな季節でも、朝のお散歩は本当に気持ちがいいものですね。
長い間、これを知らないでいたのは、もったいなかったと思っています。
それなのに、その貴重なお散歩のひとときを、時々気がつくと夫とキトリが独占していることがあります。

台所にいると、娘が起きてきます。
娘は毎朝、二階から降りてくると、ちょっと大きめの声で、「おはよ~っす」と言います。
これを聞くたび、娘にとってこの家は、運動部の合宿所のようなものなのかもと思います。

朝ご飯を食べている娘に、夫が「行くよー」と声をかけます。
この頃、夫が少し遅く家を出るようになったので、娘は途中まで車に乗せてもらっているのです。
反抗期というのでしょうか、日頃失礼なことをいっぱい言っているのに、ちゃっかりです。
誰に似たのでしょう。
もしかすると夫は、このたった3分のドライブのために、遅く出かけているのかも知れません。

私とキトリは、玄関に出てお見送りです。
今までは、キトリはお行儀良くお座り、私もポーチに並んで座ってお見送りしておりました。
しかし最近は、二人とも仁王立ちです。
西郷さんのポーズなのです。
名犬ぽいので、かなり気に入っています。

ちなみにキトリは、「オスワリ」しかできません。
理解できる言葉は、「おさんぽ」「おやつ」など、自分に都合のいいものに限られています。

ところで、西郷さんの犬の名前って、何でしたっけ。

さて、私は、家族を見送ってから、ミルクティーを淹れます。
ミルクも温めて、濃いめに紅茶を出して、ゆっくり淹れます。

これから夕方まで、全部私の時間です。



[2010/09/14 09:21] 家族 | トラックバック(-) | CM(4)

ご案内 

こんばんは。
虫の声が聞こえています。

母から、お茶会のご案内をいただきました。


 お葉書ありがとう。
 野生の鈴虫が、力強く鳴いています。
 暑さはまだ続くようですね。

 本を読んでも、良いものを見ても聞いても、さほど頭に残らなくなり、
 どんなお茶会になることやらではございますが、
 来てくださった方に喜んでいただけたらと思っています。

 ここさんも、ご都合がつくようでしたら、是非おでかけくださいませ。
 お待ちいたしております。    
                      母

  日時 十月十八日(月) 十時 
                            」

 
葉書は、父の描いた絵の絵はがきです。
お盆に会ったとき、絵はがきにするのなら、私の家の窓からの風景を描いてくれた絵で作ってねって、それとなーく頼んでおいたら、こんなところで。


 はい。
 よろこんで、伺わせていただきます。


         
[2010/09/06 23:51] 家族 | トラックバック(-) | CM(6)