毎日の仕事 

こんにちは。
お昼近くになって、少し風が出てきました。
あたり一面緑です。

田植えも一段落して、このあたりは静かになりました。
それぞれの家で、庭木の剪定をしたり、ものを干したり、静かな時間が流れています。
稲の実りまでの、長い時間の始まりです。

それは、無事に実りの日を迎えることを祈りながらの、待つ時間でもあります。
暑い夏の草取りや、畑や、その他の農作業は、この長い待ち時間の中にあります。
私は、最近になって、ようやくそのことに気がつきました。

だからかな。
この時期の仕事はみんな、どこか祈ることにも似ているような気がします。

私の家は、農作業が全然ありません。
それでも、影響されやすい質の私、辺りの雰囲気にすっかり影響されて、この頃一人前に、家を整える仕事などなどしております。

穴の開いたホースにテープを巻いたり、
本棚の埃を払ったり、
時計の電池も替えました。

ところで、私は一体何を待っているのでしょう。
もっと他に、やらなければいけない用事がいくらでもあるのに。

窓から見える、畑や山の、止まったような昼。
昼の陽射しが思ったより厳しくて、真夏の暑さを思い出します。

今日は、下駄箱の新聞紙を敷き替えました。
それから、枕カバーも替えました。

私はたぶん、そうすることで、なぜか何かが足りないような、そういう気持ちを満たそうとしているのだと思います。
充分満ちたりているはずなのに。

ふと、待つというのは、そういうことかもしれないなと思いました。

何を待っているのかは分からなくても、家の小さなほころびを、せっせと繕いながら過ごすこと。

祈りによく似た、毎日の仕事。



[2010/06/11 13:05] 未分類 | トラックバック(-) | CM(5)

やしゃご 

こんばんは。
気持ちのいい季節ですね。
夕方、通り雨がありました。

先月のことですが、ご近所のおばあさんが亡くなられました。
94歳だったそうです。
喪主のおじいさんの愉快なごあいさつのせいもあって、何だか明るいご葬儀でした。
このおじいさんを慕って、ご近所の方が皆さんかけつけて、大層な人でした。

喪主のおじいさんのご挨拶。
ゆっくりと進み出て、大きな声で、ひと言ずつしっかりと。

おかあちゃんは、19でワシの嫁になりました。
ワシは21でした。
子どもが6人。
みんな自慢のエエ子です。

ワシは子どもをこさえる係、お母ちゃんが育てる係。
おかげさまで、孫が18人、ひ孫が何人でしたか、やしゃごが2人。
……。

道理で。
広い葬儀場の椅子が、親族で全部埋まっているはずです。

みんな知ってることですが、おじいさんはこの家の養子さんです。
2代続いての御養子さんなのだと、この日、誰かから聞きました。
おばあさんは、初めは母親に、あとはお嫁さんにで、結局食事の支度をすることはなかったそうです。
いつまでも、きれいなおばあさんでした。

家に帰ってから早速報告。
やしゃごが2人なんですって。

やしゃごって?

おばあちゃまにとって、さくらちゃんは孫でしょ。
さくらちゃんの子どもが、おあばあちゃまのひ孫。
やしゃごは、さくらちゃんの孫だね。

え~!!!
さくらちゃんのマゴ!

家族みんなでビックリ。

この先の、遠ーい遠ーい、長い時間の先。
見てはいけない未来を、少しだけのぞき見するような、奇妙な気持ちがいたしました。


[2010/06/09 00:36] 未分類 | トラックバック(-) | CM(4)

日曜日 

こんにちは。
気がつけば、すっかり緑に囲まれているこの頃です。

今日は(今日も)のんびりした、いい日曜日でした。
何にもなくて、どこにも行かなかったけれど、そんな今日の一日を書いておこうと思います。

まず、朝早く起きました。
5時半くらい。
早起きの夫のゴソゴソの音で目を覚ますのは、いつものことです。
もう一回寝たら、と言われて起きてみたらなんと9時前でした。

朝食はパン。
近所でいただいたほうれん草。
母の作ったマーマレード。
ゆで卵は、娘と半分こ。

お洗濯物を干したついでに、ちょっとだけ草取り。

夫といっしょにキトリのお散歩。
高校の裏門の道は、この間から木のトンネルになっています。
紫色の花びらが落ちているのを見つけて、見上げたら、トンネルのもっと上の方に、藤の花が咲いているのが見えました。
野いばらの道を抜けて、山の裏側から家に帰りました。

玄関前の鉢植えの植え替えのために、苗を買いに。
ホームセンターの駐車場では、岩見物産展をやってて、お蕎麦とのどぐろというお魚などなどを買いました。

帰ってからすぐに苗を植えました。
二階の窓のプランターの苗も。
それから、この夏はミニトマトに挑戦することにしました。
石で囲んで、そこだけ小さな小さな野菜畑です。

お庭に出ていたら、両親から、お誕生日のプレゼントが届きました。
箱を開けてみたら、木綿の花模様のジャンパースカートでした。
大喜び。
植え付けは、お水をやって、出来上がり。

お昼は、さっき買ったお蕎麦。
それから、夫と簡単チョコレートケーキを焼きました。
大成功。

家計簿してたらすぐ眠くなってお昼寝。
起きてから、出来上がったケーキの試食。
美味し。

夕方になったので、またまたキトリのお散歩。
キトリ、今日はなぜかちょっと元気がありません。
ぼんやりお庭にいたら、町内会長さんが、むち打ちはもういいのって。
はい、大丈夫です。

そうだ、チョコレートケーキうまくできたから、明日タケモトさんとこに持っていこう。
明日からまた田植えで大変だから。
今日はお孫さんがいらしてるらしくて、楽しそうでした。

玄関には、昨日タケモトさんにいただいたカラーの花が大きく活けてあります。
静かです。

6時から「龍馬伝」を見て、
お夕食は、さっき買ったお魚やら、いただいたお野菜でいっぱいのお味噌汁やおひたし。

日が永くて、いつまでも明るい。





[2010/05/16 22:27] 未分類 | トラックバック(-) | CM(4)

手帳を買う 

こんばんは。
いよいよ年の瀬、お忙しくお過ごしのことと存じます。

皆さんは、どんな手帳をお使いですか。

私は、来年は、手帳をちょっと変えてみるとにしました。
秋頃から、なぜだか真っ白のページが増加。
生活が大きく変わったわけではありませんのに、手帳に現れた小さな変化です。

一生懸命考えて、毎日1ページ、自由に書ける手帳にしようと思いました。
勢い込んで、手帳売り場に行きましたが、そういうものは案外ありませんでした。

結局、ただ方眼のページがあるだけの、ぶ厚い手帳を買いました。
オリーブグリーンの表紙がきれいで、丈夫そうでした。
091225_0935~02091225_0935~01


今朝、早く起きて、買ってきた手帳をひらいてみました。
まだ何にも書いてありません。
そこで、併用予定のスケジュール帳やレフィルの、カレンダーや月間予定表などを切って貼りつけて、今年の手帳にこしらえました。

うん。我ながらきれいに貼れました。
それから、嬉しくなって、とうとう今日のページを書き始めてしまいました。

まず書いたこと。

今年の家族のクリスマスプレゼント。
サンタクロースから娘へのプレゼントも。

あれ?もう書くことがありません。
書いておくといいことって何でしょう。

そうだ。年末年始の移動予定。
書き書き。

また書くことが無くなりました。
実は私には、書くほどのことは何にもないのでした。
それでも何だか嬉しくて、何回も手帳を出してみました。

夜になって、いつも見ているブログに紹介されていた本の題名を書きました。
1ページの、一番下に書きました。

 毛利嘉孝『ストリートの思想』
 内藤礼『内藤礼<母型>』

そっか、何でも書いていいんだ。
偶然出会ったものとか、なんとなく大切な気がすることとか、ね。

手帳の、一番最後のページに、レフェルについていた年齢早見表を貼りました。

おばあちゃんとか、父や母など家族の年齢のところに線を引こうと思います。
それから、父が掘ってくれた蔵書印を押そうと思います。

大切な手帳になりそうです。



[2009/12/27 01:01] 未分類 | トラックバック(-) | CM(4)

おはよう 

おはようございます。
昨日、お散歩で、つくしを見つけました。
今年の第一陣だと思ったので、採らないで残してきました。


昨日、クローバーの葉っぱを、洗面所の鏡の前に活けました。

夜の歯みがきの時には、あんなに元気だった葉っぱが、みんな閉じてしまっていました。

朝の歯みがきの時、葉っぱがみんな、いっぱいに開いていました。

おはよう!




[2009/03/05 06:49] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

非常持ち出しリスト 

こんにちは
少し風が出てきました。

今日は防災の日。
女性に持ちやすい重さ 約3.5㎏ 版のリストです。 

<緊急用品>
・携帯ラジオ(地域の情報が入るのはFM)        ・懐中電灯
・アルミマント                         ・タオル
・ラップフィルム(水のない時汚れた食器を覆う、ロープ・止血帯代わり)
・ポリ袋(雨具や簡易トイレの代わり、水の運搬)   ・乾電池
・古新聞       ・笛    ・ローソク(非常用の12時間持続タイプ)
・マッチ        ・割り箸

<貴重品>
・保険証コピー       ・小銭(10円玉・100円玉)
・テレフォンカード     ・銀行口座の控え
・印鑑証明コピー     ・印鑑(銀行口座用) ・住所録
・メモ帳           ・筆記用具(油性マジックやボールペン)
・防災手帳(身元証明や防災心得のページがある。顔写真。家族写真なども入れる)

<食料品>
・水(500mlペットボトル一本 5年間保存可能の非常用)
・乾パン          ・飴
・非常用食品(ビスケットやチョコレートなど甘いものがよい)

<保健衛生品>
・ウエットティッシュ    ・ポケットティッシュ
・救急絆創膏        ・マスク(災害時はホコリが立つ)
・目薬            ・カイロ(使い捨て) 
・トイレットペーパー    ・うがい薬
・救急薬品         ・常備薬
・洗面セット        ・生理用品

<衣類>
・軍手           ・帽子(防寒・落下物防止にニットがよい)
・下着           ・靴下(厚手のもの。靴代わりにもなる)
・靴(小学校の上靴みたいなの)    ・風呂敷      ・ソーイングセット

                   神戸友の会の研究から  (『婦人之友』2008.9)
[2008/09/01 17:00] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

水辺の家 

こんばんは
少し肌寒くて窓を閉めました。
時計の音が聞こえています。

今日は一日よく晴れていました。
お昼頃、家に向かって坂を上りながら見ると、裏山が青い空を背景にしてくっきりと見えました。

私は転勤族の子どもで、転々しながら育ちましたが、いつも海に近いところに家がありました。
中学生の頃は、河口近い川辺に住みました。
窓辺の机から、川の面や遠く対岸が見えました。
水辺に住むことには、何か代えがたい恵みがあるように思います。

モーパッサンの『女の一生』だったかな、
内容はすっかり忘れてしまいましたけど、主人公が、水辺に住むことにこだわっていたことだけが記憶に残っています。

少女の頃は、漠然と、海に近いところに住む大人の自分を想像していました。

今の家は、海から離れた場所にあります。

裏山が、昔住んだ家の裏山によく似ています。



[2008/08/25 00:17] 未分類 | トラックバック(-) | CM(0)

ラクダ 

こんばんは
夕方のお散歩の時、赤とんぼを見ました。
いつのまにかすっかり秋です。

広い砂漠を渡るために、ラクダのこぶの中には何がつまっているんでしょう。
友人のブログの掲示板で、こんな話題がありました。

ときめき
居直りとか絶望

う~ん、あなたなら何ですか。

私は、思い出かな。

広い砂漠を、ラクダがゆっくりと歩いてゆきます。



[2008/08/24 00:25] 未分類 | トラックバック(-) | CM(2)

あれっ!? 

今日、突然背景の絵がうまく出てこなくなりました。
元に戻せるといいけどな。

このテンプレートもお楽しみ下さいね。

[2008/08/03 23:04] 未分類 | TB(0) | CM(0)

集合時間 

おはようございます。
黄花コスモスが、辺りにあふれ始めました。
お日さまも高くなって、木の陰が、くっきりと見えます。

ずっと向こうのゲートボール場から、かっ、かっという木のスティックを打つ音が聞こえています。
青々とした芝生に人が動くのが見えます。

そこは、田んぼをつぶして、ご自分たちで作った遊び場です。
入り口の門は、木の扉のついた、ちっちゃな屋根付き。
ふだんはかんぬきがかかっています。

奥の方に、木の丸太でつくったベンチがあります。
掲示板には、白墨で、次の試合の日にちと集合時間が書かれています。

いのししがとれたらここでみんなでバーベキューです。
夏に一日、みなさんで夜店を出す日があります。
夕方、野球少年たちが勝手に入って練習していることも。

このごろ、法面にはサルビアやマリーゴールドなんかが植えられています。

集合時間は朝8時。
気持ちよさそうです。

[2008/05/26 08:47] 未分類 | TB(0) | CM(2)

鯉のぼり 

おはようございます。
晴天が続いています。

この間から、すぐ近くのお宅に、とても大きな鯉のぼりがあがっています。
この辺りの昔からのお家で、専業農家。
おじいさんご夫婦と、おじさん達ご夫婦の4人暮らしです。

この鯉のぼりは去年デビューしました。
お勤めで遠くに住んでる息子さんに男の子が生まれたからです。
今年もまたお目見えです。

鯉のぼり、いいですね。

実はね、息子のとこ、また子供が生まれるんよー。また男の子らしいって。
この頃は先に分かるからね。
男の子ばっかりよ。こればっかりは授かりもんでどうしようもないよね。
まあ、元気ならどっちでもいいって嫁さんには言うたんだけど。
あっちの横田さんとこなんか、5人男の子で5本鯉のぼりが立ってるってー。
うちはね、もう一匹増やそうと思うて。

昨日もいいお天気でした。

今朝、産まれたんよ。また男の子。2400グラムで小さいけど、まあ元気みたいだし、いい思うて。
連休が終わらんと交通が動かんけえ、まだ行かれんのよ。

それはおめでとうございます。また鯉のぼりが増えますねー。

大きい鯉のぼりを支える竹竿はもちろん自前。
風が強い日もうんとしなってしっかり支えています。




[2008/04/28 08:20] 未分類 | TB(0) | CM(0)

きつねの嫁入り 

こんばんは
今日も寒い一日でしたね。
もう春だと思うと、それも、気持ちのよい冷たさに思えました。

お昼前、晴れているのに、ぱらりと雨が降ってきました。
きつねの嫁入りです。

きつねの花嫁は、こんな日に、親元を離れて嫁いでいくのですね。
嫁入り行列をしてもらうからには、大切に育てられた娘さんに違いありません。

父親に軽く手を取られて、歩いてゆくのでしょう。
立派な衣装も角隠しも、雨に濡れるのでしょう。

結婚前に、母から津和野の和紙でできた簡単な花嫁人形をもらいました。
ずっと長い間、何となくそれを壁に飾っていました。

晴れているけど、雨が降ってる。

嫁入りはみんな、きつねの嫁入り。



[2008/02/05 23:39] 未分類 | TB(0) | CM(0)

モチノキの門 

こんばんは
今日はあたたかかったですね。

すぐそばの家の前庭に、大きなクロガネモチの木があります。
まっすぐのびて、太い幹。
赤い実がたくさんなっています。

畑の間のくねくね道を降りていったところに、ダンプなどの工事車両のたくさん置かれている事務所があるのですが、そこにも、これに匹敵する、大きなクロガネモチの木があります。
こちらにも赤い実がいっぱいなっています。

西のクロガネモチと東のクロガネモチ。
2本の間は100メートルくらいでしょうか。

この間から急に、その二本の木が、並んで立っている、という感じがするようになりました。
そう思い始めると、そのようにしか見えません。
二本の間には、てんで勝手に道や畑があるけれど、
それとは関係なく、二本が、そびえ立つ大きな大きな門のように思えるのです。

2本の大きなクロガネモチは、互いに呼び合いながら、いつもこの門の間を通る者たちを見張っています。
そうして、門より上に住む者を守っているようです。

ここから先は、裏山へと広がる、広いクロガネモチの里。
あなたも、これが里に入る門だとお気づきでしょう。

どうぞ、その大きな門を目印にお越し下さい。
我が家は、その門を入ったところにあります。



[2008/01/30 23:23] 未分類 | TB(0) | CM(0)

なぞなぞ 

おはようございます。
昨日の雪は、もうすっかり乾いてしまいました。

なぞなぞするよ。
はいはい。
私はテーブルの上を片付けています。

「キリンさんを冷蔵庫に入れるにはどうしたらいいでしょう。」

え~、わかんないな。キリンを折りたたむとか。

答はねー、
「冷蔵庫の扉をあけて、キリンさんを入れて、冷蔵庫の扉を閉める」
でしたー。

なんだそれ。
じゃあね、次。
「ぞうさんを冷蔵庫に入れるにはどうしたらいいでしょう。」

冷蔵庫の扉を開けて、ぞうさんを入れて、冷蔵庫の扉を閉める。

はずれー。
答はね、
「冷蔵庫の扉を開けて、キリンさんを出して、ぞうさんを入れて、冷蔵庫の扉を閉める」
でしたー。

え~。

娘はちょっと得意気な様子です。
じゃあね、今度はね。
「ライオンが動物会議をしました。来なかった動物は何でしょう。」

わからん。
「ぞうさん。冷蔵庫に入ってて来られませんでした。」

え~、何それ。
ちょっと手をとめて、娘を見ます。すごく楽しそうです。
そうかあ、つながってたのか。ふ~ん。

「ナイル川にはワニがたくさんいます。川を渡ろうと思います。
橋は架かっていません。ボートもありません。
どうやって渡ればいいでしょう。」

う~ん、わかんない。

答はねー。
「ワニは動物会議に行っていて留守なので、泳いで渡る。」
でしたー。

え~。

おもしろいね。





[2008/01/26 10:24] 未分類 | TB(0) | CM(2)

似るを求むる 

こんばんは
大学に行ってみたら、まだ雪が残っていました。
きっと、今朝降ったんだな。

センター入試の国語、今年は漢文の文章が好きでした。

画家の鄭法士は、自分が楊に及ばないと知っていました。
そこで画本を楊に求めたところ、楊は、自分の画本として、宮殿・衣冠・人馬・車を指しました。
「似るを以て似るを求むる者は、則ち益々遠し。」
それが似ているからといって、それを真似して似ようとする者は、
もとの物からはますます遠ざかる。

鄭法士は、楊のように上手になりたいと願ったのだと思います。

自分が熱心に取り組んでいることが、その人より劣っていると自分で認めること。
その人に教えを請うこと。
それは案外難しいことだと思うと、それが出来たところに、鄭の願いの切なることを感じます。

私たちは、知らないものを望むことは出来ないので、いつも自分の知っている何かのようでありたいと夢見るものだと思います。
それなのに

楊のようであるためには、楊のようであってはならない。
楊が楊であるように、鄭が鄭であること。
楊の目を通して見るのでなく、鄭の目で見ること。

何かを切に願えば願うほど、知らず知らず似るを求めてしまう、私たちの哀れさ。
きっと似るを求めていることさえ気づきません。

求めないで、ただ向かい合うこと。
願わないで、ただ目を開けていること。




[2008/01/23 23:41] 未分類 | TB(0) | CM(4)

小鳥 

こんにちは
曇っています。

こんな日のお昼に、一人で、ストーブの部屋にいると、ふと、
小鳥を飼いたいなあって思います。

このごろよく、以前うちにいた白文鳥のピーピーのことを思い出します。
去年の七草の時には、私たちと一緒に七草を食べました。

ぴ、ぴ、って言って、ちょっと自分勝手で、楽しそうで。

小鳥って、なんてせつない。
[2008/01/16 15:35] 未分類 | TB(0) | CM(0)

質問に答える 

こんばんは
ちょっと寒い一日でした。

質問に答えるって、案外難しいことだと思います。

あなたの考えた授業の特色は何ですか。
私の中学では、実技ばかり続けてきたんです。

これ、何て言うお花ですか。きれいですね。
こんなにして散り始めたら、早いんよ。

すみませーん、すみませーん、ボールとってくださいませんか。
何の練習してるのー。

あなた自身は、どうしたいんですか。
だから、知識をつけることも必要だと思うので、この部分を付けくわえました。

次々咲きますか。
女房が毎朝この下を掃くんでね。

キトリ、何してるの。
お兄さんにボール返しなさい。

このごろ、日暮れが少し遅くなりましたね。


[2008/01/15 23:59] 未分類 | TB(0) | CM(0)

明日のお天気 

こんばんは
明日から雨だそうです。

そう聞くと、ええって思って、
さあ今日のうちにって、お布団を干したり、たくさんお洗濯したり、大忙し。
あれ、私、いつもは、明日も晴れるって思っているんだなあ。

雨が降る日もあるって知ってる。
明日のお天気どうなると思うって聞かれたら、わからないって答えると思う。
でも、やっぱり毎日何となく、明日は晴れるような気がしてる。

案外、明日も晴れるかも。




[2008/01/11 00:04] 未分類 | TB(0) | CM(5)

パンダさんたち 

こんばんは
夜になってから、熱で休んだ近所の子に、担任の先生からのお手紙と連絡帳をもって行きました。
星がきれいでした。

娘の雑誌の写真記事「世界一美しい動物」「第9回 パンダ」より

写真① 4匹の子パンダ。
解説文:生まれてから10ヶ月ほどのパンダの子たちです。
     集まってリンゴやニンジンを食べています。

 3匹は並んで座って左上を見ています。
 爪をかんだり、手をもじもじさせたり。
 もう食べ終わったのでしょうか。
 一番右のだけ、仰向けに寝そべってニンジンを食べています。
 かなりふてぶてしい態度です。

写真② 木の遊具。高い方に6匹。低い方に4匹。
解説文:パンダの子にはそれぞれ気に入った場所があるようです。
     毎日同じところに同じパンダの子を見かけます。
  
 高い方の遊具。
 一番上のY字に一匹。
 その少し下に上を見て伸び上がってるの一匹。
 その下に丸くなってる一匹。踏まれてるって気づいてないのかな。
 そのお尻の後ろにもなぜか丸くなってる一匹。
 この丸まった二匹がいるのは中央の台状の部分。
 その床下に忍者のようにはりつく一匹。
 ずっと下の方に関係ないって顔の一匹。

 低い方の遊具。太い幹の木が途中で伐られた形。
 てっぺんにごしゃごしゃ4匹。

写真③ 子パンダのアップ。
解説文:目のまわりの黒い毛の模様にも違いがあります。
 
 一徹そうな顔をしていますが、よく見ると、ちょっと眠そう。

写真④ 木のてっぺんに座る大きなパンダ。
解説文:大人のジャイアントパンダです。くつろいでいます。 
 
 ちょうどいい角度で木の股にすがって座っています。
 半分おろした左手が世慣れた大人の感じを醸し出しています。
 首の下のたるみもけだるい感じです。
 でも、左足がついちょっと上がってしまって、やんちゃが隠しきれていません。



[2007/12/05 22:50] 未分類 | TB(0) | CM(4)

二人 

こんばんは
そういえば、今日は一日暖かでした。

両親と県立美術館へ行きました。
展示室は3階です。
大きなガラスの壁を通して、隣の庭園が見えています。

絵は、若いころ描かれたものから順に並んでいました。
私は、さっきかかってきた電話のことで、頭がいっぱいでした。
つまらない雑用でしたから、忘れたいのに、気がつくといろいろ考えてしまっています。

彼が見つけた絵のテーマが、壮大だけど月並みな感じがしました。
なぜ、これをテーマにしたの?
それ、嘘だと思う。

いらいらしながら絵を見ました。
絵には時折、彼が見ていないはずのものが描かれていました。
あって欲しいと思うけれど、本当は無いもの。
そんなもの、描かなくてもいいのに。

廃墟。
夜の回廊。

次第に、絵が勢いを増してきました。
現実と想像が絵の中に両方描かれています。
そこにはもう願いは無くて、ただ、彼の目に映っている現実と想像のように思えてきました。

絵の勢いは、ますます増して行くように思われました。
彼がその絵を描いた年は、父の年を越えていました。

喫茶室で向かい合った父は、見慣れぬ薄茶のネクタイをしていました。
父は、ついこの間、会合の日を忘れてしまった大失敗の話をしました。
昨夜会った人の話や、会議の話題について面白く聞かせてくれました。

喫茶室からも、ガラス越しに、庭園が見えていました。
家族で何度も来たことがある庭でした。

母が選んだ父の新しいネクタイ。
生活の中にあっても、自分が大事にしていることだけに気持ちが向かって、
次第に精神が勢いを増して行くのだと思いました。

父と母はならんで座って、同じようにケーキをフォークで切っては食べています。
広い庭と美術館がつくる世界の中に、父と母、二人しかいないように見えました。




[2007/11/28 23:37] 未分類 | TB(0) | CM(2)

指輪 

こんばんは
小春日和の一日、いかがお過ごしでしたでしょうか。

私の家の辺りから市街地に抜ける長いトンネルがあります。
昨日、久し振りにその道を通りました。
以前は毎日通っていた、慣れた道です。

料金所で、300円を渡すと、引き替えに小さな領収書が渡されます。
その指に、ビーズで作った大きな指輪。

彼女はいつも、大きめのビーズ細工の指輪をしていました。
きれいな指輪です。

ご自分で作られるのでしょうか。
淡い色の組み合わせのもの、
銀の入ったの。

料金所は、お金を受け取って、領収書を渡すだけの仕事です。
無表情に過ぎてゆく無数の運転者。
私もその中の一人として、いつも無言で通り過ぎていました。

たくさんの人が過ぎてゆくこと。
誰もができるだけ早く立ち去ろうとする。
機械が取って代わっている料金所の仕事。
話なんかとてもできないし、必要ない。
それでも、やっぱり機械より人がいてくれることが嬉しい気がしていました。

あなたに見せようと思って、指輪をしてきたの。
きれい。
そう?ありがとう。
こちらこそ、見せてくれてありがとう。

仕事って、そういうことだなあっていつも思っていました。
その仕事の中でできること。
この仕事だからこそできること。
仕事という位置から、語りかけていくこと。

この人は、仕事をしているなあって。
あのころ私は、彼女の指輪に、本当に励まされていました。

昨日は、紅いビーズで作った指輪でした。
毎日通っていたときは、何も言わなかったけれど、思い切って言いました。
「指輪きれいですね。」
「ありがとうございます。いつも言われるんですよ。」

彼女の指輪を喜んでいたの、私だけじゃなかった。
ちゃんと声をかけて行く人たちがいてくれた。

なんだかうれしくなって、つめたい風の中を、窓を開けたまま走ってゆきました。



[2007/11/24 21:06] 未分類 | TB(0) | CM(5)

遠く 

こんばんは
冷えてきました。

こんな夜は、ふと、遠くに住む友人のことを思います。
あのあたり、今夜はきっと寒いでしょう。
雪が降っているかもしれません。

いつか、冬が好きだって言っていました。
強がりのようにも、本当のようにも聞こえました。

今頃、こたつに入って古い映画を見ているかも知れません。
そのうちうたたねをする。

毎日、眠りに入る直前の、その境目だけが、自分に戻る時間のような気がして、
その瞬間が、できるだけ長く続くように、
眠くて、眠くて、眠らないで、眠らないで。

今夜、雪が降っているかも知れない遠いところ。


[2007/11/19 23:24] 未分類 | TB(0) | CM(3)

大かぼちゃ 

こんばんは
今日は、よく晴れた、秋の土曜日でした。

毎日のお散歩途中の畑に、大かぼちゃがあります。

つやつやした朱色。
大人が両手を広げても、半周にしかなりません。

大きいなあ。
大きいね。

何にするのだろう、とか、
食べられるのかな、とか、
彼女は、そういうつまんない疑問を笑い飛ばすほどの大きさです。

そして、ついには彼女のために屋根までつけられました。

通る人みんな、畑を見上げて、心の中で、大きいなあって思います。

大かぼちゃ。


今日、夕方ふとみると、屋根だけになっておりました。






[2007/09/08 22:01] 未分類 | TB(0) | CM(0)

ドールハウス 

こんばんは
比較的過ごしやすい一日でしたね。

木のドールハウス。

二階がキッチン。
木でできたシステムキッチン。
花の絵が付いた陶器のカップ。

木のソファーとテーブル。
一つだけ、前にアジア雑貨店で買った、猫が座ってた長椅子。

鏡台にホルン。ドライヤーなのかもしれない。

階段はおじいちゃまの手作り。
これのおかげで、近所の子におじいちゃまは尊敬されています。

トイレが踊り場に置かれてる。

木の人形のお祖父さんとお祖母さんが、気のせいかお父さんとお母さんよりかわいい。

バスタブは、今日はどこにいったのかな。

服を着たウサギやクマ。

屋根のてっぺんにグランドピアノ。

切り妻の、正面のところに干し柿。




[2007/09/07 23:53] 未分類 | TB(0) | CM(0)

宝石色 

今日いただいた、ゼリーの詰め合わせ

みかん
いちご
りんご
プリン
巨峰
さくらんぼ
ようぐるとみかん
甘夏
プリン
りんご
いちご
みかん

箱にきれいに並んでいます。


[2007/08/20 21:16] 未分類 | TB(0) | CM(0)

星月夜 

こんばんは
今夜は星月夜です。

最近知ったのですが、銀座に、月光荘画材店というお店があるそうです。
そのお店のパレットは「猫柳色」。
説明として「絵の具の色を正確に見ることができます」と書いてあります。

猫柳色?
はて、どんな色だったか。
きっと誰一人覚えていないとおもいます。
春になって、川辺のネコヤナギを見に行くまで誰にも分かりません。

私はもちろん、そのパレットを見たことがありません。
ただの四角いパレットの写真が出てはいるけど、色は写真じゃあ分からないものだし。
今度東京に行ったら、ぜひ月光荘画材店に行って、確かめてこようと思っています。

月光荘画材店の奥の作業場。
春になると、川辺のネコヤナギをたくさんもいできて、
背中を向けた作業員が、その色になるようにパレットを塗っています。
ふかふかして、銀色にも薄緑色にも光るネコヤナギ。

そして、優しくネコヤナギにささやく作業員。

このパレットは、お前の色だよ。
こっちはほら、お前さんだ。
いい人のところへ買われていくといいな。

春だけの、月光荘画材店の仕事です。

今ははまだ、秋になったばかり。
きっと銀座あたりもまだ秋。



[2007/08/12 01:37] 未分類 | TB(0) | CM(2)

七夕 

おはようございます。
少し晴れ間が見えてきました。

もうすぐ七夕ですね。

一年に一度しか会えない織り姫と彦星の物語。
一年に一度。
子どもにとっては、永久に来ないのと同じです。
子どもの頃、それは耐え難いほどかわいそうな物語でした。

今は、思いあう二人の幸せがせつないほど分かります。
たとえ一年に一度の逢瀬であっても。
それが、ただ一度であっても。
幸せな二人の物語なのだということ。

七夕、晴れるといいですね。




[2007/07/05 10:05] 未分類 | TB(0) | CM(6)

かささぎ橋 

おはようございます。
雨が上がるようです。

七夕が近づいてきました。

大阪の交野というところに、遠い親戚にあたる人が住んでいます。
交野には、実際に「天野川」が流れて、そこに「鵲橋」が架かっているのだそうです。
そこを今はバスや車が走っているということでした。
彼は画家です。
今は展覧会に向けて、「空」と題した絵を描いているのだとか。
そんな話を聞いて、めずらしく歌を詠んでみました。




「空」遠く地に永らへて天野川かささぎ橋を幾度も渡る


「空」描きをりし少年現世のかささぎ橋を越えてゆきけむ


現世のかささぎ橋と天野川それとは知らぬ人の行きかふ





歌を勉強したことはありませんので、恥ずかしいけれど、気楽な気持ちでもあります。
どうぞ御批評、添削くださいね。








[2007/07/05 09:17] 未分類 | TB(0) | CM(10)

数える 

こんにちは
梅雨にはいりました。
昨夕から、穏やかな雨が降っています。

人づてに、靴作りをしている人が、作った靴に番号をつけているという話を聞きました。
番号は、8年間で500番になったそうです。
初めは、ふと思いついて番号をつけたのかもしれません。
そうやって何の気無しに数え始めて、いつのまにかずっと数えている。

そういえば、石段が続く道を登りながら、いつのまにか数えていることってありませんか。
そういうときは案外真面目です。
だんだん数も多くなって、数えにくくなってもやめたりなんかしません。
数えながら、目の前の次の石段だけを見つめて登ってゆきます。
そのうち声に出して数えるようになっています。
一緒に上っている人から話しかけられると、頭の中で数えつづけながら、ちょっと上の空で答えたり。
数えることが、その道を登る私の杖だったのだと思います。

風、小鳥の声、かたわらの同行者の歩み。

不思議なことに、今ではかえって、そういうときのまわりの景色の方が、鮮明に思い出される様な気がします。

数えることは、欲があるように見えて、案外無心な営みなのかもしれません。
石を蹴りながら歩く子供の、その小さな石のように。


それぞれの街を行く、500足の靴。


[2007/06/14 09:55] 未分類 | TB(0) | CM(8)

願いをかなえる 

こんばんは
庭の卯の花が咲き始めました。
真っ白で、真っ白で、悲しくなるほど真っ白です。

先日、母から名刺入れをもらいました。
頂き物をとっておいたのだそうです。
去年退職前に、素敵な名刺入れに出会って、欲しいなって思ったのですが、買いませんでした。
もう仕事はやめるのだから、これからはいらなくなると考えたのです。
同じものが欲しいと思うと、節約生活の今はもう買えません。
あの時買っておけばよかったなあって何度も思いました。

そしたら、ふっと名刺入れが私の所にやってきました。
欲しいと思っていたのとは、少しも似ていないけど、これはこれで素敵です。
とっても嬉しくなりました。
心の片隅で、ちょっとだけ思っていると、いつかふっと願いが叶うものなのですね。

学生時代の友人は、新婚旅行でイタリアに行きました。
帰ってからの幸せそうな彼女の様子をよく覚えています。
それから、「もう一度来たいって思ったら、全部廻らないで、行きたい場所を一つ残して帰って来る。そうするときっとまた行ける」という話も。

森の道を帰れるように、何かを少しずつ落としてゆく知恵。

とうに忘れてしまった後も心の中に残っているものが、静かに呼び寄せている何か。








[2007/05/24 23:49] 未分類 | TB(0) | CM(4)