おはようございます。 少しだけ風のある、よい朝です。 裏山に、キトリとお散歩。 二人とも黙って、ゆっくり坂を登っていきます。 あ、山の匂い。 ほんの少し、温度も下がりました。 今、空気の境目を越えました。 違う部屋に入るみたいに。 目には見えませんけれど、ここが山の入口です。 私たちは、山に入りました。 確かめたくなって、数歩戻ります。 あ、出た。 いたずらな気持ちで、出たり入ったりしてみます。 ふふふ。 登っていく間に、部屋の扉は何枚もあります。 だんだん深い山になっていきます。 部屋の中には、窓もあって、風の通り道があります。 青い天井。 いろんな色の木々の緑。 山全体が、我が家です。
[2012/05/14 10:07]
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こんばんは。 暦は夏になりました。 裏山に上がる途中に、藤棚があります。 今日見ると、藤の花がたくさん咲いていました。 ここは以前、いろいろな花が咲く庭でした。 今では、誰も世話をする者がありません。 庭は草で覆われています。 藤の花は、その緑の上に美しく下がっていました。 草に埋もれた隅の方に、鳴子ゆりを見つけました。 見る人のない庭に、また夏が来ました。 静かな朝です。
[2012/05/07 23:13]
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こんにちは。 家の周りの若葉の色が、いよいよ眩しいほどになりました。 連休の最終日、いかがお過ごしでしょう。 今日のお散歩は、また裏山の方へ参りました。 キトリがそっちへ行くと言ってきかないからです。 坂の途中で足を止めて、辺りを仰ぎながら、 「キトちゃん、風が気持ちいいねー。」なんてお話ししていたら、急にキトリが後ろに強く引っ張り始めました。 ヘンな帽子かぶって黒い足して、誰かと思ったら、キトリちゃんじゃないかあ。 あんたも毎日散歩で大変だなあ。 (ヘンな帽子…私のことだ) 時々出会う、山の人です。 これから裏山に、仕事に入られるのでしょう。 いつもの黒っぽいレインコート?姿です。 彼は、ちょっと変わり者のせいか、この辺りの人から嫌われているようです。 彼も、この辺の人たちを嫌っています。 腹黒いやつばっかりだ、とひどくお怒りの時に遭遇したこともあります。 学生時代に心理学の授業でなあ、フロイトが、人の行動のうちで、意識しているのは20%、あとは無意識だいうてなあ。 彼の話はいつも唐突に始まります。 結局ほとんど無意識ばっかりの自分の行動、どうしたらいいように持って行けるかとかなあ。 あんたは、旦那や子どもがいて、忙しゅうてそんなことなかろうけど、 ワタシは一人の時間があるけんなあ。 私は、彼のお話が、嫌いではありません。 昔、高等学校の社会科の先生をなさっていたのだそうです。 普通は知られない学校の中のことをご存じですから、それは本当のことだと思います。 彼のイントネーションは、この辺りのと少し違っています。 ほら、今の時代、どんどん奇妙な風に変わってきて、どうしようかと思うけど、それを、新しい行動をするためのエネルギーに変えていけばいい思うんや。 ポジティブにね。 白髪交じりの短い髪。 そんなお話の間も、まとわりつくキトリをたくさんなでなでしてくださっています。 ポジティブ、ですか…。 やっぱり若い人の行動力はいいですよー。 …では、さようなら。 え? あ、さようなら。 この上のないほど爽やかな、いつもの笑顔。 話したいだけお話しなさると、また山のほうへ。 捨てゼリフは、 キトリ、もうちょっと痩せないかんでー。 がに股の後ろ姿が坂道を登って行きます。
[2012/05/06 12:07]
日記 |
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こんにちは。 連休、いかがお過ごしですか。 こちらは今日もいいお天気です。 リビングの前の桜が、すっかり葉桜になりました。 花の時期はとうに過ぎて、散り敷いていた桜蘂ももう残っていません。 今は、その深い緑が、家の前の別れ道のところに、よい木陰をつくってくれています。 偶然にこの大きな桜の木の前に、家を持つことになりました。 福岡の部屋も、川辺の桜並木に面しています。 暮らしながら、桜の木は、佳いなあと思います。 そういえば、学生時代、下宿させていただいていたお宅にも、大きな桜の木がありました。 二階の部屋の南窓一面に、その梢が見えていました。 葉桜、桜紅葉、冬の枝。 花を待つ頃の幹の色、つぼみの明かり。 連休の今日、家族はそれぞれの用事で出かけてゆきました。 私は今日一日、ここで本を読んですごそうと思っています。 桜木の下にひねもす書を読まむ青葉の朝しべ降る夕べ ここ
[2012/05/05 10:07]
日記 |
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リビングの前の桜の樹は、すっかり葉桜になりました。 もう向こうの道は見えません。 あたり一面、新緑につつまれています。 日曜日は、娘のバレエの発表会でした。 今の娘のバレエは、以前と違って、小さなバレエ教室での、週一回のレッスンです。 そのお教室での、ささやかな発表会でした。 前日には、義母からも豪華なお花が届いて、だんだんといつもの発表会の雰囲気に。 当日は、私の両親が見に来てくれました。 今回は、週一回のレッスン生ですから、出番も2曲だけ。 それでも、高校生ですし、いいところを踊らせていただいて、娘はとても嬉しそうでした。 私は、保護者会の動員で、お手伝いです。 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、発表会などの時、舞台裏の保護者は案外大変なのです。 このたびの私は、日頃あまり手伝っていないにもかかわらず、皆さんから思わず温かく接していただいて、実はかなりのVIP待遇。 まだ移って間もないこのお教室で、娘が短い間にも培ってきた信頼のようなものを感じて、胸が熱くなりました。 娘の七光りですね。 楽屋を覗いてみると、娘は小さい子達のお世話をしたり、率先してメークをしたりしています。 大きな声でおしゃべりをして、とても活き活きしていました。 おかげさまで、舞台は無事終了。 親子共々必死だった頃とは違って、ちょっと落ち着いて傍観的に見ることができました。 親の欲目でしょう。 娘の踊りは、誰よりもきれいで、上手だと思いました。 不思議なことに、毎日のように熱心に練習していた頃より、上手になったように見えました。 優しくて、可憐で、しなやかな手の動き。 小さな娘が、随分大きく見えました。 本当に踊るのが好きなんだなあと思いました。 お友だちもたくさん見に来てくださって、みんなから誉められて、娘にとって、佳い一日になりました。 娘は、もうこれでバレエは辞めるのだそうです。 バレエのせいで、小さい頃から、家族でのお出かけも思うように出来なくて、何だかやりきれない思いをしたこともたくさんありました。 でも、これで最後の舞台だと思うと、あんなに踊れるのにと、今さらながらちょっともったいない気がします。 今までいろいろと大変でしたけど、娘には、いい思いをさせてもらったと思います。 さくらちゃん、ありがとう。 とってもきれいだったよ。 〈さくらちゃんへ、感謝をこめて〉 今日の日の備忘録として、この文章を残します。 いつも、誰よりも強いあなたを、ママはずっと、すごいなあと思って見ていました。 今まで、本当によくがんばりました。 リビングでおしゃべりしている間も、いつも踊っているさくらちゃん。 今のママはまだ、あなたがきっと、どこかでまた、踊りを始めるような気がしています。
[2012/05/01 15:04]
家族 |
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こんばんは。 リビングの前の桜、すっかり蘂になっていました。 夕方になってから、雨が降り始めました。 傘を持って、駅まで娘を迎えに行きました。 駅に着くと、娘がちょうど階段から下りてきているところでした。 二人でにっこり。 優しい春の雨の中、おしゃべりしながら、並んで歩いて帰りました。
[2012/04/21 21:22]
日記 |
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こんにちは。 今は、長い春の夕暮れの中です。 上の田んぼに水が入りました。 畦の草もきれいに刈られて、いよいよ長い田植えの季節の始まりです。 斜面の山つつじがきれいです。 リビングの前の桜は終わって、 今は下の畑の小さな八重桜が満開です。 つくし野原だったところの造成が、いよいよ始まりました。 季節が変わっていくみたいに、このあたりも、少しずつ景色が変わっていきます。 変わっていくものを、幼いときから、何度も、何度も、見てきました。 だからそれは仕方がないことなんだって、大人になったから、分かっています。 全然なんともありません。 やっぱりね、です。 造成地の端っこに残っていた菜の花を、黙って少しだけもらってきました。 この花が散ってしまった時、いよいよもう、何にも残っていないなって思うかもしれません。 その時、もしかしたら、少し泣きそうになるかもしれません。 今は、永い永い、春の夕暮れです。
[2012/04/21 18:11]
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こんにちは。 春たけなわ、でございます。 今朝、広島から福岡にまいりました。 また一週間の始まりです。 列車の旅は、いつだって佳いものですけれど、 春のこの時節は、特に佳いと思います。 車窓から、ところどころに菜の花の黄色が見えて、 ああ、あそこにも生活があるのだなあ、なんて思ったりいたします。 菜の花。 いろいろなことがたくさんある、人の暮らし。 それが、ここにもありますよって、知らせてくれます。 それなのに、近づけば、その香りの清冽。 車窓から、遠く、黄色い花の群れを見ながら、 ああ、菜の花のようであれたらなあ、などと、ぼんやり思ったりいたします。
[2012/04/17 14:50]
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こんばんは。 福岡の桜は、すっかり散ってしまいました。 図書館の隣の小さな公園の前は、タクシーの待機場所になっています。 私の住んでいる小さなマンションは、その公園の向かいにあります。 駅に行くときは、タクシーに乗ります。 荷物を持って、止まっている先頭のクルマに声をかけるのです。 「乗せていただけますか。」 休んでいた運転手さんが気がついて、大抵すぐに扉を開けてもらえます。 クルマは静かに走り出します。 「寒くないですか。陽射しは温かいけど、風は冷たいですから。」 「大丈夫です。」 まもなく坂道に入ります。 「あれ、桃の花でしょうかね。きれいですよね。」 見ると、満開の八重桜です。 公園に一列に並んでいて、濃い色がとてもきれいです。 「八重桜だと思います。ほんとに、きれいですね。」 クルマは住宅街を進みます。 「寒くないですか。窓閉めましょうね。」 ご自分がちょっと咳き込んだりして、「すみません」っておろおろする感じの運転手さん。 どうやら私に優しくして下さっているのです。 クルマは九電工の研修所の横にさしかかります。 「あの中にね、たくさん電柱が立っててねえ、ある時間に通るとね、一斉に人が登っているんですよ。」 「それはすごい眺めですね。」って言って笑ったら、運転手さんもそうなんですって言って笑いました。 間もなく、夕方の駅に着きました。 何一つ特別なことのない、運転手さんと乗客。 それなのに、気のせいでしょうか。 降りる頃には、運転手さんの優しさが、私の中にいっぱいになっていました。 「ありがとうございました。」 いつもと同じようにお礼を言って、車から降りました。 ただ、降りてから、なぜかちょっと涙が出そうになりました。 可笑しいですね。 きっと、春のせいなのでしょう。 春は、要注意です。 優しくされると、かえってちょっぴり哀しくなったりすることがございます。
[2012/04/15 23:15]
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おはようございます。 夜明けも早くなって、もう空には青い色が見えています。 一昨日、郵便局に行きました。 夕方の6時半ころのことです。 そこは、夜8時まで開いている郵便局です。 出来るだけ早く送りたいと思ったものを手に持っていました。 速達になるそうですので、500円のレターパックにすることにしました。 「お預かりしますが、明日の便になります。最終のトラックは6時半ですから。」 時計を見ると、6時34分でした。 「広島に、いつ届きますか」 明日には届けたいと思っていましたけれど、どうやら明後日になるのだそうです。 悲しいけれど、どうしようもありません。 小さな声で「お願いします」と言って、夕暮れの道に出ました。 レターパックには、インターネットによる「追跡サービス」があるのをご存じですか。 その夜、何とはなしに「追跡」をクリックしました。 当然のことですが、夕刻お願いした郵便局の名前の横に「18:38 引き受け」とだけ出ているのを、少し恨めしく見たりいたしました。 翌朝、またぼんやりと「追跡」を見ました。 すると、広島の郵便局に、「5:52 到着」とあります。 夜の間に運ばれたことに間違いありません。 一体どうして。 私のレターパックを手にして顔を見あわせていらした局員さんたちを思い出しました。 どなたかが、どういうことかわかりませんけれど、何とかして下さったのだと思いました。 今日、いつも行くスーパーの、農家の方が品物を出されるコーナーの隅っこに、 諸葛菜とドイツスズランの花束が出ていました。 150円。 庭先に咲いた花を採って、ここに並べて下さったのでしょう。 広島の自宅の周りの景色が思い浮かびました。 優しい諸葛菜の紫色。 お客さんのような気持ちでこの町にいる私に、その色が、静かに染みこんでくるように思いました。
[2012/04/12 08:53]
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こんにちは。 部屋の前の桜が散り始めました。 岸辺の桜並木の花が、一斉に散っています。 徒然草の第百三十七段を思い出しました。 「花はさかりに、月は隈なきをのみ見るものかは」 (花は盛りだけ、月は欠けることの無い満月だけを見るものだろうか) よく知られた箇所で、高校の古典の教科書にも採録されています。 授業では、完全なものより、少し欠けたものを愛でる美意識…とかなんとか、説明いたします。 ただし教科書にあるのは、この章段の初めの部分だけなのです。 花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨にむかひて月を戀ひ、たれこめて春のゆくへ知らぬも、なほあはれに情ふかし。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころおほけれ。歌の詞書(ことばがき)にも、「花見に罷りけるに、はやく散り過ぎにければ」とも、「さはることありて罷らで」なども書けるは、「花を見て」といへるに劣れる事かは。花の散り、月の傾くを慕ふ習ひはさる事なれど、殊に頑なる人ぞ、「この枝かの枝散りにけり。今は見所なし」などはいふめる。(花は盛りだけ、月は欠けることの無い満月だけを見るものだろうか。雨に向かって見えない月を恋しく思い、閉じこもって春が去るのも分からずにいるのも、やはりしみじみと趣深いものである。今にも咲きそうな梢、散り萎れてしまった庭などこそ見所が多いものである。歌の詞書きにも、「花見に行ったが、すでに散ってしまっていたので」とも、「差し支えがあって行けなくて」などとも書いているのは、「花を見て」というのに劣るだろうか。花が散り、月が傾くのを慕う傾向はなるほどではあるが、特に頭の固い人は「この枝もあの枝も散ってしまった。今は見所はない。」など言うようである。) 面白いのはこの続き。 「男女の情(なさけ)も、偏に逢ひ見るをばいふものかは」 (男女の情も、ただ結び合うことばかりをいうものだろうか) 「男女の情」などとありますので、教科書には不向きなのでしょう。 「花の散り、月の傾くを慕ふ習ひ」は、実は、より切ない恋のありようにつながっていくのです。 結ばれなかった恋、果たされなかった約束、一人の夜、昔の恋の思い出 ああ、それこそ恋の神髄。 萬の事も、始め終りこそをかしけれ。男女の情(なさけ)も、偏に逢ひ見るをばいふものかは。逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明し、遠き雲居を思ひやり、淺茅が宿に昔を忍ぶこそ、色好むとはいはめ。(すべてのことも、初めと終わりが趣深いもの。男女の情も、ただ結び合うことばかりをいうものだろうか。逢わないままになってしまった辛さを思い、果たされなかった約束を恨み、長い夜を一人で明かして、遙か遠い所に思いを馳せ、草の生い茂る庭に昔を思い出すことこそ、恋の趣を愛すると言えるだろう。) そしてまた、話は月を見るということに戻ってゆきます。 夜明け近くの青い月に心打たれる時、この良さを分かる友のことが否応なく思出されるせつなさ。 「心あらむ友もがなと、都こひしう覺ゆれ」 (良さを分かり合える友がいたらなあと、都が恋しく思われる) 「花はさかりに、月は隈なきをのみみるものかは」 この章は一面、せつない人恋の章段だと思うのです。 望月の隈なきを、千里(ちさと)の外まで眺めたるよりも、曉近くなりて待ちいでたるが、いと心ぶかう、青みたる樣にて、深き山の杉の梢に見えたる木の間の影、うちしぐれたるむら雲がくれのほど、またなくあはれなり。椎柴・白樫などの濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、心あらむ友もがなと、都こひしう覺ゆれ。(満月が曇りなく照っていて、千里の彼方まで眺めているよりも、夜明け近くなってようやく待っていた月が出てきたのが、大層趣ある感じに、青味がかった様子で、深い山の杉の梢に見えている木の間の光や、雨が降ってきて雲に隠れた時など、これ以上ないほどしみじみしている。椎柴や白樫などの濡れたような葉の上に光っているのは、心に沁みて、この良さを分かり合える友がいたらなあと、都が恋しく思われるのである。) 「すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは。春は家を立ち去らでも、月の夜は閨のうちながらも思へるこそ、いと頼もしう、をかしけれ。」 (おおよそ月や花は、目だけでみるものだろうか。春は家から出かけなくても、月の夜は寝室の中にいても思っているのこそ、とても確かで風情があるのである。) 明日は、満月です。 *この章段には、このあとも愉快な続きがあります。
[2012/04/06 23:32]
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こんにちは。 もうすぐ3月も終わりですね。 風がとても強く吹いています。 すごい風です。 気のせいか、家が揺れているような気も。 春の嵐です。 そういうわけで、家中の窓を閉め切って、家の中に籠もっています。 家の中にいると、安心です。 春のお花をたくさん活けておいたので、家の中は明るくて静かです。 いつも風が吹くところにいたいと思っているのに、 風が強いと閉じこもってしまいます。 読み終えてのちの静寂鳥曇 ここ
[2012/03/30 15:51]
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こんにちは。 明るい春の真昼です。 前の畑の、黄色いさんしゅゆの花が満開になりました。 駅に近いあたりの、広い段々の休耕田は、みんなが知っているつくし野原です。 あたり一面のつくし。 それは壮観です。 いつものお散歩道の、その辺り一帯、今年はとうとう宅地になるようです。 通行止めにして、大がかりな工事になっています。 キトリと二人、去年一番たくさん生えていた段の田んぼのところに行きました。 工事の人がちらかしたゴミや、板きれや、機材の間に、土筆が一面に生えています。 埋めたてをする工事車両の音を背中に聞きながら、必死になってつくしを採りました。 今年は誰も採りに来ていないのでしょう。 どこもかしこも、土筆でいっぱい。 一生懸命採っているのに、どんなに採っても、少しもかわりません。 お散歩袋いっぱいになりました。 最後の土筆だと思いました。 退職なさった保健の先生のコウコさんが、つくし料理がとてもお上手なので、毎年送って差し上げていましたけれど、それも今年で最後になりそうです。 いろいろなことが、変わっていくのだと思います。 春は、そういうことが一度にたくさんある季節なのだと思います。 あたり一面の、つくつくし。
[2012/03/29 11:50]
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おはようございます。 今朝は少し冷えています。 風に梅の香りが届いています。 お散歩にいきました。 風が強くて、背中からちょっと押されています。 坂道だから、歩いてると自然に真っ青な空が見えます。 雲が流れています。 裏山に続く、白っぽいアスファルトの道を上ります。 せり出した木の影が、道にくっきり写っています。 あ、雲。 風に流れる雲の影が、地面を流れていきます。 すごーい。 早ーい。 私とキトリは、ちょっと足を踏ん張って、不安定な雲の上。 うわーい。 やっほー。 びゅんびゅん飛んでいます。
[2012/03/25 06:53]
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おはようございます。 あたたかくなりました。 春眠暁を覚えずでございます。 赴任地の私の部屋のあるマンションに、同じ勤務校の先生が、やはり単身赴任でいらっしゃいます。 去年の暮れに知りました。 先生は、飼っておられる2匹の猫さんのことを、本当に楽しそうにお話下さいました。 ところが先日、その先生が急病でお倒れになったのです。 ユリコ先生からうかがって、びっくりしました。 私も、半分とは言え同じ単身赴任の境遇。 何かできることがあったら…。 昨日、ユリコ先生からメールがありました。 「 ここ先生 短い春休みも終わろうとしています。 まだ広島にいらっしゃる頃でしょうか。 以前お話しした大ネコ先生の猫たちについて、大ネコ先生から下記のようなお伺いがありました。 私もできる範囲で一緒にさせていただこうと思っていますが、現実問題として、いかがでしょうか。 --------------------------------------------- ユリコ先生 主治医と相談した結果、GW前まで入院をのばすことにしました。 みねことしまじのことが気がかりですが、ここ先生に面倒をみていただくことをお願いすることは本当に可能でしょうか。 大ネコ --------------------------------------------- 具体的に何をすればいいかを確認してみますと、次のようなところでしょうか。 *キャットフード、猫砂などの調達 *1日1、2回のえさ・水やり *トイレの掃除と砂の補充 顔見知りになって、遊ぶこともできます。 気を遣う面はあると思います。私もいっしょにするようなつもりでおります。 Yさん、Oさん、T先生も引き込むかな。 ご多忙中恐縮ですが、お返事いただければ幸いです。 ユリコ 」 「 ユリコ先生 今日も広島にいるここです。 今日の欠席は、どうやら顰蹙を買ったみたいでした。ああ。 大ネコ先生のお加減いかがでしょうか。 猫さんたちのこと、おおむね了解いたしました。 ご存じのように、私は毎週末の土・日・月を広島で過ごしています。 その間の猫さんたちのお世話が出来ません。 そこで、何人かの方でローテを組んでその間を担当していただき、その連絡センターを私で担当すれば、と考えましたが、そのようなお引き受けの仕方でもよいでしょうか。 (ローテの中には、私のマンションの部屋のお隣の方と親しくしていますので、もしかしたら入っていただけるかとも勝手に思っています。) 猫については、実家で長らく猫を飼っていましたので、大体は大丈夫だと思います。 みねこさんとしまじさんに気に入ってもらえるといいのですが。 大ネコ先生の現在のご病状など、詳しく存じ上げないままに申し上げております。 勝手なことを申し上げて、ご無理があってはいけないと思いつゝです。 広島は、今日は雨でした。 優しい春の雨が一日降りました。 大ネコ先生に、どうぞお大事になさってくださいますようお伝え下さいませ。 ここ 」 「 ここ先生 ユリコです。 早速のお返事、どうもありがとうございます。 こちらの申し出を前向きに受け止めていただき、ありがたい限りです。 できる時にできることを誠実にやる、それでいいのではないでしょうか。 ドンマイです! ユリコ 」 もうすぐ新学期が始まります。
[2012/03/24 10:09]
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こんばんは。 うたた寝に、すっかり寝込んでしまって、今目を覚ましました。 長崎の旅もいよいよ最後です。 長崎で、私たち三人を迎えて下さったマチコさんご一家。 ご一緒に卓袱料理のごちそうのお夕食を囲みました。 ご主人さまの若い頃の大冒険談。 沢木耕太郎『深夜特急』さながらの、ヨーロッパの旅です。 イギリスからフランス、ブドウ摘みの仕事や語学学校、スイスで大事にして下さった村長さんのお宅のこと。 ロマンスグレーの素敵なご主人さまは、マチコさんへの還暦のお祝いに、評判のお掃除機ルンバを買われたのだそう。 これでお祝いは3つ目ですって。 ご用意下さった素敵なホテルは、隈研吾さんの設計。 お菓子や飲みものを持ち込んで、マチコさん入れて4人、おしゃべりが止まりません。 修学旅行の夜みたいです。 石川さゆりは「天城越え」を歌ってこそ、人の心を打つことができるのだから、被災地でも、他の歌ではなくて、やっぱり「天城越え」を歌うべきだと思う。 と、突然まき衛門さん。 繊細で、壊れそうで、誠実で、たぶんとても強いまき衛門さん。 私の「天城越え」って何でしょう。 翌日は、出島に参りました。 復元された建物の中の、和洋折衷の暮らし。 遠く異国から来た人々の、文化も、笑い声も泣き声も、全てがこの狭い場所に閉じこめられて。 外に出ると、かすかに潮の匂いがいたしました。 生々しい江戸時代と異国の幻影。 長崎の旅は、はかないような、確かなような、とても濃厚な旅でございました。 出島てふ楼閣跡や春の塵 日時計や石に刻める春の昼 春寒のオランダ坂は海に入る ここ
[2012/03/23 00:12]
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おはようございます。 リビングの深くまで、朝の陽射しが入ってきています。 春のワンピースを買いました。 春のワンピースの花言葉は、「 ひそかな恋 」です。
[2012/03/22 07:45]
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こんにちは。 リビングから見える紅梅、七分咲きです。 少し前のことです。 長崎のマチコさんの御主人に、「もしほ草」というお菓子をおみやげにいただきました。 趣のあるお菓子でしたので、お茶のお稽古の時にと思って、半分こにして、あれこれの品とともに母に送りました。 母からお礼のメール。 「 見し人は世にもなぎさのもしほ草かきおく度に袖ぞしおるる この長崎銘菓、お名前も素敵ですが、何とも美味しくて初めてのおあじです。 それに我が家では海藻るいをあまり食べて無いので、体にすごく良いかもしれません。 だだいふ様の御守りもいただき、また色々いただいて有難う 啓蟄 そして春一番が吹いていよいよ春がそこまで来ましたね 貴女も春は結構忙しいみたいですが気をつけられませ 今年の桜が又楽しみですね 」 春が、母のいるあたりから、届いてきたように思いました。 太宰府をだだいふとかく母の文もしほ草てふ菓子の礼とて ここ
[2012/03/19 19:04]
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こんにちは。 しばらく続いた雨も、ようやく上がったようです。 記憶に残りそうな優しい雨でした。 少し前のことですが、小心者を以て任ずるの我が家に、大事件がおきました。 クルマが壊れたのです。 いえ、クルマが壊れたこと自体は、それほどの事件ではありません。 新しいクルマが届くまで、ということでお貸しいただいた代車が、ベンツだったのです。 さあ大変。 何につけ平凡な小市民の我が家。 これまでずっと、人さまに目立たぬことをモットーに、足るを知るの幸せを生きて参りました(?)のに、 遠目にも一目で分かる旧式のベンツ。 小さな我が家に不似合いなその偉容は、いやでも人目につきます。 ほら、早速近所のタケモトさんがやってきました。 クルマ買うたんかい。 いえ、これは代車で。 だいたい、本物のポンコツなのがいけません。 借りてまもなく、坂の途中でエンジンが止まったとかで、 代えて下さいと頼んだのですけれど、今それしかありません、とつれないお返事。 しかたなく諦めて、ガソリンを入れに行きましたが、入れ方も分かりません。 家の前の細い坂道を「申し訳ありません、こんなに道幅をとって」と心の中で謝りながらそろそろと進みます。 内心小さくなっているのですが、人さまにはそれがみじんも伝わらない様子です。 いつになく、対向車がよけてくれます。 信号でも何となくあけてもらっている気がします。 トラノイヲカルキツネ そのうち、だんだん、威張って道を進むことに慣れてきました。 ふん。天帝我ヲシテ百獣ニ長タラシム。 ひれ伏す民を睥睨し、道をあけてくれて当然という気持ちで、ゆうゆうとスーパーに向かいます。 はっはっは。ひかえおろ。このモンドコロが目に入らぬか−(ベンツのマーク)。 明日ようやく、購入した小市民用国産車が参ります。 少しさびしいです。
[2012/03/17 16:42]
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こんばんは。 今日も温かい一日でした。 このあたりは、どこもかしこも、梅が満開です。 先週の金曜日のことですが、勤務先の同じ学科の先生が亡くなられました。 メールで知らせを受けたのは月曜日でした。 昨年末、急にお倒れになって、入院中でした。 今日、明日の卒業式にと、最後の力を振り絞って出された祝電が届いていました。 あと一年でご定年というところでした。 私は一年しかご一緒しませんでしたけれど、あの時代に、女性が東大に行って学問を続けてこられたことの凄みを、肌で感じられるような方でした。 私は、なぜかとても優しくしていただいて、今年は忙しくてどうしようもなかったから、 来年一年かけて、ゆっくり仲良くなりたいなと思っていたのに。 学科の先生方が、みな言葉を失って、呆然としておられるのがひしひしと伝わってきました。 私は霊感などというものはさっぱり何も感じない鈍感者ですが、亡くなったなんて思えないせいか、今日も学科会議に来ておられたような気がしました。 源氏物語の研究者でしたから、今ごろは、千年前の都にいらしているかもしれません。 先生、そちらも梅が咲いていますか。
[2012/03/16 01:55]
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こんばんは。 部屋の前の川に、立派なカメラを持った人をよく見かけます。 カワセミが来るのだそうです。 電車の中で、買ったばかりの文庫本を読んでおりました。 中井久夫『「伝える」ことと「伝わる」こと』(ちくま文庫) 精神科医としてのお仕事についての、具体的な覚え書きです。 読みながら、すごいなあと感心いたします。 感心しながら、統合失調症の治療について読んでもなあと思います。 「今読んでいる本をやめて」 えっ? 買ったとき本に挟んであったしおりです。 えーっ。 売っておいて、そんなこと。 改めてしおりをよく見ると、 「今読んでいる本をやめても読んで欲しい日本人必読の書です。」 と書いてあったのでした。 それにしても。 窓の外は広々して、ところどころに緑。 明るくて、いい気持ちです。 え、その必読の書ですか? 網野善彦『日本の歴史をよみなおす』(ちくま文庫) だそうです。
[2012/03/14 22:54]
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こんばんは。 今日の福岡はいいお天気。 ちょっと歩きたくなる。 今日はキトリのお誕生日でした。 7才です。 お祝いしてあげられなくてゴメンね。 ママがお仕事初めてから、お昼間のお留守番が多くなったよね。 人間ならもう、私の歳を越えてしまったのだそう。 大人になっても、甘えんぼで、恐がりで、ちょっとだけやんちゃ。 全然変わりません。 土曜日に帰るから待っててね。 みんなでお祝いしようね。 またお散歩、一緒に行こうね。 キトちゃん、大好き。
[2012/03/13 21:23]
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こんばんは。 今日は雪でした。 季節が逆戻りしたような一日を、何となくほっとして過ごしたように思います。 昨日、ようやく、お雛さまを出しました。 今年は何だか慌ただしくて、お雛さまも飾れないままになるかなと諦めておりましたら、 夫がいつのまにか、ひな壇をこしらえてくれたのです。 ここまでしてあれば、お人形を並べるのは、すぐに出来ます。 嬉しくなって、娘に、お雛さまを出しましょうと声をかけました。 お雛さまを飾る時、夫はいつも、雛壇だけの係です。 お雛さまを初めて飾った時、あんまり無造作に乱暴に扱うので、私に叱られたからです。 日頃から、すぐにものを壊したり、破ったりしますから、油断も隙もありません。 娘が、返事だけして、まだ上がってきません。 私は先に始めることにいたしました。 パパも一緒にやる? おーりゃあ、やってもいいのかあ〜 夫は、その怪獣らしき声に似合わず、遠慮がちに、ぼんぼりやお道具など、お人形以外のものを箱から取り出して、組み立て始めました。 私は夫が畳の上に置いたあれこれを、とりあえず急いでひな壇に乗せます。 ゴジラに踏まれてはいけませんからね。 娘がやってきました。 父親が取り出したお道具を、娘がきれいに並べてゆきます。 窓の外は春の雪。 娘と私が、お人形の小さな手に、それぞれのお道具を持たせるのに夢中になっているうち、夫はいつのまにかいなくなっておりました。
[2012/03/13 01:14]
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こんばんは。 夕方から雪になりました。 春の雪は重くて、早く落ちてくるような気がいたします。 長崎の旅の続きです。 福砂屋さんを出て、丸山町へ。 なだらかな坂になっているこのあたりは、遊郭のあった所だとか。 丸山公園では、大きなモチノキが、びっくりするほどたくさんの赤い実をつけておりました。 おや、ねたのさんが携帯の電池切れとかで、なにやら大あわてを始めました。 これがないと、長崎のお友だちとの待ち合わせもできない!(それは大変) さっきのコンビニで買った充電池が合わない! 取り替えてもらってくるから待ってて!(えっ、取り替えてもらえるの?はぐれたらどうするの?あああー)。 私とまき衛門さんは、思案橋の交差点で待つことに。 二人、思案橋ってどこ?とか言いながら、交差点を渡ったり引き返したり。 なるほど思案橋かも。 それにしても、何が起ころうとも特に慌てる風でもないまき衛門さんは、やっぱり大物です。 ねたのさん、復活。 午後から中ずっと歩き続けた私たち、そろそろちょっとお茶でもと思っておりますと(1回も休憩してなかったんですよ、すごいでしょ)、 さあ、お友だちとの待ち合わせ場所まで歩きましょうとねたのさん。 ええそうしましょうとまき衛門さん。 ええーっ。 私は今まで、自分は結構歩ける方だと思っていました。でも、 ごめんなさい、もう歩けません。(二人は一体…?) 目の前にあった喫茶「富士男」にてしばし休憩。 その後タクシーで待ち合わせ場所の「山川荘」へ。 ごめんね、歩けなくて。 山川荘では、ねたのさんのご友人マチコさんとそのご家族のみなさまとご一緒いたしました。 卓袱料理をいただきました。 魚の尾のお汁、大きなお豆の煮物や、お野菜の炊き合わせ、お寿司、などなど。 それは、観光客向けのきらびやかなお料理ではなく、しっかり作った本当のお料理。 見知らぬ私たちも一緒に迎えてくださる、マチコさんご一家のあたたかいおもてなしのお気持ちが、お料理からしっかり伝わってまいりました。 長い一日も終わろうとする、いまだ浅き春の宵。 しかし、マチコさんご一家は、疾風怒濤のご家族だったのです。 この先の夜は長うございました。 もう少しお話は続きます。
[2012/03/11 22:50]
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こんばんは。 夜になると少し冷えますね。 長崎観光の続きです。 さっきお寺から見上げていた、急な坂道を上って、坂本龍馬の亀山社中へ。 道の両側には、立派なお墓が並んでいます。 お墓の文字は、みな金文字。 金の文字は、何かのために働いた短い命を、せめて永らえているのかもしれません。 亀山社中からは、ずっと下の方に、海が見えました。 坂を下り、また歩いて崇福寺へまいります。 山沿いに、大きなお寺の続く道です。 石屋さん、仏具やさんと、同業のお店が集まっては、少しずつ移っていきます。 古い町の形が残っているのだと思います。 途中「萬順製菓」という小さいお店で、月餅などなど中華菓子を買いました。 噂に聞く「よりより」は、3本買って歩き食べ。 食いしん坊かつお行儀の悪い3人のウォーキング・ヨリヨリです。 呑気に歩いて、到着した崇福寺。 興福寺以上に異国情緒たっぷりのお寺を見学していましたら、なんと、敷居に「豚返し」というしきりが。 うっ。 さっきも甘いお菓子を食べたばかり。 一瞬ひるんでしまいましたが、なんのこれしき。 3人で、ひゃあひゃあ言いながら、豚返しを越えました。 これは、お寺で豚を飼っていた名残なのだそうです。 面白いですね。 何の反省もなく、次は福砂屋さんの本店へ。 古い造りの大きな店構え。 店内右手には、作り付けの木枠のウインドーに、アンティークの硝子細工の品々が飾られた一角があります。 光るような黄色のカステラ。 奥の木枠の番台との、恭しいお金のやりとり。 丁寧な接客。 天井の低い、昔の建物のはずなのに、何だかうきうき嬉しくなるお買いものでした。 手にはずっしりとおみやげのお菓子の紙袋。 福砂屋に行く長崎の春の風 汀女
[2012/03/10 20:51]
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こんばんは。 日が永くなりました。 先月のことですが、ちょっと旅行に行ってまいりました。 ブログ仲間のねたのさん、まき衛門さんとの愉快な三人組の旅です。 春先の旅行もこれで3回目、恒例行事になってきました。 目的地は長崎。 今回の旅はねたのさんのお声かけ。 長崎在住のご友人と合流の計画です。 グズグズ者の私も、おかげさまで旅の空。 ねたのさんの周りは、いつも人と笑いでいっぱい。 私も、ねたのさんの周りになんとなく集う一人なのです。 博多駅に集合。 おしゃべりしている間に、もう長崎到着です。 さすがは長崎、観光都市。 駅で荷物を預けますと、宿泊予定のホテルまで運んでおいて下さるという、ありがたいサービスがあるとのこと。 早速お願いすることに。 おかげさまで、身も心も軽く、長崎観光に出発ー。 と、さすがはねたのさん。 荷物と一緒にお財布を預けてしまって、さあ大変。 大あわてで引き返します。 あわやトラックに積み込まれるところでした。 世の中に、自称あわて者の方はたくさんいらっしゃいますが、ねたのさんこそ、正真正銘のホンモノです。 何でも、ホンモノがいいなと思います。 観光、まずは、眼鏡橋。 何度も写真で見たことがあるのに、こうして実物を見ると、やはりなかなかの偉容です。 石って不思議ですね。 ただ見ているだけなのに、その、もともとの重さが、気持ちの奥まで伝わってきます。 橋。 ただ向こうに渡れるというだけでなくて、意匠を懲らして丁寧に作ること。 ふむふむ。 などと、ちょっとだけ哲学的気分。 おや? 橋のたもとに人が集まっています。 土手の石組みの中に、ハート型の石が一つ混じっているのだそうです。 台湾から来たという爽やかな恋人たちのために、シャッターを押して差し上げました。 そのあとは、私の希望で、興福寺と崇福寺に参りました。 昨年、九州国立博物館で、黄檗宗についての特別展がありました。 インゲン豆が有名ですけれど、食生活の他にも合理的な文化を伝えたという黄檗宗。 博物館の展示を見ながら、派手な色彩のあれこれ、剃髪もなくて、少しもストイックに見えないのに、同時にとても高い精神性を持った禅宗であることが、やっぱり不思議な気がして、興味を感じていたのです。 興福寺は、赤と金を基調とした、中国風の様式のお寺でした。 拝殿の柱も屋根も大きくて、堂々としています。 大きな額の書の文字が、ゆうゆうとしていて、見ていると、何だか気持ちがのびのびしてきます。 正面の建物で、三人しおらしく手を合わせます。 隣の建物を見ようとすると、その間の石で作られた溝が、少しだけ広いなあと思いました。 たいした幅ではないのですけれど、一足で越える時、心の中でえいっと言いました。 ここで学んだ学僧たちも、この溝をえいと越えていたのでしょうか。 それとも勉強に夢中になっていて、そんなことは考えず、日々何度もここを通っていたのでしょうか。 後ろの建物には、海運の守護神さま。 千里眼と順風耳という、赤鬼、青鬼がいました。 なぜかその赤鬼青鬼を、微に入り細に入り覗き込んで、耳が長いだの、色が違うだの、その様子について検討する三人。 お寺の後ろは、急な坂に沿って、たくさんのお墓が見えておりました。 境内にあるのは、いづれも中国風の珍しい建築様式の建物で、今はすこし古びて、静かでした。 結局のところ、金ぴかで合理的でも、精神的・学問的高みを目指せる黄檗宗の秘密は、全く分からず。 旅は続きます。
[2012/03/10 12:51]
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こんにちは。 広島の自宅に戻っています。 谷の紅梅は三分咲きというところでしょうか。 梅の咲く間に、太宰府天満宮にお参りしたいと思っておりましたが、 一昨日の夕刻、仕事が終わってから、ようやくでかけました。 参道の店じまいは早くて、五時にはもうほとんどのお店が閉まります。 日暮れて人もまばらになった参道に、 お掃除の人や、お店の小型トラックの影が動いております。 こんなところまで、梅の香り。 夜が近いせいでしょうか。 天満宮の境内には、ご寄進の梅がたくさんあって、 それぞれ、とりどりに咲いて、梅の季節を長くしてくれているのです。 過去、現在、未来の橋を一人で渡って、 檜皮葺のご門を入れば、 もうほとんど誰もいなくて、とても静か。 天神さま、話しかけてもいいですか。 お参りを終えて改めて見ると、飛梅は、梢を残してほぼ満開なのでした。 おふだの売り場がひとつだけ開いていましたので、友人の冬子さんに、健康のお守りを買いました。 おみくじを引いたら、「末吉」でした。 待ち人 遅く来る 太宰府は、もうとても暖かです。 白二重人を恋ふなる梅ひらく 飛梅や亡骸に千歳寄り添ふこと ここ
[2012/03/10 11:54]
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こんばんは。 このところ雨が続いております。 ちょっと時間がたってしまいましたけれど、夜の冒険の続きです。 少々情けない気持ちになりながら、ようやく到着したお店。 ぽつんとある、小さいお店でしたのに、重い扉の中は、噂に違わぬ人気の様子でした。 厚い木でできたカウンターの端に案内されて、膝掛けなんかすすめられちゃったりして、 忙しそうなお兄さんたちが、どちらから?とか、丁寧に話しかけてくれます。 広島ですといってみてから、違うかなと考えたりして、お兄さんがもたもたする私の注文を待ってくれています。 結局おすすめを聞いて、そのとおりに注文。 お酒は、福岡のお酒にしました。 銘柄は、なんとか六十五だったか四十五だったか。 もちろんお燗でお願いいたします。 お野菜の蒸したのとか、みんなおいしくて、一合半っておっしゃっていたかしらん。 もう一つ別の福岡のお酒も。 カウンターに少し離れて座っているお隣の女性は、どうやら待ち人来たらずのご様子。 スケジュール帳を見ては、閉じて、また開いて。 お連れの方、遅いですね。 その後何を話したか、もうすっかり忘れちゃいましたけど、なぜだかだんだん意気投合して、 お連れの方が見えてからは、もう三人で、お酒を交換してお味ききしたり、お料理をご相伴にあずかったり。 ご主人さま? そうだったらすぐご紹介できるんですけどね、違うんですよ。高校の同級生なんです。 僕たち、大体12ヶ月に一回くらい会うんですよー。 わあ、うらやましい。 そんな始まりの三人が、連絡先を交換し合って、私がお先にお店を出たのは、夜中の11時頃でしたでしょうか。 夜の街を、またまた一人で歩く私。 今度はご機嫌です。 天神駅を目指して歩きます。 絶対近いはずだもんね。 このあたり、それほど背の高くないマンションが多くて、繁華街のすぐそばに、結構落ち着いた住宅地がある福岡の不思議。 すぐに天神駅前に出ました。 ほらね、思ったとおり。 (お酒の後の帰り道って、いつもよりずっと元気ですよね。) あれから何日もたちました。 昨日、彼女にお電話いたしました。 (私たちの世代は、メールより、やっぱり電話です。) 実はあの夜、何のお話からでしたか、私が、大学の大先輩にあたる秋枝簫子先生という方に初めてお目にかかって、とても感動したお話をしましたら、なんと彼女が学生時代にお世話になった先生なのだそう。 そんなささやかなご縁を、またまたきゃあきゃあと大喜び。 私が先生のご連絡先をお教えするお約束をしたままになっていたのです。 偶然−。 実はさっき30分くらい前に、あれから初めてなんだけど、なぜか彼から電話があってね。 一瞬、二人で会ってるのかと思っちゃった−。全然いいんだけどね、そういうの。 あわただしい電話の間に、再会をお約束。 不思議なご縁です。 今朝になって、ふと気がつきました。 あの時彼女、お友達とみんなで先生に会いに行くって大喜びでした。 これって、ご高齢の秋枝先生が、うまく教え子のみなさんに会えるようにって、 もしかして私、神さまのおつかいだったかも…。 かみさま、あなたのお遣いは、ちゃーんと最終から二番目の電車に乗って、無事帰宅いたしましたよん。
[2012/03/03 00:12]
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こんにちは。 今朝、小倉から福岡への車窓はなんと雪景色。 駅を出てみると、明るい日差しの中、あちらでもこちらでも、雪解けのしずくに濡れていました。 今日は、2月29日。 4年に一回の日ですね。 いかがお過ごしのご予定でしょうか。 今日は、いつもがんばっている私たちに、神さまが下さったごほうびの日。 いつもと同じ一日のような顔をしてやってきます。 神さまからの贈りものの、特別な一日。 大切に過ごしたいと思います。 ふふふ、何かいいことあるかなー。 さて、これから会議です。 寝てても大丈夫な会議です。 行ってきまーす。
[2012/02/29 10:57]
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こんにちは。 雪になりました。 そちらはいかがですか。 木曜日の夜、突然思いついて、お酒を飲みに出かけました。 少しだけ‘打って出た’会議がまあまあうまくいったので、ささやかな祝杯です。 以前から聞いていたお店に行ってみることに決めました。 日が暮れてから、福岡の繁華街に出かけます。 まずは、お仕事の余韻を冷ましがてら、デパート岩田屋さんをぼんやり歩きます。 8時閉店。 結局何にも買わず。よし。 さてと。 薬院駅から徒歩7分?天神から歩けるかも、って知ったかぶりな気持ち。交番で聞いてみます。お巡りさん5人ぐらい?忙しそう。 「柳町って、ここから歩けますか?」 全員一瞬他の対応をやめて顔を見合わせる。なぜ? 「無理ですね、薬院駅で駅員さんにでも聞いて。」気になる対応だったけど、まあとにかく薬院駅に行くしかないな。 薬院駅。 駅員さん「柳町?そんなところはありませんよ。」地図を出して町名索引まで見せてくれます。ほんとだ。「でもさっき交番で薬院駅で聞いてって言われて…」食い下がる私。 「そうだ、テレビ局の方に歩くって聞きました」「テレビ局ならこっちの方だけどね」また地図を見せてくれます。「あ、柳橋のことじゃないですか」地図を覗き込む二人。 柳橋めざして、教えられたとおりに歩きます。 ここから先は、お店の名前しかヒント無し。さっき教えられた交差点まで来て、あらどうしましょう。道が斜めに何本も交差しています。右ってどの道のことかしらん。 福岡の街は、街なのに、道が全然碁盤の目になっていません。歩いているとすぐに方向を失います。 また信号が赤になりました。 そうだ!携帯電話! 知恵は浮かぶものですねえ。探し当てて地図を見ます。あった!ふふふ。 しかし問題は、自分がこの地図のどこにいるのかわからないこと。 なんとなく、こっちかも。 何回目かの青で、横断歩道を渡ります。たぶん近づいていると思う。 しばらく歩きました。 高い白壁。料亭かな?立派です。なんとなく小さくて暗い道に入りました。怪しげなネオンのお店。こっちはホテルだ。あれあれ、脱出せねば。 タクシーが目の前を通り過ぎて行きます。 ふと、私、そうまでして呑みたいのかしらん。 ようやく我に返った気がいたしました。 もう帰ろう。 もっと早く気がつけばよかった。 いろんな意味で、自分にがっかり。 気持ちを切り替えて、また夜の道を歩き始め… と、目の前に。 あ、あった…。 ひととき茫然。 ここかあ。 それは小さいお店でした。 ぼんやりしながら、重い木の引き戸を開けました。 お店の中は明るくて賑やかで、ちょっと息をのみます。夜の中を歩いてきたせいかな。お客さんいっぱいみたい。「一人ですけど入れますか?」「どうぞ」 人のお話によると、このあたり、赤線があったところだそう。柳町という町名はとうに失われて、橋にだけ、その名が残っていたのでしょう。 お店を見つけたときには、夜の海の中に、ぽつんと浮かんだ漁船のあかりみたいに見えました。 冒険の夜は更けてゆきます。 <続く>
[2012/02/13 12:05]
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